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というわけで、今日も今日とてナイフの話題。以前……そう数年前、「スパイダルコのパラミリタリー2が欲しい」とこのブログでも書いた記憶があります。スパイダルコというナイフメーカーをご存知の方は多いでしょう。私も、四半世紀前から知っています。まだ小学生くらいだったころ、ナイフマガジンを買うと、必ずといっていいほど、どこかのページにスパイダルコのナイフが載っていたものです。特集でなくても、広告とかね。あとは、『世界と日本のナイフカタログ』なんて年刊の本を見ても、数ページにわたっ
さて、今日の話題は、いままであまり出してこなかったあのナイフブランド、そうコールドスチールのナイフについてちょっとお話したいと思います。コールドスチール……積極的な動画(昔はDVDとかがあった)で、そのパフォーマンスの凄さを見せつけるメーカーです。今はもうないのですが、かつてカーボンⅤという鋼材(より正確にいえば、特殊な熱処理をした炭素鋼。もとになっている鋼材はおおよそ判明しているのですが)を使ったナイフで一世を風靡したブランドです。フラッグシップモデルとしては、やはりトレイ
というわけで、前回軽く予告しておいた、米田刃物鍛冶屋さんの「秋田R型」の山鉈のレビューです。実のところ、まだ野外に持ち出していないので、簡易的なレビューとなること、ご容赦くださいませ。全体像はこんな感じ。どうでしょう?パッと見、出刃包丁のように見えるのではないでしょうか?人によっては「出刃包丁みたいであか抜けないな」と思う人がいても不思議ではないかもしれません。別の角度から見てみましょう。こうして見てみると、やや出刃包丁感は薄れるかな?という気はします。
少し間が空いてしまいましたが、KNIFE工房やすながさんのところにお邪魔した時の記録の2回目です。工房の隅っこに無造作に置かれていたナタ……。見せて頂くと、それは今はもう手に入らない三代目西根正剛氏のナガサとフクロナガサだったのです……。というのが前回までのお話し。いや、本当にびっくりしましたよ……。「ナガサ」に関しては以前から興味関心があり、かなりの研究(?)を進めてきたつもりなんですが、三代目……つまり西根稔氏のナガサの実物はまだ見たことも触ったこともありません。
パラコードと呼ばれるヒモがあります。基本的に約250キロの重量に耐える便利なヒモです(ただし、typeがいくつかに分かれており、粗悪なものはもっと耐荷重が低い)。ナイフのランヤードホールに、あるいはちょっとしたジッパータブの代わりに、本当に色々と応用が効いて私も愛用しています。野外に出る時は、10メートルに切ったものを2本程度持っていきます。そういえば、最近、私が日常的に使っているクラシカルスタイルのプーッコの、ベルトループがべろべろになってしまいました。このナ
「8Cr13Mov」ってご存知でしょうか?ナイフに興味関心がある方ならピンとくると思います。簡単に言えば、「ナイフの鋼材」の名前です。中国製の鋼材で、安価なナイフによく使用されているものなのですが、これがまた評判が悪いんです。・刃保ちが悪い・切れ味が悪いと、ウェブ上で色んな場所で言われています。けど、やっぱり自分で確かめてから結論は出したいですよね?ということで、ここ最近、8Cr13Movのナイフを日常的に使ってみました。使って、研いで、研いで使ってをしばらく繰り返して
こんばんは。先日、お話しに出した、マルティーニのナイフですが……。やはり、これは自分で試してみるしかない!と思い、ゲットしてしまいました。やっぱり、北欧ナイフの雄ですからね、マルティーニも。それに、こうサポートしたいじゃないですか、北欧ナイフへ関心を持っている人を。そしてナイフの健全な使用を目指している人を……。で、サクッと、今日は簡単にレビューを。Marttiini(マルティーニ)フィンランドLappKnife24013cmラップナイフ24013
最近、流行のブッシュクラフトナイフを物色してました。中々、これと言うものがありませんでしたが、今回やっと趣味に合うものが見つかりましたので、購入することにしました。なんと、私の大好きなナイフメーカーMOKIから、いつの間にかブッシュクラフトナイフが出ておりました。MOKIBergフラットグラインドVG-10鋼いや〜…かっこ良い…。ブレードはMOKIらしく、非常に丁寧に仕上げられております。そして、ブッシュクラフトナイフたるゆえんが、このフルタング構造です。そして、フ
今日は、オイルストーン、それも特に小型の俗にポケットストーンと呼ばれる砥石を使っての研ぎをご紹介したいと思います。おおよそ、多くのナイフ本では「研ぎに関しては、大きい砥石を用意したほうがいい」と書いてあり、それはそれで的を射ているのですが、小型のポケットストーンでもキチンとした研ぎが出来ない、というわけでは決してないのです。ポケットストーンを使った研ぎは、やはりナイフ本でもよく出てきます。が、その多くは「タッチアップ」にちかいもので、ポケットストーンを持って、ナイフをこすっ
私も色々とナイフを紹介してきて、モーラナイフとか北欧のナイフを推しているわけなんですが、一方で、「これは外せないよねぇ」というものに、ビクトリノックスのナイフがあります。アウトドアユース、特に近年のブッシュクラフトの文脈では「フィクストナイフ」ありきで、バトニングなどのアクションがある、という感じでしょうかね。そりゃ、フォルダーでバトニングだって出来ないわけじゃありませんが、敢えてやる必要はないと思っています。実際のところ、無茶な使用をしなければ、一般的なフォルダーでも強度
こんばんは。今日は、またしても「北欧ナイフの研ぎ」に関して。拙著『北欧ナイフ入門』でも、このブログでも継続的に取り上げてきているテーマです。北欧ナイフ入門~モーラナイフからストローメングナイフまで~postedwithamazletat16.10.23株式会社新百合ヶ丘総合研究所(2015-07-19)売り上げランキング:33,792Amazon.co.jpで詳細を見るしかし、今回は、最近人気がある「ヘレ」のナイフに付属している、説明書を手掛かりにして、北欧ナイフの
さて、今日はフィンランドの総合アウトドア通販サイト、Lamniaについてのお話し。私はかなり早い段階(だと思う……)で、このLaminiaというサイトを知って利用していたのですが、去年あたりから、Lamniaも北欧ナイフを購入する人にはかなり知られる存在になってきました。私が使い始めた頃は、まだ日本語に対応しておらず、英語(か北欧の現地語)くらいしか使えなかったのですが、最近では物凄く使いやすいサイトになりましたね。拙著『北欧ナイフ入門~モーラナイフからストローメ
私も最近では、割とYouTubeを見るようになりました。まぁ、アウトドアやナイフに関係のないチャンネルも多いのですが、そうはいっても、海外の鍛造の動画なんかは面白いので、ついつい見入ってしまうこともしばしば。アウトドア系のものはほぼ見ないのですが、ディスカバリーチャンネルの「男気クッキング」という番組が無料で見られたので、ちょっと見ていたのですが、最近、以前見られなかった動画も見られるようになり、一気に見てしまいました。番組に関しては、あれこれ言うよりも見て
というわけで、五月に秋田に行きまして、布川刃物製作所さんには本当にお世話になってしまいました。そのGWの記録は以前書いたので、今日はその続報的な記事となります。布川さんのところでは、何気なく手に取らせて頂いた包丁にびっくりして、その場で注文をしてしまったんです。私も、(同行していた私の)妹も、その包丁の軽さに本当にびっくり。刃物に興味のない妹でさえ「うわっ!」と思わずうめき声が出てしまったくらいです。その包丁が数日前にやっと手元に届きましたので、その簡単なレビューと、同
そういえば、全然書いたことなかったな、と思い出したので今日はコンベックスグラインドのお手軽な研ぎ方のご紹介。正直、私はなんでもかんでもコンベックスにしてしまう、という昨今の風潮はあまり好ましく思っていないのですが、実際に、コンベックスのものを研いだりする機会もありますし、誰かのお役に立つこともあろうと大ナタ振るって書いてみることにしました。よく動画なんかで見るのは、「しゃくり研ぎ」というやり方です。砥石の上で刃をしゃくるようにして、刃先を丸めていく、というやり方ですね。
最近……でもないのですが、やたらと「フェザースティック」と「コンベックス」という組み合わせを目にします。簡単に言えば、「コンベックス」にしたナイフで「フェザースティックを削る」ということです。個々の主張には、若干の違いがあったりもするのですが、・コンベックスにするとフェザースティック作りがやりやすいというのが、基本的な考え方となっているようです。しかし……それは本当に正しいのでしょうか?今日の記事では、その辺りのことを、ちょいと検証していきたいと思います。■前提の確認つい、反
今日は砥石のお話し。私も砥石をそれなりに持っているんですが、ここ数年で「刃の黒幕」シリーズに置き換わった砥石がずいぶんとあります(けど、場合によっては以前のものも使いますよ!)。「刃の黒幕」に関してはあまり説明はいらないでしょう。ちょいとお値段は張りますが、チャッと水をかけるだけで研ぎ始めることが出来、研ぎやすく、仕上がりもよい、というそんな砥石。どうも砥石の特性として、他の砥石のように水に漬け込んでおくとグズグズに崩れてしまうみたい。なので、チャッと水をかけて馴染ませ
さてさて、カスタムナイフを手に入れ、「しっかしVG-10は研ぐのが難しいなぁ」と思っている今日この頃ですが、研ぎやすさ、ということでは和式の刃物やナイフは、結構研ぎやすい。まぁ、見た目が綺麗に研げるかどうか、ってのはまた別の問題だとしても、「切れ味を回復させる」という意味では、やりやすいと言えるでしょう。この辺りは、和式刃物のほぼ唯一のまとまった書籍『和式ナイフの世界』にも言及がある通りです。和式ナイフの世界postedwithamazletat18.07.16
今回は今後ホームグランドになりそうな野営人さんの全エリアを紹介します。野営人さんの野営場は廃道になった林道を野営場として提供しているようです。野営場には4つの隧道があり、4つ目の隧道の先で大規模な崩落があり、行き止まりとなっています。その行き止まりまでが野営エリアです。便宜上、隧道ごとに5つのエリアに分けて紹介します。まずはエリア1です。駐車場から最初の隧道までがエリア1です。初めての方はエリア1しかテントを張ることが出来ません。駐車場から野営場に入ってすぐに広い場所
というわけで、今日は「ナイフ編」。前回は和式刃物の研ぎについて、YouTubeの動画を絡めながらお話をさせて頂いたのですが、かなり、ボリュームもあり、またその分、ちょっとわかりにくい内容になったかも、という反省もあります。うんと簡単に前回のそれをまとめれば、「割り込みがしてある和式の刃物は、刃先だけ研いでいると鋼だけがなくなっていくよ」ということです。また、「刃が対象に当たって切れる」ということと、それ以降、「対象に切りこんでいくこと」は別だという話も織り交ぜていま
というわけで、今日は剣鉈のお話し。秋田五城目の山刀(ナガサ)を手に入れ、ちょくちょく遊びながら使ってみているのですが、とってもいい感じなんですよ。まず、切れ味がシッカリと出ている。また、片刃のハガネ部分はハマグリ刃に研がれ、強度があり、永切れします。もっと使い込んでいかないと、分からない部分、使い込むことで変化する部分はありましょうが、今のところ大満足。多分、もっとキンキンで切れ味のよい剣鉈や山刀ってあると思うんですが、自分にとっては秋田のナガサって、なんか使い
というわけで、今日はスパイダルコの話題。もちろん、それだけじゃなくて、そこを切り口にして最近ちょっと思うことなんかも、書けたらいいな、なんて思っています。まずは、四の五の言う前に、モノそのものを見て頂きましょうか。いわゆるブラックコーティングがされているモデルです。写真ではちょっと伝わりにくいですが、フォールディングナイフとしては大きい(長い)かな、という感じ。スパイダルコのナイフ、常に一定以上の人気があって凄いですよね。特に人気のあるモデルが、私もブログで紹介
というわけで、久々にやったら長いタイトルになってしまいました。ナタやそのヴァリアントである剣鉈(叉鬼山刀、フクロナガサもこの範疇でしょう)に興味があったりするので、折を見て、他の人の研ぎ方や手入れの仕方を調べているのですが、物凄く示唆的なブログを発見しました。「キャンプで使う、刃物の手入れ」というブログ。どうやら、筆者の方は、かなり長い間キャンプ活動をしており、またちょくちょく林業に携わっているようで、そのために日常的にナタを使うようです。そのナタのメンテナンス(
先日、Twitterにて、とても上手にモーラナイフを研いでいる方がいて、私も「こういうやり方もあるよ」と、ついつい画像付きでツイートをしてしまいました。その時、ちょっと話題になったのは、「ヘレのナイフは少し特別なイメージ」がある、ということ。確かに、商品のラインナップを見ても、またそれぞれの特徴を見ても、同じ北欧のナイフという大きな括りはあるものの、やはりそこには違いがあります。今日はそんな2つのナイフの違いを少し見ていきましょうか。そもそも国が違うというわ
今日は北欧のナイフについて。皆様は、カストロムというナイフブランドをご存知でしょうか?こちらもスウェーデンのナイフブランドですから、いわゆる「北欧ナイフ」という括りに入れてよいでしょう。北欧のナイフらしい、スカンジグラインドのナイフを多く作っているメーカーです。スウェーデンのナイフといえば、不動の地位を築いているモーラナイフがありますから、若干影は薄いような気はしていますが(それにモーラナイフと比べて高価です)、カストロムもまた、味わいのあるナイフブランドと言えましょう。
というわけで、今日もブログ更新です。今日は、「バトニングを問い直す」という大きな問題を、大上段に構えてちょいと書いてみようかなっと。バトニング……。これをやらなければ、ブッシュクラフトではない!これをやれないナイフならば、ナイフではない!とか、そういうご意見は私も随分頂きましたが……今もって、私はそれらには同意できません。いや、そもそもなんですが、バトニングは英語でどう書くかご存知でしょうか?そうですね、Batoningです。ingがついていることから、「b
というわけで、今回はみんな大好き、コールドスチールのトレイルマスターについて。これも、色々なバリエーションが時代によってあって、最新ではないものの、この辺りを解説してくれるのが『さくっとな』という同人誌でもあったりします。丁度私も手元にコールドスチールの特集がなされている号を持っているのです。同人誌だけあって、忖度抜きで色々なトレイルマスターを使い倒して、その違いをレビューしてくれています。今回の記事を書くに当たり、もう一度読み直したかったのですが、部屋がぐちゃぐちゃで
今日は、注意喚起というか、まぁ、そういう感じ。タイトルにもあるように、私、最近ようやくメルカリなるものをやってみたんです。いえいえ、元々興味があったというより、欲しいものを探すために、ちょっと活用したという。欲しいものとはなによ?という話ですが、それはグロックのナイフ。一本持っているんですが、最近、入手が難しくなり、また、かなりのポテンシャルを持ったナイフということで、是非とも新品のものをもう一本入手しておきたくなったのです。幸い、納得できる価格で、未使用のグロッ
最近、Amazonプライムのビデオで、『ゲームオブスローンズ』という作品をよく観ています。冬の訪れAmazon(アマゾン)259円THEARTOFGAMEOFTHRONESAmazon(アマゾン)7,950〜29,400円中世ヨーロッパ的世界を舞台にしたファンタジー作品で、めちゃくちゃ面白いのです。陰謀、恋愛、復讐……さまざまなプロットが作中時間で何年にもわたって繰り広げられるという。で、中世ヨーロッパ的な世界ですから、剣とか斧とか、そうい
とても面白い投稿をXにて見つけたので、ご紹介。デイブ・カンタベリーのYouTubeの投稿です。四の五の言う前に、まずはご覧ください。これ、字幕をONにすると見やすいと思います。ざっと私も流し見しただけなのですが、ちょっと示唆的な場面のスクショを貼ってみましょうか。こんな感じ。ブッシュクラフトは最近じゃキャンプになってる、ってなことを言っているわけです。この動画はそういうことを手を変え品を変え話しているという。ここで考えて欲しいのが、このおじさんが誰