ブログ記事1,057件
暑い夜の納涼企画。怪談本のご紹介。(記事自体は先週に書き終えているので、今日が暑いかは知らん)加門七海先生の『怪談徒然草』であります。怪談徒然草(ダ・ヴィンチブックス―怪談双書)Amazon怪談徒然草Amazon実話系怪談で、いちばん怖いと思ったのが、この本です。言うほど、読書数は多くないのですが。あと、あくまで、個人の感想です。Amazonのレビューを見たら、やっぱり、感じ方は人それぞれなのだと思いました。いろいろな意見があるのは当然のこと
整形外科での三人殺害から一か月弱が経過した、11月17日。日本人学校、アメリカンスクールがあり、多くの日本人や外国人、富裕層や外交官の住む地区、「天母」のほど近く、石碑路にて。一通の通報が入ります。ある、性風俗店にて。事を終えた客が、帰宅しようと店を出ようとした時。次の番だった男が。待ち時間の間もずっと被ったままだった、フルフェイスのヘルメットを取るのを見た。その顔が、手配写真の高天民そっくりだった、と。警察はすぐさま装備を固めて、現場
一家の朝食に農薬が混入、二人が死亡し、四人が昏睡状態に陥った事件。唯一朝食に手をつけなかった、13歳の娘・湯春花は。警察に連行され、農薬を混入させたのは、自分の犯行であると認めながら。検察の取り調べの際に、その犯行は、祖母に教唆されたものだ、と言い出したのです。湯春花は言いました。一か月前、彼女は、祖母の鄭容光と共に、叔父である湯萬添が新しく建てた家を訪問します。それは非常に豪勢な家で。湯春花は、子沢山の家で、中学にすら通わせて
1970年6月のこと。嘉義県阿里山に住む、先住民である湯一家七人は、朝食の席についていました。白米、豚肉炒め、卵スープなど、一家は次々平らげて行きますが。ただ、13歳の少女・湯春花だけは、何故かほとんど箸をつけようとしません。「ママの痛めた豚肉は脂肪が多すぎる」そう言った彼女は、豚肉二切れと、スープ一杯を飲んだだけで、食卓を離れようとします。その直後。平和な朝食の席に、混乱が起きます。湯春花以外の六人全てと、食事を分けて貰った一匹
1970年六月、嘉義県阿里山の平凡な一家で発生した、農薬殺人事件。容疑者として、三人の人物が挙げられますが。その一人、湯温成の婿である、江文伯には、しっかりとしたアリバイがあり。もう一人、湯温成と犬猿の仲であった、陳清作に関しても、彼の家にあった農薬が、湯一家の食事に混ざっていた農薬とは、一致しないことが判明しました。さらに。早朝の時間帯、外部の人間が、誰にも気づかれぬように湯一家の厨房に忍び込み、食事に農薬を混ぜるのは、かなり困難で
1997年4月14日に、陳進興・高天民・林春生によって誘拐された、白曉燕は。誘拐直後、裸の写真を撮られ、左小指を切り落とされるという目に遭いますが。当初。陳進興達には、彼女を殺害しようという意図はありませんでした。元々、殺人も含めた、犯罪経験者の集まりである彼らも。小指を切り落とすときにも、麻酔を注射しましたし。その後も、常に睡眠薬を飲ませるなど。家族を脅す為と、白暁燕を黙らせてく為だけの行動に終始。身代金も、米ドルで準備させた上に、
1997年4月14日。陳進興・高天民・林春生の三人は、台北市郊外にて、通学途上の16歳の少女・白曉燕を拉致。予め借りていた部屋へと彼女を連れて行き、麻酔を注射。裸の写真を三枚撮影、さらに左手の小指を切り落とした上で。そこから五十キロほど離れた場所にある、ゴルフ場近くの霊園へ行くと、人目ののつかない場所に、白曉燕の写真と左手の小指、そして五百万米ドル(約5億円)の身代金を要求する内容の文書を置き、白曉燕の母親へ電話を入れ、その霊園へ行くよう、指示します。
1997年4月14日、白曉燕誘拐に始まった事件は、市街地の銃撃戦や、整形外科での惨殺などを経て、三人の犯人のうち、二人は、警察との銃撃戦の末死亡。残りの陳進興が、立てこもり事件の末、11月19日に投降したことで。ようやくの解決を見ます。そして、その後裁判が開かれます。その中で。あれだけの残虐な犯行を繰り返した陳進興は、しかし、態度を一転。取り調べには素直に応じ、隠し立てせずに、事件の詳細まで語り。キリスト教に帰依、常に悔恨の言葉を常にし
8月19日の銃撃戦で、仲間の一人、林春生を失ったものの、陳進興と高民天は逃走に成功、合流し、逃走を続けます。しかし、銃撃事件以降、さらに警戒が厳しくなり、いよいよ台北から出られなくなった彼らは。新たなアイデアを出します。――顔を整形しよう、と。そして、銃撃戦より2か月後の、10月23日。13時30分、陳進興と高天民の二人は、台北市内のマンション四階にあった、方保芳外科整形医院を襲撃します。その場にいた、外科医である67歳の方保芳と、53
陳進興は、1958年の1月1日、台北市郊外の三重という土地で生まれました。しかし父母は未婚の状態であり。陳進興が生まれた翌年、父は母を捨てて別の女性と結婚。陳進興は、台北市内にある、母親の実家で育てられることとなります。1964年、小学校に進んだ陳進興は。成績は悪くないものの、向学心は皆無で。窃盗やいじめなどの事件を繰り返すようになります。1970年、中学校に進みますが。相変わらず問題行動を繰り返し、一年後に転校させられる有様。母が再婚し、
『中秋節の怪異現象~洪若潭一家消滅事件①~』2007年、秋。台湾西部・彰化の郊外、汐止鎮という、静かな街にて。とある豪邸の、広大な庭に。300名分の肉、1000本のウインナー、大量のビーフン、炒飯…ameblo.jp2001年、台湾じゅうを騒がせた、「一家消滅事件」。「焼却炉に入って自殺する」という、前代未聞の自殺方法に加え、三人の子供が完全に消え去ったこと、現場がとんでもない豪邸だったこと。それらのことから、余りに異常な事件として、人々の印
白曉燕を誘拐後、殺害。その後、各地で犯罪を犯しながら、警察の捜査の網をかいくぐり逃走を続ける、陳進興・高天民・林春生の三人。時の大統領・李登輝は、「犯人を発見し次第、射殺すること」という、大統領令を発令。台湾じゅうが異様な空気の中。彼らの行方がどうしても掴めない警察は、一行が山中に潜伏しているのではないか、と推測。山狩りを始めます。しかし。実の所、彼らは街に居ました。台北市のど真ん中に。裏社会のネットワークを用いて、密かに市街地に潜伏す
白曉燕は殺され、犯人は逃走中。台湾じゅうが不安に陥る中。警察は懸命の捜索を続けます。5月24日、陳進興の義理の弟である張志輝を、犯人隠避、逃走援助の容疑で逮捕。三人に食料を届けていたという彼の証言から、警察は工場内のある部屋を襲撃しますが、既に三人は逃走済み、何も得られず、引き揚げることになります。しかし5月28日、なんと、三人の犯人から、警察に手紙が届きます。そこには、既に犯人隠避・逃走援助の罪で逮捕されていた、陳進興の妻・張素貞と、その弟
【宜月裕斗】現役看護師が語る本当の病院怪談【病院怪談現役看護師の怖い話】【宜月裕斗】現役看護師が語る本当の病院怪談【病院怪談現役看護師の怖い話】ご視聴ありがとうございます!宜月裕斗さんのチャンネル『病院怪談現役看護師の怖い話』にも出演しています。ぜひチャンネル登録、ご視聴よろしくお願いします!https://youtu.be/Ajsvh7NT0Asーーーーーーーーーーーーーーーーーーー視聴者の皆さんのことをモヤイ人=『もやんちゅ』と呼んでいます。今日か...youtu.be病院怪談×
【事故現場】小西さんは横浜駅を背に、早足で歩いていた。どうしても外せない仕事で参加が遅れてしまったが、その日は友人の結婚式があったのである。せめて三次会にでも間に合えば、という思いであった。「向こうの荷物になっちゃうかなって不安はあったけど、結婚のお祝いの品を買って、それを片手に大通りで信号を待っていたんです」見通しの良い道路で信号が変わるのを待っていると、白いワンボックスカーが奥の車線から強引に通りを左折しようと車体を乗り出した。その次の瞬間、突然車線を変更したワンボックスカ
旅行が趣味の後藤さんの話。後藤さんは学生時代、友人を連れて某所へ旅行に行った。その時、旅館の方から宿の近くにパワースポットがあると聞いた。友人は乗り気で、ちょっとその恩恵を受けに行こうと後藤さんを誘う。なんとなく嫌な気持ちがしたが、後藤さんは友人に従った。当時は夏休みの時期で観光客も多く、宿を出てから道案内も必要とせず目的地に辿り着く。そこには大きな御神木が立っており、その根に触れると『幸せになれる』との事。御神木のそばにはすでに列が出来ている。後藤さんたちもその列
神戸の観光地として有名な異人館。ちょうど12月のことだったと思います。私は父とうろこの家に行ってきました。昔ながらの家具が残るその場所は現代人には狭いながらも格式が高い感じでした。そんな時、出会ってしまうものです。1階か2階に寝室がありスっと見た私には透明な子どもが2人いるように見えました。
<陰>と<陽>をいっき読み。ネタバレ含むので要注意!祟りや呪いの一種として、「タルパ」という概念は新鮮だった。一族にまつわる呪い系の話は、実話怪談ではよく目にする話だけど、その発端が分からないものの一つに「タルパ」を当てはめてみると、結構、納得できたりする怪談になる。この一連の怪異の発端は最後まで読み解くと、椚木家の「山神殺し」と海上家の「花嫁の誘拐」とわかる。タルパはその攻撃の手段だと解釈。タルパ、東北地方では身近な存在なの?怪談好きだけど、こんなのはじめて
彼女のダンスを邪魔するなセルビアの踊る女性2023年2月TikTokに奇妙な動画が投稿された動画の中の女性は深夜の路上で踊っていた「気をつけて、みんな」というコメントと共に投稿されたこの動画は瞬く間にセルビア·ダンシング·レディーという名前で広がるこの動画が話題になると目撃者が相次いで登場したこの女性はセルビアでよく見られ深い夜、女性一人で何かに取り憑かれたように踊っているということだったそして、女性が踊るのを邪魔すると凶器を持って追いかけてくるという共通
これは井上さんが学生の頃に見た夢の話である。その夢は非常にリアルで、井上さんが朝学校に行くために家に出るところから始まった。玄関の扉を開け外に出ようとすると、そこに古ぼけた木箱が置いてあったという。ボロボロの木箱の蓋らしきところには何か書かれているが、字もだいぶ薄れていてなんと書いてあるかは判別出来ない。かろうじて『稲荷』という二文字だけを読み取ることが可能だった。井上さんは不気味に思い、その箱を蹴飛ばして学校へと向かった。教室に入ると、自分の机の上に何かが置かれている