ブログ記事787件
はじめに熊本大学医学部の起源は、江戸時代中期の宝暦6年(1756年)に肥後藩主・細川重賢公によって創設された藩校「再春館」に遡ります。この「再春館」は、日本初の公立医学校として、明治3年(1870年)までの115年間、肥後医育の拠点となりました。他藩からの就学希望者も受け入れており、当時の医学教育において藩域を超えた大きな役割を果たしていました。再春館から私立熊本医学校へ明治時代に入り、再春館は廃止され、西洋医学を導入する「西洋医学所(古城医学校)」が設立されました。その後、明治29年(1
『患者と目を合わせない医者たち』という本が最近出版されました(里見清一著新潮新書2025)。この人の論調には私は少しなじめないものがあるのですが、今回はこの表題から考えたことについて。「患者と目を合わせない」「患者の方を見ない」医者のことは、私が医者になったころからずっと言われてきました。長い間「カルテばかり見て/カルテ記入ばかりして」、そして最近はコンピュータの画面ばかり見て/入力ばかりして、と言われます。限られた時間なので、書くこと/入力することにせいいっぱいだということ