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国家公務員が日々何をしているのかについては、公務員以外には中々想像がつかないところかと思います。私も入省するまではそうでした。ニュースでみるのは、政策を政治家に説明したり、国会で大臣に耳打ちしたり(これは秘書官ですね)といったもの。でも、そういう仕事はごく一部です。テレビで見る以外にもいろんな仕事があることを知ってもらうため、今日は1年間の仕事の流れを1月から追ってみます。国家公務員を受ける皆さん、入る前にイメージ持っておくとギャップが少ないかもですね。1月通常国会が開始。会期は
1.実は官僚の悩みは専門性がないこと!?よくある官僚(特に分野横断的に異動していく事務系キャリア)の悩みで、人事異動が多くあまり専門性が身につかないというのがあります。かくいう私も、課長補佐の頃にそういうことを感じました。「なんか一生懸命働いてきて、色んな仕事をしてきたけど、自分はどの政策分野にもそれほど詳しくないなあ。このまま役人をやっていてなんか専門性が身につくのかなあ。」ということを感じて少しモヤモヤしたことがありました。自分の役人人生は、ほとんど1年で異動。制度を所
○タコ部屋での条文作成法律を作ることがきまると執務室の片隅にひっそりとタコ部屋がつくられます。そして各課から一人程度入省10年目ぐらいまでのイキのいい若手が送り込まれます。タコ部屋の由来はタコ壺と一緒で、中からなかなか出てこないから。1月2月を忙しさのピークとして、数カ月の間、法案作成をします。※だから法案作成ってなんだっーんだよって人は、これを読んでね。○タコ部屋のいいところタコ部屋の唯一いいところは日頃の業務から開放されるところです。通常の業務では、ちょくちょく締切短めの依頼がわ
エアーズロックですか?(笑)雲のない、綺麗な青空が広がっていましたが、空気が冷たく、吹く風もやたらと冷たくてすごく寒かった一日。12月ぐらいに感じられましたよね。しっかりムートンコート着込んでしまって、気分は真冬でした。本番になったらどうなってしまうのかしたね?そんな中、ガッツリとお肉が食べたくなってお出かけ。向かったのは、霞が関にある、RUTH’SCHRISSTEAKHOUSE(ルースクリスステーキハウス)。ニューオリンズに本店を構えている、アメリカンステーキハウス
厚労省、財務省、外務省。。。一言に官庁と言っても色々な省庁にわかれています。職員は筆記試験の後の官庁訪問でふるいにかけられた上で各省庁の門をくぐっています。。各省庁は所掌事務もそれぞれ。採用の際に重視していることも違いますし、入ってからの業務も異なります。そのため、キャラクターにも微妙な違いが出てくることに…今日は色々な省庁の職員を身近で見てきた私の独断と偏見による、省庁別のキャラクターをご紹介します。財務これまで所属したコミュニティでは常にトップ集団に位置してきた(と思われる)高偏
日本をよくするための政策を考えたい。これが公務員を志望する人間の共通した動機です。一方、公務員以外の立場から政策を変えることも可能。あなたがどの立場から政策実現に関わりたいか。これによって職場は変わってきます。「政策を実現する」という観点での違いをお伝えします。〇公務員強み:政策の細部を作りこめる。長期的に政策に関われる。公務員は法案を作り、法律にするのが仕事。当然、担当の職員は、制度に「日本で一番詳しくなる」ことが求められます。その知識を生かして、問題を解決するための制度の
2017年9月28日とうとうこの日を迎えてしまった。。控訴審は、地裁と違って判決されたその場で連行されません。決められた時間に自ら高等検察庁に出頭します。朝、いつも通り娘を幼稚園に送り出し何も知らない娘と旦那の心境を思うと泣きたくて堪らなくなりましたが、、我慢!笑顔で送り出すって決めたんだ!朝10時頃、2人で電車に乗って霞が関へ向かいました。途中、コーラやお菓子を買って食べて最後の一服とか言いながら煙草吸って親友たちに電話してお別れしてました。15分前に高検のロビーに
○省内での検討(タマだし)いざ、制度改正!となったら、1月からの国会に向けて、早ければ2年前ぐらいから局内で改正事項(課題)の洗い出しの作業が始まります。例えば保育制度の改正であれば・こどもを多く持つ親の負担が過剰な現状があること・保育園待機者が多数に上る現状があることなどといったことが課題として挙げられますね。内部ではこれを「タマだし/タマごめ(※)」といいます。タマは急には思いつきません。ですので、役人は、常日頃から関係者の声を聞きながら、制度改正に向け、「タマ」を日々考え
「霞が関」を静かに歩く日比谷公園を出て、霞が関を歩きます。このレンガ造りの立派な建物は法務省です。テレビでお馴染みの警視庁です。向かい側は桜田門です。とても静かでのんびりした雰囲気でした。次は国会議事堂です。正面入り口にパトカーが止まっていました。総理官邸です。もちろん中に入ったことはありません。国会議事堂なら社会科見学で来ましたが、ほとんど覚えていません。(撮影:2024.5.25)
官庁で働き出してから8年になろうかというぐらいで、大分仕事内容にも違和感がなくなってきましたが、転職した当初はビックリすることがたくさんありました。送られてくるメール(最近の進んでいる企業ではメールすら使わないらしいですが)にも見たことのない用語がチラホラ。例えばこんなのがあります。○「小生」「当職」これは他の会社でも普通に使うのでしょうか。「私」の代わりに使う用語ですが。今となっては違和感はありませんが、未だに役所以外の人で使う人にあったことがありません。他には「小職」なんてのも。あ