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タイトルの「夢のかけ橋」は例えとか詩的表現ではなく実際の橋名です。国鉄時代の未成線である佐久間線の遺構を転用した人道橋につけられた、ある意味皮肉な名前…。詳しい地図で見る夢のかけ橋は天竜川沿いの国道152号を走っているといやでも目に入る。船明(ふなぎら)ダム湖にかかる5径間のバスケットハンドル型ニールセンローゼ橋だ。写真だとちょっと分かり辛いが、アーチ部は赤白(銀?)交互になっている。左岸側は「道の駅天竜相津花桃の里」の駐車場から橋へアクセスできる。途中、
10月30日のコンターサークル-S北海道野遠足、今年最後の遠足となったのですが、予定していた士別市の「温根別ダム湖底に沈んだ廃村探索」はアクセス道路が2日前に冬季閉鎖となったことがわかり急遽予定を変更して「朱鞠内側名羽線未成線跡を探る」となりました。参加人数は3名、私以外は一度以上のその探索歴があったようですが、私は朱鞠内には何度も来ているにも関わらず、一度も訪ねていませんでした。【図1】国土地理院5万分の1地形図添牛内(昭和46年)【図2】国土地理院2.5万分の1地形図朱
割込みネタが入った為、中断していましたが越美線未成線めぐりの開始です写真は北濃駅北端この写真の奥で線路は途切れています越美線未成区間概要左側から越美北線が延び九頭竜湖駅まで下側から長良川鉄道(越美南線)が延び北濃駅まで計画ルートは赤点で示した福井県道127号、岐阜県道314号に沿うルートとなります現在の福井岐阜のメインルートとなる油坂峠は現在の道路状況でもわかる通り岐阜側の片峠となっており、鉄道敷設が難しかったようです航空写真で見るとこんなルート完全な山という訳ではな
【未成線について】筆者はんきゅん叡山電鉄には数々の路線計画があったのはご存知でしょうか?完成しなかった路線・計画されていた路線を未成線と言いますが、そのうちの一つを紹介します。今回紹介する未成線は宝ヶ池(山端)〜北大路駅間に計画されていたものです。実際には北大路ではなく小山という場所で、現在でいう北大路から少し北に位置する場所です。宝ヶ池駅は叡山電鉄をご存知の方なら知っているかと思いますが、叡山本線と鞍馬線に分岐する駅で鞍馬線の起点駅です。そのため駅は3面4線の叡山電鉄では大き
6月1日のコンターサークル-Sの北海道の旅は、未成線芦別線の跡をたどりました。今回これを2回に分けてご報告いたします。芦別線はですねえ。根室本線の芦別駅からパンケ幌内川に沿って北上、新城峠を経て音江山と神居山の間を抜け、石狩川を渡り深川駅に至る国鉄の予定線でした。その目的は芦別地区の炭坑から掘り出された石炭を、深川方留萌本線を通って留萌港より積み出すために計画された路線でした。芦別駅から新庄峠までの区間は、鉄建公団により路盤の建設が行われ、一部路盤が残っています(下図参照)。
五稜郭駅と旧戸井町を結ぼうとした鉄道の未成線・戸井線昨年夏北海道を旅した時に廃線跡散策してきました散策後恵山へ向かう途中に国道278号線から旧道に【ここは道道函館恵山線】素掘りトンネルを発見日浦洞門です1929(昭和4)年に開通した素掘りトンネルが7つ連続します道幅やトンネル自体が狭い~なので交互通行が必須ちなみにここを路線バスが走ります【活火山・恵山が】函館の端までやってきました恵山展望台から迫力の風景が~【続いて恵山岬へ】誰もいない岬灯台と水平線が見えま
探索日2012/12/29水間鉄道清児駅と和歌山県粉河を結ぶ予定だった路線工事の跡が明瞭に残っている熊取町希望が丘から清児駅までの区間をたどる掘割になった更地が鉄道予定地工事はここでストップしている用地幅が広いのは都市計画道路泉州山手線と平行する計画やったから西側(左側)が道路、東側が鉄道用地らしい道路のほうも計画がとん挫したということか水間鉄道が名を連ねる奥へ続く鉄道・府道用地粉河方面を見る竹やぶからのびてくる線路用地土盛りがはっきり残っている奥へ続く予定地路
都営地下鉄本八幡駅。言わずと知れた都営新宿線の終点です。ところで「都営地下鉄」というからには、路線は原則として東京都内に限られるはず。しかしこの駅の所在は千葉県市川市。それではなぜ「飛び地」というべき東京都外に、都営地下鉄の駅があるのか。それには、この路線の延伸計画が関係しています。実はこの駅から先、新鎌ヶ谷を経由して小室~印旛松虫(現在の印旛日本医大駅)まで結ぶ鉄道の計画がありました。これは1960年代からの高度経済成長期、東京のベッドタウンとして各地でニュータウンの開発が
美幸線(びこうせん)。宗谷本線の美深駅(中川郡美深町)と、興浜線の北見枝幸駅(枝幸郡枝幸町)を結ぶ計画のため、両方の頭文字を取って「美幸線」と命名されました。しかし第一期の開業区間である美深駅〜仁宇布(にうぷ)駅の21.2kmが開業しただけで、残りの区間は路盤までほぼ完成しつつも、工事は凍結、開業区間も結局廃止になった薄幸の路線となってしまいました。仁宇布駅まで開業したのが昭和39(1964)年。しかしあくまで途中までの開業で、元々ほぼ同じ区間を美深町営軌道が走っていたものの、国鉄のフル
《トンネル内に「渦の道」があるのではない》昨日放送されたテレビ朝日の「サンドウィッチマン&芦田愛菜の博士ちゃん」番組内の「廃線博士ちゃん」が登場したコーナーで、四国新幹線未成線跡の説明時、当方の画像が複数枚使用されることは以前述べたが、番組では一部誤った解説がなされたので訂正したい。登場した小学生の廃線博士ちゃんは、四国新幹線未成線を取り上げる位だから、中国地方か関西在住と思っていたのだが、まさかの北海道在住だった。つまり、四国新幹線未成線跡を実際に訪ねている訳ではない。故に番組の誤った
前々回NO.2312(前編)、前回NO.2313(後編)の2回にかけまして、当ブログでは筑肥線佐賀県唐津地区廃線跡探訪として皆様にご紹介しておりました。この2回でもご紹介しましたように、筑肥線は現在唐津~姪浜間、山本~伊万里間と分離されておりますが、かつては博多~旧東唐津~山本~伊万里間が一つの路線として存在しておりまして、これら区間の直通列車も運行されておりました。ただ、現在は画像1のようにホテルとなっております旧東唐津駅が行き止まり式でありましたので、直通列車の場合はこ
【潮騒荘と未成線巨大隧道】「千と千尋の神隠し」の湯屋「油屋」はご存知の通り、複数の温泉施設等の建物を参考にして描かれているが、メインモデルの道後温泉本館よりも油屋の外観デザインに近いのは、徳島県鳴門市にある潮騒荘ではないだろうか。この建物は有名な大塚国際美術館の向かいにある、大塚製薬の研修や迎賓、福利厚生施設として使用されている施設で、一般公開はされていない。が、建物の外観は道路から見ることができる。大塚国際美術館の側にあることから、建物は重厚な造りとなっていて品位もある。30億円