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今回の記事は、僕がまだ31歳頃遭遇したものである。驚愕すべき臨床体験。ある28歳の男性患者さんは、梅毒に罹患後、症状が出たものの中核病院で治療を終えていた。その時は既に梅毒トレポネーマは体内にはなかった。この患者さんの不思議なことは、まだ感染後2年くらいしか経っていない上、梅毒に対する抗生剤治療も完全に終わっているのに、精神が既に荒廃していたことである。いつも保護室で診察していたが、いつも無苦慮にへらっとした印象で、よくポケットに大便を詰め込んでいた。おかげで指と爪の間には便が
統合失調症の人の病状悪化、特に緊張病症候群(特に昏迷)を呈する病態では、便秘はあっても下痢になることはほとんどない。交感神経緊張状態なので、相対的に副交感神経の働きはかなり弱まる。このような際に、しばしば麻痺性イレウスを生じる人がいる。抗精神病薬は基本、遮断薬で、薬そのものも便秘になりやすいため、治療が極めてしにくい状況に至る。昏迷は動けないか、動きが乏しいので、抗精神病薬治療の猶予がまだあると言える。ジノプロストやパントールくらいを投与しつつ、抗精神病薬治療できる時期を待つ。
ちょっと前にも話したけど、ECTを簡単に説明すると全身麻酔をしながら脳に電気を流す療法。寝てれば終わるので楽。まず、朝ごはん抜き。10時か11時くらい(病院によって違うかも)に点滴しながらストレッチャーに乗せられて手術室まで運ばれて、こめかみにペタッと電気流すやつを貼られたり、胸辺りにも何か貼られたような??(私の病院ではマウスピースしなかったな🤔)人工呼吸器をつけられて5秒もしないで気を失って気づけば保護室の廊下。目覚めてからの待機時間は20分(この時間が暇すぎて地獄、その
共働きの皆さん、夕飯づくりなどの家事分担はどうしていますか?いつ用意しますか?どんな手段で。ぜひご気軽にコメントいただけたら嬉しいです。私は週3日勤務だったので、週に2日は自由だった。でもずっと横になっていた。絶望していた。保育園のへの迎えは遅くとも18時なのだが、アラームをかけずに伏せていて携帯をみて、また時間大丈夫だと思ってまた伏して。夕飯どうしよう・・・とUberが今みたいに東京でガチ普及する前のタイミングだったし、そんなお金をかけてもいけないし・・何とかつくらないと
双極性障害(躁うつ病)治療例症例;40代前半、男性。妻、2人の子供の4人暮らし。10年前から躁うつ病と診断され、A病院で治療を継続している。うつ状態時は、出社できなくなり、A病院に2回入院歴あり。H30にはECT(電気けいれん療法)を1クール受けた。躁状態は2回あり。興奮して家で暴れ、A病院に医療保護入院。A病院から訪問看護を受けている。本を読んだ看護師から話を聞いて、H31.1からプロテイン20gを開始した。H31.4、妻と共に当院受診。気分の波があり、落ち込むと仕事に出
今回で2回目になる母の入院の大きな目的は、電気けいれん療法を施行することでした。今の病院に来て最初の診察からずっと進められていた処置でしたが、決意をし踏み切るまで約1年半かかりました。頭に電気?!なんて怖くてたまらなくて母がやりたいと言わなかったら、今もできていなかったと思います。ドクターに言わせると、薬剤による体への影響を考えたら電気けいれん療法は安全性が高くまたある意味薬剤よりも高い効果を示すとのこと。薬が使えない妊婦さんやご高齢の方にも行われるのだとか。専門家が言う
治療の効果を判定しながら回数を決めるものだそうで、母は約1ヶ月かけて全12回を終えました。麻酔科医が来る曜日に、だいたい週2-3回のペースで時には連日なんてこともありました。前日の21時からは禁飲食となり(夜中眠剤で寝ぼけて何か口にしてしまわないように、看護師さんが全て持ち去ってしまう徹底ぶり。笑)朝術衣に着替えてから点滴を挿入。全身麻酔をする上で点滴は欠かせないのですが、血管が細く、何度も差し替えをしたので、母にとって一番辛い思い出のようです。当時母の状況が悪く、処置
私は、mECT=修正型電気けいれん療法(以下、電気療法もしくはECTとする)を受け入れてくれる病院を探すことにした。Google検索すると色々出るには出るのだが、うーん、大学病院が多いなと思いつつも目に入ったのが国立国際医療研究センター病院(新宿区)だった。実は上の子が高熱による入院でお世話になったことがある。建物は新しく、都心にあり、なおかつタリーズが1Fあり、無料の図書館も併設されているのが魅力的だったのを覚えている。「難治性うつ病などでmECTが必要な方」は紹介
こんにちわ(⩌⩊⩌)ECT4回目終わりました!点滴入らなくて始まるまですごい時間かかった😢麻酔科医がやってくれるんだけど全然入らなくて他の先生やる事なくて片足立ち))^q^((手の甲に3回失敗して4回目でやっと入った😵💫しかもめっちゃ痛いの(´×ω×`)心折れそうになったけど手術室の看護師さんと点滴入れてくれるドクターが優しかったからなんとか乗り切れた(¯∇¯٥)麻酔かけるときとかこのまま目覚めなかったらどうしよう😥ってめっちゃ怖かった💦とりあえず無事終わって
リエゾンでは診断をされて相談を受けることは少ない。紹介理由は著しい食思不振、興奮、看護への拒絶などが挙げられるが、これらは診断ではなく症状である。時にうつ病や認知症の診断を精神科で受けていて入院中の治療を依頼されることもある。これは、その病院の入院患者のタイプにもよると思われる(中核病院なのかリハビリが主の病院なのかなど)。リエゾンは対症療法なので、興奮や食思不振などの症状に対し相対的に良さそうな薬物を選択する。またリエゾンの特徴だが、ほぼ長期治療にならない。その理由は、数ヶ月後に退