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拙ブログの紹介文に記載してあるように基本的にジャズは40年代最終晩から60年代まで、ロックは62年から73年(ベトナム戦争終結)くらいまでが守備範囲(もちろん例外はあります)のため範囲外の優れたレコードを聴き逃しているケースが多々あります。THEGENEVACONNECTION/JOHNNYGRIFFITH(GENEVAST-GE-101)MADABOUTRECORDSからの再発です。これは70年代中期に発売されていたのに全くその存在すら知らなかったレコードです。
ドラマーの代表作を選出するのは難しい。リーダー作は自己顕示的な長いドラム・ソロが入っている等、純粋に一枚のジャズ・アルバムとして評価した時に首をかしげたくなるようなものが多く、かと言ってリズムを刻むだけの静粛な演奏に終始したものは「いったい、誰のアルバムなの?」と疑問符が付くからです。そのためドラマーの代表作はリーダー・アルバムではなくサイドマンとして参加しているアルバムに多いように思います。"PHILLY"JOEJONESにも、その傾向があります。SONNYCLARKTR
BLUENOTEのTONEPOETシリーズは、高品質で盤には180gのピュア・ビニール、ジャケットにはFRANCISWOLFのモノトーンの素敵な写真を使用、コーティングの効いた丁寧な作りは高級感が漂います。さらにオリジナルがシングルなのにダブル・ジャケット(GATEHOLD)を使用し内側にもFRANCISWOLFの未発表フォトと豪華絢爛でハードバップ・ファンの心を揺さぶります。外見は完全にオリジナルを超えたTONEPOETシリーズですが、では肝心の中身(音)はどうなのでしょう?検証しま
前回、ゴスペルについて記載しましたので、今回は黒人霊歌について黒人霊歌(SPIRITUALS)は、一部がアフリカの民謡がルーツと言われていますが、その数は少なく、ほとんどはアメリカに奴隷として連れてこられた黒人たちが教会の宗教音楽と出会って、創作されたものです。黒人の苦難の歴史も、奴隷解放前と後では、明らかに差があり、解放後に作られたゴスペルには苦しい中にも一筋の光が見えるのに対し、黒人霊歌は苦難の歴史そのもの。なので黒人霊歌には常に重苦しい雰囲気が漂い、それを含んだジャズアルバムにも一様
BLUENOTEの最初期のステレオ盤はモノラル盤の売れ行きを見て、目ぼしいものだけを発売していましたが、後にパターン化する楽器配置も最初期は一枚一枚にRVGの試行錯誤の跡が窺えます。ステレオ盤の発売順です。(1959年5月)①SOMETHIN’ELSE②ARTBLAKEY&J.M(MOANIN’)③FINGERPOPPIN’(1959年6月)④BLUESWALK(1959年7月)⑤PLAYSPRETTYJUSTFORYOU1959年8月⑥O
マイルス・デイヴィスがジャズの帝王ならば、こちらはジャズの神様と言われる、「音浴博物館」でも聴いたジョン・コルトレーンの「BLUETRAIN」を購入した。最近、リリース65周年を記念したボーナストラック7曲を含む「ブルー・トレイン・コンプリート・マスターズ」と言うアルバムが出たばかりだが、ボーナストラックは必要無いので、過去発売のリマスターされた普通のを。このアルバムはコルトレーンがジャズレーベル「BLUENOTE」に残した唯一のリーダーアルバムだ。レコーディングはマイルスの「Kind
PETELAROCAの名前を初めて意識したのはELVINJONESに替わって、一曲だけドラムスを叩いたSONNYROLLINSの『ANIGHTATVILLAGEVANGUAD』でした。彼のドラミングは手数が多くPHILLYJOEJONESの新主流派バージョンといったところでしょうか。ドラマーとしては珍しく楽曲も提供、リーダー作は2枚とも充実した内容です。BASRA(BLUENOTE84205)LAROCAは全6曲のうち3曲を提供、下掲の『SINGM
デビュー時には神童と崇められ、華々しい活躍をして来たLEEMORGANですが、放蕩ぶりが過ぎたのか、1963年頃には住むところも無く困窮状態だったようです。1965年、約3年ぶりのリーダー作『THESIDEWINDER』が思いがけず大ヒットし、ここからMORGANの進撃が再び始まります。THESIDEWINDER(BLUENOTEST-84157)拙ブログで何度も述べていますが、私はJAZZもROCK大好きですが、ジャズ・ロックなる類のチャラチャラした8ビートの音
BlueNoteレーベルのアナログ復刻シリーズ“TonePoet盤”。音のことがよく分からない(またはさっぱり分からない)リスナーでも、いい音のレコードという噂を聞くとソワソワする。けれど、レコードは高くて買えない。いや、6,000円なら買えないことはないが、今さらあらためてレコードに手を出すのは危ない。それに、このシリーズはどんどん新しいのが出て来る。キリがない。しかも発売枚数を絞っているのか、購入するか迷ってるうちにすぐ品薄となって10,000円近くまで高騰する。が、高くなる
KENNYDORHAMは晩年になると、その“しょぼさ”が全開になります。また共演者の魅力を引き出す能力にも磨きがかかります。EASTWARDHO!/HAROLDLANDINNEWYORKWITHKENNYDORHAM(JAZZLANDJLP33)CONTEMPORARYやHI-FIJAZZの吹き込み等、西海岸で活躍していたHAROLDLAND、残念ながら彼のCOMTEMPORAYのレコーディングには一度も感心したことがなかったのに、東海岸に移ってか
単独アーティストが”クリスマス“を題材にアルバム一枚を作り上げることは至難の業だと思います。それでも星の数ほど”クリスマス・アルバム“は作られてきました。圧倒的に多いのはヴォーカリストによるもの。功成り名遂げたアーティストはクリスマス・アルバムを作ることが一つのステータスのようになっていたのかもしれません。でも、はっきり言ってクリスマスを題材にした一枚のLPの両面を飽きずに聴かせるアーティストがどれだけいたでしょうか。ジャズでもDUKEPEARSONの『MERRYOLESOUL』を筆
ところで昨夜は初めてのアヴィシャイ・コーエン・トリオBLUENOTETokyoでした=メンバーはAvishaiCohen(b,vo)アヴィシャイ・コーエン(ベース、ヴォーカル)GuyMoskovich(p)ガイ・モスコヴィッチ(ピアノ)RoniKaspi(ds)ロニ・カスピ(ドラムス)実は今回の懲りないおじさんのお目当てはアヴィシャイコーエン氏ではなくて、
僅か2年程で倒産したTOMWILSONのTRANSITIONレーベルですが、モダンジャズ史上に大きな足跡を残しました。この希少レーベルとRVGの関係についてBYRD’SEYEVIEW(TRANSITIONTRLP4)付属のブックレット、右下部分を拡大しました。A面のDEADWAXに手書きの「RVG」マークがあるため、長きに渡ってコレクターの間に、RVG録音という誤った情報が伝わっていた盤。(RVG刻印があり、BOOKLETが付いていない英ESQUIRE盤が流通してい
レニー・クラビッツの確か「サーカス」というアルバムのツアー以来約25年振りでシンディ・ブラックマンのライブに行って来ました(笑)その長い空白の時間の間には本当にいろんな事がありましたが、彼女の名前にサンタナが加わってシンディ・ブラックマン・サンタナと名前が長くなっています(笑)それはさておき、実は今回の彼女のライブ本当の目的はフェリックス・パストリア
以前、無印良品が店内で流しているBGMをご紹介させて頂きました。CDとしてお店でも販売されていて、現在はサブスクでも解禁になっていますが、「ユニクロにはそんな音楽はないの?」と、ふと思って探してみました。そしたら、Youtubeのユニクロチャンネルに「こんな音楽はどうかしら?」的なユニクロが提案するみたいな感じの音楽が動画としていくつかUPされていましたのでご紹介させて頂きます。『LifeWearMusic』というタイトルで4本ほどUPされています。この動画はBGVとして作られていて、カッ
ご訪問ありがとうございます。ジャズピアノ「ウォルター・デイヴィスJR.」のレコード紹介です。「ごんごん・ぐいぐい」ホーン部隊の勢い。全曲オリジナル、勇猛果敢に攻めまくり。たどたどしく、水を差すピアノは作曲者。一句“いい曲だプレイは今イチ作曲者”①『デヴィス・カップ』(59)《DavisCup/WalterDavisJR.》ウォルター・デイヴィスJR.(p)、ジャッキー・マクリーン(as)、ドナルド・バード(tp)、サム・ジョーンズ(b)、アート・テイラー
ステレオ録音に消極的だったBLUENOTEが最初に世に出したステレオ盤は『SOMETHIN’ELSE』『MOANIN‘/ARTBLAKEY&THEJAZZMESSENGERS』『FINGERPOPIN‘/HORACESILVER』の3枚で、1959年5月の発売です。(ちなみに『BLUESWALK/LOUDONALDSON』は翌6月、『BLUETRAIN/JOHNCOLTRANE』のステレオ盤は1960年6月の発売です)満を持して発売した最初の3枚には、
先日取上げたERNIEHENRYが、MONKの『BRILLIANTCORNERS』のソロで一躍有名になったように、CURTISPORTERも『HANKMOBLEY』(BLUENOTE1568)の「MIGHTYMOEANDJOE」での鮮烈な演奏が、多くのファンを魅了しました。HANKMOBLEY(BLUENOTE1568)残念ながらオリジナル盤ではなく、某組合系ショップの「音」以外は、オリジナル盤を凌駕する再発盤です。このオリジナルを持っていなくても、他のBL
あれからもう7年。56歳で結婚しても、もうそんなに先も長くないけど・・・と思ったけれど、何だかんだで楽しく日々を送っています(笑)。『56歳初めての結婚~あとがき~』こんな年で"結婚式"する???"ウェディングドレス"はさすがに。。。と、当初はそう思っていました。そんな中、流れで訪れたウェディングドレスショップ。そこで対応…ameblo.jpそして毎年恒例、今年も結婚式&披露宴を行った104.5さんへ。この日はいつも、我が家へ帰って来た気分です。「結婚7周年、乾杯〜!」ですが、私は
HankMobleyTheVamp(Remastered)https://youtu.be/LMFDhUOxkMYTenorSaxophone:HankMobleyTrumpet:LeeMorganPiano:HaroldMabernBass:LarryRidleyDrums:BillyHigginsComposer:HankMobleyDippin'