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こんばんは。早速ですが、考えてみたいと思います。第55回試験・実技試験2・問4(2)今回は、「東経130°~東経132°および800hPa~900hPaに囲まれた範囲で、相当温位のの極値が東西に延びている」とあり、この極値と湿数の関係について述べよ、という問題になります。まず、問題文の通り、「東経130°~東経132°および800hPa~900hPaに囲まれた範囲」を青の線で囲ってみました。この囲った範囲における相当温位の極値とは、例えば、東経130.2°付近では
こんばんは。早速ですが、考えてみたいと思います。第62回試験・実技試験1(気象庁HP:知識・解説>防災気象情報と警戒レベルとの対応についてより)上図は段階的に発表される防災気象情報と対応する行動についてまとめた図になっています。この図と図14とを見ながら問題を考えてみます。まず志摩市から見ますと、市の全域が黄色で示されており、キキクルでは注意【警戒レベル2相当】となっています。これに対応する警報・注意報は「大雨警報に切り替える可能性が高い注意報」ということで下枠からエ
こんばんは。早速ですが、考えてみたいと思います。第53回試験・実技1・問3(6)今回の設問は、問3(6)④で求めた表面雨量指数に基づき、実況で示された現象が事前に予想されたとし、発表される可能性が最も大きいのは、表1の危険度分布基準のいずれであるかを解答するというものです。問3(6)④では、求めた表面雨量指数が22.2でした。そこで表1のいちばん右の「表面雨量指数基準値」に着目しますと、危険度分布基準のうち、基準Ⅱ(警戒)の基準において、その基準値22をわずかに上回っていることが
こんばんは。早速ですが、考えてみたいと思います。第53回試験・実技1・問3今回は、初期時刻(27日21時)において、図9、図10を用い、図1の日本海の低気圧付近の700hPa鉛直流について、前線付近及び、本州付近の地形の影響による各特徴をまとめて45字程度で述べよ、という設問です。以前、問2(2)②の設問において解析した、日本海の低気圧に伴う850hPaの寒冷前線と温暖前線を図9に重ね合わせてみました。重ね合わせてみますと、温暖前線付近では、風のデータと図10よ
こんばんは。早速ですが、考えてみたいと思います。第61回試験・実技試験1・問2今回は、図7および図8(下)を参考に24時間後に日本の東に予想されている低気圧に伴う地上の前線を解答図の枠線まで延びているものとし、前線記号を付して記入せよ、という内容で考えてみます。まず、図8の850hPa面の気温と風、700hPa面の鉛直流の分布から前線解析で着目する要素として、等温線の集中帯の南縁(暖気側の縁)と風のシアー、および上昇流域を参考にします。次に、地上低気圧が閉塞している段階
こんばんは。早速ですが、考えてみたいと思います。第55回試験・実技1・問2(4)(気象業務支援センター解答例)今回の問題文を一気に読んでしまいますと論点がわかりにくいですので、3つに分けて考えてみます。(a)8日21時に時点で、局地解析によると関東地方には①で描いたようなシアーラインが解析され、(b)総観スケールでは(2)で描いた850hPaの前線に対応する地上の温暖前線が本州を通過している。(c)②のシアーラインの特徴を踏まえて、このシアーラインと地上の
こんばんは。早速ですが、考えてみたいと思います。第60回試験・実技試験1今回は、本文を読みながら空欄に入る適切な語句を考えてみます。(第1段落)まず、「図1によると、日本海中部には前線を伴って発達中の1000hPaの低気圧があり、(①)ノットの速さで東北東に進んでいる。この低気圧に対して(②)警報が発表されており、低気圧中心の南西側1100海里以内と北東側900海里以内では、最大で(③)ノットの風が吹いている。」とあります。ここまでの文では、日本海中部にある前
こんばんは。早速ですが、考えてみたいと思います。第55回試験・実技1・問2まず初めは、勝浦における地上の温暖前線の通過時刻から考えてみます。前問の前線解析でもわかります通り、一般的に前線とは寒気と暖気の境界を意味していますので、ある地点に前線が通過しますと、気温や風といった気象要素に何らかの変化が起きると考えられます。今回の問題は温暖前線の通過ですので、ある地点で温暖前線が通過しますと、風が北よりから南よりに変わり、気温は暖気側に入るために急激な上昇が認められることが
こんばんは。早速ですが、考えてみたいと思います。第60回試験・実技試験2・問1今回は、15日21時を対象時刻とする500hPa気温、700hPa湿数12時間予想図を用いて、15日21時の地上天気図の台風中心から200km以内の、500hPa面の気温分布の特徴、および700hPa面の乾湿の分布の特徴をそれぞれ述べよ、ということで考えてみます。上図は地上の台風中心を図1から写し、半径200kmの円で囲ったものです。半径200kmは、緯度10°を1100kmとし、図上の緯度
こんばんは。早速ですが、考えてみたいと思います。第56回試験・実技1・問1(2)今回は、初期時刻の10日9時の前3時間、つまり、10日6時~9時の3時間の間において、東シナ海の地上低気圧が盛衰せず、その周辺の気圧分布も問1(1)①②、つまり東北東へ10ノット移動していると仮定したときに名瀬における10日6時から9時までの気圧変化量を求めよ、という問題です。まず、東シナ海の地上低気圧およびその周辺の気圧分布が、問1(1)の①②の解答より、東南東へ10ノット進んでいる
こんばんは。早速ですが、考えてみたいと思います。第54回試験・実技1・問3㏗今回は、図8(上)に基づいて図1の初期時刻の日本付近にあるこの前線が、12時間後にどういう予想位置になるかを図7(上)の地上予想図の枠で囲った範囲内に解析せよ、という問題です。まずはじめに、12時間後の地上において予想される前線の位置を解析するには、図8(上)の850hPa面における前線の位置を解析してみる必要があります。その理由は後ほど述べることにします。今回の850hPa面における前
こんばんは。早速ですが、考えてみたいと思います。第59回試験・実技試験・問4今回は、本文を読みながら、空欄に入る語句や数値を考えてみたいと思います。まず、「図12によると、地上付近の相当温位はシアーライン(▲の位置)の東側のほうが西側より(①)く、シアーライン付近で相当温位の水平傾度が大きい。」とあります。①では、図12における鉛直方向の等相当温位線を読み取って、▲で表されているシアーラインの位置に対して東西どちら側が高いかということですが、シアーラインの西側では等相当温位線が集
こんばんは。早速ですが、考えてみたいと思います。第55回試験・実技試験2今回の問題は、図10の「内之浦を通る東西鉛直断面の相当温位・風・湿数」の12時間および24時間の各予想図について、内之浦のすぐ西の東経131°における大気の鉛直構造において、950hPaから700hPaまでの間で温度移流が弱いのは30日9時・30日21時のどちらかという内容です。まず、わかりやすくするため、問題文の内容を基に、950hPaと700hPaを青い線、東経131°を赤い線で引いてみました。
こんばんは。早速ですが、考えてみたいと思います。第58回試験・実技試験1・問1紀伊半島沖の低気圧について、これまでの考察では、(1)では一番重要な点として、発達中の低気圧であること。(3)では、トラフAが低気圧中心との距離が近くすぐ西側にあることからも、低気圧の発達を示唆していることがわかります。では、これまでの考察を踏まえて、当問における850hPa面の温度移流、及び700hPa面の鉛直流では、その低気圧の発達がどのような形で示唆しているのかを念頭において取り組みますと、
こんばんは。早速ですが、考えてみたいと思います。第55回試験・実技試験1・問1(気象庁HP:各種データ・資料>過去の気象データ検索>利用される方へ>「天気欄と記事欄の記号の説明」より)今回は穴埋め問題ということで第1段落から見ていきますが、その前に図12の中の天気記号および大気現象記号につきましては、上図にあります気象庁HPの「天気欄と記事欄の記号の説明」などを用いて覚える必要がありますので、充分に覚えていないなと感じておられる方はこの機会に覚えておきましょう。
こんばんは。早速ですが、考えてみたいと思います。第60回試験・実技試験2・問3今回は、前問の問3(2)および図6(下)に着目して、図5(下)の日本の東の低気圧の伴う前線、および低気圧に伴う寒冷前線とつながって西に延びる停滞前線を記号を付して解答図に作図せよ、ということで考えてみます。まず、前問の(2)より、名瀬の状態曲線(エマグラム)から読み取れることをおさらいしますと、下の前線性逆転層の上端の高度は900hPaの高度にあることがわかっています。つまり、これから解析しよう
こんばんは。早速ですが、考えてみたいと思います。第56回試験・実技試験2(解答図)今回は、図1の地上天気図における気圧分布の特徴が分かりやすくなるように、問題文の下表にある地点A~Fの気圧値に留意しながら1010hPaの補助等圧線を記入せよ、という内容です。まず、地上天気図に描かれる等圧線についてですが、地上天気図では、4hPaごとに細実線の等圧線、20hPaごとに太実線の等圧線が描かれているのが基本的な形です。問題文にもあります通り、気圧分布の特徴をわかりやすくす
こんばんは。早速ですが、考えてみたいと思います。第57回試験・実技試験1・問2(2)前問の①では、地上低気圧の発達に関連する12時間後と24時間後における500hPa面の低気圧中心と正渦度極大値の位置について見たわけですが、今回は地上低気圧の発達に関連する12時間後〜36時間後における500hPa面の温度場の時間変化について具体的に気温の値に触れながら考えてみます。「地上低気圧の発達に関連する」とありますので前問の考察を受けて500hPa面の低気圧中心付近の温度場に着
こんばんは。早速ですが、考えてみたいと思います。第59回試験・実技試験1・問2今回の問題で着目する低気圧は、問題にあります通り、紀伊半島付近にある低気圧になりますので、慌てて読み飛ばしてしまいますと、日本海中部の低気圧と間違えますので、日頃の問題演習では最初はゆっくりでも構いませんので「よく読む」くせをつけておきましょう。また「地上の低気圧に伴う温暖前線と寒冷前線を」とありますので、今回の前線解析は低気圧の閉塞を考えなくてよいと読み取れます。次に今回の前線解析で最も注目する要素で
こんばんは。早速ですが、考えてみたいと思います。第59回試験・実技試験1今回は、図9(上)の石廊崎の風、気温、海面気圧の時系列図を用いて、石廊崎を温暖前線と寒冷前線が通過した時刻を10分刻みで解答し、さらにそのように判断した各気象要素の変化について、風向を16方位で、気温1℃刻み、または気圧1hPa刻みの変化量を含めて、温暖前線については25字程度、寒冷前線については35字程度で解答せよ、という内容です。まず温暖前線について見ていきます。石廊崎は図8で改めて確認しますと、静岡県伊
こんばんは。早速ですが、考えてみたいと思います。第56回試験・実技試験2今回は初期時刻の6日9時における図5の東経109°付近に示されているトラフについて、図7の24時間後、図9の48時間後におけるトラフの位置に関し、5760mの等高度線との交点で経度1°刻みで解答せよ、という内容です。まず、図7(上)の24時間後、7日9時に予想されるトラフから解析してみます。トラフの解析の主な留意点は、等高度線の曲率の大きい部分であること、曲率が不明瞭な場合は極値を含む正渦度の
こんばんは。早速ですが、考えてみたいと思います。第57回試験・実技試験1・問2今回は、地上低気圧の24時間後より先の発達に最も関係すると考えられる500hPa面の低気圧の中心、およびトラフに伴う正渦度の極大の位置する12時間後と24時間後の緯度・経度を読み取る問題です。試験本番の時間が限られた状況で焦っていると、つい、九州付近の500hPa低気圧と正渦度極大値の方を答えとしてしまうかもしれません。しかし、問題文をよく読みますと、「地上低気圧の24時間後より先の発達に最
こんばんは。早速ですが、考えてみたいと思います。第57回試験・実技試験1・問1(3)今回は、問1(3)②③の解答に基づき、図5の14日09時に観測された状態曲線(エマグラム)の地点は、名瀬、鹿児島のどちらか判断せよ、という内容です。まず初めに、問1(3)②において、14日09時に位置していたと判断される東経130°における850hPa面の温暖前線の緯度は北緯29°または北緯30°ということでした。名瀬の位置を改めて図1で確認しますと、先ほどの850hPa面の温暖前線の
こんばんは。早速ですが、考えてみたいと思います。第54回試験・実技1・問4(5)大雪警報・大雪注意報は、大雪による災害、例えば降雪や積雪による住家等の被害や交通障害などが発生するときに発表されます。また警報とは、重大な災害が起こるおそれのあるときに警戒を呼びかけて行う予報、注意報は災害が起こるおそれのあるときに注意を呼びかけて行う予報です。今回の問題は、水戸市の例ですが、お住まいの市町村ごとの発表基準が設けられています。気象庁HPの「警報・注意報発表基準一覧表」で閲覧するこ
こんばんは。早速ですが、考えてみたいと思います。第58回試験・実技試験2・問2今回は、図6、図8および図1、図5を用い、「」図6(下)の枠を抜き出した解答用紙に前線を記号を付して記入せよ、という内容の作図問題を考えていきます。まず、「図1、図5を用い」というところで、初期時刻の17日21時で図5の850hPa面の気温分布に図1の地上低気圧の中心とその低気圧に伴う前線を重ねたものが上図になります。これによりますと、地上低気圧の中心から延びる寒冷前線は、6℃~12℃
こんばんは。早速ですが、考えてみたいと思います。第55回試験・実技試験2・問4今回は、図10(下)の「内之浦を通る東西鉛直断面の相当温位・風・湿数」の24時間予想図を用いて内之浦上空の21時における図の範囲内の相当温位の最大値と最小値および、それぞれの高さと湿数を答えよ、という読み取りの問題です。まず先に、相当温位の最大値とその高度、およびその高度における湿数から見ていきます。読み方は図10の下にあります通り、相当温位は実線で示し、等値線は細実線1Kごと、太実線3Kご
こんばんは。早速ですが、考えてみたいと思います。第60回試験・実技試験1・問2(2)まず、今回の前線解析の際の基本的な要素として、850hPa等温線集中帯の暖気側の縁(南縁)、700hPa鉛直p速度において上昇流域になっているところに着目します。次に、前線の閉塞の有無を確認します。図6(下)の地上24時間予想図における低気圧中心は北緯44°東経151°付近にあるのに対し、暖気の極側へ突っ込んでいる3℃の等温線の先端部の位置、つまり等温線の集中帯が2つに別れ
こんばんは。早速ですが、考えてみたいと思います。第59回試験・実技試験1・問2今回は、図6及び図7(下)に基づき、本文を読みながら空欄を穴埋めしていきます。まず、「予想図によると、18日21時には、地上低気圧の中心は500hPa面の渦度ゼロの等値線から推測される(①)の(②)に位置する。」とあります。まず、図6(上)の500hPa面における渦度の分布を見てみます。本文の「渦度ゼロ」とは、北側の正渦度域と南側の負の渦度域の境界の部分にあたり、500hPa面の強風軸に対応します。す
こんばんは。早速ですが、考えてみたいと思います。第57回試験・実技1・問2今回は、図7と図10を用いて24時間後に予想される温暖前線と寒冷前線の位置を記号を付して解答図に記入せよ、という内容です。まず、問題文に「問1で述べた地上低気圧に伴う前線のうち」と書かれているところが気になります。そこで図1の初期時刻の状況を振り返ってみますと、低気圧の中心からは西へすでに閉塞前線が延びており、閉塞点から温暖前線と寒冷前線がそれぞれ延びていることから、地上低気圧は初期時刻の段階で
こんばんは。早速ですが、考えてみたいと思います。第57回試験・実技試験1・問3まず、図6、図7、図8の12時間から36時間の予想図を用いて、時間経過に伴う低気圧の移動と盛衰と加賀地方に着目して考えてみます。初期時刻に九州の南西海上にある低気圧は中心気圧が大きく変化しないまま東北東に進む予想になっています。問1(1)③では、初期時刻の時点でこの低気圧に対し海上強風警報発表されている、ということでした。その後は特に24時間後から36時間後にかけて、加賀地方付近を等