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5月8日水曜日です。今日は本レビューです。思い入れ深い作品なのに、そういえば記事にしていないな、と気づき、レビューさせていただきます。『十角館の殺人』(綾辻行人著)半年前、凄惨な四重殺人の起きた九州の孤島に、大学ミステリ研究会の七人が訪れる。島に建つ奇妙な建物「十角館」で彼らを待ち受けていた、恐るべき連続殺人の罠。生き残るのは誰か?犯人は誰なのか?鮮烈なトリックとどんでん返しで推理ファンを唸らせた新鋭のデビュー作品。日本のミステリ界は、綾辻行人さん以前、綾辻行人さん以降と分けられ
『どちらかが魔女』は短編集で前に出た短編集で読んだ作品は幾つかあった。でも殆ど忘れていたので面白かったです。特に登場人物がぼくが好きな「S&M,V,Gシリーズ」の方々ばかりなので、後日談も含めて愉しめた。今回はネタバレあります。でも、この作品は皆さんは読まないと思いますので、思い切りネタバレしておきます。『どちらかが魔女』①『ぶるぶる人形にうってつけの夜』~Vシリーズ=瀬在丸紅子名探偵ThePerfectNightforShakingDoll②『誰もい
アガサ・クリスティの作品は「そして誰もいなくなった」に続き2作品目になります。ミステリー小説として有名なので楽しみにしていました。感想としては、ポアロは現代の名探偵よりはるかに分かりやすい名探偵ぶりで、ポアロの常に強気でかつ聡明であり、解決までブレないその姿勢は読んでいて安心感があります。そしてワトソン役だと思っていたシェパード医師が犯人だとは・・ミステリー小説を読み始めて以来、久しぶりにちょっとショックな出来事でした。まさか恐喝&殺人の犯人だったとは!控えめでいい人で
今日はミステリーエンタメ編①です。僕は小学校のころに芥川龍之介にハマり、中学のころから三国志→夏目漱石、大江健三郎→海外小説ときていまして、ほぼ、純文学と歴史小説ばかりでした。ですので、これらを読んだのは大人になってからです。すでにミステリーだけでも250タイトルくらいは読んでこれていますが、思うことは、「純文学からでよかったなぁ」ということでしょうか。やはり軽めのエンタメ小説を何十冊よんでも、人間の生の感情や心情を鋭く描き出す純文学の濃さ、文体の濃さに、到達できないものがあります。
かなり時間がかかりましたが森博嗣著『オメガ城の惨劇』読了しました。ブログは自分の備忘録的な意味もあるので今回は・・・マニアとしてはエピローグの11頁だけでこの本を買った値打ちがあります自分のためにモロネタバレ有りで書きます下にネタバレと書いていますのでそこまでは読めます。これは何なのか知りたい。待望の犀川創平ものなので迷わずに買った。懐かしい人々が登場して且つ面白い作品でした。マガダ・シキの名前で孤島に集められた各界の研究者たち。その中にサイカワ・ソウヘイがいた
今期2024春ドラマ「アンメット」で三瓶センセ(若葉竜也)がカミカミしていたピンクのグミアレなんだろうって気になっている人もいるのでは?レッドバインズツイストオリジナルレッド397g(14oz)ソフトキャンディーRedVinesTwistsOriginalRedLicoriceCandy,14ozBag楽天市場${EVENT_LABEL_01_TEXT}海外ドラマや歴代の本格ミステリー小説でも主人公たちが好んで嗜好しているネジネジしたピンク色
久しぶりの綾辻行人さんの作品です。まだ未読が6作品もある「館シリーズ」からなぜ「時計館の殺人」を購入したのかは定かではありませんがしばらく本棚に眠っていたので、気合を入れて600ページを超える大作を読んでみようと気になり読み始めました。読み始めから続きが気になる展開で、私にしては珍しく一気に読むことができました。ただ全体の印象は序盤から終盤にかけて、「かなり横溝チック」という印象がぬぐえませんでした。過去の館の周辺にまつわる連続死や、その後の館周辺で巻き起こる幽霊騒動などはど
京極夏彦さんの分冊文庫版『絡新婦の理一』を読了しました。「でも、あのう、お二人に会いたいって人が――」「会いたい?誰?」「蜘蛛の僕(しもべ)の――人達が」「ふふふふふ。蜘蛛を信じる仲間ですわ」。房総の女学校・聖(セント)ベルナール学院の生徒・呉美由紀は校内に潜む背徳の行為と信仰を知って戦慄する。連続目潰し魔に両目を抉られた教師・山本純子は呪われて死んだのか。そしてもう1人、教師の本田幸三が絞殺され、親友・渡辺小夜子が眼前で校舎から身を投じた!(Amazonより)再読中の百鬼夜行シリーズです
捜査一課・警部吉敷竹史ファンの皆様へ吉敷竹史シリーズは順番通りに読んでください2015年9月18初投稿2017年9月12日改訂1(加筆修正しました)2019年10月14日改訂2(加筆修正しました)吉敷竹史シリーズも御手洗潔シリーズと同じように絶対に出版の順番通りに読んで下さい
「順番通りに読んでください」シリーズです。今回は篠田真由美さんの「建築探偵桜井京介の事件簿」です。建築探偵桜井京介のファンは今更感がありますが一応書いておきます。建築探偵桜井京介も御手洗シリーズと同じように、リアルな時系列で書かれているため、これはお約束のことです。途中の作品をチョイスして読んだ場合は、あとで必ず後悔をします。第一部
さて、今ぼくが一番入れ込んでいる栗花落静探偵の使用人シリーズです。先日Twitterで本格の先生方へ訪問をしているとアメンバーで書きました。アメンバーを読まれていない方は分からないのですが、折角Twitterをしたのですから好きな作家の所に出入りしようとアメンバーで公開しました。Twitterは作家目的ではないのでHNも違いますし、ファンの○○さんを応援のために始めました。でもそれだけでは飽き足らず本格作家のTwitterにお邪魔するのに使うために、断りを入れたのです。それはア
石持浅海さんの「碓氷優香シリーズ」ともう一つの人気シリーズ「座間味くんシリーズ」。今は4作品出ております。そのうち2作を読んでおります。残りも早く読まねば。長編は1作品で短編集が3作品。「月の扉」(2003年8月光文社カッパ・ノベルス「心臓と左手」(2007年9月)光文社カッパ・ノベルス・収録作品:貧者軍隊/心臓と左手/罠の名前/水際で防ぐ/地下のビール工場/沖縄心中/再会「玩具店の英雄」(2012年4月)光文社カッパ・ノベルス・収録作品:傘の花/最強の盾/襲撃の準
インターネットで推理小説を探している時に、タイトルや表紙の絵がライトノベルの雰囲気を感じさせるこの本を見つけました。しかし紹介文でメフィスト賞受賞作とありました。メフィスト賞といえば迷作の「六枚のとんかつ」(蘇部健一)や、面白かった「冷たい校舎の時は止まる」(辻村深月)、「すべてがFになる」(森博嗣)など作風がバラエティにとんだ賞であり、その受賞作という事で買うことにしました。作者のプロフィールを見ると早坂吝さんというこれまた人を食ったようなペンネームですが、あの京都大学推理小
森博嗣さんの「Xシリーズ」最終話(第七巻)「ダマシXダマシ」読了しました。とても面白かった。最近読んだ森さんの中では断トツに面白い。付録もてんこ盛りとはいかないまでも、中盛くらいはありました。18日の列車の中で読了していたのだ。『「もしかして、ある人に騙されてしまったかもしれないんです」上村恵子は、銀行員の鳥坂大介と結婚したはずだった。鳥坂に求められるまま銀行口座を新設し、預金のすべてを振り込んだ。だが、彼は消えてしまった。預金と共に。鳥坂の捜索依頼を受けたSYアート&リ
飛鳥部勝則さんの本格ミステリー「誰のための綾織」(原書房)ある日、編集者の稲毛は、ミステリー作家の飛鳥部を訪ね、「ミステリーの禁じ手」について語りあいます。前世紀に発表された「ノックスの十戒」は今でも有効か、などなど。そして、稲毛は女子高校生が書いたという本格ミステリー「蛭女」を飛鳥部に渡します。「蛭女」の概要は以下のとおり。語り手の少女、モネは自由な校風の高校に通う女子高生。英語の美しい女性教師哲子に、人知れず恋をしていました。地味な化粧、眼鏡、飾り気のないファッシ
読書履歴と個人的なカテゴリー分け【1】へ戻るいつも通り面白そうなミステリー小説をインターネットで検索して見つけた作品です。坂口安吾さんの作品を読むのも初めてです。読み終わって・・昭和23年発表の作品だけあって、今の時代からすれば古い物語でした。しかしだからこそ思いがけず「古き良き正統派推理小説」に出会えた驚きと、現代でも十分通用する面白い作品に出会えて、とてもラッキーだと思いました。目的のある殺人を隠すため目的のない殺人を紛れ込ませて動機や犯人の不連続を演出す
百鬼夜行(京極堂)シリーズは順番通りに読んでください(今更こんな分かっている事は書かないでも良いと思いますが・・・)赤字は加筆修正です。2017年9月6日更新2019年7月17日最新更新凡そ2年ぶりの更新です。そして公式と同じく百鬼夜行シリーズとしました。