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こんばんは。早速ですが、考えてみたいと思います。第56回試験・専門知識(a)本文にあります通り、梅雨前線を維持している水蒸気輸送には、一方では、インド洋からチベット高原の南側を流れる湿った南西風(インドモンスーン)が梅雨前線に流れ込んでおり、もう一方では、太平洋高気圧の縁辺の沿って湿った南風が梅雨前線に流れ込んでいます。これら2つの湿った空気の流れによって大量の水蒸気が輸送されることにより梅雨前線が維持されています。したがって、本文の内容は正しいということになります。
こんばんは。早速ですが考えてみたいと思います。(500hPa高度と平年偏差)そもそも500hPaという等圧面高度は何なのかというと、500hPaが対流圏の中間に位置していて、大規模な大気の流れを代表する高度とみなしていて、ある期間、つまりこの問題では7月の1ヶ月間における大気の流れにどんな特徴が現れたかを見てみようというものです。このことを「循環場」と呼ぶこともあります。またさらに、平年偏差を見ることで平年に比べてどんな偏りが見られるか、この問題では背景色で色分けされ
こんばんは。今回の専門知識は、梅雨期の気象についての問題です。梅雨前線を維持している水蒸気輸送とは、梅雨前線上の低気圧の特徴、梅雨前線付近の温度傾度は?またオホーツク海高気圧に伴う北東気流の特徴について、問題を通して次回一緒に考えてみたいと思います。第56回試験・専門知識※記事中の問題文及び図表は一般財団法人気象業務支援センターの了承を頂いて使用しています。10日分の考察編は次回更新の予定です。
こんばんは。早速ですが、考えてみたいと思います。第39回試験・専門知識はじめに、4地点の鉛直分布の図に描かれている温位、相当温位、飽和相当温位について確認しておきましょう。まず実線で描かれている「温位」とは、ある高度にある空気塊を断熱的に1000hPaの高度に上昇または下降させて揃えたときにとる温度(K)のことをいいます。次に破線で描かれている「相当温位」とは先ほどのある空気塊における温位に、その空気塊に含まれている水蒸気がすべて凝結して、その際に放出された潜熱によ
こんばんは。早速ですが、考えてみたいと思います。第58回試験・専門知識(a)冬にシベリア付近に現れるシベリア高気圧は、ユーラシア大陸北部において主として放射冷却によって形成される対流圏の下層1000〜2000m程度の背の低い寒冷な空気で満たされた高気圧です。したがって、本文の内容は誤りということになります。(b)春や秋に日本付近を西から東に移動する移動性高気圧は、高気圧の中心付近より東側では、下降気流により雲が発生しにくく晴天となりますが、西側に入りますと、南から暖かく湿った