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八月十五日で77年目の“終戦の日”をむかえた。当時を知る人が日々・年々少なくなると同時に…その記憶・記録自体に関しても、今世の人々の関心が薄れてきているようにも思う。それもあってか、実録的戦争邦画となると、島尾ミホ・島尾敏雄夫妻自身の体験などを小説とした原作をもとにした、2017年公開の満島ひかり主演映画『海辺の生と死』…また、三田紀房による同名漫画を原作として製作された空想的なものを含めれば、『聯合艦隊司令長官山本五十六』でも少し紹介させていただいた、2019年公開の菅田将暉主演映画『
76年前の八月十五日…正午に放送された天皇陛下(裕仁天皇)の終戦の詔勅により、昭和6年(1931年)9月に始まった満州事変から、ほぼ14年間の長きにわたり続いた戦争は日本のポツダム宣言受諾をもって…“日本が負けた”“戦争が終わった”ことが日本国民に告げられた。※昭和二十年八月十五日大東亜戦争終結ニ関スル詔書だが、この日の夕刻、大分海軍航空隊の基地を飛び立った11機の特攻機があった。11機(23名が分乗)のうち3機が不時着、8機が突入…未帰還となっている。詳細は、突入8機のうち2
戦争のはらわた②(CROSSOFIRON)監督サム・ペキンパー音楽アーネスト・ゴールド出演ジェームズ・コバーン、マクシミリアン・シェル、センタ・バーガー、デヴィッド・ワーナー、ジェームズ・メイソン、クラウス・レーヴィッチェ、アーサー・ブラウス1943年の東部戦線。クリミア半島東のタマンでソ連軍と対峙しているドイツ軍のクバン橋頭堡にフランスから、シュトランスキー大尉(シェル)が着任してきた。プロイセン貴族出身である彼は名誉欲が強く、鉄十字章が欲しくて最前線に志願してきたのであ
遠すぎた橋①(ABridgeTooFar)第100回の作品は遠すぎた橋に決めましたが、昨日、映像を選んでいたら、あまりに紹介したい車輌が多かったので4回に分けることにしました。1回目の今日は戦争映画で一番好きなシーン、第9SS機甲偵察大隊のグレープナー大尉のアルンヘム橋強行突破シーンをお伝えします。南側からアルンヘム橋を渡ってくるグレープナー大尉率いる偵察大隊。3両とも改造車輌で左からsdkfz222、sdkfz251、sdkfz231(6輪)を模しているようです。左が251、右
「何度も見たくなる作品」だとか、「若い人にも心に響く戦争映画」だとか、ぜひ観なければと思ってしまうような評判を度々聞いたので、つい足を運んでしまいました。でも、設定があり得なさ過ぎて、突っ込みどころがあまりに多すぎて、どうしても映画の世界に入り切れませんでしたただ「観客を泣かせたい」がために「戦争」や「特攻隊」の事実を利用しているようにさえ思えて、腹立たしくなりましたこのような作品が高く評価されるとしたら、日本の映画も落ちたものだと感じます。戦時中に生きる人々の空気、どうして自らの命を掛
戦争のはらわた①(CrossofIron)ブログ開設一周年記念は、名作「戦争のはらわた」です。2回に分けて掲載します。1回目は車輌、航空機編です。1970年代後半は戦争映画の上映が減り始めた頃ですが、この作品と「遠すぎた橋」が10歳だった私が戦争映画好きになるきっかけでした。「スター・ウォーズ」も同じ頃ですね(SF映画も大好き)。戦車はT34/85が登場します。大活躍です。やっぱりカッコいいですね!汚れの表現が素晴らしい。これはM2ハーフトラックを改造したいわゆる「ネレトバ型ハーフ
美しい横顔の若い娘に若者たちが声をかける。「よぉ、美人のおねえさん!」ナンパしようとするが、彼女が振り向いた瞬間、男たちはひるむ。左側は美女、右側は…。「ちぇっ、なんでぇ、、」顔のケロイドは、悪い虫から自分を守ってくれる。でも同時に孤独が押し寄せる。さりげなく髪で頬をかくし歩いていく。他人の顔勅使河原宏監督1966年入江美樹仲代達矢京マチ子平幹二朗岸田今日子(画像お借りしました)夫婦編レビューにつづいて兄妹編です。「偏見という名の戦争」を描いた
ネレトバの戦い(TheBattleofNeretva)監督ヴェリコ・ブライーチ出演ユル・ブリナー、フランコ・ネロ、セルゲイ・ボンダルチュク、シルヴァ・コシナ、クルト・ユルゲンス、ハーディ・クリューガー、オーソン・ウェルズ、アンソニー・ドーソン1943年のネレトバ河の戦いを描いたユーゴの大作映画です。ドイツ軍、イタリア軍、チェトニクに追い詰められたチトー率いるパルチザンの苦難の戦いが描かれます。いわゆるひとつのネレトバタイガーです。T34戦車からの改造ですが良く出来てます。
テレビのバラエティ番組で二宮和也さんの姿を見かけた。二宮さんは「嵐」の人気タレントであり、俳優でもあるが、わたしはこの人を見るといつも「硫黄島からの手紙」(2006年)の撮影時のエピソードを思い出す。本作は、終戦間際の硫黄島で米軍と熾烈な戦いを繰り広げた日本兵を描いた戦争映画で、監督はクリント・イーストウッドである。この映画の主人公は渡辺謙が扮する栗林忠道中将だが、二宮さんも新参の若い兵隊役で出演していた。この映画の撮影時、二宮さん(当時22歳)はクリント・イーストウッド監督(当時76歳)のこ
戦略大作戦①(Kelly'sHeroes)250回目の記念記事ということで、大傑作「戦略大作戦」を3回にわたってお送りします。1回目はタイガー戦車などドイツ軍の車輛などについてです。冒頭のシーンです。暗くて分かりにくいですが、ここで既に改造タイガー戦車、ネレトバ型ハーフトラック、キューベルワーゲンなどが登場しています!T34/85改造のタイガー戦車。改造タイガーとしては一番有名ではないでしょうか?雰囲気が素晴らしいです。112号車を側面から。T34/85がベースなので砲塔が前寄りす
SFゾーン・トゥルーパーズ(ZONETROOPERS)監督ダニー・ビルソン出演ティム・トマーソン、ティモシー・ヴァン・パタン、アート・ラフルー、ビフ・メイナード、ピーター・ブーム第二次世界大戦下のイタリア。軍曹(トマーソン)率いるアメリカ兵4人はドイツ軍の襲撃により部隊を散り散りにされてしまう。敵地をさまよう中、ナチス親衛隊が不時着した宇宙船を調査しているのを知る。4人は敵に捕らわれていた宇宙人ラキアンを助け出すことになり、故郷に帰りたい宇宙人らと味方と合流したい米軍の間に共同戦
1970年製作のイギリス製バトル・アクション「最後の手榴弾」を鑑賞しました。コンゴの内戦に反政府軍として参加していた傭兵ハリーは仲間の傭兵キップの裏切りにあい部下を殺されてしまう。帰国したハリーはイギリス政府より香港の山に潜伏しているキップを抹殺する任務を請ける。ハリーは傭兵部隊を組織し香港へ向かう。義理人情に厚い昔気質の傭兵ハリーとお金が全ての傭兵キップの因縁の対決を描いたイギリス製のアクション映画です。部下を殺され復讐の為に勢いだけでキップを追うハリーですが、持病の結核が悪化し任務
プライベート・ライアン③(SavingPrivateRyan)監督スティーヴン・スピルバーグ出演トム・ハンクス、トム・サイズモア、エドワード・バーンズ、バリー・ペッパー、アダム・ゴールドバーグ、ヴィン・ディーゼル、ジョバンニ・リビシ、ジェレミー・デイビス現代のフランス。老人が家族を連れてノルマンディーの米軍墓地を訪れ、一つの墓の前に感極まって座り込んだ。心配した家族が駆け寄るなか、老人は1944年のノルマンディーでの思い出を回想し始める・・・冒頭、ノルマンディー戦没者の墓地の
ソドムの市(Salòole120giornatediSodoma)監督ピエル・パオロ・パゾリーニ音楽監督エンニオ・モリコーネ出演パオロ・ボナチェッリ、ジョルジオ・カタルディ、カテリーナ・ボラット、アルド・ヴァレッティ、ウンベルト・P・クィナヴァル1943年9月にイタリアが連合国に降伏した。ファシストたちは北部の町サロに亡命政権(イタリア社会共和国)を形成した。このナチス傀儡政権の権力者たち、大統領・大司教・最高判事・公爵の4人は、自分たちの快楽のために、市町村条例
男たち、美しく…。さて、年末年始のドタバタ忙しい日々が終わり、「萌え注入❗」と、選んだのが、これ。大好きな作品、『MerryChristmas,Mr.Lawrence』1983年、大島渚監督。坂本龍一さん作曲の「メインテーマ曲」が余りにも有名な映画ですね。ちなみに坂本さん、主演もされてますが演技は、はっきり言って下手っぴ…それでも、私がこの作品を愛する理由は、ダブル主演の「デビッド・ボウイ」様が、神々しい程に美しく、そこはかとない「June感」が、あるからです。男しか居ない世界
プライベート・ライアン②(SavingPrivateRyan)プライベート・ライアンの第2回はアメリカ軍の兵器について紹介します。上陸後のオマハビーチ。車輛や兵士がごちゃごちゃしてて素晴らしい再現度です。1/700でこんなジオラマをいつか作りたいです。小型の舟艇から上陸する兵士たち。阿鼻叫喚の地獄が待っていました。公開時に新宿の大スクリーンで見ましたが、衝撃でした。戦車はラストのラメールのシーンでちょっとだけシャーマンが出ています。これはM5ハーフトラックです。他の車輛もそうで
いつもは完成してからプラモデル製作日記は書きますが、これ完成はまだまだなんでいったん書いときます。2019年に公開された映画「ミッドウェイ」。ミッドウェイ戦は太平洋戦争の分岐点として数々の戦争映画で取り上げられた戦いです。「永遠の0」のまるでフェリー客船のような赤城も良かったなあ。アメリカ勝利のポイントは偶然ではなくて、情報分析の結果だったとの内容でした。また、クライマックスの空母赤城への「真っ逆さま」で赤いダイブブレーキ全開で決死の急降下爆撃
ラットパトロール・ディートリッヒ大尉の部隊(北アフリカ戦線祭り)※今回の記事は戦争映画とはあまり関係ありません北アフリカ戦線祭り参加のラットパトロールのジオラマ風です。改造ハーフトラック、改造プリーストがメインです。ハーフトラックはエアフィックス1/76、プリーストはマッチボックス1/76からの改造です。斜め正面方向から。キューベルもエアフィックスのキットです。フィギュアはいろいろ。ハーフトラックで立っているのがディートリッヒ大尉(のつもり)。ジオラマの全景です。いつかはトロイ軍曹
ベルリン陥落1945(EineFrauinBerlin)監督マックス・フェーベルベック出演ニーナ・ホス、エフゲーニ・シディチン、イルム・ヘルマン、リュディガー・フォグラー、ウルリケ・クルンビーゲル、ロルフ・カニース1945年4月のベルリンではソ連兵による暴力、略奪が横行していた。ある女性ジャーナリスト(匿名)はロシア語が堪能であったことから、自分を守るためにソ連軍のアンドレイ少佐(シディチン)の愛人となる道を選ぶ。敗戦寸前のベルリンの街がよく表現されています。T34/85戦
オリバー・ストーン監督によるアメリカの戦争映画。出演はトム・ベレンジャー、ウィレム・デフォー、チャーリー・シーン。<あらすじ>クリス・テイラーはベトナム戦争に疑問を感じている若者のひとりであったが、ベトナムの現状を知ろうと両親の反対を押し切って志願兵となり、戦地へと赴いた。そこで彼が目にしたのは、悲惨な戦場の有様だった。アメリカ陸軍第25歩兵師団に配属された彼は、上官らに紹介される。ジャングルにトラップを仕掛けているさなか、監視を怠り眠ってしまった隙に敵の侵入に遭う。怪我を
炎628(COMEANDSEE)監督エレム・クリモフ出演者アリョーシャ・クラフチェンコ、オリガ・ミローノワ、ブラーダス・バグドナス、リューボミラス・ラウウチャビシウス、エヴゲニー・ティリチェーエフ、ビクトル・ローレンツ、ユーリ・ルミスティ1943年、占領下のベラルーシ。少年フリョーラ(クラフチェンコ)はパルチザンの隠した小銃を掘り出していた。その様子をドイツ軍の偵察機が監視していた。翌朝、パルチザンの一部隊がフリョーラの村にやって来てフリョーラは小銃を片手にパルチザンに志願する
デス・オブ・アドルフ・ヒトラー(THEDEATHOFADOLFHITLER)監督レックス・ファーキン出演フランク・フィンレイ、キャロライン・モーティマー、オスカー・クイタク、マリオン・ナシー、エド・ドゥヴロー、マイケル・シェアード1945年4月21日。ソ連軍はベルリンに侵入し、第三帝国の命運も尽きようとしていた。ヒトラー(フィンレイ)は総統官邸の地下壕で側近たちと過ごしていたが、強気になったり弱気になったり極限の精神状態にあった。そうした中、ソ連軍はじわじわと官邸に迫り、ヒ
大脱走②(TheGreatEscape)「大脱走」の第2回はドイツ軍の役者を紹介します。ほとんどドイツ人の役者が演じているのが素晴らしいです。まずはポーランドのサガンにあったルフトヴァッフェの収容所「スタラグ・ルフトIII」の看守たちから。収容所所長フォン・ルーガー大佐を演じたハンネス・メッセマー。騎士道精神に乗っ取った人格者を好演。戦争映画の常連で「野獣兵団」「ロベレ将軍」「パリは燃えているか」などに出演しています。副長ポーゼン大尉役のロバート・フライターク。最後に所長になりま
大脱走③(TheGreatEscape)第3回ではエンドクレジットで紹介されないマイナーな捕虜たちを紹介します。洋服屋さんグリフィス役のロバート・デズモンド。脱走では1人前のカヴェンディッシュが躓いて見つかりそうになったとき、ロープの合図を待ちきれず外に出てしまい見つかってしまいました。「ビスマルク号を撃沈せよ」などに出演。ベインズ役のローレンス・モンタニー。テストで英語しゃべっちゃいますが、これが「グッドラック、サンキュー」の伏線になっています。ドイツ空軍の軍服を着て脱走。彼だけ
獣人地獄!ナチ女収容所(LABESTIAINCALORE)監督ルイジ・バッツェラ出演マーシャ・マガル、サルヴァトーレ・バッカロ、キム・ガッティ、ブラッド・ハリス第二次大戦下のドイツ軍収容所。そこでは女将校エレン(マガル)の元で恐るべき人体実験が行われていた。それは、薬物により精力的な獣人(ビースト)を作り出すというものだったが・・・ナチ女囚モノで低予算ですが、しっかりキューベルワーゲンが登場、活躍します!本物ですね。他にはシトロエン11Bが出ます。好きな車輌なので嬉しいで
ジェネレーション・ウォー(UnsereMuetter,UnsereVaeter)監督フィリップ・カデルバッハ出演フォルカー・ブルッフ、トム・シリング、カタリーナ・シュットラー、ミリアム・シュタイン、ルドウィッグ・トレプテ1941年夏、ベルリン。ヴィルヘルム(ブルッフ)と弟のフリードヘルム(シリング)、シャーロット(シュタイン)、そしてヴィクトル(トレプテ)、グレタ(シュットラー)の5人の友人たちは、別れの言葉を交わしていた。ヴィルヘルム兄弟は東部戦線へ出征、シャーロットは看護
※2019年10月23日に投稿したブログを加筆修正したものです。⚠️ネタバレ含みます⚠️『愛と哀しみのボレロ』リハーサル中のベジャールとジョルジュ・ドン戦争が終わり次の世代の活躍が始まります国に妻がいるカールの子を、彼に知らせず産んだエブリーヌその娘エディット母は亡くなり、父を知りません婚約者がいるパリに向かいましたが、その婚約者は迎えに来ませんでした収容所から生きて返ったアンヌは、子どもを探し、かつて赤ん坊を置いた場所に通い続けます何十年間も娘エディットの存在を知らぬ指
『愛と哀しみのボレロ』スクリーン上映行ってきました。以下、※2019年10月21日に投稿したブログを加筆修正したものです。『愛と哀しみのボレロ』原題『LesUnsetlesAutres』1981年公開クロード・ルルーシュ監督による、この映画の成功は、モーリス・ベジャールと20世紀バレエ団の協力が大きいと私は思っています。ベジャールが振付を担当。戦中を生きた人々と、その子供達の世代を描く事によって、戦争の非情さと、その影響を多分に受けつつ未来に向かって生きてゆく事の素晴
プライベート・ライアン①(SavingPrivateRyan)スピルバーグ監督の名作「プライベート・ライアン」を3回にわたってお送りします。1回目はドイツ軍の兵器について書きます。まずは改造タイガー1戦車です。足回りでわかる通りT34戦車からの改造です。改造タイガーは「戦略大作戦」「将軍たちの夜」「暁の7人」などほとんどがT34改造ですが、どの作品でも再現度が素晴らしいですね。後方からのショット。装備品などもなかなかリアルです。右はマーダーⅢ自走砲です。チェコの38t戦車の車体
こんばんわ・・・(・∀・)ノなうで交流のあるKさんからこの映画をお薦めしてもらったので夏はやはり第二次世界大戦を弔う季節でもあるので、観ることにしました。ヒコーキに乗れて女の子にモテる。そんな青春のはずでした君を忘れないFLYBOYS,FLY!(1995年、日本映画、116分)監督:渡邊孝好脚本:長谷川康雄音楽プロデューサー:鎌田俊哉出演:唐沢寿明、木村拓哉、反町隆史、袴田吉彦、池内万作、堀真樹、松村邦洋、戸田菜穂、水野真紀