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蒼い狼の隠れ家ファスインから受けた火傷とチョヌムジャから受けた斬り傷で、瀕死の状態でチャン侍医が蒼い狼の隠れ家に運び込まれて、数日が経っていた。「お加減は、いかがですか?」チャン侍医が療養している部屋にクァンとミョンウォルが、静かに入ってきた。「あ、これは、クァン先生に、ミョンウォルさん。今日は、ずいぶんと調子が良いようです。」寝台の横にある窓から、外の様子を眺めていたチャン侍医が、穏やかな声で、クァンとミョンウォルに答えた。「そのようですね。」クァンは、寝台の横の椅子に
《ああ、わかった。必ず、渡す。それに、チャン侍医が助かったことも・・・》「いえ・・・それは・・・内密・・・に・・・今、私の事を知れば、医仙は、私を治療すると・・・それは・・・医仙の負担に・・・」チャン侍医は、顔を横に振りながらトギの言葉を遮った。《わかった・・・とにかく、ここは離れた方が良い。どこか・・・治療ができて・・・身を隠すことができる場所は・・・》トギは、チャン侍医を匿い、治療できる隠れ家がどこかにないかと、思いを巡らせたその時天井裏から声が聞えてきた
合コンに行ったら女がいなかった話#TVerhttps://tver.jp/lp/episodes/ephjd3tkesどんな子が好きと問われて君だよと言えない吾がどうしようもなくヨレヨレのパーカー男子で良かったの?楽しげに笑む君がつかめぬどうしたら吾の想い汝に伝わるの好きだってこと見て欲しいこと「蘇芳さんが女だ!」なんてひどいなぁ蘇芳は元から女の子だよ「好き」という言葉に胸が跳ね上がる距離近すぎるもう、無理勘弁
オープンキャンパスから1週間。常盤君から、lineは来ない。「嫌われちゃったのかな?」もう、会うこともないのかと思うと、常磐君の笑顔を思い出して淋しさを感じた。「最後にグループの皆で写真を撮れば良かった…」後悔しても、後の祭り。常磐君には、自分からメモを押しつけた形だったから、高校も聞いてなかった。いつになく舞い上がっていたのかな学校名も聞かないなんて通知音鳴るたび、びくり反応す待ち人からはline来なくて気持ちを切り替えようと、「今日は調べ物がたくさんあって遅
ドラマ『合コンへ行ったら女がいなかった話』挿入歌『2人の物語』より「蘇芳さん」名前で呼んでくれた君あの日からずっと君を見ていた3年分経験値があるそれだけで心が読めるエスパーじゃないからかって面白がってる違うんだどう見てるのか心知りたい🍀🍀🍀合コンに僕を誘ったなぜと問う答えてくれぬからかってるの?近すぎる2人の仲はなんなのと僕が聞きたい友達ですか?自分でもどうしていいか分からない眩しすぎる君平凡な僕呼ばれたらつい会いに行く共に
ヨンは、寝台の傍らに座り、ウンスの手を握りしめている。その姿を、柔らかな眼差しで見守りつつ長髪の医官がウンスの脈診を始める。長髪の医官は、トギが持ってきた医療道具で、ウンスを診察し、一つ息を整えてから、ヨンの顔を見た。「大護軍。ご安心ください。医仙様は、悪夢をご覧になられただけのようです。ただ、かなりお疲れのご様子。今しばらく、養生なされたほうがよいでしょう。」長髪の医官が、ヨンを落ち着かせるかのようにウンスの容体を説明した。『悪・・・夢・・・そうか・・・あの時の
最近はまっているもの❤それはアメブロで今大人気の「今さら-でも-キャンディ♡キャンディ」ブルーベルさまの描く2次小説11年目のSONNET❤毎日朝6時に1話づつアップされアラフィフ女子(過去の乙女たち)が大盛り上がりして朝からトキメキと懐かしさとあの頃の悲しみ全てを払拭してくれる超大作story〜に、はまってます😍まさに名木田先生の書かれることのなかった長い物語がそこに息づいています✨✨✨今日のstoryのタイトル「テリィの恋人」読んでるうちにそのシーンが見たくなりマンガ
東北地方、北のある県。余命宣告を受けた女性が自宅療養足腰も不自由になりベッドで過ごすのが日課で唯一の楽しみは日に一度見舞いに来てくれる愛する男性(ひと)に逢うこと。だがここ数日、顔をみていないので仕事が忙しいのかと考えていたが見舞いで貰い窓際に生けた花も枯れてしまった。ベッドの中で彼の事を考えると最初は仕事が忙しいと思っていたが事故にでもあったのだろうかと心配になる、そこで彼女は彼に手紙を書いてみることにした。この手紙が着いたらすぐお見舞いに来てくださいと書こうとはした、だが彼の
ん・・・ん?ヨ・・・ン?ヨン?ヨン!!どうして?何故、貴方が・・・!!ダメよ!貴方は、こんなところで死んじゃダメ!お願い!目を開けて!!ねぇ!!ヨン!!ヨン!!『医仙!!医仙!!イムジャ!!』突然、魘されだしたウンスを抱き寄せる。ウンスは、夢にうなされその額に、汗を滲ませている。ヨンの脳裏に、開京スリバンの隠れ家で毒に倒れたウンスの姿が浮かび、その心の臓をかき乱した。『医仙!!医仙!!目を開けよ!医仙!!イムジャ!俺を見よ!!』ヨ
屋敷に戻ってきたヨンは、テマンから聞いた言葉に背筋に冷たいものが走った。そして、テマンの言葉を最後まで聞かずにウンスが眠っているという部屋に駆け付けた。その時、部屋の扉を開けトギが姿を現した。ヨンは、トギの肩をつかみウンスの様子を確かめた。『トギ!どういう事だ?何があった?』ヨンの勢いに、一瞬トギは後退りしたが、肩に置かれたヨンの手を払い手話で、ヨンを窘めた。《大護軍!静かに!!今は、薬湯を飲んで眠らせただけだ。ウンスは、大丈夫だ。ただ、疲れているだけ
ヨンは、チュンソクに、迂達赤達の配置の変更を言い渡す。『天門が開いたと噂にならぬようくれぐれも気をつけろ。とくに・・・』ヨンの脳裏に、苦々しい記憶が蘇る。「大護軍・・・」チュンソクは、ヨンの胸の内に過る4年前の記憶に気付く。『とにかく、気を抜くな。今まで以上に・・・な。』ヨンは、迂達赤達に全幅の信頼を置いていた。しかし、天門の噂が、高麗だけでなく、元にまで届く事だけはどうしても避けたかった。「はっ!大護軍!!」チュンソクは、右の拳を旨にあて力強く答えた。ヨ
ウンスは、トギに言われたまま部屋で、大人しく待っていた。暫くすると、独特な香りを醸し出す薬湯を持ってトギがウンスの前に姿を見せた。《ウンス。この薬湯を飲んで、大護軍が戻ってくるまで休んでいろ。夕餉は、大護軍が雇ったサリという女人が支度してくれる。》トギは、ウンスの前に薬湯を置くと手話でサリという女人の事を話した。「サリ・・・さん?」ウンスは、薬湯の器に手を伸ばしながらトギの手話を読み取り、突然、サリという名前が出てきたことに驚く。《ああ。この屋敷の事を任さ
ウンスが屋敷の中に入った後、ヨンは、チュホンに跨り、兵舎へと戻った。兵舎では、眉を八の字にして困り顔のチュンソクが、ヨンの帰りを首を長くして待っていた。「大護軍!!」チュンソクは、ヨンの姿を見つけるとヨンがチュホンから降りる前にその傍に駆け寄る。『チュンソク!何かあったのか?』ヨンは、チュホンから降りながらチュンソクに聞いた。「はい。先ほど、天門の見張りから知らせがありました。天門が・・・天門が開いたようです。」『そうか・・・やはり・・・な・・・』ヨン
トギと手を繋ぎ、楽しそうに屋敷の中へと向かったウンス。屋敷の中に入り、ヨンの視界から隠れた瞬間。フラフラとその場に座り込んでしまった。《ウンス?!どうした?大丈夫か?》隣にいたトギが慌ててウンスに手話で話しかけた。「あ・・・トギ・・・大丈夫・・・ちょっと、疲れちゃっただけ・・・よ。ほら・・・天門を潜るときって結構、体力使うから・・・」ウンスは、心配そうに顔を覗き込むトギに疲れた顔で応えた。《そうか・・・少し、休むといい。今、気力が回復する薬湯を用意す
ヨンが、ウンスに優しく頷くのを見てウンスは、トギと共に、屋敷の中へと歩み始める。「テマン君。トクマン君。じゃぁ、またね。」テマンとトクマンの横を通り過ぎる際、ウンスは、テマンとトクマンに柔らかな笑みを浮かべながら言葉をかけた。ウンスの言葉にテマンは、がりがりと頭を掻きながら嬉しそうに大きく頷く。「はい!医仙様。また、こちらに顔を出します!!」トクマンは、ヨンの鋭い視線に気づいていないのか全身を弾ませるように、ウンスの言葉に、返事をした。「トクマン君。うん。美
ヨンとウンス、そしてトギとのやり取りをソワソワしながら見ていた二つの影が痺れを切らして、声を出した。「て、大護軍!!すみません!!一度、兵舎にお戻りを・・・!!」漸く再会できた二人に引き離すかのような言葉を身を強張らせながら告げた。ヨンは、ウンスとトギを見守っていたが恐る恐るヨンに声をかけてきたテマンに目をむける。テマンの隣には、ウンスの姿に、涙を浮かべているトクマンの姿があった。『わかった・・・。とりあえず、トクマン、お前は、兵舎に戻れ。テマンは、医仙とト
ヨンは、屋敷の奥から近づいてくる賑やかな足音達に気付くと小さくため息をついた。『はぁ・・・目ざとい奴らだ・・・医仙。二人だけの時はしばしお預けのようです。』ヨンは、ウンスに残念そうに告げた。「え?」ウンスは、ヨンの言葉に一瞬戸惑いを浮かべた。しかし、その戸惑いも一瞬のうちに吹き飛ばされる。「大護軍!!え?えっ??い、医仙様?!」賑やかな足音とともに聞き覚えのある、懐かしい声が屋敷の中に響き渡った。『お前たち、静かにせぬか!』ヨンは、駆け寄ってきた賑や
4年の時の流れを経て再会を果たしたヨンとウンス。離れていた時を取り戻すかのように二人は、互いの存在を確かめ合う。いつしか、二人を暖かく包み込んでいた丘の上の陽ざしが、西に傾き始めていた。ヨンはウンスの手を取りながらゆっくりと立ち上がる。「ヨン・・・?」『このままでは、日が暮れてしまいます。そろそろ、場所を変えましょう。』ヨンは、指笛を鳴らし、草を食みながら、身体を休ませていたチュホンを呼び寄せる。「場所を変える・・・?もしかして、迂達赤の兵舎・・・?」ウンスは、
突然ヨンに抱き寄せられその力強さに、驚きとそして、安堵感に包まれるウンス。ヨンの腕の中で、少し、涙声になりながら、100年前の高麗から天門を潜り続けていたことを話始めた。「ヨン・・・大丈夫よ。ヨンを助けたくて天門を潜って、たどり着いたのが100年前の高麗だったけど・・・でもね。100年前の高麗で、天門のこといろいろわかったの。それでね。何度か、天門を潜ることができて・・・もう一度、天界に帰ることができたの・・・」ウンスは、再び天界に帰ることが出来たことを告
ヨンはウンスの手をひき大木の根元へと歩いていく。そしてウンスと二人、丘の上の大木の根に肩を寄せ合いながら暫くの間腰かける。ヨンは、ウンスを二度と離すまいとウンスの肩に手を回す。ウンスは、ヨンの肩にそっとその頭を寄せながらポツリポツリと言葉を繋いだ。「ヨン・・・私ね・・・今から、100年前の高麗にいたの・・・」『100年・・・前・・・?』ヨンは、ウンスの言葉に、反応するかのように、懐の中から、あるものを取り出す。『貴女は・・・100年前の高麗からこれ・・
『漸く・・・お帰りになったのですね・・・』ヨンは、懐かしい香りに振り返り、その漆黒の瞳に飛び込んできた愛しい女人をまっすぐに捕らえると、静かに呟く。そして、ゆっくりと、女人へと歩み寄る。丘の上にそよぐ、穏やかな風が二人の周りを通り過ぎていく・・・その瞬間、ヨンの腕の中に、4年間待ち焦がれた愛しい女人が飛び込んできた。「ヨン!!」『医仙!!』ヨンは、飛び込んできた女人を確りとその篤い胸に抱き留めると暫くの間、互いの温もりを確かめ合った。「ヨン・・・やっと・・・やっと
そんな・・・あれから、もう4年も経ってるなんて。私が、100年前の高麗にいたのは1年だったはず・・・ねぇ・・・怪我なんてしてないわよね?4年も経ってるなんて・・・貴方は、変わってない?私のこと・・・忘れてない・・・?ううん・・・きっと、大丈夫・・・だって・・・貴方は、私のこと一生、護るって・・・約束してくれた・・・だから、私・・・貴方のもとへ、帰ってきたわ・・・飯屋から、駆け出し、天門近くの丘を目指して1人の女人が、走っていく。時々、衣の裾に、脚を取
天門近くの小高い丘の上。高麗と元との国境を見守り続けた大木に、背凭れ、空を見上げる武将が一人。その瞳は、漆黒の黒少し、癖のある黒髪が風になびく。端正な面持ちに、少しの髭が、国境を護る事の厳しさを感じさせた。武将の名は、雷攻を操り、高麗の鬼神・護り神とも噂される高麗軍大護軍、チェ・ヨン。チェ・ヨンは、大木の下、誰かを待ち続けていた。4年前・・・高麗に舞い降りた医仙を徳成府院君キ・チョルの手から救いだし医仙が、心おきなく高麗で、チェ・ヨンと共に過ごしていくため
100年前の高麗・・・今度こそ、あの人のいる高麗でありますように・・・亜麻色の髪を、古風に結い上げ、笠を目深にかぶった一人の女人が古から天門と伝えられる古い祠の前に願いを込めて立つ。そして、一陣の風が、女人を包み込むように、祠から吹き抜け、青い光を放ちはじめた。女人は、一歩一歩を確かめるかのように・・・祈りをこめるかのように・・・ゆっくりと、祠へと歩みを進めはじめる。「ヨン!」女人は、一言声をあげると吸い込まれるように祠の中へと入って行った。女人を吸い込んだ
時は流れ・・・ウンスの病を治す為、ヨンとウンスは、天門潜った。そして、数日の後、ヨンは、一人で高麗へと戻ってくる。ヨンは、高麗に戻ってから誰になんと聞かれてもウンスの最期の様子は語ろうとしなかった。そして、ウンスとの約束を守るべく高麗をその身を挺して守り続け・・・しかし、時はあまりにも残酷に過ぎていく。ヨンは、天門近くの幽閉の地で最期の時を迎えた・・・そして・・・《ヨン・・・?ヨン?!》誰だ・・・?俺の名前を
母上・・・父上に、お逢いになられましたでしょうか・・・?あの日・・・父上が、賜薬を飲み干され・・・刑が執行されたあと・・・ミョンウォルが、スリバンの秘薬の解毒薬で父上の命を取りとめることができました・・・そして・・・私は、父上の望みを叶える為天門の前に、父上をお連れ致しました・・・父上は、天門の前で、優しく微笑まれ・・・そして、大きく頷かれたあと・・・「己の信ずる道を歩むがいい・・・俺は・・・いや・・・お前の母と父は、お前たちのことを、誇りに思っている・・・
母上・・・父上が私に託されたこの文・・・この文には、天門の不思議な力のことが認められていました・・・天界からお戻りになった父上のお姿は本当に、数日の時を天界で過ごされお戻りになったと思いました。されど、それは、天門の不思議な力が為したことだったのですね・・・それからの父上は、母上の面影を胸に、この高麗を護り続けました・・・幾たびも、戦に赴き・・・無敗の将軍として・・・されど・・・時の流れは・・・母上・・・間もなく、父上が母上のお傍に参られます・・・そして、私
母上・・・母上と父上が天界にお行きになり父上が高麗にお一人でお戻りになってかなりの歳月が流れました・・・今、私は、父上が残された文を、ここ、天門の前で、漸く読むことが出来ました。母上と父上は、天界で、母上の最期の時までご一緒にお過ごしになられた・・・父上が、お一人で、高麗にお戻りになられた時、何故、母上をお一人、天界にお残しになったのかそれが不思議でなりませんでした。でも・・・違ったのですね・・・母上と父上は、天界で、お二人、共に歳を重ねてこられた・・・そして
ウンス・・・貴女がこの腕の中で永遠の眠りについてから俺は、高麗に戻ってきました・・・そう、貴女の最期の願いを叶える為に・・・あれから、貴女のいない高麗で幾星霜・・・漸く、貴女の傍に逝けそうです・・・天界で、貴女と過ごした日々の中で貴女は、俺に、教えてくれましたね。俺の最期の時を・・・それでも、俺は、貴女を残して、高麗に戻ることを躊躇っていました・・・貴女と過ごしたあの天界の屋敷に貴女が残した書物を目にするまで・・・康安殿。王の命で、坤成殿から王妃が、急ぎ、康安
父上・・・父上が、母上を天界へお連れしお戻りになったあの日・・・父上は、母上の最期を看取られ高麗にお戻りになったのですね・・・私の記憶にある父上と母上は、いつもお二人で・・・どんな危機も乗り越え・・・互いを慈しみ・・・時を共にお過ごしになっていました。天界で、母上を看取られたあと父上は、母上と共に天界の地に、その骨を埋めようとお考えになっていたはず・・・それでも、父上は、高麗にお戻りになった・・・きっと、それは、母上の最期の願いだったのでしょう・・・少し遅めの