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われわれは、経済の現状を分析するためには、経済的現実の下向分析に、マルクスの『資本論』やレーニンの『帝国主義論』(あるいは宇野弘蔵の「帝国主義段階論」)や大内力の「国家独占資本主義論」やまたわれわれの諸理論を適用しなければならない。これらの諸理論が展開されている諸著書を読むだけで大変である。これは、順次一歩一歩読んでいく以外にない。それとともに他面では、このような分析(宇野弘蔵が言うところの「現状分析」)をやるためには、ブルジョア経済学者が分析しているものやいろいろと報道されているものを批判的
今朝のNHKニュースでやっていた。「4月に官民一体の金融経済教育推進機構が発足しました。沖縄の高校に部活として投資部ができています」、と。流された映像は、高校生たちが、インターネットで調べて、世界情勢を分析し、100万円でどの銘柄の株を買うと儲かるか、というように議論している姿と声であった。これは、ロシア政府とウクライナ政府が労働者たちを兵士として動員して戦争を激化させても、イスラエル政府がその軍隊でガザの人びとを虐殺しても、高校生たちに、彼らが反戦の感情と意志を抱くことなく、この戦争
政府と独占資本家どもは、「金融経済教育」なるものに血道をあげている。これは、彼らが労働者たち・勤労者たちを金融的バブルが肥大化した今日の資本主義のもとに深くからめとるために、さまざまな金融商品を買わせることを狙ったものである。金融商品への投資なるものは、労働者たち・勤労者たちに老後の不安をあおり、買った金融商品の価格の変動に一喜一憂させ、そうすることによって、過酷な労働と低賃金への不満、そして生活の不安を、金融商品をめぐる一喜一憂にそらせることを目論んだものなのである。しかも、政府・独占資
アメリカ帝国主義を中軸とする現代帝国主義経済の特質は、金融資産と呼ばれる金融的バブルが急激に膨張しているとともに、このことが、IT(情報技術)・AI(人工知能)技術関連産業の発展と、これらの技術の直接的生産過程および事務部門、そして流通諸部門への導入にもとづくそれらの諸部門の技術化、そこで働く労働者たちの搾取と収奪の強化に規定されていることにある。帝国主義各国において、政府・金融当局は、リーマン・ショックと呼ばれる金融危機やコロナ危機をのりきるために、金融緩和政策をとり、膨大な国家資金を金
私がいま言っているところの、組織成員である自己の能力をたかめるのだ、ということを、従来言われてきたところの、組織成員である自己の誤謬や偏向を克服する、ということとは異なるものとしてつかむのは、なかなかむずかしいように思われる。そこで、いろいろと考えたい。スポーツ選手と類推して考えよう。スポーツ選手である自己に、走るときに上半身が左右に揺れる欠陥がある、とコーチに指摘されたとする。この欠陥は、自己の走り方に誤謬や偏向がある、というように捉えて、正しい走り方に直す、というようなものでは
マルクスとエンゲルスは『ドイツ・イデオロギー』に次のように書いていた。「これに対して、共産主義革命は従来の活動の様式に立ち向かい労働〔抹消された部分は省略。これは「資本制的な労働」という意味である——引用者〕を除去し、そして、あらゆる階級の支配を、階級そのものとともに止揚する。なぜなら、共産主義革命は、社会の中でもはや階級とみなされず、階級としては承認されていない、今日の社会の領域内ですでに階級や国民性等々の一切の解消を体現している、そういう階級によって遂行されるからである。そして、この共
前にこのブログで、『きみが死んだあとで』という映画を紹介した。『【渋谷の映画館で】“きみが死んだあとで”(67年10月8日)羽田で亡くなった学生前篇』昨日(11月25日)は、1970年11月25日に作家・三島由紀夫が市ヶ谷の陸上自衛隊駐屯地で、『盾の会』会員の森田必勝とともに、自決した日から、51年が経過し…ameblo.jp1967年に(佐藤首相の)『南ベトナム訪問阻止闘争』が戦われた、羽田現地での機動隊との激突のなかで、死亡した学生(京大生・山崎博昭さん)についての映画だった。
日本政府と欧州連合(EU)の執行機関は、5月初旬にハイレベルの会議を開き、経済安全保障の強化のための共通原則を明らかにした共同声明を出す予定なのだ、という。その中心は、半導体などの戦略物資の調達において特定国に依存しない構想をうちだすことである、とされる。特定国とは、中国をさす。これは、アメリカの大統領選挙においてトランプが勝利することをみすえて、トランプが狙う中国との西側帝国主義陣営の経済的分断に対抗し、日欧が主導して日欧の利害をつらぬくかたちでの中国との西側帝国主義陣営の経済的関係づく
労働組合員および組合役員のみなさん!労働組合のない職場でたたかっている労働者のみなさん!われわれが現在の社会を変えるためには、職場の労働者全員で労働者評議会を創造する必要がある。労働者評議会は、労働者階級がみずからを階級として組織する最高の形態である。労働者の団結の最高の形態である。労働者評議会が、資本家が労働者を搾取するこの社会を変えるためには、みんながそれぞれの職場で結成した労働者評議会を全国的に全産業を包括するかたちで統一する必要がある。このような労働者評議会を創造するために
今年もまたサボテンが咲いた。子どもがいっぱいできた。われわれの基本文書と英文を私のホームページに掲載しています。見てください。メインページの右上のメニューのところの「基本文書」「ENGLISH」をそれぞれクリックすると出てきます。また、創造ブックス発行の本については、その全文のPDFファイルを順次ホームページに掲載しています。読んでください。北井信弘・創造ブックスwebsite:https://n-kitai6.webnode.jp北井信
今日のように民族主義集団に変質する前のかつての革マル派においては、われわれは、組織成員である自己および自分が変革する相手の「ブルジョア的汚物を一掃する」と考え、癖や小ブルジョア的残滓といえるようなものを見いだし、これをなくすことを追求してきた。しかし、これは、プロレタリア的聖人君子づくりのようなものであった、といわなければならない。これは、自己および変革する相手のプロレタリア的変革ではない。なぜなら、われわれは、プロレタリア世界革命を実現するためには、プロレタリア世界革命を実現するぞ、と意志し
職場の労働者を変革するためには、ものすごい能力を必要とする。自己のあらゆる能力の全面的な発達を必要とするわれわれは自分が職場の労働者を変革するのは大変である。小ブルジョア的なものの残滓があるか否かというようなことを物差しとして自己を見るのでは、自己を見ることはできない。自分のあらゆる能力を省みるのでなければ、相手の労働者への自分のかかわりの穴を穴として自覚することはできないのである。職場の労働者を職場闘争に決起させ、この労働者を、革命をやるぞ、と意志する労働者に変革するためには、われ
かつてわれわれ(当時の革マル派)は、国鉄の合理化にたいして「合理化絶対反対!」という方針(闘争=組織戦術)をうちだしていた。「絶対」とは「一切の条件主義的歪曲をゆるさずたたかおう!」という意味である。松崎明は言った。「絶対反対とはならないんだよ」、と。これは、「階級情勢および国鉄当局と国労(国鉄労働組合)・動労(動力車労働組合)との力関係からしてそうはいかない」という意味であった、と思われる。いまから考えるとこういうことであったのではないか。わが党は、「国労・動労の戦闘的および革命的労
まだ変質していなかった革マル派の時代に、私はみんな(他の組織成員)とのあいだに感覚的なちがいを感じた。みんなはどうも、相手の労働者あるいは学生を大衆運動(労働運動)の革命的展開(左翼的展開)の主体にする、というところで一段落する、一気に革命の主体にすればいいのに、と私はどうしても感じる、と感じたのである。みんなは、相手の労働者あるいは学生を、いったん大衆運動(労働運動)の革命的展開(左翼的展開)の主体にしたうえで・しかるのちに革命の主体にする、と考え実践している、というように感じた、ということ
報道によれば、日米会談で、戦闘機と連携する無人機の技術開発を、日本・アメリカ・オーストラリアの三か国で協力して推進することを合意する予定だ、という。ここに言う戦闘機とは、日本がイギリス・イタリアとともに開発する次期戦闘機のことである。この戦闘機は、敵に察知されにくいステルス機能に加え、無人機と連携する「第6世代機」とし、この無人機は、警戒監視や攻撃などをおこなうものとするのだ、という。これによって、日英伊というアメリカを加えない三か国による戦闘機の開発に、日米豪の三か国による無人機の開
アメリカで学生ら1500人以上逮捕。「学生の闘いは反イスラエル・デモではないんです」とコメンテーターアメリカで、ガザでの虐殺に抗議する学生らが1500人以上逮捕された。弾圧反対!民放テレビでコメンテーターとして発言した女性は次のように言った。「「アメリカの学生の反イスラエル・デモ」と報道されるけれども、アメリカの学生がやっているのは「反イスラエル・デモ」ではないんです。イスラエル政府のガザの人びとへの行為に抗議しているんです。そして、アメリカ政府がイスラエル政府に協力している
私は、きのうも、わが仲間と、われわれは・自分自身に・新たな能力を次々と獲得してきたことを確認した。われわれは新たな闘いをやっているのである。この闘いを実現するためには、われわれは、自分がもっていない新たな能力を新たに獲得しなければならない。われわれは現在の自分の能力でもって活動するのではないのである。われわれは、一つひとつ新たな能力を獲得し、一歩一歩その能力をたかめていくのである。われわれは、われわれのそれぞれとわが組織そのものが新たな能力を獲得したことを確認し、うちかため、さらに前進する
その主体が民族解放民主主義革命をおのれの戦略的目的にしているばあいには、労働者や学生を組織するためにはその労働者や学生に彼の民族主義的意識をよびおこし煽ればよいことになる。自分自身もまた、自分自身の民族主義的意識をわきあがらせ、これを自分のよりどころとすればよいことになる。ここには、相手および自己の人間変革ということはでてこない。そうすると、相手および自己がプロレタリア的であるということ、あるいはプロレタリア的主体性を獲得するということは、「革命への献身性」や「党への献身性」をもつことにもとめ
組合員および組合役員のみなさん!組合のない職場でたたかう労働者のみなさん!労働者階級はいかにしてみずからを解放すべきなのか。労働者たちは自分の職場で職場の労働者全員が団結して労働者評議会を結成し、この労働者評議会を全国的に統一しなければならない。労働者たちは、このように、労働者評議会を結成するというかたちで、みずからを階級として組織するのである。この労働者評議会は、労働者階級がみずからを解放する主体をなす。全国的に統一した労働者評議会は、資本家からすべての生産手段をみずからのも
わが仲間が職場に創造した組織は、ますますわが組織という感じになってきた。われわれは自分が、そのメンバーたちを全面的に掌握し、彼らそれぞれにそのメンバーにふさわしい課題と任務を課し、その実践をめぐってみんなで論議して反省し、そのメンバーたちを変革し鍛えあげていくのである。われわれは、この闘いをなしうるように、そしてこの闘いをとおして、おのれ自身を——おのれのあらゆる能力を飛躍的にたかめるように——鍛えあげていくのである。この根のようにわれわれの基本文書と英文を
アメリカの学生たちと連帯してたたかおう!ニューヨークのコロンビア大学で、4月30日深夜、イスラエル政府によるガザへの攻撃に抗議して建物を占拠していた学生たちを、ニューヨーク市警が——大学校内に入り建物に突入して——強制的に排除し、100人以上を拘束した。学生たちへの権力の弾圧弾劾!エール大やプリンストン大など約30校で、学生たちがガザ人民虐殺への抗議行動を展開している。アメリカの学生たちと連帯してたたかおう!イスラエル政府によるガザでの人民虐殺をゆるすな!イスラエル・ネタニ
今週は「解放」は5月の恒例の休みである。「革マル派」中央官僚は、出たばかりの「解放」が私にどう批判されるのかというように戦々恐々とする必要がないので、少しは心が安らいでいることだろうか。われわれの基本文書と英文を私のホームページに掲載しています。見てください。メインページの右上のメニューのところの「基本文書」「ENGLISH」をそれぞれクリックすると出てきます。また、創造ブックス発行の本については、その全文のPDFファイルを順次ホームページに掲載しています。読んでください。
「革マル派」中央官僚は、「解放」最新号(第2816号2024年4月29日付)で、日本国家がアメリカ国家から自立することを希求する声を——日本独占ブルジョアジーの腹に張り付いたヤモリであるかのように——けたたましく叫びたてている。彼らは、日本帝国主義がより積極的に世界に躍り出るかたちでの日米軍事同盟の強化を、「米インド太平洋軍司令部の指揮統制下に日本国軍を組みこむ」ものと見なし、それからの脱却をこいねがうのである。彼ら中央官僚は、「世界唯一の「属国」たる日本を日米軍事同盟の鎖で一段と締めあげ
イスラエル政府はイランに報復としてミサイル・無人機で攻撃した。イランの外相は、「撃墜した無人機はいかなる被害ももたらさなかった。イスラエルがこれ以上攻撃してくるならば、断固とした措置をとる」、と述べた。イスラエルの国家権力者は、「あくまでもハマスを殲滅し、ガザを制圧する。しかし、イランとの全面的な戦争はしたくない。そんなことをすれば、労働者たち・勤労者たちを支配している自分たちの国家権力がもたない」、ということなのである。イランの国家権力者は、「イスラエルにガザを制圧させるわけにはいか
これまでいろいろと検討してきたことを基礎にして考えるならば、黒田寛一は、同志にたいして、自分の意を察してそれを実現するように実践せよ、というように相対してきた、とつかみとることができるのである。この相対しかたは、きわめて日本人的である。しかも戦前に見られたような家父長的なものである。自分が同志たちにやってほしいと思っている心のうちはそのものとしては言わないで他のもっと言表しやすいものとしてあらわし、自分がほんとうに思っているものを察せよ、ということなのである。だが、これは、前衛党組織におけ
われわれはこれまで、「われわれはわれわれのおいてある場において」とか「われわれはわれわれが活動している場において」とか「われわれは労働運動の場面において」とか、あるいはまた「既成の労働組合を」とか「そこ存在する労働運動を」とかというように論じてきた。しかし、われわれの闘いの現在的地平にたって考えると、この表現はどうもそぐわない。労働組合は、既成の労働組合ではなく、われわれが強化してきた労働組合であり、労働運動は、そこ存在する労働運動ではなく、われわれが創造してきた労働運動なのだからである。
「解放」最新号(第2797号2023年12月4日付)にも、「12月革共同政治集会」と銘打った宣伝囲み記事は載っていなかった。今年はやらないのだろうか。去年は、「解放」第2747号(2022年12月5日付)にも、第2746号(2022年11月28日付)にも、第2745号(2022年11月21日付)にも、第2744号(2022年11月14日付)にも、政治集会の宣伝囲み記事が載っていた。9月に、「革マル派結成60周年」と称して、「組織崩壊隠蔽政治主義集会」をやったのが精いっぱいだったのだろう