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当店で取り扱っている居合刀は、現在、黒呂が多いのですが、この所、やたらと石目に変更して欲しいとの声を聞きます。どちらも、大抵、値段は変わらないのですが、黒呂の方が、一見豪華に見えるので、呂の鞘にしている物が多いのです。しかし、使う時、特に夏場を考えると、順次石目に変更していった方がいいのかも知れません。夏場の稽古で、帯まで汗だくになってくると、確かに、呂の鞘はべた付くのです。石目だと、これが、マシになります。体質的に汗をかかない人なら、どちらも同じでしようが、汗かきなひとな
何年か前に秋吉先生から譲って頂きました河野貞光作石断丸の脇差で長さは1尺7寸5分です。河野氏が他界していた為、銘切りに河野氏の名前を彫れず松葉刀匠の門人照人の偽銘になっています。登録上仕方のない大人の事情ですね。笹露、石断丸には秋吉先生が竹を斬り試しした時記録した、このような切り紙が付いてくるはずです。石断丸と書いた後に棒線で消してるのは銘斬りで登録上揉めたからです。笹露、石断丸共に偽銘が多く秋吉先生から譲ってもらった刀以外は怪しいと思った方が良いかも?真冬の元旦に乾燥した真竹を
納刀の時に左手を切っ先でこすってついてしまう傷。これが最近ひどくなってきた。毎週毎週同じところをこすっていると、さすがに若干痛みを感じ始めた。特に先週の稽古では随分こすってしまい、猫に強くひっかかれたような傷跡ができてしまった。正直、切っ先が鯉口に来た瞬間に一瞬だけ鯉口を上へ向ければこの傷はつかない。普通は鞘引きや鯉口の方向を操作して納刀するものだと思うが、当流では左手は鯉口を取って位置を決めたら一切動かすなと言われる。当流の納刀は非常に素早い。正座の部ではまだ比較的のんびり納刀す
元々日本刀には興味があったので、最近は分厚い書籍を買って読んだりネットで調べたりで日本刀にまつわる様々なことを少しずつ勉強中。日本刀について調べていると、今現在でも広く使われる言い回しに刀由来のものが思ったよりもたくさんあることに気づく。相槌を打つ、鎬を削る、反りが合わない、付け焼刃、折り紙付き、元の鞘に納まる、焼きを入れるなどなど他にも多数。その中で気になった言葉が一つ。『切羽詰まる』Googleでこの言葉を検索してトップに出てきた語源由来辞典なるサイトの記述を転用すると、こう説明
刀の目釘が傷んで来ると柄にガタ付きが出たり、鍔も緩んで鳴ります。なので抜いて確認しなくとも、刀を握って手の内の中で茎が動くような感触も無ければ目釘が傷んでいる事は、まず無いと思います。目釘は何度も差し替えてしまうと効きが悪くなるのでめで確認したい所ですが、私は頻繁には抜きません。↑の目釘は一年以上使ってますが全く傷みがありませんでした。この一年、相当な数の物を斬ってますが、これほど傷まないのは珍しいです。斬り方や身体の使い方は、ここ1〜2年で激変させたので刀にかかる負担は少なくなったか
4月の稽古予定平城東中4月1、5、8、15、19、22、26日伏見中後日案内田原本中(金)事前予約制3月にて施設市民開放終了のため、今後ならやま小中での稽古はありません。火曜、土曜の稽古は平城東中になります。
町井勲氏。10年以上昔かな、テレビでよく見ました。まさに名人芸というべき技の数々。町井氏は自らを武道家ではなく武術家だと書かれていました。居合道ではなく居合術です。武道というのは技の習得や鍛錬などを通じて精神修養を成すものと考えます。武術というのは「術の習得」それ自体が目的だと思われます。そういう意味では町井氏は間違いなく武術家で、まさに現代の武芸者だと思います。斬る対象の合わせて刀は適したものを使い分けているようにも見えますし、細か
身体に不釣り合いな、長刀も、慣れれば、抜けます。鞘引きをやや多めに取れば済みますから、そんなに不便は感じていませんでした。しかし、またまだ稽古不足もあり、長い刀を抜くために、大きく鞘引きして斬ろうとすると、抜き付で少しロスが生じました。また、納刀も、私の流派の場合、柄頭を相手に向けながら、相手をけん制するように納刀するのが、指導ですが、前からでは、手の長さがかなりきつくて、鯉口に切っ先が収まるまで、やや右に柄を向けるようにして、鞘との間に距離を作らないと、納刀し難い状態
居合とはなんだろうか。居合の目的とはなんだろうか。居合の演武を見るとき、居合をやっていない人間でも疑問に思うかもしれない。抜きつけから斬り下しまで随分のんびりしてるね。その間にやられない?そんな都合よく想定通りに敵が攻めてくるわけないじゃん?そもそも正座で帯刀した状況ってどんな状況よ?居合って、意味あんの?少なくとも型居合は、はっきり言ってそのまま直接実戦に持ち込めるものではないと思う。先生が飲みの場で口にされたことがあるのだが、居合とは武士の嗜みなのだという。当流に限らず型居
刀を買っても、中々、自分の好みにぴったりした重量バランスのお刀って、巡り会わない事が多いですよね。そういう重量バランスの調節の為や、自分の好きなデザインにするために、鍔に交換して刀を使っている人は、結構居られます。至って、簡単な作業なので一応説明します。その前に!第一の前提ですが、今付いている鍔より薄い物には簡単に交換が出来ますが、分厚い物には、交換出来ません。目釘穴の位置が変わってしまうからです。これだけは、注意してください。必用な物は、バイスと鉄工ヤ
少しは上手になれたかな?【居合道はじめて1年が経ちました】コメント3件|少しは上手になれたかな?【居合道はじめて1年が経ちました⚔】...|By石本慶紀|Facebook少しは上手になれたかな?【居合道はじめて1年が経ちました⚔】...www.facebook.com刀剣を「強さ」鞘を「思いやり」のシンボルとして、アタシは日本刀のことが学びたい思いで、大日本居合道連盟三重県熊野支部創成館の先生方にご指導いただきながら、居合道を始めさせて頂き1年経過致しました。不器用な
さぁ、寝ましょ……と思ったら愛犬がいない。えーーーどこ行ったー?なにか??あ……。すんませんさっき、私がベッドに上げたんですわあなた小さいからひとりじゃ降りられないもんねー(笑)13歳半になる愛犬と暮らしています我が家では、おとなしい子なのでほぼ存在感がない→ぇ今日は稽古日。シトシトとした雨降りの1日でしたどのお弟子さん見てても思うのですが習い始めの頃ってみんな同じリアクションしはるよねせやねん。見てるより実際にやってみる方が居合ってはるかに難しいのよね
当店は、この所、新作現代刀を多くアップしています。まぎれも無く事実なのでこれはこれで良いのですが。決して開業以来の基本方針である「誰でもちょっと頑張れば、日本刀を手にすることが出来る店づくり。」を変更しようと言う意志では全く有りません。現に、並んでる刀の多くは20万円台の物ですし、中には、10万円代の大刀も有ります。基本的にはその流れは全く変わっていません。新作現代刀を作るように成ったのは、「既製品で良い物が、なかなか手に入りにくい。」という現実があった為、無ければ作れば良
片手で刀を持ちながらiPhoneの撮影なので真っ直ぐ撮れてなくて申し訳ないでふwラップ芯は堅いので刃が丸まりますねw自分でも不思議なんですけど、こんな刃が光りで反射して見えているのに斬れ味は特に悪くない感じです。でも手元狂ったら絶対刃が入りません。刀の勢いが弱くても抜けません。堅い物斬るのには、刃先を立てると刃毀れの可能性が有りますので当分これで行こうかと思います。様子見て、いずれは刃先だけ立てても良いとは思います。畳、竹、アルミ缶、スチール缶、ラップ芯など相当な数斬ってますから、
樋の有る刀と無い刀があります。樋というのは刀身に彫られた溝の事です。ネットの通販でみていると、平成以降の現代刀だと樋のある刀とない刀が半々くらいか、樋のある刀の方がやや多いかなという印象です。はじめて自分が買う刀に、この樋がある方が良いのか無い方が良いのかを考えてみたいと思います。まず「刀に樋を掘る意味」をまとめてみます。・理由1:軽量化樋を入れる最大かつ基本的な理由はこの軽量化でしょう。実際に刀(太刀)が長大化した南北朝時代から樋のある刀が増えているそ
【人生初居合道奉納演武(伊勢神宮)】大日本居合道連盟三重県熊野支部創成館の先生方にご指導いただきながら、令和6年10月26日~27日「連盟創立50周年記念皇大神奉納演武会」にて人生初の演武をさせて頂きましたはじめての演武では①切り上げ②切っ先返し③前の3本を選択それぞれに①しっかり気合を掛けるコト②切り崩す力強さを示すコト③立て血ぶきをゆっくりとするコトの課題と「空を見上げる」を実施することを目的に挑みました結果。自ら持ち寄った課題は出来ているかな~っと動画
弊社の「刀泉水」のことが流れてきましたので、改めてお知らせです。刀泉水は試し切りや演武後など、汚れが付いた後にお使いください。汚れなどがすっきり落とせます。使用後は刀油でのお手入れをお願いします。観賞のみの御刀にはおすすめしておりません。https://t.co/9PCNLRz9rH—濃州堂|岐阜県関市の刀剣店・居合道専門店(@nosyudo_info)November12,2023刀泉水は試し切りや演武後など、汚れが付いた後にお使いください。汚れなどがすっきり落とせます。
4月12日(土)K支部長より「第49回全日本居合道関東地区連盟大会並びに競技会」の案内がありましたので、会員各位にお知らせします。1.日時令和7年6月29日(日)10:00~・八段以上の先生方は、9:00までに服装を整えご集合ください。・参加者は、9:40までに受付を完了してください。2.場所入間市武道館(埼玉県入間市鍵山3-10-20)3.参加費4,000円/人(昼食弁当代を含む)4.申込令和7年4月26日(
豆苗を買うとどうしても育ててしまうフジーです凄いですねぇ4日間でここまでになりましたみんな太陽を求めてお辞儀していますさぁ、いつ食べよう→ぇ今日は、本職らしく居合道で使う筋肉について。人間の体はこんな感じで前と後ろの筋肉、もっと言うと内側と外側の筋肉で骨や関節を支えています居合道では、この絵に載っている筋肉の全てをバランスよく使っていてこの筋肉たちは立ったり座ったり、起きたり歩いたり日常生活にかかせない働きをしますその中でも重要なのが大腿四頭筋や大殿筋と言われ
ドラゴンボールの亀仙人の言葉です。今から30年以上も前、世の小学生たちはランドセルに本やら何やら詰め込んで、それを背負ってそこらを修行と称して走り回っていたものです。武道を学ぶということは心身ともに健康となり、それによって生まれた余裕で人生を面白おかしく過ごしちゃおう、素晴らしい言葉です。さすが武天老師さま。武道は勝つために励むのではない、己に負けぬため。天下一武道会は勝つことが目的ではない。この辺は私が常に思っていることだと思います。大会は自分のこれまでの稽古を試す、年に数度の自己
当店オリジナルの防具、竹刀の銘『剱』。ロゴを考えています。どの『剱』がお好き!?目立たないけど、高級感があるのがいいなぁ・・・③かなぁ、⑦かなぁ・・・ご来店お待ちしています。
長船助光刀匠に三尺三寸の刀の作製を依頼しているのだが(写真は三尺三寸の居合刀)打ち下ろし刀身のみで1.6キロ程になる予想で重くなるので樋を入れてしまおうと思っている。樋を入れると、応力の関係で後々曲がってしまう可能性が高いが、重すぎて振り回せない飾りにしてしまうよりは使い捨てにするつもりで良いから軽くしておきたい。(毎日ジムに通ってゴリゴリマッチョになれば簡単に振り回せるかもしれないが笑)武用刀も難しい:備前長船助光作刀鍛錬記美術刀も難しいですが、武用刀も難しい。美術刀とか
昨晩、うちで柄作成をしてくれている職人さんが、お願いしていた柄が出来たと持ってきてくれました。遅い時間にわざわざ車で持ってきてくれたので、「何かのついでがあったの?」と聞くと、「ついでは無かったけど、居合刀を見せて欲しい。」との事。職人と言っても、元は、同門の同期入会の友人ですが、古今の金具や工作に詳しく、今では、無くてはならない、当店の戦力です。何時も破格の手間賃で、面倒な柄を作ってくれています。他流派も掛け持ちでやっていて、現在は他流派一本に絞りましたが、今も親交が続いてい
日本刀を見ると、樋(刀身に掘られた溝)のある刀と、樋の無い刀が有ります。私の店では、圧倒的に樋の無い刀が多いです。何故かと言うと、私自身が斬るからです。知識と言うよりは、経験則なのですが、樋の無い刀は、刀が曲がっても、研師さん等のプロに任せると、ほぼ完全に真直ぐに戻してくれます。しかし、樋のある刀は、曲げてしまうと、捩れが生じやすく、捩れるとプロの研ぎ師さんでも完全には元に戻せなくなります。なので、斬る人は、樋の無い刀を使う事が多いのです。刀が曲がると言うと、「あんな堅
昨年六月に次の様な記事を書いていました。経木で締めるのが苦手な人には、簡単ですが有効なので、皆さんの参考にそのまま載せます。この記事が自動で投稿される頃には、大阪に居ないと思います。申し訳ありませんが、土日と奉納演武で遠征です。連絡が付かないと思いますが、ご容赦願います。最近、柄内のガタツキを締めるのがずいぶんと成れました。先日も、柄作成の依頼を受けたお客様のお刀を、「少し締めれば、このままでも使えますよ。」と送料だけ頂いて、サービスでガタツキを無くして差し上げました。
今日、お客様から替え鞘の照会が有りました。買った刀の鞘も長くて鞘鳴りが酷い。柄もガタついている。との事でした。恐らく、合わせの拵でしょう。元々、その刀の為に作られたのではない。全く別の刀の拵を持ってきて、見た目を整えただけのものです。使用には全く適しません。刀剣商の市に行くと、拵だけで、刀身の入っていない物が結構販売されています。今時は、刀は飾り物として販売している事が多いので、使用を想定していないから、多少ガタついていても構わないと言う考え方です。良く、ヤフオク
私は合気道のかたわら居合道も8年ほど稽古していました。現在三段です。居合道は座っている状態から一本差しの刀(大刀、長い方)を抜き、切り、納刀するのがメインです。昔の武士は室内で座った状態では大刀ではなく脇差のみを帯びていたそうです。大刀は自室なら刀掛けにかける、他所では玄関で預ける。戦場の陣内では帯びてますが帯び方が違う。ですので、実際の技法体系としてはもともと脇差での抜刀技術だったかもしれません。それが大刀一本差しになっていったのは、刀が長い方が鍛錬や修練の効果が
4月5日(土)【神奈川道場】の稽古へ。神奈川スポーツセンターで桜を撮影していると、上の方から「うわ~、キレイ」との女性の声が聞こえました。確かにそちらの方がキレイですね場所を移動してみますさて、行きますか本日は低段位者に全日本居合道刀法「前切」「前後切」と夢想神伝流の初伝「前」(初発刀)を、高段位者には奥居合「門入」「壁添」「受流」を指導しました。今日感じた事を一言・・・「素直であれ」です。指導された事を「素直」に聞き入れられなければ
こんにちは、広正気会(剣道)です皆さん如何お過ごしですか今年を見る限り「霜月」が一番過ごしやすい季節かもしれません日本では、旧暦11月を『霜月(しもつき)』と呼び秋と冬の境目とした季節です11月は30日間あり、現在では新暦11月の別名としても用いています。「霜月」は文字通り霜が降る月の意味ですそれにしても連日、「霜月」ともいえぬ暑い日が続いています今日は、広正気会の現状ですコロナ禍で部員も減少していましたが今年は新入会員が4月から6人あり正気会
私の所属する団体「誠和会」には、長く、支部長と会長がツートップ体制の様な形で運営されてきました。他の支部は、基本的に、支部長=会長であり、団体のトップが支部長と言うのが普通です。誠和会だけが、長年、会長と支部長という体制が続いていました。昨年四月、新年度を迎えるのを機に、三十年近い時を経て、私が会長と支部長を兼任すると言う事に成りました。他の支部は何処もトップが一人であるのに、誠和会だけが、誠和会の真の代表としての会長と、対本部に対する代表として支部長を置いていたのには、深い理