ブログ記事1,859件
写真にある海軍軍刀拵は、お客様の依頼で、当店で作成したものです。勿論金具は、お客様が当時の物を用意頂きました。刀身は「高山刀」です。この後、研ぎに出して、お客様に引き渡しと成ります。鞘は、サメ巻仕様では無く、本漆の石目仕様です。ただ、現在一般に行われている乾漆の石目仕上げでは無く、戦時中の軍刀の石目を再現して欲しいとの事でした。現在やっている所が無いとの事で、岐阜におられる上撰の職人さんと会い(その人以外、誰も引き受けてくれなかったので)、職
今日は定休日で、雑用を片付けていますと、(池田美術は、変則的ですが、日祝と火曜日が定休日に成っています。)大手の刀剣商の方から、「刃引き刀」を置いてませんか?」という照会を頂きました。どこかの学校で、剣道の指導をされていたお客様から、「引退するので、探して欲しいと頼まれた様です。」ただ、当店は、「斬れる刀が無いか?」と聞かれると「有ります。」と言えるのですが、わざわざ刃引きした様な刀は有りません。刃引きした刀をわざわざ探す位なら、真剣で無くても居合刀(模擬刀)で少し金具
刀関係の長い物を送り合うのは、私の様に刀を仕事にしている所では、日常の作業で道具も揃っているので、良いのですが、一般のお客様からすれば、「どうやって送ったらよいか。」「宅急便に持っていったら断られた」と言った話を良く聞きます。(皆さんの苦労の跡です)確かに私も、以前は結構困っていました。まず、刀を入れるのにちょうどよい箱が売っていないのです。ゴルフクラブ用の箱は、販売されていたので、それを買ったり、工作を居合刀メーカー系の会社に出すと、大抵、そこのまともな箱に入っ
「薙刀」とよく似ていて、同じ物と言うという先生も居られますが、基本的には成り立ちや拵が大きく変わります。まず「長巻きと聞いても、見た事が無い。」と思われている方も多いかと思います。「薙刀」は時代劇の好きな人なら、女性の使う道具の様に描かれて、大抵の人がピン!と来ると思うのですが、長巻きは見ることがあまりないかも知れませんが、私と同年齢以上の方なら「子連れ狼」のドラマで見た事が有ると思います。大五郎の乗る、手押し車の作面に付いている竹の棒から、刀身が飛び出すやつです。
以前、勝海舟が河上彦斎と話した文章を読んで思った事を思い出しました。そんなに沢山人を斬って可哀想だと思わんのかね?という質問に彦斎は庭の野菜もぎって漬物にするのに、あなたはいちいち何か感じますか?と答えたそうな。それに対して冷たい人間だ、気分が寒々したと勝海舟が言い残したとかなんとか。一般的に見れば勝海舟の言い分は当たり前で彦斎はサイコ野郎って図式になりますかね?でも、私は剣士の考えと一般的な考えは違うと思うんですよね。先日炎上したジャニタレが旧海軍の生き残りの爺ちゃんにアメリカ人を
先日お客様にお納めした、赤松太郎の清磨写しの大刀です。勿論、美術刀剣として打って頂いて、研ぎも上研ぎで仕上げさせていただきました。大変美しく出来てきまして、お客様にも大満足を頂きました。何はともあれ、写真を見て下さい。地肌も良く出ていて、刃中の働きも盛んで、兎に角美しい一振りと成りました。お客さのーまにも大変喜んで頂きました。刀
昨年六月に次の様な記事を書いていました。経木で締めるのが苦手な人には、簡単ですが有効なので、皆さんの参考にそのまま載せます。この記事が自動で投稿される頃には、大阪に居ないと思います。申し訳ありませんが、土日と奉納演武で遠征です。連絡が付かないと思いますが、ご容赦願います。最近、柄内のガタツキを締めるのがずいぶんと成れました。先日も、柄作成の依頼を受けたお客様のお刀を、「少し締めれば、このままでも使えますよ。」と送料だけ頂いて、サービスでガタツキを無くして差し上げました。
誠和会(戸山流居合道)の先輩が素敵な写真をとってくださいましたいつも、演武などイベントの際、撮影してくれて、ほんま感謝です
居合刀練武刀池田美術モデル孫六仕様(入門者から高段者まで、十分使用可)(2尺3寸)模造刀【幕末シリーズ】土方歳三少々微妙な話ではあるのですが、広い意味では、居合刀は、居合の稽古に使う刀全てを居合刀と言うことがあります。つまり、真剣も含めて居合に使う場合は全て居合刀と呼ぶ場合です。模造刀は、広い意味では、真剣ではない刀の事で、一般的に言われる、稽古用の居合刀も含めた、真剣以外の刀の事を言います。ここでは、狭い意味で、真剣ではなく居合の稽古に使う居合刀
明後日は「新選組史再考27」のオンライン講座です。ご参加の皆さま、宜しくお願いいたしますさて、先日日野へ行って参りました。TVで取り上げられて此の方、すごく話題になっている「土方歳三の遺髪」対面して来ました。その際「そば処ちばい」にて、チラシを頂いたのでご紹介。咸臨丸フェスティバルギリギリのお知らせになってしまってすみません。明日と明後日の開催ですそして「手打ちそばちばい」の店主・谷さまもご出演との「本陣夜噺」ひの新選組まつりの1日目の
刀の柄巻きには、下図のように、様々な巻き方があります。ただ、多くは、「諸捻り巻」が中心になっていると思います。少し高級な巻としては、「撮み巻」と言うものがあります。居合で使うならどれが良いか、職人さんの腕の問題が大きいので、一概には言い難いのですが、「諸捻り」が1番使い勝手は良いかと思います。その1番の理由は、強くしっかりと巻き易いと言う点です。使う側としては、非常に安心して使えます。「撮み巻」の場合、下手な人が巻くと、巻が緩く、使っている間に、だん
今日は、東大阪市の石切劔箭神社に宝物の石切丸を見に行ってきました。昔、母が生きていた頃は、毎月お参りさせていただいていたのですが、母が亡くなってからは数えるほどしか言っていませんでした。たまたま、宝物展をやっていることを妻が教えてくれて、仕事漬けの気分転換も兼ねて行ってきました。大変よかったです。河内國平刀匠の石切丸写も良かったですが、オリジナルの石切丸は、何とも言えない優美な太刀姿で、非常に存在感のあるお方でした。その他にも、三条宗近等、多数の刀剣