ブログ記事182件
*:..。o○○o。..:**:..。o○○o。..:*リーディング短歌書き下ろしサービス『源氏物語』を題材に心理学講座を開催。次回は7月6日15日に第16回講座をオンラインで予定。その後のスケジュールはこちらです。*:..。o○○o。..:**:..。o○○o。..:*夏月をよめる庭の面(おも)はまだかわかぬに夕立の空さりげなく澄める月かな源頼政新古今和歌集夏267【口語訳】庭の表面はまだ乾かないのに、ふと見上げると空には夕立後とも
《新古今和歌集・巻第三・夏歌》186題知らず曽禰好忠(そねのよしただ)花散りし庭の木(こ)の葉も茂りあひて天照(あまて)る月の影ぞまれなる☆☆☆☆☆【新編日本古典文学全集「新古今和歌集」☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆(訳者・峯村文人・小学館)の訳】☆☆☆☆☆☆☆☆題知らず曽禰好忠花の散った庭の桜の木の葉も、今はもう茂りあって、空に照る月の光がわずかにしかささないことだ。☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆✴︎✴︎✴︎✴︎
和歌所歌合に関路(せきぢ)の秋風といふこと藤原良経人住まぬ不破の関屋の板びさし荒れにしのちはただ秋の風【新古今和歌集・巻第十七・雑歌中・1601】=====【教科書『国語総合』(第一学習社)の訳】=====和歌所の歌合に関路の秋風(関所のある街道の秋風)という題をよんだ歌藤原良経関守の住まなくなった不破の関小屋はすっかり荒れ、板ぶきのひさしも朽ち果ててしまった後はただ秋風だけがわびしく吹き過ぎているよ。==============================☆☆
*:..。o○○o。..:*梶間和歌プロフィール小説梶間和歌YouTubeチャンネル歌集『生殖の海』のご購入はこちら歌をやり取りするfacebookグループ*:..。o○○o。..:*一条院御時、皇后宮かくれたまひてのち、帳の帷(かたびら)の紐に結びつけられたる文を見つけたりければ、内にもご覧ぜさせよとおぼし顔に、歌三つ書き付けられたりける中に夜もすがら契りしことを忘れずは恋ひむ涙の色ぞゆかしき藤原定子後拾遺和歌集哀傷536【現代語
《新古今和歌集・巻第四・秋歌上》317七月七日(ふづきなぬか)に、七夕祭する所にてよみける祭主輔親(さいしゆすけちか)雲間より星合(ほしあひ)の空を見渡せばしづ心(ごころ)なき天(あま)の川波(かはなみ)☆☆☆☆☆【新編日本古典文学全集「新古今和歌集」☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆(訳者・峯村文人・小学館)の訳】☆☆☆☆☆☆☆☆七月七日に、七夕祭をする所で詠んだ歌祭主輔親雲の切れ間から星合の空を見渡すと、落ち着かないで立ち騒いでいる天の川の川波よ。☆☆☆☆☆☆
*:..。o○○o。..:*リーディング短歌書き下ろしLINE@おみくじ、占い感覚でどうぞInstagram無料和歌茶会執筆、講義のご依頼はお気軽に・*:.。→★(執筆関係)→★(講義関係)*:..。o○○o。..:*寄風恋聞くやいかにうはの空なる風だにもまつに音する習(ならひ)ありとは宮内卿新古今和歌集恋三、1199【口語訳】あなたは聞いていますか?どう聞いているのですか?上の空、空の高いところを吹き通う浮気な風も、みずから
《新古今和歌集・巻第八・哀傷歌》809入道摂政のために、万灯会(まんどうゑ)おこなはれ侍りけるに東三条院水底(みなそこ)に千々(ちぢ)の光は映(うつ)れども昔の影は見えずぞありける☆☆☆☆☆【新編日本古典文学全集「新古今和歌集」☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆(訳者・峯村文人・小学館)の訳】☆☆☆☆☆☆☆☆入道摂政のために、万灯会が行われましたときに東三条院池水の底に、灯明の数知れない光は映っているけれど、亡き父の昔の姿は見えないことだ。☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆
43逢ひ見ての後(のち)の心にくらぶればむかしは物を思はざりけり権中納言敦忠(ごんちゅうなごんあつただ)【出典】『拾遺集』巻十二・恋ニ・710・藤原敦忠「題知らず」【参考】『拾遺抄』の詞書に、「初めて女の許にまかりて、またの朝に遣はしける」とある。++【口語訳】(『最新全訳古語辞典』・東京書籍より)++あなたにお逢いして後、かえって思いが増して恋いこがれております私の気持ちに比べますと、お逢いする以前は思い悩んだうちに入らなかったと思い知
《新古今和歌集・巻第八・哀傷歌》799源為善(ためよし)朝臣身まかりにけるまたの年、月を見て能因法師命(いのち)あれば今年(ことし)の秋も月は見つ別れし人に逢ふよなきかな☆☆☆☆☆【新編日本古典文学全集「新古今和歌集」☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆(訳者・峯村文人・小学館)の訳】☆☆☆☆☆☆☆☆源為善朝臣が亡くなってしまった翌年、月を見て能因法師命があったので、今年の秋も月は見た。しかし、死別した人に逢う世も、夜も、もうないことよ。☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆
《新古今和歌集・巻第八・哀傷歌》813をさなかりける子の身まかりけるに源道済(みちなり)はかなしといふにもいとど涙のみかかるこの世を頼みけるかな☆☆☆☆☆【新編日本古典文学全集「新古今和歌集」☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆(訳者・峯村文人・小学館)の訳】☆☆☆☆☆☆☆☆幼かった子が亡くなってしまったので源道済はかないというにつけても、いよいよ涙ばかりがこぼれかかる、こういう無常のこの世を頼みにしていたことよ。☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆
17【本文】四、みやこへと思ふ道のはるけさ二十二日。昨夜の泊より、異泊を追ひて行く。はるかに山見ゆ。年九つばかりなる男の童、年よりは幼くぞある。この童、船を漕ぐまにまに、山も行くと見ゆるを見て、あやしきこと、歌をぞよめる。その歌、漕ぎて行く船にて見ればあしひきの山さへ行くを松は知らずやとぞいへる。幼き童の言にては、似つかはし。今日、海荒げにて、磯に雪降り、波の花咲けり。ある人のよめる、波とのみひとつに聞けど色見れば雪と花とにまがひけ
*:..。o○○o。..:*梶間和歌プロフィール小説梶間和歌YouTubeチャンネル歌集『生殖の海』のご購入はこちら歌をやり取りするfacebookグループ*:..。o○○o。..:*近日中にインスタグラムにて読者プレゼントを始めます*:..。o○○o。..:*秋の歌とて秋ふけぬ鳴けや霜夜のきりぎりすやや影さむしよもぎふの月後鳥羽院新古今和歌集秋下517【現代語訳】秋は更け、夜も更けた。鳴けよ、霧の降りた霜夜のきり
*:..。o○○o。..:*梶間和歌プロフィール小説LINE公式アカウント『短歌往来』2020年4月号に評論を執筆しました。「梶間和歌の評論の載っている4月号を」と言い添えてご注文くださいませ。ご購入はこちらから第零歌集『生殖の海』の予約販売を開始しました。ご予約はこちらから*:..。o○○o。..:*日吉社へ五十首御歌たてまつられけるに吉野山さくらにかかる夕がすみ花もおぼろの色はありけり後鳥羽院続古今和歌集春下128【口語訳】
『和歌マニア』和歌のバースデーソング特集!?之巻和紙エンターテイナー、黒子の吉三(きちさ)です吉三のおすすめ和歌ラジオの時間です和歌マニアとは…【毎週水曜ごろ配信!】ええっ!?「百人一首」に「古今和歌集」、日本人なのに日本文化の王道「和歌」を知らない!?それは人生、損してますよ!春夏秋冬の「雪月花」や「恋」の話など、「古典和歌」を爆笑エンターテイメントとしてトコトン遊び倒していくラジオ番組です。ニンマリ笑って、けっこうタメになる!平成和歌所の“和歌マニア
*:..。o○○o。..:*リーディング短歌書き下ろし『源氏物語』を使った心理学講座。次回講座は12月22日、弘徽殿女御の人生を題材にします。*:..。o○○o。..:*題しらず黒髪の乱れも知らずうち臥せばまづかきやりし人ぞ恋しき和泉式部後拾遺和歌集恋三、755【口語訳】この黒髪の乱れも構わず恋の、肉体の喜びに我を忘れ打ち臥す時、まず満足げに私の髪を掻き上げ顔を覗き込んできた恋人……。独り寝のいま、やはり髪の乱れも構わず打ち臥して、あの人のこと
1【古今和歌集・巻第一・春歌上】ふる年に春たちける日よめる在原元方(ありはらのもとかた)年のうちに春は来(き)にけりひととせを去年(こぞ)とやいはむ今年(ことし)とやいはむ=====【日本古典文学全集(小学館)の訳】=====十二月中に立春を迎えた日に詠んだ歌在原元方年内だというのにもう春の訪れだ。春が来た以上、過ぎ去ったこの一年を去年と呼んだものだろうか。それとも、正月が来るまでは今年と呼ぶべきだろうか。======================
《新古今和歌集・巻第八・哀傷歌》811一条院かくれ給ひにければ、その御事(おほんごと)をのみ恋ひ嘆き給ひて、夢にほのかに見え給ひければ上東門院逢ふことも今はなき寝(ね)の夢ならでいつかは君をまたは見るべき☆☆☆☆☆【新編日本古典文学全集「新古今和歌集」☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆(訳者・峯村文人・小学館)の訳】☆☆☆☆☆☆☆☆一条院がお隠れになってしまったので、その御事をばかり思い嘆かれて、夢にほのかにお見えになったので上東門院現実にお逢い申し上げることも、
*:..。o○○o。..:**:..。o○○o。..:*リーディング短歌書き下ろしサービス『源氏物語』を題材に心理学講座を開催。次回は6月30日、7月6日15日に第16回講座をオンラインで予定。その後のスケジュールはこちら。*:..。o○○o。..:**:..。o○○o。..:*北宮の裳着の屏風に行きやらで山路くらしつ時鳥いま一声の聞かまほしさに源公忠拾遺和歌集夏106【口語訳】行き過ぎることができずに山道で日を明かし夜を迎えてしま
《新古今和歌集・巻第八・哀傷歌》810公忠(きんただ)朝臣身まかりけるころ、よみ侍りける源信明(さねあきら)朝臣ものをのみ思ふ寝覚(ねざ)めの枕には涙かからぬ暁(あかつき)ぞなき☆☆☆☆☆【新編日本古典文学全集「新古今和歌集」☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆(訳者・峯村文人・小学館)の訳】☆☆☆☆☆☆☆☆公忠朝臣が亡くなってしまったころ、詠みました歌源信明朝臣物思いばかりして、寝ては目覚める枕には、涙のかかっていない暁はないことだ。☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆
《新古今和歌集・巻第八・哀傷歌》814後一条中宮、かくれ給ひて後(のち)、人の夢に故郷(ふるさと)にゆく人もがな告げやらん知らぬ山路(やまぢ)にひとりまどふと☆☆☆☆☆【新編日本古典文学全集「新古今和歌集」☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆(訳者・峯村文人・小学館)の訳】☆☆☆☆☆☆☆☆後一条院の中宮がお隠れになってのち、人の夢の中で故郷である現世に帰って行く人がいたらいいなあ。いたら、告げてやろう。見知らぬ死出の山道で、わたしひとり迷っていると。☆☆☆☆☆☆☆☆
《新古今和歌集・巻第八・哀傷歌》808恒徳公(こうとくこう)かくれて後、女のもとに、月あかき夜(よ)、忍びてまかりて、よみ侍りける藤原道信朝臣干(ほ)しもあへぬ衣(ころも)の闇(やみ)にくらされて月ともいはずまどひぬるかな☆☆☆☆☆【新編日本古典文学全集「新古今和歌集」☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆(訳者・峯村文人・小学館)の訳】☆☆☆☆☆☆☆☆恒徳公が亡くなってのち、女のもとに、月の明るい夜、ひそかに訪れて行って、詠みました歌藤原道信朝臣悲しみの涙を干すこと