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米芾を臨書して、思い出すあの頃久しぶりに臨書をしてみました。今回は米芾(べいふつ)の『蜀素帖』です。作品制作ばかりに時間を割いていたので、しっかりとした練習はおろそかになってしまっていました。久々の臨書に、筆が思うように動かない…ああ、鈍っているなと感じつつ、やっぱり書道の基本はここにあるんだと改めて思いました。米芾の行書は、格好良い。筆づかいがとても自然で、まるで筆そのものが生きているように自由自在。線の太さの変化も激しくて、一本の筆でこんなにも多様な表現ができるのかと、改めて驚かされ
【書の巨匠・鍾繇(しょうよう)とは?】鍾繇・薦季直表臨書今日は、私が臨書した「鍾繇(しょうよう)」についてご紹介します。鍾繇(151年~230年頃)は、中国三国時代の魏の政治家であり、書家としても歴史に名を残す人物です。三国志をご存知な方なら馴染みがあるかもしれませんね。楷書(かいしょ)の開祖と称され、「書聖」王羲之にも大きな影響を与えたといわれています。鍾繇の書風は、一言で言えば「静かで、深い」です。無駄がなく、一本一本の線に重みがあります。とても素朴で飾り気がなく筆をペタっとおいて線
猛暑の中、書道教室を開催。唐の詩人白居易の五言律詩「銷夏」(しょうか:夏の暑さをしのぐ)の抜粋で「熱散由心静」(熱の散ずるはこころ静かなるによる=暑さが消えるのは心が静かだから)を、楷書、行書、草書、隷書、臨書で。心を静かにしても暑いですよね🥵この日もよく食べました。【2025年8月8日宇山恵子の新刊本発売】内臓アンチエイジング年齢とともに感じる体の不調、その原因は“内臓の老化”かもしれません。本書は、胃・腎臓・肝臓・すい臓・腸・血管――6つの臓
こんにちは。筆耕士で書道家の清水克信です。皆さんは「筆順は守った方がいいの?」と疑問に思ったことはありませんか?今回は、日本語の文化と文字の成り立ちを背景にしながら、筆順の大切さについてお話しします。◆日本語と文字の文化日本語は「漢字・ひらがな・カタカナ」から成り立っています。特に漢字は、弥生時代後期に大陸から伝わり、5世紀頃から日本で広く使われるようになりました。今では日常的に漢字を使っているのは日本と台湾だけ。かつては韓国やベトナムでも使われていましたが、今では姿を消