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というわけで、秋田の刃物シリーズの第三段。今日は五城目の刃物について。基本「裏押し」がない、というのが「秋田特有の裏スキ」なんていった場合のスタンダードだという結論は出たのですが、五城目のもの(実質、今は布川刃物製作所さんの一軒です)は、ちょいと違います。私が以前作って頂いた、7寸のナガサは、裏に端正な裏押しがあります。けど、細いのでパッと見分からないくらいですよね。でも、これは裏はベタで研げばいいので楽々です。これは本当の例外っていってもいいのかな……。
というわけで、またしても新シリーズ……といいつつ、やはりフクロナガサの話題となるのでした。けど、フクロナガサに限定せず、木の柄のナガサや、阿仁以外の場所で作られている山刀、あるいは広い意味での山刀や剣鉈について、またとりとめなく話していければな、と。さて、ナガサ、あるいはフクロナガサといえば、一番有名なブランドが「叉鬼山刀」(マタギナガサ)です。名前は聞いたことがある人は多いでしょうが、実際に持っている人、使ってみたことのある人、となると、結構少ないみたいです。西
PATHFINDERM34スカウトカンティーン、その姿と美しさに惚れて購入したついでに手持ちのカンティーンの類をまとめてみます。左から、スイス軍のカンティーンセット、フランス軍のカンティーンクッカーセットBushCraftInc.カンティーンクッカーセットで唯一リッドが付属しています。一番右がPATHFINDERM34スカウトカンティーンです。スイス軍のカップはアルミでカンティーンがプラ、フランス軍は全てアルミ(五徳はSUS)BushCraftInc.はSUS製でカ
というわけで、今日もブログ更新です。今日は、「バトニングを問い直す」という大きな問題を、大上段に構えてちょいと書いてみようかなっと。バトニング……。これをやらなければ、ブッシュクラフトではない!これをやれないナイフならば、ナイフではない!とか、そういうご意見は私も随分頂きましたが……今もって、私はそれらには同意できません。いや、そもそもなんですが、バトニングは英語でどう書くかご存知でしょうか?そうですね、Batoningです。ingがついていることから、「b
今日は、さらにフクロナガサ(叉鬼山刀)に突っ込んでみる、の8回目。前回のおさらいや、新しい資料の紹介なんかをしようと思ってます。まず、前回のそれですが、「きちんと裏押し部分が平面になるように研いだ4.5寸のフクロナガサ」があります。このくらい研ぎ込んで初めて、裏押し部に平面が出ます。一般的な和式の刃物と比べると、裏押し部分が割と広いですよね。これは6寸のそれですでに体験済みだったのですが、今回まっさらな状態(ちょぴっと小刃を研いだりしたけど)から、少しづつ研ぎ進
さてさて、今日はナイフのお話し。前回、キャンプだけでなくトレッキングなどに使えるナイフを紹介してくれる本がある、なんてお話しをしました。頂上を目指す登山や、長距離を歩くトレッキング(まぁ、短い距離のものもありますけど)に持っていくナイフは、色んな考えがありましょうが、比較的短い、軽量なものがおススメだったりします。ガーバー折りたたみナイフLST46009postedwithamazletat17.11.06ガーバー売り上げランキング:50,900Am
最近、ちょっとYouTubeを良くみています。やっぱり、ナイフとかアウトドアとか、そういう動画を多く視聴してしまうのですが(やっぱり、「バドニング」って書いてあるものが多いなぁ)、ちょっと気づいたことがあります。それは、「鏡面磨き」に関する動画の多さ。一番よく目にするのが、ボロボロ、錆び錆びのナイフや庖丁を、研磨や研ぎによって再生し、ピッカピカの鏡面に仕上げるというアレ。皆様も、何かしらの動画をご覧になったことがおありでしょう。私はあまり、鏡面磨きにこだわる方で
さて、昨日の続きです。昨日は、フクロナガサを本家本元に研ぎに出し、さらに質問の回答を頂いたものを、フィードバックしてみました。ただし、「鎬がついている面」、一般的な表面のみについてです。問題は裏面なんですよねぇ。じゃあ、まず、裏面をもう一度ご覧いただきましょう。刃先と背の部分に裏押しが出ており、典型的な「片刃の和式刃物」の体裁になっています。私の問題意識は、「新品の時、背の部分には裏押しがなかった」という部分から始まっていて、「背の部分にも裏押しを作ろ
こんにちは。もう、年の瀬ですね。クリスマス、あるいは自分へのご褒美として新たにナイフを買われた方も多いんじゃないかと思います。ですので、今日もやっぱりナイフの話題。北欧のナイフの場合、一度ベタで研いで、フルスカンジにしてから好みの刃を付けると、スッキリとした切れ味を得られることが多く、私も多くの場合で勧めています。モーラナイフ、ヘレ、Laurinmetalli製ブレードを刀身に使ったプーッコやレウクなど、ほとんどの場合、一度、フルスカンジにしてやったほうが、ス
前回、「少しYouTubeの動画を見ている」なんて書きました。やはりナイフや、研ぎの動画が多くなってしまうんですが、「上手く研いでいるなぁ」というものもあるのですが、個人的に「ん?」と気になるものも少なからずあったりします。それは「研ぎ」のやり方そのものであったり、あるいは「研いだものに対する切れ味の検証法」について、だったりします。ただ……。使用者が「問題なく使える」ということであれば、それはそれでいいわけですし、外野が口を挟む筋合いはありません。なので、特定の
人里を離れて一人でたくましく生きる。と言ってアナさんは雪の女王ではなく、生活の知恵をフルに活かしてジャングルの中で自給自足を楽しむキュートなハンサムガールである。‘bushcraft’をどう訳したらいいかうまい言葉がみつからないが自然環境の中の生活の知恵だとwikipediaは言っている。何の気なしに見始めたら止まらない。かなりの長編なので、所用を済ませるなど何度か中断はしたが、結局最後まで見てしまった。今は、続編をピックアップして楽しんでいる。どこの国なのか
さて、今日は「研ぎ」の問題について。先日、なんだか研いでも上手く刃が付かない場合の私の対処法を書いてみました。日を改める(焦れば焦るほどうまく研げなくなる!)研ぎ下ろしちゃう(これは和式刃物、スカンジグラインドの刃物には有効かも)という2点でした。あえて、補足するとすれば、一般的な洋式ナイフの場合、エッジ部分をダイヤモンド砥石などで、研ぎ下ろす(っていう言い方も変かな?)ようにすれば、とりあえず研ぎをリセットできます。しっかりとダイヤモンド砥石でバリを出してお
そういえば、全然書いたことなかったな、と思い出したので今日はコンベックスグラインドのお手軽な研ぎ方のご紹介。正直、私はなんでもかんでもコンベックスにしてしまう、という昨今の風潮はあまり好ましく思っていないのですが、実際に、コンベックスのものを研いだりする機会もありますし、誰かのお役に立つこともあろうと大ナタ振るって書いてみることにしました。よく動画なんかで見るのは、「しゃくり研ぎ」というやり方です。砥石の上で刃をしゃくるようにして、刃先を丸めていく、というやり方ですね。
というわけで、今日は剣鉈のお話し。秋田五城目の山刀(ナガサ)を手に入れ、ちょくちょく遊びながら使ってみているのですが、とってもいい感じなんですよ。まず、切れ味がシッカリと出ている。また、片刃のハガネ部分はハマグリ刃に研がれ、強度があり、永切れします。もっと使い込んでいかないと、分からない部分、使い込むことで変化する部分はありましょうが、今のところ大満足。多分、もっとキンキンで切れ味のよい剣鉈や山刀ってあると思うんですが、自分にとっては秋田のナガサって、なんか使い
というわけで、今日もナイフ関係の記事です。ホローグラインド、というグラインド形状は皆さまきっとご存知でしょう。ブレード側面が凹状にえぐれており、ナイフの重量を軽くしたり、あるいはバランスをとりやすくしたり出来るグラインドです。最近、私が入手したものでは、ベレッタBerettaラブレススキナーナイフレザーシース付postedwithamazletat17.08.11ベレッタ売り上げランキング:124,662Amazon.co.jpで詳細を