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黒澤明にしては珍しく小市民的な題材だが傑作。<ストーリー>市役所の市民課長の渡邊勘治(志村喬)は、毎日、書類の山を相手に黙々とハンコを押すだけの無気力な日々を送っていた。ある日、体調不良で受診した病院で医師(清水将夫)から胃潰瘍と告げられたが、勘治は他の患者との会話で胃ガンで余命いくばくもないと悟る。絶望した勘治はそのまま夜の街に出て、飲み屋で知り合った小説家(伊藤雄之助)と一緒に様々な歓楽に興じるが虚しくなるだけだった。翌朝、勘治は退職届を出しに来
江戸屋敷で繰り広げられる静かな謎仲代達矢を偲んで映画「切腹」1962年/松竹/133分監督:小林正樹脚本:橋本忍出演:仲代達矢、石濱朗、岩下志麻、三國連太郎、丹波哲郎、中谷一郎、佐藤慶はじめに仲代達矢さんを偲んで先月、仲代達矢さんの訃報が流れ、多くの映画ファンが彼の出演作を振り返っていました。そこで「ほくとの気ままなブログ・映画紹介」でも、私の好きな俳優さんの一人である仲代達矢さん、そして過去にレビューを書いていなかった仲代作品の
筆者著作「ワザトクロサワのCinemaReviewFolder~映画は人生とともに~」Amazon.co.jp(link)などにてオンデマンド出版販売中!他の取り扱い店舗など、詳しい記事はこちらです。映画評論ブログ「開始」20周年記念告知のこと|ワザトクロサワのCinemaReviewFolder普段から筆者は映画本を少しずつだが読んできている。かねてより映画ファンだからこその趣向なのだが、誰しもが人間なもので、淀川長治や荻昌
(※長いです)映画「砂の器」を観た。加藤嘉がすごい、どうしても観てほしい、と、ひとりでBSテレビでやっていた映画「砂の器」を観た夫が言うので、録画を視聴。見終わっても、加藤嘉のつぶらな目が頭から離れない。主演は刑事役の丹波哲郎のほか重要な役どころの豪華俳優が出演しているというのに、頭の中は、加藤嘉ばかりが心に残ってしまう。とんでもないものを観てしまったと思った。1974年公開、松本清張原作、野村芳太郎監督、橋本忍、山田洋次脚本の大ヒット映画。映画版の筋はこう。東京、蒲田で男
今井正監督原作・近松門左衛門脚本・新藤兼人橋本忍撮影・中尾駿一郎音楽・伊福部昭近松門左衛門の浄瑠璃「堀川波鼓」を下地に新藤兼人さんと橋本忍さんが共同で脚本を書いた今井正監督の初の時代劇映画。撮影は今井監督と多くの作品でコンビを組んでいる中尾駿一郎さん。音楽は「ゴジラ」の伊福部さん。贅沢なメンバーです。そして主演はこの魅力的なお顔ぶれ。小倉彦九郎(三國連太郎)妻・お種(有馬稲子)鼓師・宮地源右衛門(森雅之)
今日はTOHOシネマズ日本橋で行われた午前十時の映画祭15「砂の器」特別先行上映に行ってきました。テレビ放映等では何度か観てきましたが、映画館のスクリーンで観るのは今回が初めて。ストーリーはわかってはいるものの、シネマスコープの大画面で映し出されるクライマックスの親子の旅は、彼らの悲哀が何倍にも増幅されて伝わり、さらに芥川也寸志さん作曲の「宿命」と相まって、新たな感動がありました。この場面では終始劇場内から観客のすすり泣きの声が聞こえました。僕のすぐ隣で、上映後のトーク