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1960年代、カンツォーネは、2つのルートで日本にもたらされた。直接イタリアから入ってくるルートと、フランスでカヴァーされ、それを日本人歌手が再カヴァーすることで入って来るルートだ。後者を「シャンソン・ルート」と私は呼んでいる。3回にわたりライナーノーツで紹介した「急流」などはその典型例で、イタリア人歌手が唄い、それをフランス人歌手がフランス語でカヴァーし、さらに岩谷時子の訳詞で越路吹雪が歌うというルートだ。そして、ここが重要なのだが、岩谷時子などの訳詞家(作詞家)は、フランス語
昨日は山形市の双葉館Ⅱにてオープンマイクのゲストで歌わせていただいた。お集まりくださいました皆さま双葉館Ⅱのマスターピアニストの大村武司さん企画してくれた大木実ちゃんPAから雑用までぱんくろうmg素敵な歌たちに包まれてお酒が呑めて…本当に幸せな時間でした。心からの感謝を!さて今日の一曲はSalvatoreAdamoの曲から”サン・トワ・マミー(Sanstoimamie)”越路吹雪さんの歌唱で
昨晩、NHKBSで「トットちゃんの宝物」という黒柳徹子さん秘蔵の宝物を特集する番組がありました。NHKの貴重なアーカイブ映像と共に、大切にしている宝物の数々をエピソードをまじえて紹介していくのですが、とても良い内容でした。坂本九さんと奥様である柏木由紀子さんとの関係性は徹子さんの温かい人となりが表れていました。徹子さんは大切な人を亡くされた友人達には手紙を送って励まされるそうですが、なかなか多くは出来ないことだと思います。女優岡田茉莉子さんが徹子の部屋でそのことを語られていた時に印象に残
誰もいない海アナザーストーリーこの歌の作詞をした山口洋子(五木ひろしの作詞をしていた人とは別人)は、よく人から「どこの海なんですか?」と尋ねられたそうだ。「みんなの心の中にそれぞれの海があるでいいんじゃないですか。」と答えたそうだ。詩人は、特定の場所でスケッチのように詩作する場合と、自分の想い出の断片が繋ぎ合わされて、一つのイメージを持って詩作することもある。この誰もいない海は、後者に該当するのではないかと思う。場所が特定されないから、つまり汎用性があるから、全国の人