日本人は、ついこの間まで「水と安全はタダだ」と思っていた。電車やバスの荷棚にポンと荷物を置いても盗まれることがない、道で財布を落としても誰かが拾って交番に届けてくれる。こんなことが当たり前に行われる社会であった。ところが、最近では盗難にあう心配から荷物を手元において荷棚に置くようなことをしないし、貴重品を落しても戻ってこないことも多くなった。先日も、コンビニのコピー機で資料をコピーした時に、あわてて釣銭を取り忘れたことがあった。数分後に気が付いて戻ったが、釣銭は残っておらず、店員に訊ねても知らな