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今回は、相振り飛車の「中飛車左穴熊」がテーマです。先手を中飛車、後手を三間飛車として、後手の目線で対策を検討していきます。中飛車左穴熊は、5筋の位を取る事で、後手の角道を止めたり左銀の進出を止めたりして、後手の穴熊に対する速攻を封じつつ、安全に穴熊に囲ってしまおうという作戦です。ちなみに、なぜ「左」なのかと言うと、相振り飛車での右穴熊は、飛角の位置関係上、後手が比較的簡単に端攻めの理想形を組めるため、かなり攻め込まれやすいためだと思われます。(例として、藤森先生の「藤森流中飛車左
三間飛車を指していると、『へなちょこ急戦』がどうしても気になります。『へなちょこ急戦』をご存じない方にも簡単に説明しますと、youtuberのsugerさんが考案された、角道を止める振り飛車、いわゆるノーマル振り飛車への指し方です。特に三間飛車対策として猛威を振るっており、ネット将棋ではかなり盛んに指されていますし、プロの実戦にも表れるほどの有力策です。上図がへなちょこ急戦の基本図ともいえる局面で、端歩や後手の駒組に多少の差異はありますが、ここから▲45歩と仕掛ける手が狙いで
今回は、相振りについてです。僕は余程のことがない限り居飛車にはしないので、相手が振り飛車なら、相振り飛車になります。振り飛車党でも相手が振り飛車なら居飛車にする方もいると思いますが、自分がやりたい振り飛車を相手にやられるだけでも癪な上に、それで負けたりしたら相当悔しいと思うので、それは今のところ選択肢にないです。振り飛車党であって、対抗形党ではないですし。そもそも、自分としては振り飛車の方が有力だと思って振り飛車をやっているので、わざわざ居飛車を持っていいよなんて妥協をするのは、筋と
戦法選択、後手編です。先手の時は、一手目は76歩一択でしたが、後手では2手目34歩一択です。理由はもちろん、とにかく振り飛車をやりたいからですwただ、後手の時は先手と違い、石田流は基本的に目指せませんし、相手の指し方に対応する感じになります。大まかに言って、相手が振ってきた場合には、三間飛車で戦い、居飛車の場合は四間飛車にします。角交換できるならば、角交換四間飛車にします。これは先手での作戦と似ていると思います。では、具体的なパターンをちょっと書いてみます。2手目はこちらが34歩
今回も相振り飛車の先手四間飛車(矢倉)と後手三間飛車(美濃)の将棋を見ていきます。視点としては後手目線で、先手陣の攻略を目指していきます。今回も前回の第二図(△42飛まで)からの分岐を考えていきます。(5)第二図から▲26銀(2-B)の▲33角成△同桂▲77角のような局面になった時の△25桂を消しています。また、次に▲35銀や▲37桂のような手が可能です。後手がそれを嫌うなら、すぐに△45歩と仕掛けるところです。▲同歩は△同銀▲同銀△77角成▲同桂△55角がありま
前回は、石田流が本組に組んだ場合の対右四間飛車エルモについて見てみました。そして結論として、石田流が本組(厳密には▲76飛+▲77桂型)に組めた場合は、振り飛車十分の将棋になる事を確認しました。右四間飛車と一言で言っても、エルモだけでなく色々な陣形が考えられるので、もちろんどんな場合でも有効とは限りません。右四間風の駒組の時に形を早めに決める方針が、デメリットになるケースもないとは言えません。しかし個人的には、石田流本組に組めて、振り飛車が必ずしも有利とは言いませんが、不利という
石田流を主力戦法にしていますが、勝率が振るわないので改めてポイントを書き出してみます。雑な序盤ですが、なんというかそれなりにやれているのが現状。そこで石田流を指しこなすポイントを不定期でまとめていこうと思います。第一回はスピード棒金です。スピード棒金とは、居飛車側が玉の囲いを△4一金+△4二銀の最小限にし、飛車先の整備を最優先にしてきた構えですね。出現頻度自体はそこまで高くないですが、知らないと簡単に潰されてしまいますし、捌きの感覚を養う上では覚えておくべき戦型ですね。ちなみ