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1990年の初夏の頃を思い出しました。大阪でアマチュアのオペラ団体が《アラベッラ》をやることになり、私もエレメルの役で出ることになりました。この団体の主だった歌い手さんたちは、プロになれる実力を持っておられました。また、オペラ観劇経験も実に豊富な皆さんでした。誰が何をどんなふうに歌われたか、色々覚えています。いつ何を話しても楽しくお話しできる空間でした。それで、《アラベッラ》は役が多いということで、私のような歌えない人間もちょっとだけでも出ることになったのです。でも、そこで脇役がいか
来週の木曜日の講演会にお申込みいただきました皆さま、本当に有難うございます。お陰様で、全国各地からお申し込み頂き、とても有難く、嬉しく思っております。先ほどレジュメを書き終えまして、引き続き、年表の清書を行っております。東京ではつい今しがた、結構な揺れがありました。最近、地震が多いですね。皆さまどうぞお気を付け下さい。朝日カルチャーセンター新宿教室の講演会は常にオンライン併用(見逃し配信)ですので、それこそ、外国からでもご受講頂けます。今回は、いろいろなソースを紹介しつつ、オペラ百選の
オペラでよく「コロラトゥーラ」という言葉を聴きますね。一般的に、超高音を含むパッセージを美しく滑らかに歌い上げられたなら「コロラトゥーラの名手」と呼ばれることでしょう。ただ、オペラの現場から言うと、コロラトゥーラという言葉はまずドイツ語由来のものであるということが一つ。イタリア語では本来、同じような概念をフィオリトゥーラと呼ぶのだと思います。でも、いまはまあ、コロラトゥーラと言えば大体伝わりますね。ただ、オペラ研究の観点から言うと、コロラトゥーラとは「たくさんの音符を繋げて一息で歌いま
「なぜ、イタリア語やドイツ語を勉強しようと思わなかったのですか?」ときどき、そんなご質問をいただきます。もちろん、仕事として、辞書を引きながら一所懸命、楽譜は読んでいるのですが。そして、その答えはとても簡単でして、「ピアノ伴奏のアルバイトが忙しかった」からです。オペラに初めて、積極的に触れたとき、これまで何度もブログに書いてきましたが。1979年の5月、私はKAWAIのグランドピアノの前に座らされ、黄色い音楽之友社刊の《魔笛》のヴォーカル・スコアを差し出され、「これ、最初から弾いてみてくだ
NHK-BSでギュスターヴ・シャルパンティエの大ヒット作《ルイーズ》が放映されました。作曲者の存命中に上演千回を記念したオペラです。ほかには、チレアの《アドリアーナ・ルクヴルール》やトマの《ミニヨン》などがあります。《ルイーズ》は私が解説をしたことがあるオペラなので、観るたびに&聴くたびに本当にいろいろなことを想うのです。自然主義オペラ最大のヒット作であり、主人公のアリア〈その日から〉はコンクールやリサイタルで良く歌われる人気のメロディです。一方、このオペラの最大の美しさは、第1幕の〈夕
ヴェルディの《オテッロ》で、太い声のテノールがオテッロを、高音域に強いバリトンがヤーゴをやった場合、声が少し似てくるかもしれません。講演会で同じお問い合わせがありました。コントラストとしては・・・バリトンがこういう声の場合、テノールの声に強靭さが備わっていれば良い対比になるかもしれません。こちらはどうでしょうか?特別講演会のお知らせです。朝日カルチャーセンター新宿教室で4月30日(木)10時30分から12時まで。年表つき(A3用紙で物凄い数になりそうです)で、『オペラ研究家が選ぶオ