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「腕は短く使う」ということをこのブログでは五輪書の「秋猴の身」を取り上げて解説してきました。今回は「腕が伸びるのは最後」ということを書いてみます。「腕を短く使う」と言いながら「「腕が伸びるのは最後」というのは矛盾しているように感じると思いますが、そうではありません。「伸ばす」ではなく結果として「伸びる」瞬間もあるのです。打突時に腕を短く使うということは、「相手に我が身を寄せて打つ」または「相手を我が身に寄せて打つ」ということでもあります。打ちの初動から振りかぶり終
合気については、「張り合う事が合気ではない。対立しないことが合気」と考えております。ただ、もう少し狭義の意味でも捉えだした感じです。現代剣道の高段者の剣道では、合気になって触刃、交刃、打ち間と入ってゆき、そこで「勝って打つ」といわれます。で、この「勝って打つ」ということを「相手を上回る」という捉え方をするとグイグイやりがちです。しかし、相手の心身が動いちゃえば打つべき機会はできますから、「相手より弱める」というのが私としては練りやすい。なぜなら、皆さんと同じように
このブログでも何度も書いている意識と無意識の話なんですが、意識優位になると必然の技が出現しにくく、無意識優位になると必然の技が出現してくれる感覚でいます。五輪書も「見の目弱く、観の目強く」「上の心弱く、底の心強く」というのも納得なんです。先日書いた「左脳と右脳」と「意識と無意識」においても同じことを書きました。そこで、凄いと思うのが塩田剛三さんなんです。動きが凄いのはもちろんなんですが、それを解説しながら実演しちゃうということが、本当に凄いと思うのです。言語化するこ