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モルモットの採血は、モルちゃんと獣医師の双方にとって少し大変です!モルモットの飼い主さんには是非知っておいて欲しいです。採血の準備はこのような感じ↓青と赤のケースが毛細管(ガラス製の細い管)。黄色いボトルが止血剤。そして一番奥が「爪切り」です。採血は、深爪をして、爪から流れる血を毛細管で採取して行います!例えば足の爪を深爪して、毛細管というガラスの細い筒に、毛細管現象を利用して採取します。少しずつ、何本も毛細管を利用して、採血を終えます。犬猫の何倍もの時間と労力がかかります。こ
「うちの子、高齢だから手術できないですよね?」と飼い主さんはよく言います。そんな時、私は「高齢であることと、手術ができないことは、全く別問題です」と宣言します!<高齢動物は手術できないのか?>そもそも大きな病気になるのは、多くは高齢動物です。高齢を理由に手術を諦めていては、助かる命も助かりません。私はよく、「手術ができるかどうかは、年齢ではなく、体の状態次第です」とご説明します。高齢であっても、手術前検査が問題なければ手術はできます。反対に若くて
今年一年で、一番良かった買い物がコレです!アニマルックという機械です。これは簡単に言うと、「耳の内視鏡」ですワンちゃんのお耳にいれると、この様な感じ!この子は耳道の色が綺麗で健康な耳です。一方外耳炎の子はこんなに沢山耳垢が溜まっています!また耳の奥、鼓膜の近くまで見られます。そのため、これまで分からなかった外耳炎の原因がわかったりします。例えばこの子は耳の毛が多いです。このままでは外耳炎の再発率が高いので耳毛の処置が必要です。そして!最大のメリットが、その場で飼い主さんに耳の
ワンちゃんのくしゃみが止まらない時、その原因は「歯かもしれません」犬では「口腔鼻腔瘻(こうくうびくうろう)」という病気が多いです。歯周病が悪化することで、口と鼻を結ぶトンネルができてしまいます。すると、食べ物のカケラが鼻へ入ってしまいます。その結果、鼻炎が起こりくしゃみが連発してしまいます。また細菌感染が起こり、黄色い鼻水がたくさん出ます。くしゃみの原因が歯とは、飼い主さんは思いもよらず、皆さんびっくりされます。くしゃみが多い時は早めに動物病院を受診しましょう!
モルモット・トリビアです。ほとんどの動物は、乳癌(乳腺腫瘍)は圧倒的にメスが多いです。しかし、モルモットだけは何故か「オス」に乳癌が多いです。〜実例紹介〜モルモットのT君は男の子です。乳頭(乳首)が腫れて、出血が見られるとのことで来院されました。乳腺炎(炎症)の可能性もあったため、抗生剤投与もしましたが改善しません。そこで乳癌の可能性が高いと判断し、手術をしました。左乳頭が腫れていて、コリっとしています。出血も少しあります↓手術後の写真です
まずはこちらの写真をご覧ください↓お股が腫れているのがわかりますか?これは鼠径ヘルニア(そけいへるにあ)という病気です。老若男女(老若雌雄)問わず発生し、場合によっては緊急性のある病気です。ワンちゃんの飼い主さんは覚えておきましょう<鼠径ヘルニアって?>動物のお股には、「鼠径輪」という穴があります。この穴はイラストにある通り、大事な血管や神経の通り道になっています。この穴が、生まれつき大きかったり、何らかの理由で大きくなることがあります。そう
1月6日麦さんの歯科の再診だったので病院に行ってきました。先月27日に抜歯して10日経ちました🦷気が重いね…こんな顔してても看護師さんが抱っこで保護者さんに🐶を返しにくると激おこ🤬なぜか女性限定受付の女性には何にも反応しないのに💧きっとピンクの服の看護師さんは大嫌いな爪切りをする人と認識してる😅看護師さんすみません🙇♀️これからも、爪切りお願いします歯科の診察では順調に治ってると言っていただきましたが問題の歯磨きは奥歯に少し磨き残しがありました💦先生にも磨いて
当院でモルモットが出産しました!モルモットはユニークな繁殖特性があります。それゆえ。難産や妊娠中毒症などのトラブルが多い動物です。今回はモルモットちゃんの出産をご紹介しましょう。<ユニークな繁殖形態>初めに予習をしましょうモルモットの繁殖形態は3つの特徴があります。1つ目!「生後8か月までに初産を経験しないと、難産になる!」生後1年以上の初産は難産のリスクが高いです。若いうちに出産を経験しないと、骨盤が開きにくくなるためです。繁殖を考えるなら「若い
こんにちは。ちょっと久々になりましたーーー。実はルイくんが体調を崩してしまい、病院へ行ったり面倒を見たりと付きっきりでお世話してました。おかげで今はすっかり元気♡/かなり弱っていたので不安でしたが回復しました\合わせてちょっと早いクリスマスプレゼント。ハンモッククッションとおもちゃです。おもちゃは動くおもちゃが大好きなルイくんにぴったりだと思い購入したのですが、やっぱりお気に入りになりました!(咥えてどこにでも持って行きます笑)USB充電で経済的↓↓ダンシングフィッ
動物病院では、日々戦いが繰り広げられています。それは「誤飲した異物を摘出する戦い」です!異物誤飲をした際、早期の来院であれば、内視鏡(胃カメラ)で除去できます。内視鏡の先端から鉗子(かんし)と呼ばれる器具を出して、摘出します。最近当院であった二つの戦いをご紹介しましょう!<vsスマイルくまさん>公園でボール状のおもちゃを飲み込んだワンちゃんが来院されました。飼い主さんがすぐに来院してれました。レントゲンを撮影すると大きな桃の形のようなものがあり
チンチラのPちゃんは、皮膚科の症状で来院しました。「口のまわりの皮膚が濡れている、荒れている」とのことでした。確かに口の周りの皮膚が赤くなり、よだれで濡れています。口の周り、よだれ、、、、と聞くと私たち獣医師はピンときます。「これは歯が悪いのではないか?」と。飼い主さんの話を伺うと、「口を気にしている様子がある」「食欲が少し落ちている」とのことでした。口を開けて奥歯を観察すると、下図のようになっていました↓奥歯(臼歯)の不正咬合(かみ合わせが悪い
お迎えしてから2週間後くらいから目の下にクマのような黒さがでて、目も閉じることが多かったり片目だけとじるようになった時がありました。(参考資料)すぐに病院にいくと、結果は目になにか入って炎症かな?と診断されました。目薬をもらいしたら2日後にはなおっていました!なにもないに越したことはないですが、違和感を感じたら病院にいく方が安心かと思います。良くなってほっとしています。
総排泄孔(ソウハイセツコウ)という言葉をご存じですか?鳥類や爬虫類は、「出口が一つ」なのです。哺乳類と異なり、生殖器(卵や精子の出口)消化器(うんちの出口)泌尿器(おしっこの出口)が全て同じ出口から出ます。これが「総排泄孔」です。そして、カメは総排泄孔絡みのトラブルが多いのです。総排泄孔から、陰茎や卵管などの生殖器が、膀胱などの泌尿器が飛び出してくることがよくあります。<カメの陰茎脱>ケヅメリクガメのPちゃんが、「陰茎が飛び出している」とのことで来院
寄生虫には二つの分類があります。内部寄生虫と外部寄生虫です。一般的に寄生虫と言われてイメージされるのは、「腸に寄生する幼虫」ではないでしょうか。これは内部寄生虫(体内にいる寄生虫)です。反対に、皮膚や体毛に寄生するダニやノミなどの寄生虫がいます。これを外部寄生虫(体外にいる寄生虫)といいます。今回の主役は外部寄生虫です!!<ウサギの外部寄生虫>先日、「背中に沢山フケがでる」とのことでウサギさんが来院されました腰のあたりが脱毛しています↓拡大して
避妊手術を受けていない猫ちゃんの飼い主さんへ。猫の子宮蓄膿症は発見が難しい病気です。体調の異変には敏感になっていただき、定期的な検診を受けてください!子宮蓄膿症とは、子宮が細菌感染を起こして、大量の膿が子宮に貯まる病気です。細菌から毒素が放出されて、全身状態が悪くなる病気です。最悪の場合、敗血症で死亡したり、腎臓や肝臓に後遺症が残ることも。これは個人的な経験則ですが、犬は子宮蓄膿症の症状が出やすいです(具合が顕著に悪くなる)猫は子宮蓄膿症の症状が出にくいです(具合があまり
ウサギが脱毛しました!の半分は、アイランドスキンです写真の様なウサギさんがよく来院されます↓所々毛が薄くて、なんだかとても寂しい感じ。何も知らなければ、皮膚病だと思いますよね!しかしこれは病気ではありません!これはウサギの換毛期に独特の現象です。ウサギはまだら状に換毛する動物なのです!多くの動物は前線ができる様に換毛します。あるいは全体が均一に換毛します。しかしウサギはなぜか、まばらに抜けます。その途中はなんとも残念な感じになります(失礼)島みたいに抜けるので、アイランドスキ
バクソウには注意しましょう!!私が言う「バクソウ」は、「爆走」ではなく、「縛創」です!!実は動物では非常に多く、非常に危険な怪我なのです。犬猫からエキゾチックアニマルまで、どんな動物でも起こりえます。すべての飼い主さんは知っておくべきです。<縛創とは?>縛創とは、「縛られてできる傷」です。え?なにに縛られるの?それは飼育環境にある「糸状のもの」です。糸状のものが、手や指に絡まります。すると締め付けられて、血行不良を起こします。患部は
ウサギの不正咬合、厄介な病気です。歯の噛み合わせが悪くなると、歯が過剰に伸びてしまいます。そんな時は歯を切ります。しかし一度噛み合わせが悪くなると、完治はしません。定期的な歯切りは、ウサギさんにも飼い主さんにも大きな負担となります。不正咬合の治療では、最終手段として、「抜歯手術」をお勧めすることがあります。頻繁に歯を切っても、すぐに伸びてしまう子。歯があることで、ご飯が食べにくくなって子。このような子は抜歯も一つの選択肢です。歯を抜くのは可哀想!と決めつけないでください。歯
カメさんの意外な天敵をご存じですか?カメのKちゃんは手の怪我で来院されました。左手を見ると、激しく怪我をしています。人間でいうと手首から先がもげています。これは一体何者の仕業でしょうか?答えは、アライグマです!アライグマはカメが大好物!!最近では東京都心でも生息が確認されています。カメを屋外で飼育されている方はご注意ください!KちゃんのCTを撮影しました。手首の先がひどく損傷していました。そのため、人間でいうと肘の関節から断脚手術をすることになり
猫に独特のアレルギーをご存知でしょうか?この子は、そのアレルギーです↓耳が、皮膚荒れして、赤いです。さてこの子のアレルゲンは一体何でしょうか?ヒントは夏場に多く、暖かい時期が終わると自然に治ることです!わかりましたでしょうか?正解は、蚊🦟です!猫は蚊に対してアレルギー反応が出る子がいます。その特徴が、①耳や鼻筋に症状が出ること②夏が症状の中心であること③蚊の出現が終わると自然に治ることです。私も最初にこの病気を知った時は衝撃を受けました。猫好きのみなさん、トリビ
動物病院ではあるあるな病気でも、飼い主さんの認知度が低い病気は結構あります。その一つが肛門嚢破裂です!犬と猫、どちらにも多い病気です肛門嚢は肛門の両側にある分泌物を溜める袋です。ここに細菌が感染し、膿が溜まることがあります。この膿が多量になると、肛門嚢が破裂して、膿が溢れてきます。症状としては下記のものが、一般的です。○お尻を舐めている○お尻を触ると怒る○お尻から血膿がでてきた。○なんとく元気がない治療は簡単で、抗生剤を投与すればすぐに治ります。お尻の周り
仕事が大変だったこの三日間…帰宅時間が19時過ぎたら、ライムの散歩と夕飯の支度であっという間に就寝時間となってしまいます。フルタイムでお仕事してる人、大、大尊敬します!!そんな中、また夫がらやらかしたー(*`ω´)朝、夫がライムのお散歩に行き、犬用のウエットティッシュを玄関に一枚置きっぱなしにし、自分の靴を拭いた普通のティッシュとまとめて置いたそうで…何ですぐに捨てないかなー!?ライムが食べてしまいました…ティッシュを咥えて、テーブルの下に潜ったので、大好きなオヤツを出して交換し
今日は病院へ隠れている娘犬あの心配だったしこり狂犬病ワクチン副反応のしこりの様です。先生に、悪いものではない、脂肪腫でもない事を聞いたら、安心して気が抜けました…さてこの副反応。大きさは1.5センチ。通常はこのまま消失するらしいですが、大きくなったり消えなかったり、気になるなら薬の服用もできるとか。とりあえず、様子を見ます再診料、770円。この安心料。安いものです。はぁ。とりあえず、安心しました
最近、大人気のヒョウモントカゲモドキ(レオパードゲッコー:通称レオパ)!!レオパちゃんの診察件数は年々増えており、他の動物と同じく様々な病気があります。そんな中、女の子のレオパちゃんで目立つのは、タマゴ関係の病気です。女の子のレオパの飼い主さん、必見です。Oちゃんは、食欲不振で来院されました。触診でお腹が腫れてる印象がありました。女の子だし卵塞(卵を産めずにお腹で詰まること)を疑いました。しかしレントゲンでも卵らしきものは写りません。そう、これは卵巣鬱滞です!卵巣鬱滞とは、卵
突然ですが、問題です。カメのお腹から、詰まった卵を摘出します。その際、あなたなら、どこからアプローチしますか?レントゲンに写る卵、わかりますか?正解は、ココです!後ろの付け根の、ごくわずかの甲羅がないスペースを狙います甲羅を開ける開甲手術もしますが、甲羅を開けるのはとても大変です。硬いので、医療用の電動ノコギリを使います。興味のある方は過去記事をご覧ください。『カメの膀胱結石摘出』まずはこちらのレントゲンをご覧ください。こちらはカメのレントゲン
ネコ飼いの皆様猫の耳をチェックしてください!こんな出来物、ありませんか??ぷよぷよして、黒っぽい出来物ですこれは耳垢腺嚢胞腫という良性腫瘍です猫の耳に同時にたくさん発生する腫瘍です。良性腫瘍なので、命には関わりませんが、気になりますよね<レーザー治療が最高!>通常の腫瘍治療は第一選択が「外科手術による摘出」です。この耳垢腺嚢胞腫については、同時に何個もできます。そのため、手術で切除するのは困難です。また耳が変形したり、猫ちゃんが痛
こんにちは♡外資系でCAをしてました、Mです🦦今日はクリスマスイブ〜🎄でも、そんなの関係ないっ!朝から猫ちゃんの動物病院へ。。。目の上を引っ掻いちゃって怪我しちゃったんです〜瘡蓋になってるからそろそろ治るかなって思うと、1人の間に掻いちゃってるみたいで、また見ると傷できてる。。。化膿しないかなとか心配で、ママっ、仕事半休で動物病院に連れてったわよ!!顎の治安も悪かったしね😓何にもなかったわ。よかったよかった!薬もらっていい子に帰りました〜が、おうち帰って尻尾バンバンして怒っ
こんにちはご訪問、ありがとうございます元保護猫と預かり保護猫の日常をゆる〜く書いたブログですわが家の長女の黒猫びびが突然体調崩してしまいましたかかりつけ医では悪い所が分からずセカンドオピニオンの病院ではこれ合ってるの?という治療をされとうとうサードオピニオンの病院へそこはCTなどの設備を揃えた市内でも一番の病院もちろん費用はびっくりな金額それでもウチの子を助けたいと思い連れて行きました結局、そのまま入院入院して体力を戻しながら検査を行い今後の治療方針を決めることにな
猫ちゃんの診察に必要なものそれは「猫を敬い、ご機嫌をとること!」です。犬と猫を比較した時、猫の方が「怒った時に手がつけられない動物」です。特に猫ちゃんは採血が大嫌いです!そんな時、怒る猫を力づくで押さえてはダメです。猫は死に物狂いで暴れて、きっと採血はうまくいきません。そして病院が大嫌いになってしまいます。そんな時、私は猫ちゃんにワイロを渡します。「ここは一つ、チュール1本で手を打って下さらんか」、と。これが「ちゅーる採血」という技です。チ
猫に独特の病気が膿胸(のうきょう)です!胸にドロドロの膿が溜まる恐ろしい病気です。原因の多くが他の猫とのケンカです!野良猫に多い病気ですが、家猫でも起こります。複数飼育されている方はご注意下さい<膿胸の原因と症状>原因のほとんどは、猫同士のケンカです。相手の猫の牙や爪が胸に深く刺さった場合、そこから胸の中全体に細菌感染が拡大します。ドロドロの膿が胸に貯留して、呼吸困難となり来院します。<実際の症例>メインクーンのSちゃんは、ぐったりして呼吸が早い