ブログ記事1,316件
1.《カリスト》の筋立てが面白く、台本だけでも買って読みたい、実演を観たいと思った(露)/《カリスト》の演出がとても面白かった(瑞)2.金子みすゞを題材にしたオペラがあること自体に驚いた。実存する現代の人を題材に出来るのが大きな発見だった(泰)3.キリスト教的な価値観が強く、それに附属する形で様々な形態が生まれたのは興味深くもあり、個人的視点からすれば窮屈であるように感じた(中)4.《ヘンゼルとグレーテル》で男性が女装していたり女性が男性の格好をしているケースが気になった。すべて女性でやる
《タンホイザー》のピアノ伴奏上演があり、「小さなホールで聴いたらどんな感じがするのかな?」と興味を覚え、観に行かせてもらいました。シアターゼロという団体さんです。衣裳が皆さんそれらしかったのはちょっとした眼福でした。キャスティングではエリーザベトとヴェ―ヌスが声の力を大いに発揮していました。ソプラノ・リリコとハイ・メゾソプラノという組み合わせでコントラストも効いていました。確かにワーグナーを聴いたという心地良さがありました。男声ソリストにも声の豊かな人が何人もおられましたが、一点、どうしても
講演会でサン=サーンスの2番目のヒット作《ヘンリー8世》を紹介したところ、皆様からとても面白がっていただけました。史実に則っていて、筋立てに無理が無いのかなと思います。ヘンリー8世のお妃アン・ブーリンAnneBouleyn(1536年刑死)については、オペラが好きな皆さんは、ドニゼッティの《アンナ・ボレーナ》のイメージが強いですね。史実のアン・ブーリンは、性格に少し難があり、他人をあざ笑うことが多かったといいます。《ヘンリー8世》では、彼女のそのような一面をかなり拾っていたと思います
届いたばかりの英『Opera』誌を広げてみたら、演出家ピエール・ルイージ・ピッツィの特集記事が出ていました。驚いたことに、1951年に舞台美術家としてデビュー以来、95歳でなおも現役の演出家。いまはヘンデルのオペラ2作を手掛けていて、次に演出するのはヴェルディの《スティッフェーリオ》だとか!ピッツィといえば、「色を混ぜない演出家」。スタイリッシュでしなやかで美しい舞台を作ります。グルックの《アルミ―ド》をミラノ・スカラ座で演出した際は、割れんばかりの拍手喝采が20分続き、劇場の記録を塗り替
「観に行かせていただいて本当に良かった」心からそう思いました。フィリップ・グラスが、フランス語の台本に曲をつけた作品です。「楽譜読まないと・・・」そう項垂れもしました。未読なのです。ソリスト4名、原作はコクトー(私は萩尾望都さんの漫画で読みました)。現代作曲家グラスがピアノ3台の編成で書き上げた室内楽オペラです。「語り手の役って、楽譜上でどう表現されているんだろう?」「過去の演奏記録を観ると、ソリスト同士のセリフの対話が多いな・・・」などといろいろ思うことがありました。一か所、照
第一級の水準にある日本語の学術書を拝読したので、書評を書かせて頂くことにしました。私が自分の資料として買わせて頂いた一冊ですが、それでも出版社さんに一言お断りを入れて書かせて頂きました。18世紀ロシアのオペラ史といえば、末期になってやっとロシア語のオペラが出てきたぐらいで、サンクトペテルブルクの宮廷ではフランス語やイタリア語のオペラを盛んに上演していた-ロマノフ家を頂点とする上流階級が、ロシア語を「民衆の言葉として卑下していた」からです。なので、私は、このロシアという国から、庶民派の象徴
歌声にも歌い回しにも不思議な味わいがあった女優さんだと思います。二重瞼に整形されたとき、「バタくさい」だのなんだの一杯言われていたことを思い出します(家にあった60年代の『婦人公論』でよくその話題が出ていた覚えがあります)。テレビなどで知る限り、何を言われても平然とされておられましたが、その勁い心構えを後年、間近で目撃することになりました。大阪から修学旅行で東京に来た時、青山1丁目の交差点でレインコートを着たいしだあゆみさんが信号待ちをしておられ、観光バスに乗った我々中学生が気づいて手を振る
NHK-BSでギュスターヴ・シャルパンティエの大ヒット作《ルイーズ》が放映されました。作曲者の存命中に上演千回を記念したオペラです。ほかには、チレアの《アドリアーナ・ルクヴルール》やトマの《ミニヨン》などがあります。《ルイーズ》は私が解説をしたことがあるオペラなので、観るたびに&聴くたびに本当にいろいろなことを想うのです。自然主義オペラ最大のヒット作であり、主人公のアリア〈その日から〉はコンクールやリサイタルで良く歌われる人気のメロディです。一方、このオペラの最大の美しさは、第1幕の〈夕
1990年の初夏の頃を思い出しました。大阪でアマチュアのオペラ団体が《アラベッラ》をやることになり、私もエレメルの役で出ることになりました。この団体の主だった歌い手さんたちは、プロになれる実力を持っておられました。また、オペラ観劇経験も実に豊富な皆さんでした。誰が何をどんなふうに歌われたか、色々覚えています。いつ何を話しても楽しくお話しできる空間でした。それで、《アラベッラ》は役が多いということで、私のような歌えない人間もちょっとだけでも出ることになったのです。でも、そこで脇役がいか