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「私に向けても何か言っていただきたかったですが…」カンファレンスがお開きになるとチャン・ジンが少し拗ねたような口調でウンスに話しかけた「やだわジン先生からかわないでください私がカンファレンスで自由に話せるのは何かあればジン先生が助け舟を出したり軌道修正してちゃんと導いてくださるってわかってるからですそれに私が話したことなんて先生はとっくにご存知のことばかりだったでしょう?」「とんでもありませんとても勉強に
翌日は反物屋の主人が仕上げた衣を届けてくれた。ヨンは、出かけず良かったと思った。ウンスもわざわざ届けてくれて、良かったと思った。屋敷の女達に「これ、着てみて」と言うと、みんな着替えて、「奥様、この衣、凄く楽で動きやすいです。」とみんなが着ていた。アロナも着てみて、「何だか、身も心も軽くなりました。」と言う。テマンを呼んだので、今後のアンジェの動向を見張れとチュンソクにも伝えるように言う。夕餉の折りに、みんなを集めた。「アン・ジェだが、江華島の領主と組んで、ウ
体温はあ・・重い溜息が綺麗な唇から溢れる。屋敷の庭の桜の蕾が綻ぶ様子を眺めながら息を吐きまだ冷たい春の風から身を守るように自分で自分を抱く。ーー冬が終わる頃には帰ります。そう告げ夫は戦へと赴いた。・・新妻を残して。「雪も溶けたし桜も咲いたわ。まだ・・帰ってこない気?これ以上待たせたら出て行っちゃうから。」強がる口ぶりとは裏腹にウンスの顔は泣きそうだ。澄んだ青空に桜の花が揺れる。青とピンクのコントラストが涙が出るくらい綺麗。見上げるウンスの瞳からつーっと雫がひ
中に入って座ると、双子達は、それぞれウンスの父と母の膝の上に居た。ウンスが泣き止むまで、肩を抱き、「驚かせてすまぬ!」となだめ、やっと泣き止んだ時、ウンスは「アッパ、オンマごめんなさい。私は、二度ソウルに戻ったの。でも、この人の命が危なくて、迷わず時の門を潜ったら、100年前に行ってしまって、やっと門が開いた時、またソウルに着いたの。でも、ヨンに会いたくて、また直ぐに門を潜って、やっと会えたの。この人の側を離れたくなかったの。親不孝でごめんなさい。」とポロポロ泣き
三日後の朝、ピョンヒや女中達に子供達を頼むと、ウンスを崔家特別仕様の馬車に乗せ王宮へと向かった。王宮へ着くと、ヨンは、ウンスをお姫様抱っこして歩く。何とも羨ましく美しい二人に思わず溜息が漏れる。「大事ないか?」「うん。ちょっと恥ずかしい」「何を恥ずかしがる?」と微笑む姿に大将軍様は本当に医仙様が大切なのだ!と、宮中の皆は思った。そのまま、王様の所へ行くと、重臣達からも溜息が出る。「一層お美しくなられた。」椅子を用意させ座らせた。王様が「医仙殿、誠に申し訳ない
「ウンス様?最近、ビン様が騎士団で訓練しているようなんです。」「どうして?」「昔は剣の稽古をしていたそうで、身体が鈍っているから、少し運動しないと。と言ってました。」「そうなんだ。でも、良い事だと思うわ!身体を鍛える事は、心身共に健康になるもの。ヨンも叔父様に政務を任せて、今は騎士団を鍛え直す!って言ってたけど、何となく怪しくない?今は魔獣も出ないから、気を引き締める為だとか言ってたけど、お義兄様まで訓練してるなんて、何かあるのかなぁ?」「皇帝陛下も黒の騎士団もウンス
屋敷の中では、みんなが無事だった事をみんなで労う為にウンスの提案で今日はみんなでご馳走を食べようと屋敷の女組は大忙しでご馳走作りだ。ヨンの着替を手伝いに閨に行くと、子供達も着いてきた。ヨンから離れないのだ。「子供達なりに何か感じるものがあるのだろう。良い良い!」「そうね、貴方の子だもの全てお見通しかもよ?」とウィンクする。くぅーっ!また、その仕草。可愛いではないか?他の男には絶対見せられぬ!今すぐ寝台に引きずり込みたい衝動を抑え、子供達を両腕に抱っこすると、「ポッ
ヨンは、国境付近に付くと周りに大砲を配置して、四方八方から狙えるようにした。ウンスは、王様達を地下室にかくまったであろう!と思っていた。軍議を開き「おそらく敵も大砲で打ち負かそうと用意してくるであろう!だが、こちらの大砲は、より優れておる!敵の大砲目掛け打ち込め!破壊したら、斬り込む!」「はっ!」山間を、200名ほどの敵が二手に別れ、迫ってきた!一方は、高麗軍と戦い、一方は、都に攻め入る!いや、崔瑩の妻と子を攫う!そういう策だ!国境付近でのヨンが、禁軍のパク・ド
泣き止まぬウンスを抱きしめ、「また会えるから、そんなに泣くな。」叔母上が「どうなっておる?」ヨンが話し始めた。「これは他言無用で頼む。」みんなが頷く。「ウンスが100年前に行ってしまった時にお世話になった。ご夫婦が天門を自在に操れる方だった。ある日屋敷の庭に二人でやって来てこの奇跡の石を渡された」とヨンは懐から布の袋に入った石を見せた。「この石に雷功を込めると、自在に操れると。だが稀に勝手に光出す事がある。それがジンジュ様がウンスのご両親にも渡したらしく昨日か
アロナも元気になり、4ヶ月になっていた。リンがよく面倒を見ていた。ある日アロナがヨンの所へ来ると「旦那様、お願いがあります。一度、アンジェさんと会わせて下さい。」「アンジェには、腹の子はアンジェの子ではない!と言ってある。恐らく、お前が他の男と情を交わしたと腹を立てておるだろう。」「その方が都合が良いです。」ウンスに話すと顔の状態も見たいので一緒に行くと言う。アンジェの所へ行くと、思ったより顔は酷くなかったがケロイド状に残っていた。「アロナ!何しに来たのだ?笑い
翌日、目を覚ますといつもの如くレンが寝ていた。やはり気配を消せるのか?昨日は気配もわかったようだ。俺の子だ!内攻があってもおかしくないか。とぉしゃま?ん?どうした?ちぃでる。よし!我慢するんだぞ!と抱き上げて厠へ走る。厠から帰って来るとウンスが目を覚ました。母さまはねぼすけだな?かぁしゃま、ねぼしゅけ!キャッキャッもうーーっ!誰のせいよ?合意の上だぞ?ウンスだってあんなムグッウンスに口を塞がれた。子供の前で何言うのよ!立てるか?ん、大丈夫だと思う。朝から三
目覚めたら、昼近くだった。いけない!子供達にお乳をあげなきゃ!と起きようとすると、ヨンが珍しく寝過ごしたのか?「ん?よう眠った!おはよう!」と口づけた。「おはよう。子供達にお乳をあげなきゃ!」「起こしに来ないと言うことは、大丈夫であろう!」ヨンも寝台から出て着替え始める。「なんか、スッキリした顔ね」「あ?ウンスこそスッキリしているぞ」あれだけ愛し合えば、スッキリするだろう。二人、手を繋いで居間に行くと、子供達は、コロコロ転がっていた。「ピョンヒ、ごめんなさい。
翌日、ヨンは王様にイ・ジェヒョンの娘がホン・シクと離縁した事を告げる。「なる程、その手があったか?側室に心を痛め離縁していたと言う事だな?思い付かなかった!このままだと、イ・ジェヒョンも流刑であっただろう。」「医仙に言われ、某も直ぐにイ・ジェヒョン殿の所に走り娘を戻したようです。」「全く医仙殿には、何度助けられるのであろうか?大したオナゴよのぉ」「だから、一生敵わぬのです。」「キ・ヤンの方は?」「はい!屋敷の者とスリバンで元より30人程の敵を葬りました。」「そうで
ヨンがウンスの肩を抱いて奇皇后と出てくると、「ははー」と双子達がタタタタタタと歩いて来たので、ヨンが抱き上げるとウンスが泣いてるように見えたのか?「ちちー、めっ!」ウンスの頭を触って「よち、よち」と言う。「俺は泣かしてないぞ!」と言うと、双子はニコニコ笑う。ウンスが「父上は悪くないの。母上が思い出しただけよ」と子供達に極上の笑みを向ける。奇皇后は、この方は本当に天女だ!と思った。自分にないものを全て持ち合わせている。今では無駄な戦を仕掛けた事を悔いた。この二人
やっと屋敷に来たヨンとチュンソク。「遅い!女を待たせるなんて、まず一点減点よ!」「奥方様、どうか勘弁して下さい。」垂れた眉毛を更に下げる。「ウンス!許せ!ジェイミーとの打ち合わせで、俺が長引いた!」「ふーん、どうだか?」ドキッとしたのはチュンソクだった!新兵の弓の鍛錬が長引いたのだった。「チュンソクさん、座って!ちょっと待っててね、着替えを手伝ってくるから!」チュンソクは、「お久しぶりです。昔は良くお会いしましたが、最近は、たまにすれ違う程度でしたね。」「
二人が再会して三度目の秋を迎えた。下の子達は寝返りしようと必死だ。ヨンが手伝ってやる。クルンと向きが変わるとキャッキャッと喜ぶ。庭で遊んでいたバンとプンが門を見て「トトマン」と言った。気配でわかるのか?それとも透視か?「どうした?トクマン?非番か?」「実は…その…」ウンスの顔を見た。「ウンスに隠し事はない故申せ!」「あの…三年前に北の国境辺りにいる時に、大将軍から情けをかけて貰い子供ができて連れて来たと、先日、兵舎に来たのですが…誰もいなかったのでそのまま帰しま
二日後の朝早く、ヨンはウンスを連れてチュホンのところへ連れて行った。「チュホーン。ごめんね、寂しかった?」チュホンは嬉しそうだ。チュホンに二人で乗って小高い丘に向けて走る。「わあ〜気持ちいい!チュホンに乗るの本当に久しぶりだわ。何だかこっちに帰ってくる時を思い出すわ。」小高い丘に着くとウンスを降ろした。その時、朝日が顔を出す。言葉も失うくらい綺麗だ。辺り一面が光の筋を放ち、キラキラと輝く。「綺麗。」「ウンスとやっとこの景色を見れた」「最近は空を見上げる事も星
こんにちは。やっと週末ですねー🎶さてさて長いことお待たせ(?)しております、雪の降る夜の更新です!パラレルになりますので、それでも良いよという方はどうぞ♬6「ちょっと!仕事中に笑わせないでって言ったでしょ!?」「されど、ウンス殿も納得されたでしょう」「なによ、自分は悪くないって?」ヨンが家に来てから一週間、その間毎日仕事についてくるヨンにウンスは頭を悩ませていた。いや、ついてくる事自体は別段構わない。診察の合間に目を大きくとはどういうことか、鼻
チュンソクはドンスに「禁軍を二名着け、馬に乗せて国境まで送らせるよう大将軍が言っておりました。子供には過酷だと」「わかっております。禁軍が仕出かした事、責任を持ってお送りします。」屋敷に帰ったヨンとウンス。「この手の話は絶対に来ると思ってたんだけど、いざ本当に来ると、やっぱり動揺しちゃった。」ヨンは、ウンスには相当堪えただろうと、チソに子供達を頼むと、抱き上げて閨に籠もった。寝台に座らせると、ヨンはかがんで、ウンスの両手を握った。「例え、今日みたいな事が起
こんばんは(*´∇`*)やっと週末ですね!「愛する人」時は現在に戻り、糖分高めでお送りします。(文字数が…やけに長くなりました)ではでは、いよいよ最終話!ということで、恒例の秘儀!コメ返しも致します(*^ω^*)ぜひ奮ってコメントプリーズ。笑その前に一つご連絡です。アメンバー申請くださった方、届いた申請は全て承認させていただいております。なぜか申請が届いてない方が数名いらっしゃるようで。゚(゚´ω`゚)゚。不具合なのかわかりませんが、もし申請したのに承認されていない
アンジェ親子は絶望感に襲われた。父親が「お前の子かどうか?どうやって区別するのだ?」「わからぬ!だが、顔を見れば、我が子かどうかわかるであろう?アロナの子は確かに俺の子だった!」「だったら、もう一度行って、謝ってよりを戻しなさい!男の子ですよ嫡男になるのですよ!」「いや、族譜に入れてなかったから向こうが違うと言えば、それまでだ。あの時、医仙様の心も傷つけ、ヨンにアンジェさんのようになったら、殺してもいいか?と言ったそうだ。だから、俺はアロナの心の中で既に殺された男
トクマンが助かったと聞いた侍医は、「医仙様が典医寺に居てくれれば…」自分の力の足りなさを悔やんだ!ヨンとウンスは、暇の間、充分に愛し合い、子供達と遊び、幸せを満喫していた。そこに今度は、王宮からの使いで「医仙様!王妃様の陣痛が始まりました。」ヨンと顔を見合わせ、「サジュナー!トギー!一緒に来て!王妃様の陣痛が始まったわ!」トギは、もしもの場合に備えて薬やウンスの手術道具を持った!ピョンヒが出掛けていたので、ヨンは、双子を両手に抱くと、「連れて行く」と馬車に乗せ
こんにちは♬ということで、最終話もUPです(*´艸`)♪自覚編。さてさて改めまして、重ねてのご挨拶になってしまいますが笑本年は大変お世話になりました!また来年もどうぞよろしくお願いいたします(。>ω<。)ノ元旦は、お話とお年賀イラストをUP予定です♬すごい久々に描きましたヾ(●′ω`)ノそれでは、どうぞ〜後編「何故、そのようなことを?ここを出る…と?」「そういう選択肢もあるのかなって」「縁談の…その男のところへ行くと?なりま
そこに、間の悪い侍医と典医寺の面々がやってきた。サジュナはまだ怒り中だ!「奥様とお子様達を殺す気ですか?術式を覚える気なら、侍医も来るべきです。何でもかんでも奥様に丸投げですか?奥様とお子様達に何かあったら、旦那様は皆様を斬るでしょう!官職も辞して御自分の命も絶つでしょう!患者は助かりました。後は典医寺の方がみて下さい。私は奥様を診ます!」侍医が「あの医仙様は?」「今はご無事を祈るばかりです」とサジュナは脅した。そこにチェ尚宮が慌ててやって来た。「この、馬
懐妊がわかったチュンソク夫婦に今後の事を話した。「安定期と言われる5ヶ月くらいまで、ウォルは、走ったり、重い物を持ったりしては、駄目よ。」「チュンソクさんは、夜の営みを我慢してね。」と言った後、そう言えば私は、気づくの遅くて、ヨンとガンガンやってたわ。クスッ気づいてからは注意したけど。チュンソクは「わかりました!大将軍もそうだったのですね?」ヨンは、「どうであっただろう?確かウンスが…」と言った時、口を塞がれた。ウンスは赤くなりながら「そう!そうよ!大事にす
アロナはトギの薬湯で何とか持ち直したが暫く安静しなければならなかった。夜中に下の子供達が泣いた。ヨンが連れて来て乳をやる。さっきより出たがまだ足りないのでミルクを二人であげた。子供達を寝台に寝かせると、チソが心配してやって来た。「少しウンスを休ませる。後は頼めるか?」「はい。旦那様。お任せ下さい」閨に戻るとウンスが「ミルクがあって助かったわ明日にはお乳でるかな?」「マッサージするか?」「うん、お願い。」ヨンは丁寧に、マッサージした。「かなり張っておる。痛い
目覚めると日が高かった。腕の中で胸に顔を埋め可愛い寝息を立てるウンスを見て「クスッ子供達にソックリだ」何年経ってもこんなに愛しいなんて俺も相当ウンス病に侵されてるな。額にチュッとすると、ウンスが起きた。「おはよう」「もう昼だぞ?身体は大事ないか?」「うん!大丈夫だと思う」身体を起こして立とうとする。「ヨン?どうしよ?立てない」「久々に盛り上がってしまったから仕方あるまい。」ヨンは着替えて、ウンスも着替えさせると、抱き上げて居間に行った。椅子に座らせると、サジュ
トクマンとトギの婚儀が三日後にせまり、バタバタと忙しい時に来客が来た。済州島から来たと言う若い娘だった。「奥様に話があるとかで、済州島から来たと申しておりますが?」「わざわざ遠い所から来るなんて、側室にでもなりたいのかしら?」ヨンが顔を顰めた。子供も七人居て、俺がウンスを離さないのを知ってて来たのか?また、ウンスを苦しめるのは御免だ!ウンスは親指を噛んで何やら考えてる様子。屋敷の者達は、今度はどんな手でやり込めるのか?興味津々だった。「客間にお通しして!」「ウン
それからヨンは書斎で書き物をしていた。難しい上奏等はヨンの所へ来る。子供達はウンスから離れず、ピトッとくっついていた。ヨンにそっくりなプンはやはり正義感が強く、妹を大事にしていた。プンは女の子らしい顔になってきたが、やはりヨンにソックリだった。そんな子供達に囲まれるのもウンスの幸せな時間だ。子供が産まれるせいなのか?このところウンスにくっついてる時が多い。「ははしゃま?いたくない?」「大丈夫よ。」二人はウンスのお腹を撫でながら「あかしゃん、あいたいね?」「プ
無事に家に辿り着いた両親。「慌ただしかったがちゃんと行けたな?」「ええ。ウンスも安産で良かったわ。孫達にも会えたし。ウンスは産み分けが上手ね。」「ああ、あの病院一筋で家にも寄り付かなかったウンスより離れていても、幸せに生きてるウンスの方がよっぽどいい!」「叔母様にゆっくり挨拶もできなかったわ。今度行けたら、ちゃんとお話したいわ。」「ウンスは大事にされてるんだな?ヨン君に感謝しなければ。」両親はそんな話で盛り上がっていた。高麗では、夜が開けて、子供達が泣きだした。