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今日は、ちょっと力の入った記事です。というのも、先日、山鉈を注文させて頂いた米田刃物鍛冶屋の米田さんと、ちょっとやり取りをしていて、「あっ、そういうことだったのか!!」と目からうろこが落ちたので、それをご紹介したいのです。よく、秋田の鍛冶屋さんとか、そこで作られた刃物を取り扱うウェブページに行くと、大抵、「秋田特有の裏スキがあり、切れ味が抜群」なんて文言が書いてあります。率直に言って、私は「なんか変だな……」と思っていたのです。だって、和式の刃物で片刃のものには大抵「裏ス
今日はブログの本道、「北欧ナイフ」について。先日、ツイッターにて、アハチのナイフとケラムのナイフ、どちらを買おうか迷われていた方がいて、ちょっと口を挟んでしまったんですが、ツイッターでは書ききれないこともあるので、ブログ記事にしてみようかなっと。アハチは、フィンランドのナイフメーカーだと言い切れる(購入すると、MadeInFinlandと誇らしげなタグが付いてくる!)んですが、実はケラムはちょっとわかりにくい。たとえば、今現在、北欧のナイフを買うなら「ここ!」というLa
というわけで、今日は剣鉈のお話し。秋田五城目の山刀(ナガサ)を手に入れ、ちょくちょく遊びながら使ってみているのですが、とってもいい感じなんですよ。まず、切れ味がシッカリと出ている。また、片刃のハガネ部分はハマグリ刃に研がれ、強度があり、永切れします。もっと使い込んでいかないと、分からない部分、使い込むことで変化する部分はありましょうが、今のところ大満足。多分、もっとキンキンで切れ味のよい剣鉈や山刀ってあると思うんですが、自分にとっては秋田のナガサって、なんか使い
少し間が空いてしまいましたが、KNIFE工房やすながさんのところにお邪魔した時の記録の2回目です。工房の隅っこに無造作に置かれていたナタ……。見せて頂くと、それは今はもう手に入らない三代目西根正剛氏のナガサとフクロナガサだったのです……。というのが前回までのお話し。いや、本当にびっくりしましたよ……。「ナガサ」に関しては以前から興味関心があり、かなりの研究(?)を進めてきたつもりなんですが、三代目……つまり西根稔氏のナガサの実物はまだ見たことも触ったこともありません。
今日は、昨年注文をしていたナイフが届いたので、そのご紹介。内田啓.さんの3インチセミスキナーです。そもそもなんで、内田さんのナイフが気になっていたのか、というとツイッターで流れてくる情報や、画像を見ていたから、ということになりましょう。その情報・画像に接しているうちに、凄く新しいことをやっていらっしゃると驚いたのがまず第一歩です。皆様にとってもお馴染みの「フルテーパードタング」というタングの形状がありますが、内田さんは「バーティカルなテーパー」を取ったナイフを生み出される
というわけで、スマホのメール機能が復活したので、備忘録としてナイフメイキングの記事を。今現在、熱処理前の磨きのフェーズに入っているのですが、やっぱり粗が多いわ……。ま、初めてだし、仕方ない。で、強烈にその必要性を感じている道具(?)があるので、それをまず紹介しておきましょう。それは「作業台」。BOSCH(ボッシュ)ワークベンチPWB600postedwithamazletat19.01.06ボッシュ(BOSCH)売り上げランキング:3,869A
さて、今日の話題は、いままであまり出してこなかったあのナイフブランド、そうコールドスチールのナイフについてちょっとお話したいと思います。コールドスチール……積極的な動画(昔はDVDとかがあった)で、そのパフォーマンスの凄さを見せつけるメーカーです。今はもうないのですが、かつてカーボンⅤという鋼材(より正確にいえば、特殊な熱処理をした炭素鋼。もとになっている鋼材はおおよそ判明しているのですが)を使ったナイフで一世を風靡したブランドです。フラッグシップモデルとしては、やはりトレイ
というわけで、今日もナイフ関係の記事です。ホローグラインド、というグラインド形状は皆さまきっとご存知でしょう。ブレード側面が凹状にえぐれており、ナイフの重量を軽くしたり、あるいはバランスをとりやすくしたり出来るグラインドです。最近、私が入手したものでは、ベレッタBerettaラブレススキナーナイフレザーシース付postedwithamazletat17.08.11ベレッタ売り上げランキング:124,662Amazon.co.jpで詳細を
というわけで、今回はみんな大好き、コールドスチールのトレイルマスターについて。これも、色々なバリエーションが時代によってあって、最新ではないものの、この辺りを解説してくれるのが『さくっとな』という同人誌でもあったりします。丁度私も手元にコールドスチールの特集がなされている号を持っているのです。同人誌だけあって、忖度抜きで色々なトレイルマスターを使い倒して、その違いをレビューしてくれています。今回の記事を書くに当たり、もう一度読み直したかったのですが、部屋がぐちゃぐちゃで
ども、しゃちょーです。今回は、サバイバル的な腕時計のこと。アップルウォッチ、実はサバイバルにも使えるんじゃね?って話。固定概念に捕らわれず、「コレしかなかった場合にどうするか」という視点からモノを考えてみたら、案外良いって結論に至ったのです。想定される対抗馬としては、G-SHOCKやプロトレックかと思います。私の時計は、これまでは全てプロトレックで構成されてきました。・左:普段使い~ライトなアウトドアシーン。・中:ガチなアウトドアシーン(普段も使うけど)・右:予備
さて、昨日の続きです。昨日は、フクロナガサを本家本元に研ぎに出し、さらに質問の回答を頂いたものを、フィードバックしてみました。ただし、「鎬がついている面」、一般的な表面のみについてです。問題は裏面なんですよねぇ。じゃあ、まず、裏面をもう一度ご覧いただきましょう。刃先と背の部分に裏押しが出ており、典型的な「片刃の和式刃物」の体裁になっています。私の問題意識は、「新品の時、背の部分には裏押しがなかった」という部分から始まっていて、「背の部分にも裏押しを作ろ
とても面白い投稿をXにて見つけたので、ご紹介。デイブ・カンタベリーのYouTubeの投稿です。四の五の言う前に、まずはご覧ください。これ、字幕をONにすると見やすいと思います。ざっと私も流し見しただけなのですが、ちょっと示唆的な場面のスクショを貼ってみましょうか。こんな感じ。ブッシュクラフトは最近じゃキャンプになってる、ってなことを言っているわけです。この動画はそういうことを手を変え品を変え話しているという。ここで考えて欲しいのが、このおじさんが誰
今日は、刃物……というか、ナイフの不思議な切れ味について、また気ままに書いてみようかな、と思っています。切れ味に関しては、皆さまもきっと一家言あるはず。私も「少しゾリっとした切れ味」が好きだと、何度か書いたこともあります。ブッシュクラフトや、北欧ナイフのブームの高まりによって、キンキンな刃が脚光を浴びたことも記憶に新しいでしょう。北欧ナイフ入門~モーラナイフからストローメングナイフまで~postedwithamazletat17.07.12株式会社新
というわけで、せっかく手に入れたものですから、バークリバーのブラボー1でお魚をさばいてみました。まぁ、あれですよ、ヒラマサ。BarkRiverバークリバーブラボー13VブラックキャンバスマイカルタランプレスフルハイトグラインドAmazon(アマゾン)39,800円バーク・リバー大好きパーカーAmazon(アマゾン)4,400円バークリバーブラボーアルファBarkRiverBravoAlphaAmazon(アマゾン)100,000円
というわけで、今日も今日とてナイフの話題。以前……そう数年前、「スパイダルコのパラミリタリー2が欲しい」とこのブログでも書いた記憶があります。スパイダルコというナイフメーカーをご存知の方は多いでしょう。私も、四半世紀前から知っています。まだ小学生くらいだったころ、ナイフマガジンを買うと、必ずといっていいほど、どこかのページにスパイダルコのナイフが載っていたものです。特集でなくても、広告とかね。あとは、『世界と日本のナイフカタログ』なんて年刊の本を見ても、数ページにわたっ
というわけで、久々にやったら長いタイトルになってしまいました。ナタやそのヴァリアントである剣鉈(叉鬼山刀、フクロナガサもこの範疇でしょう)に興味があったりするので、折を見て、他の人の研ぎ方や手入れの仕方を調べているのですが、物凄く示唆的なブログを発見しました。「キャンプで使う、刃物の手入れ」というブログ。どうやら、筆者の方は、かなり長い間キャンプ活動をしており、またちょくちょく林業に携わっているようで、そのために日常的にナタを使うようです。そのナタのメンテナンス(
というわけで、前回軽く予告しておいた、米田刃物鍛冶屋さんの「秋田R型」の山鉈のレビューです。実のところ、まだ野外に持ち出していないので、簡易的なレビューとなること、ご容赦くださいませ。全体像はこんな感じ。どうでしょう?パッと見、出刃包丁のように見えるのではないでしょうか?人によっては「出刃包丁みたいであか抜けないな」と思う人がいても不思議ではないかもしれません。別の角度から見てみましょう。こうして見てみると、やや出刃包丁感は薄れるかな?という気はします。
というわけで、今日はスパイダルコの話題。もちろん、それだけじゃなくて、そこを切り口にして最近ちょっと思うことなんかも、書けたらいいな、なんて思っています。まずは、四の五の言う前に、モノそのものを見て頂きましょうか。いわゆるブラックコーティングがされているモデルです。写真ではちょっと伝わりにくいですが、フォールディングナイフとしては大きい(長い)かな、という感じ。スパイダルコのナイフ、常に一定以上の人気があって凄いですよね。特に人気のあるモデルが、私もブログで紹介
というわけで、タイトルの通り。コールドスチール社のトレイルマスターというナイフについてつらつら語る回です。こんなブログをみて下さったりしているってことは、「結構ナイフにゃ詳しい人」が多いと思うんです。私もねぇ、なんだかんだ30年以上に渉ってナイフと関わってきましたから、それなりには詳しい(はず)。正直なところを言うと、昔っからナイフが好きで、使って研いでダメにして、目を引くものを買ってみて失敗して……を繰り返しているユーザー……、こういう人を「ナイフに詳しい人」と定義した
というわけで、今日もブログ更新です。今日は、「バトニングを問い直す」という大きな問題を、大上段に構えてちょいと書いてみようかなっと。バトニング……。これをやらなければ、ブッシュクラフトではない!これをやれないナイフならば、ナイフではない!とか、そういうご意見は私も随分頂きましたが……今もって、私はそれらには同意できません。いや、そもそもなんですが、バトニングは英語でどう書くかご存知でしょうか?そうですね、Batoningです。ingがついていることから、「b
最近、ちょっとYouTubeを良くみています。やっぱり、ナイフとかアウトドアとか、そういう動画を多く視聴してしまうのですが(やっぱり、「バドニング」って書いてあるものが多いなぁ)、ちょっと気づいたことがあります。それは、「鏡面磨き」に関する動画の多さ。一番よく目にするのが、ボロボロ、錆び錆びのナイフや庖丁を、研磨や研ぎによって再生し、ピッカピカの鏡面に仕上げるというアレ。皆様も、何かしらの動画をご覧になったことがおありでしょう。私はあまり、鏡面磨きにこだわる方で
さて、「色々な新鋼材を試してみたい。それをレビューしてみたい」なんて前回、言いましたが、そのお約束(?)を果たすべく、今日はこのナイフを持ってきました。そうです、バークリバーのブラヴォー1。鋼材はCPM3V。このCPM3Vは炭素鋼……と言い切れるものでもなくか、といってステンレスというにも憚られるらしい、という鋼材だそうです。いわゆるセミステンレスって書いている記事もありました。その意味ではD2みたいな感じなのかな。BarkRiverバークリバーブラボー13V
先日、例のLAMNIAにてフィンランド産の鍛造プーッコが売られていました。いや、常にラインナップとしてはあるんですけど、売り切れが多かったりして、なかなか「これは」というものが買えないんですよね。で、私は北欧ナイフの専門家を自称しているわけですから、そういうものもしっかりと使ってレビューしていかないといけない。けれども、まだ一本しか手打ち鍛造のプーッコは使ったことがない。しかも、なんとなーく自分としては、「当たり」だったとは言いにくいものだったりして。で、今回も懲りずに挑
今日は大上段に振りかぶったタイトルですが、実は書籍レビューです。私はたまに、Amazonなどで「ナイフ書籍」とか、そういうキーワードで検索をかけて、少し古めのものから、比較的新しいものまで、気になったものをチェックして買ったりするんですが、先日、それをやっていたら、気になるタイトルのものを見つけたのです。それが『THESCOUT―ナイフ格闘編―』なる書籍。ね?ちょっと気になりますでしょう?二見龍レポート#3『スカウト』ナイフ格闘編Amazon(アマゾン)98
前回は、ナガサについて、現時点で分かっていることを中心に記事を書きました。「ナガサとは一般名詞である」というようなことを、記事をきっかけにして知って下さる方がいたり、と大変嬉しいことがあります。自分の研究(というには大げさですが)が、少しでも誰かの役に立つというのは、ある種独特な喜びがありますね。さて、今回はそれとは逆に、「それでもまだ分からないこと」「まだ調べられていないこと」を中心に、問題点を整理していきたいと考えています。細かいところを挙げていけばかなりの数があるのですが、
前回は、コールドスチール社のRecon1のタントーブレードのナイフをご紹介しましたが、今回もやはりコールドスチールなのです。ColdSteel/コールドスチールリーコン1タントAmazon(アマゾン)そうそう。余談ながら、上のRecon1はブレードを出すと、結構長くてちょっとしたフィクストナイフと同じくらいのサイズ感があります。同じコールドスチール社の製品で言えば、マスターハンターと同じくらいの感じ。コールドスチールマスターハンターサンマイII
今日は自分の備忘録的な記事。私はツイッターもやっているんですが、フォローしている仲間たちが、今、本当に続々とナイフを「作り」始めてるんですよね。かなり面白いことをしている人や、レベル的にもめちゃくちゃ高度なことをしている人もいて、いいなぁ、と。自分でナイフを作るメリットってのはいくつもあって。自分の責任において、自分の好きなように好きなナイフが作れる。というところが大きいわけですけど、メイキングの技術があれば、修理や改造なんかも出来ますし、特に北
今日、昔お世話になった人に会ったんですが、「これ、研いでおいてよ」とナイフを渡されました。それが、レザーマンのナイフ。レザーマンのナイフはご存知でしょうか?いわゆる「ツールナイフ」に相当するもので、ナイフはもちろん、ドライバーや栓抜き、缶切りなんかがついているアレです。レザーマンの場合は、プライヤーがついているのが大きな特徴ですね。その人は別にナイフ趣味がある人じゃないんですが、バイクとか乗りますからね、そういうのも一本持っているということなんでしょう。レザー
というわけで、以前の記事でモーラナイフのクラシックが、リファインされたというようなことを書いた気がします。今日は、その他のモーラナイフ(のクラシックシリーズ)も同様なリファインがなされていることが確認出来たので、それをご紹介。拙著『北欧ナイフ入門』では、モーラナイフを指して、「スポーティで威圧感が少なく、手に取りやすい価格が魅力」という紹介をしたわけですが、クラシックシリーズもまた味があっていいものです。赤いハンドルのクラシックなモーラナイフは、スウェーデンの人が「ナイフ」
というわけで、今日は先日のモーラナイフのおすすめに続いて、おススメのプーッコとレウク、つまり北欧のナイフについて書いてみようかと思います。今回はランキング形式にはしづらいので、「おススメ①」みたいな感じで書いてみようかな。【おススメ①】BRISAの北欧ナイフ今、物凄く熱い北欧のナイフが、ナイフメイキング関連を扱うフィンランドのショップBRISAのオリジナルナイフ。私も、小型のプーッコを一本持っているのですが、コストパフォーマンスがとても高い。北欧のナイフ