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「どんなところに、出るんだろう?」不安だけれど、それでもやっぱり裕太は、ワクワクする。海岸?それとも…山?ガケだったりして…小学校とか?あれこれと、頭にこの島の地図を思い浮かべる。『きっと…あまり人目のつかないところだろうなぁ』リュウタがそう言うので…確かに、それはそうだ…と、裕太は納得する。話をしている間にも、リュウタはこの木に沿って、まっすぐに上を目指して上がり続ける。(どれだけ、地下にもぐったんだろう?)グングンと、周りの色が明るくなっていく。それに気が
(もしかして…外界のこと?)それじゃあ、一足飛びに、ここから外に出られるのか?ワクワクしながら、リュウタに聞く。『うーん、どうだろう?ここが、どこにつながっているのか、よくわからないんだよねぇ』ごまかしているようには見えない。リュウタは困ったように、口をモゴモゴとさせている。「まさか…リュウタは、この先を見たことがないの?」うかつなことに、裕太はその可能性には、頭が回らなかった。『うーん、そうだねぇ』リュウタは素直に、そのことを認める。「へぇ~そうなんだ」もしかして、
ははは…ばかだなぁ~リュウタが、耳ざわりな金属的な声で笑う。「ねぇ~どこに向かっているの?」だが裕太は、ここでひるまない。今度ははっきりと、リュウタに向かって声を上げる。『どこって…外だよ』呆れた声で、リュウタが言う。また、うまくごまかされるのか…と思いきや、案外まっとうな答えが返ってきた。「じゃあ…やっぱりこの先は、外につながっているの?」思わずぎゅうっと、裕太がリュウタにしがみつく。『そうだよ』そんなに興奮しなくても、ちゃんと連れて行くから…笑いの含んだ声が、裕
ラッパーJYUTYANの大冒険☆TOBECOMUGIKO