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NHK文化センター町田教室での定例講演会にご来場いただきました皆さま、誠に有難うございました!講演終わりに出たご質問について回答させて頂きます。Q.エリーナ・ガランチャが《ナクソス島のアリアドネ》の出演をキャンセルして問題になっていると聞きました。皆さん、高いチケット代を払われたのに、彼女が出ないということでとても残念がっておられるようです。A.ご質問頂いた件、調べてみましたら、今年のザルツブルグ音楽祭のことのようですね。ガランチャとしては「いったん役を受けてしまったけれど・・・」が
NHK-BSでギュスターヴ・シャルパンティエの大ヒット作《ルイーズ》が放映されました。作曲者の存命中に上演千回を記念したオペラです。ほかには、チレアの《アドリアーナ・ルクヴルール》やトマの《ミニヨン》などがあります。《ルイーズ》は私が解説をしたことがあるオペラなので、観るたびに&聴くたびに本当にいろいろなことを想うのです。自然主義オペラ最大のヒット作であり、主人公のアリア〈その日から〉はコンクールやリサイタルで良く歌われる人気のメロディです。一方、このオペラの最大の美しさは、第1幕の〈夕
授業や講演会で、部分的にですが、オペラの映像をご紹介することは日常的に行われています。そこで2点気を付けなければならないことが。一つは「同じような形状のものが大量に出てくる時、そういう画面に耐えられない(恐怖を感じる)人がいる」ということです。学生さんだと、毎年1人ぐらい、そういう人がいます。そういえば、私の亡くなった伯母も「タラコ、怖いわ」といっていた覚えがあります!なので、事前に告知をします。そしてもう一つが、「性的描写法に注意」です。10月以降の講演会で一演目、素晴らしいオペラを紹
兵庫県立芸術文化センターさんで《カルメン》の上演がもうすぐ始まります。プログラム用に書かせていただいた曲目解説を、会館さん側のご要望で、ホームページ上にも掲載することになりました。https://gcenter-hyogo.jp/meetsopera/news/1247/図版がいろいろ入っていて楽しいと思いますが、私がなるほどと思ったのは、会館さん側からの次のようなご依頼文でした。「特に来場前に予習されるお客様、音声読み上げシステムを利用される方等にお役立ていただければと考えております
このたび、トマ作曲のグラントペラ《ハムレット(アムレット)》の音源を解説することになりました。これまで本当にいろいろなオペラを解説させて頂きましたが、この《アムレット》は、自分が最もよく内容を把握している作品の一つなのです。《アムレット》の原作はもちろん、シェイクスピアの『ハムレット』ですが、筋立ての端々に違いがあります。というのも、間に大デュマの翻案が入っているからです。オペラの大臣ポロニウス(ポローニアス)は最後まで生きていますし、王子の母ジェルトリュード(ガートルード)は先王暗殺に加担
新国立劇場の『水のほとりの女』を拝見して、「ああ、昔ながらの言葉遣いや、それにふさわしい音調というか声音を聴くのも、演劇の楽しみなのだ」と気づきました。一時間もかからない短編戯曲で、出てくる人も3人だけでしたが、世界観に心地よく浸ることが出来ました。劇作家の田中澄江(1908-2000)といえば、「山が好きな人」という、薄っすらとしたイメージだけを持っていたのですが、非常に流れの良いセリフを書く人なのだと思いを新たにしました。あと、こうやって書いていて、いま、気づいたのですが、「カタカナ英
《カルメン》のいろんな映像を見比べる講演会の席上で、「エスカミーリョ役の理想的な歌手は誰でしょうか?」というご質問が出ました。これが、実は、結構難しいのです。例えば、超有名指揮者、超人気指揮者が振っている場合、特に、彼らは実は「耳の真実」をあまり気にしていなかったりします。つまりは、発音が酷くてもそんなに気にならないようなのです。そういうのは、見た目は役に相応しそうでも、一回聴いたら心が萎えてしまうのですね。といって、花形闘牛士となると、美声でもあまりに太っていると、「次の試合でダメになる