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地方の名店。立地など関係なく全国からグルマンが押し寄せる名店がある。北九州「天寿し」、滋賀「しのはら」、名古屋「出雲」など愛してやまないお店達。何度東京にあればいいのにと思ったことか。そんなグルマン達の夢を叶えたのが岐阜の中華料理の名店「開化亭」店を息子さんに託して、古田等氏自らのお名前を冠した『フルタ』がオープンしたのは2014年の暮れ。あっという間にグルマンが席を埋め、刺激的な料理を提供し続ける。刺激的なのは料理だけではない。最高級の食材を裏付けるような金額設定だ。3万、5万
大行列と超濃厚つけめんで有名な「六厘舎」。この六厘舎自体は都内に4店舗展開しているが、グループ全体ではもっとも店舗数が多いのは『舎鈴』のようだ。由来はきっと反対から読む的な話でしょう。本日訪ねたのは舎鈴の新橋西口店です。六厘舎との最大の違いを探ってみましょう。まずは行列。東京駅の店舗では一時間待ちは当たり前だが、舎鈴は待ち時間ゼロで入店できました。メニューに目を向けると、つけめんが中心の六厘舎にたいして、担々麺や油そばなどバリエーションが豊富です。人気店になった六厘舎ではできないことをチャ
『得仙』は予約が取れない。だから、ひたすら待たねばなりません。新規は10年も予約が取れないというが、一年中常連さん達が予約を埋め、新規の予約のチャンスなどやってこない。ただ、ひたすらに常連さんからお声がけいただくのを待つしかないのです。『得仙』の鍋は撮影してはいけない。得仙の名物は鮟鱇鍋(夏は鱧鍋)だが、一番の名物は女将さん。女将さんに叱られるのは通過儀礼なのです。事前に勉強したので自信があったのですが、やっぱりお叱りをいただきました。事前に許可をいただいたものの「あまり鍋の撮影しないでく
平成最後の月に銀座にオープンした日本料理店『慈生』。大将と女将は、財界人や著名人が通う銀座の有名店「壬生」のご出身。会員制の格式高い日本料理店で、訪問のハードルが高い店としても知られます。料理や作法だけでなく、文化までも学ぶ機会を与えてくれるお店。料理屋ではなく「教室」なんて呼ばれる由縁ですね。支払いも月謝袋でお渡しするところにそういうニュアンスが含まれております。さて、その壬生のご出身のご夫婦が切り盛りする慈生。やはり、日本文化に触れる機会がたくさん用意されております。訪問したのは五月の
浜松の会員制中華料理店『飛龍(フェイロン)』へ。入店には静脈認証が必要で、会員のみがその登録を許されます。ほとんどネット上に情報が落ちいないことも含め、秘密に閉ざされた扉をようやく開けることができました。連れてきてくれた会員さん、ありがとうございます。料理の写真撮影もまた会員さんの特権なので、今回のレビューには写真はなし。ということで、今回は全体の印象だけお伝えさせていただきます。最近では無化調の中華料理店も少なくないが、そのぶん味の強さが失われる。だが、フェイロンではその矛盾をクリアし、
美味しいものは地元の人に聞け!とかく、ご当地名物となれば尚更です。福岡のラーメン、宇都宮の餃子、広島のお好み焼き、観光地の名物の見極めは意外と難しい。観光客が行列が作るようなお店には地元の人は近寄らず、ひそかに名店を温めているものです。北海道のジンギスカンでも例外はなく、地元民にオススメされた『ふくろう亭』を訪ねます。と言っても、すでに知名度は高く、その証拠に壁中には芸能人やスポーツ選手のサインが飾られております。すすきのの繁華街から少し外れた場所にありますが、店内は地元の人達で一杯。まさに、
バスでバスに行く。ちょっとへんてこりんなツアーを企画してみました。渋谷駅に集合してメンバーでバスに乗り込み、千葉県にある印旛郡に向かう。1時間ほどの道のりを経てたどり着いたのが、またバスなのだ。しかも廃バスでおよそグルメの匂いはない。だが、扉を開けてびっくり。まるで屋形船のようなテーブルセッティングがあるではないですか!なぜこんなところで?という疑問しか湧いてこないが、何はともあれ料理をご紹介していきましょう。食材は基本的にすべてご主人がとってきたもの。遠くまでやってきた甲斐のある、郷土料理
おばあちゃんの原宿、巣鴨に鰻を食べに来ましたよ!メイン通りである地蔵通商店街の途中にある鰻店『八ツ目やにしむら』。創業は大正15年と街を歩くほとんどのおばあちゃん達より年上の老舗鰻店でございます。入り口では三代目が一心不乱に鰻を焼き続けます。一度改装をしているようで、バリアフリーやエレベーターなどの環境はしっかり整っております。巣鴨で営業する老舗店としての配慮が感じられますね。お店の名前である「八ツ目や」の由来は何なのでしょう。メニューをみてすぐわかったのは、「ヤツメウナギ」という種類の鰻を
大阪のカレーは一歩先をいく。独特なスパイスカレーはインドカレーとは一味違う進化を遂げているのだ。イベントなども頻繁に開催され、大阪のカレーは1つのカルチャーに成長している。その草分け的な存在といわれるのが幻のカレー店『カシミール』。幻と呼ばれる由縁はその存在感の強さだけではない。不定期の営業に加え、営業時間もバラバラだったりと中々たどり着けない蜃気楼のような存在なのだ。初挑戦で出張組のミトミえもんが食べれたのはもはや奇跡のようなもの。参考までにたどり着くまでの道のりを記しておこう。誰か