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゚・:,。゚・:,。★゚・:,。゚・:,。☆゚・:,。゚・:,。★゚・:,。゚・:,。いつも「時をこえて・・・」にご訪問いただきありがとうございます。本編「愛しき日々~天駈ける狼」限定記事「大護軍の憂鬱」をお読みいただきありがとうございます。少しだけ「チェ家の成長日記」はお休みをいただきまして、Anniversary企画でご意見をいただきましたこんなお話読んでみたい!の中から第ヨン弾、嫉妬に苛まれるヨンのお話をお届け致します。まずは・・・まだお互いの気持ちに気付
チェ家の屋敷。ウンスは、ウォンソンとユリと3人で穏やかな昼下がりを過ごしている。そこに、ホジュンが裏庭で割った薪を抱えて、厨の方へと歩いている。ウォンソンは、ホジュンの姿をみつけると大きな声で呼んだ。「ホジュン~!」ホジュンは、ウォンソンの声に立ち止まり振り向いた。ウォンソンは、ホジュンのもとに駆け寄り、その袖を引っ張った。「ねぇ、ホジュン。あそんで?ねぇ、いいでしょ?」「ウォンソン。ホジュンは、今、屋敷のお手伝いをしているのよ。邪魔しちゃいけないわ。でも、ホ
アン・ジェ達高麗軍が、開京を出立してすぐに、ヨンは、上護軍の役目返上と鉄原への隠居を申し出た。王をはじめ、朝廷の重臣たちはその申し出に驚き、その真意を確かめた。ヨンは、何一つ理由を口にすることはなく『病の妻の残り僅かな日々を平穏な環境の中で過ごしたい。』それだけを告げて、宣仁殿を下がってきた。ヨンが皇宮を下がり、残された重臣たちの前で王は、重い口を開いた。「今まで、上護軍も、その奥方も高麗の為、身命を賭して働いてくれた。その忠義に報いる為此度の申し出を受け入れよう。
意識を戻したウンスは既に始まっている陣痛に驚く。「ど、どうして・・・?まだ・・・早いわ・・・」ウンスの動揺に、ミョンウォルが、落ち着いた声で告げた。「ウンス様。既に破水なさっています。そして、子の通る道も十分に開いています。どうぞ、このままお生みになってください。」ミョンウォルは、ウンスの足元で準備万端の態勢で待っている。「え・・・?で・・・でも・・・」ここは、高麗・・・現代と違って、早産だなんて・・・保育器もなければ最先端の技術もない・・・こんな状態で、生
蒼い狼の隠れ家ファスインから受けた火傷とチョヌムジャから受けた斬り傷で、瀕死の状態でチャン侍医が蒼い狼の隠れ家に運び込まれて、数日が経っていた。「お加減は、いかがですか?」チャン侍医が療養している部屋にクァンとミョンウォルが、静かに入ってきた。「あ、これは、クァン先生に、ミョンウォルさん。今日は、ずいぶんと調子が良いようです。」寝台の横にある窓から、外の様子を眺めていたチャン侍医が、穏やかな声で、クァンとミョンウォルに答えた。「そのようですね。」クァンは、寝台の横の椅子に
母上・・・母上を天界へ送りとどけられた後・・・父上は、数日の間、天門の地に留まっておられました。幼いころ、何度か、お聞かせいただいたあのお話・・・母上が、かつて、天門を潜り100年前の高麗にいらした4年間・・・父上は、天門の地を護りながら母上のお帰りを、ひたすらお待ちになっていたと・・・そして、母上は、なんとしても父上のもとへとお帰りになるため100年前、戦乱の地であった高麗をお一人で生き抜いてこられたと・・・その長く辛い日々を堪えてこれたのは父上が母上を・・・母
クッパを食べ終わりヨンとウンスは、マンボ姐の店を出てくる。見送りに出てきたマンボ姐にヨンは、ホンジュを屋敷へ送り届けるよう頼んだ。そして、チュホンにウンスを乗せるとその後ろに跨った。「ヨン?」『チュホンが、貴女を乗せたがっていましたので・・・』ヨンは、優しく囁くと、チュホンの腹を軽く蹴った。チュホンは、嬉しそうに嘶くと軽やかに歩き始めた。「ヨン・・・どこ行くの?そろそろお屋敷に帰る?」『いえ・・・まだのようですね・・・チュホンが俺たちをどこかに連れて行きたいようです
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母上・・・私は、母上と過ごしたあのひと時に、母上のお優しさが身に沁みました。あのひと時、母上は、母上がこの世を去られた後のことそれを、私に託すために、様々なお話をしてくださったのですね。あのお話は、母上が天門を潜られたあと父上に、お話いたしました。父上は、まるで、その場所に母上がいらっしゃるかのように母上がいつもお座りになっていた場所を愛おしく見つめられ、私の話をお聞きになっていました・・・ヨンと入れ替わるかのようにウォンソンが典医寺へと駆け付ける。「チャン侍
ヨンは、ゆっくりとした歩調でウンスが身支度を整えている寝屋の前まで行く。寝屋の扉の前で、一つ大きく息をつくと穏やかな声で、寝屋の中にいるウンスに声をかけた。『おはようございます。お目覚めですか?』ヨンは、静かに寝屋の中からの返事を待った。暫くすると、トギが寝屋の扉を開く。『トギ・・・あの方は・・・?』ヨンは、小さな声でトギに聞いた。《落ち着いている。きっと、上護軍の腹の傷を診せてくれと言われると思う。》『腹の傷・・・?何故・・・あ・・・そうか・・・わかった。
ヨンとチュンソクが役場の中に入ると、役場の責任者のような男がいそいそと出迎えた。「これはこれは・・・遠路はるばる、ようこそお越しくださいました。」男は、わざとらしい笑みを浮かべながらヨンとチュンソクに挨拶をする。「先日、こちらの文官と村人が、惨殺された件について調べさせてもらいたい。」チュンソクは、視察の目的を、端的に伝える。「はぁ・・・あの事件のことでございますか・・・あれは、大変残念な事件でございました。確か、休暇で、開京へ出かけた帰り道に賊に襲われ、落
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産み月よりも早く生まれたフォンは周囲の心配をよそに、すくすくと成長していった。フォンが生を受けて間もなく1年になる。そんなある日の事・・・ウォンソンは、フォンが生まれた時にウンスとの約束を守り、事あるごとに、フォンを構っている。「ははさま。きょうは、ぼくが、フォンとユリにこのほんを、よんであげます。」ウォンソンは、書棚の中から一番好きな本をウンスに見せる。「あら・・・その本って・・・すごく難しい本なんじゃない?フォンとユリがわかるかしら・・・?」ウォンソンが手に
時は流れ・・・フォンが生まれて数年が過ぎた・・・開京・チェ家の屋敷ヨンが非番の日。チェ家の庭では、小さな武人が2人高麗の鬼神を相手に剣の稽古に勤しんでいる。『ウォンソン!脇が甘い!』「はい。ちちさま。もういちど、おねがいします!!」少年姿のウォンソンがヨンに挑んでいく。「やぁーー!!」『まだまだ・・・ほらっ!そんな剣では猫一匹追い払えぬぞ。』ヨンは、片手でウォンソンを払いのける。ウォンソンは勢いのあまり、尻もちをついてしまう。『次!フォン。かかってこい!!
「お義姉様・・・どうぞ、ファサランのことをよろしくお願いします・・・」「え?お、王妃・・・さ・・・ま・・・?」ウンスは、突然の話に思考回路が止まってしまう。「ウフフ・・・ですから・・・ファサランをウォンソンに嫁がせたいと・・・つまりは、お義姉様が、ファサランの義母となられるんです・・・」王妃は、嬉しそうにウンスに話す。「えっ?えぇ?ちょ、ちょっと・・・待ってください・・・そんな、突然に・・・そんな大切なお話・・・私、一人ではお返事出来ません・・・」ウン
母上・・・母上が典医寺でお倒れになってから天門の地へ向かうまでの間は本当に怒涛のようでございました。父上は、皇宮の護りと開京、高麗の護りを固め王様と王妃様、そして、高麗の民を護るため様々な策を講じたのです。恐らく、父上の心のどこかに開京、皇宮には戻らない決意があったのかもしれません。天界で、病を治し、母上が三度高麗に父上のお傍にお帰りになられるのを天門の地でお待ちになるおつもりだったのではないかと思いました。されど・・・母上は、そんな父上のお心に気付いていたので
今日は、ヨンとウンスが揃っての非番の日。朝餉を食べ終わった時ヨンは、ウンスを遠乗りに誘った。『ウンス。天気も良いことです。少し、馬に乗って出かけましょう。』「本当?でも・・・最近、あまり馬に乗ってないからそんなに速駆けはできないわよ・・・?」『急ぐ必要はありませんので、ゆっくりとで大丈夫です。』「ウフフ・・・良かった。それじゃ、すぐに支度するわね?」ウンスは、嬉しそうに微笑むとヨリに手伝いを頼んで支度を始めた。『パソン。チュホンとホンジュの支度を頼む。』ヨンは
ヨンは、まだスヤスヤと眠っているだろうウォンソンとユリの子供部屋へと気配と足音を消して入っていく。『まだ、眠っているか・・・』ヨンは、ウォンソンの寝台に近づき、その寝顔を覗き込む。「ちちさま・・・」『ウォンソン?起きていたのか?』パチッと目をあけヨンの袖を掴むウォンソンにヨンは、優しい眼差しをそそぐ。「はい・・・きょう、ちちさまがおかえりになることをおそらのフォンがおしえてくれたので・・・ちちさま・・・ははさまが・・・ははさまが・・・」クァンやトギ、パソンや
役場の広場に、縄を打たれた役場の責任者の男が両脇を兵に捕まれ、連れて来られる。ヨンは、男の前の椅子に座り男を睨みつける。チュンソクはその隣で男の罪を一つ一つ並びたてた。その声に、証人として役場に来た斬殺された文官の両親と村の若者の家族が悲しみの声を漏らす。「・・・何か、申し立てることはあるか?」チュンソクは、役場の男に言った。男は、待ってましたとばかりに口を開く。「はい・・・全く、身に覚えのないことでございます。何故、私が、このような取り調べを受けることにな
宣仁殿。玉座に王を迎えての朝議が始まった。朝議の議題は、海岸線での倭国との戦に終始していた。「此度の戦。今までであれば、上護軍であったチェ・ヨンが先陣を切り、高麗軍の士気を鼓舞していた。が・・・その上護軍も今は居らぬ・・・そこで、余が考えた策だが・・・」王は、重臣達の前で、徐にヨンが考えた策を披露した。「高麗海軍の底力と迂達赤、禁軍の統率された機動力。これをもって、倭国の進軍を阻止するべく、すでに動いておる。ほどなく、海岸線から勝利の報せが、ここ開京にも届くであ
ヨンが、門をくぐり、ウォンソンとユリの前に姿を見せる。「ちぃ~ちゃま~」「ちちさま。」ユリは、ヨチヨチとした足取りでヨンに手を伸ばす。ウォンソンは、ユリを庇うように手をひき、ヨンの前に近づいた。『ウォンソン。ユリ。良い子にしていたか?』ヨンは、優しく頼もしい父の顔でウォンソンとユリの出迎えを受ける。ウォンソンは、ヨリの顔を覗き込み優しく頷く。ユリは、ウォンソンにニコッと笑顔を見せるとヨンの前で、立ち止まった。そして、おおきく息を吸うと・・・「ちぃ~ちゃま。お
ヨンは、全ての罪の証拠を役場の責任者の男の目の前に晒した。役場の責任者の男の罪が、ヨンの手で全て明白となった。「・・・さすが・・・高麗きっての策士と呼ばれるお方だ・・・全て、お見通しの上でこの村にお出でになった・・・だが・・・私たちは、このようなことで諦めはしない・・・今頃、開京では・・・」役場の責任者だった男はヨンに意味深な言葉を投げかけると突然顔を苦々しく歪める。『しまった!!』ヨンは、慌てて男の口をこじ開ける。しかし、既に男の命は絶命していた。『毒
坤成殿の中庭。ヨンは、険しい顔でチェ尚宮に聞いた。『叔母上。何か、知っているのか?』ヨンの言葉少ない問いかけにチェ尚宮は、口角をあげる。『何か、おかしなことを言ったか?』「いや・・・相変わらず、お前は、言葉が少ないと思ってな・・・私は、何も知らぬ。知っていても、今、お前に話すことはない。」チェ尚宮は、両の手を腰の後ろで組みながらヨンに背中を向ける。『叔母上?何かあるとしか、考えられぬではないか?王様と王妃様が、それぞれ、俺とあの方を呼び出し・・・しかも、
ユリが世子に輿入れしウォンソンとフォンもそれぞれの道を目指し、屋敷を後にした。チェ家の屋敷に、静けさが訪れる。ヨンは、ウンスが寂しがらないよう一段と早く屋敷に帰ってくるようになった。「ヨン・・・私のこと、心配してくれて、早く帰ってきてくれて、とても嬉しいわ・・・でも・・・いつも、こんなに早く帰ってきてお役目は、大丈夫なの?チュンソクさんや、アン・ジェさんに丸投げしてたりしてない?」ウンスは、ヨンの着替えを手伝いながらそれとなく聞いた。ヨンは、一瞬ビクッと両肩を
康安殿。『ウォンソンの縁談・・・でございますか?』ヨンは、王の突然の申し出もチェ尚宮の言葉に、予感していた。予感はしていても、驚きは隠せない。「そうだ。縁談だ。」王は、もう一度その言葉を告げた。『されど・・・ウォンソンは、迂達赤に入隊したばかり。まだ、新兵でございます。妻を娶るには、早いかと・・・』ヨンは、隣に座るウォンソンの顔をチラリと見ながら王に答えた。「確かに・・・迂達赤の新兵ではあるが・・・ウォンソンは、高麗建国以来の忠臣チェ家の嫡男。まして、その両親
ヨリが寝屋へ向かったあと間もなくチャン侍医が典医寺からかけつけた。「ウンス殿。安心して、お生みください。貴女が以前話されていた子を護り育てる道具を、お持ちいたしました。」チャン侍医は、陣痛の波を必死に逃すウンスに落ち着いた声で告げた。「チャ・・・チャン先生・・・?道具・・・?あ、保育器・・・ん・・あ、ああーーー」大きな陣痛がウンスを襲う。ウンスは、ヨンの腕を力の限り握りしめた。『ウンス。もう一息です。ほら、あの呼吸法です。』ヨンは、ウンスを支えながら呼吸法の