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【九朔手帖】成瀬あかりに会いにいく(いきたい)「成瀬は天下を取りにいく」読了。この本、以前から気になっていた。先ずはこの表紙。我がライオンズのユニを纏う少女。でも、「本屋大賞受賞の帯」かけで、本屋に山積みになってはいても、せいぜい何かコミックに毛が生えた程度の認識で、気にも留めて無かった。ただ、背中のライオンズユニのNo#が何番なのかは、ちょっとだけ気にはなってはいたものの。読むことはないだろうな~~と。それが、先日参加した万城目先生の講演中で、この本が紹介
森見登美彦「きつねのはなし」闇の中で、ケモノが笑った。美しく、怖ろしくて、愛おしい、京都奇譚集。「庭に誰かいますか」私が尋ねると、天城さんはふいに顔の皮膚が突っ張ったような表情をした。眼球が動きを止めて、深い眼窩の中で凍りついたように見えた。「庭に?誰が?」彼は私の顔を見つめたまま鋭く言った。(本文より)「知り合いから妙なケモノをもらってね」籠の中で何かが身じろぎする気配がした。古道具店の主から風呂敷包みを託された青年が訪れた、奇妙な屋敷。彼はそこで魔に魅入られたのか(表題