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映画ローマの休日で、王女が記者のブラッドリーのアパートに来て、ブラッドリーがベッドではなくカウチ(couch)で寝るように言うと、王女は私の好きな詩だと言って、次の詩の一節を口ずさみます。”ArethusaarouseFromhercouchofsnowsIntheAcroceraunianmountains,"アレトゥーサはアクロサローニア山脈の雪の褥(しとね)から身を起こしアレトゥーサについては、こちらを参照してくださいhttps://ja
夏も終わりに近づきつつありますが、夏はまた自然に親しむ季節でもありますね。そんな時、少し立ち止まって、ワーズワースのthetablesturnを味わってみましょう。そこには、自然に踏み入る時の知恵が隠されていると思うのですが。ただし、この言葉は日本語に成りにくいので、あえて英語のままにしました。直訳は、回されたテーブルということですが、これでは何を言っているか分かりませんね。詩の内容からは、書物ばかりに固執しないで、自然の中にも多くの学ぶべき知恵があるのでは、というような意味
前回からの続きです。ロバート・ヘリックの水仙には詩集ヘスペリデスの316番に登場します。この詩はヘリックの詩の中では最もよく知られており、8音節、6音節、2音節の行が交錯する10行のスタンザ二つからなっていて少し変則ですが、言葉遣いは大変美しいものがあります。それでは、水仙にの詩を見てみましょう。ToDaffodilsFairDaffodils,weweeptoseeYouhasteawaysosoon:Asyetthe
以前に、ウィルフレッド・オーウェンの「美しくも名誉なり」の詩を取り上げましたが、硬派な詩の割には、アクセスが多いのに驚きました。前回は、第4節の8行を、あまりに表現が残酷なのと、訳出が難しいので省略しましたが、ここでは、其の8行を見てみたいと思います。初めての方はこちらからご覧ください。『DULCEETDECORUMESTウィルフレッド・オーウェン』11月11日にはフランスのパリで第一次世界大戦の停戦100周年の記念式典が行われました。ここでは、そのわずか一週間前に戦死した
書き忘れましたが、前回のダウランドの曲は、そのタイトル(Comeagain,.....).はエリザベス朝の時代に沢山書かれたカルペ・ディエムの曲の一つであることを示唆しているようです。そして可能であれば、聴き手にもそれを推奨しているようです。なおカルペ・ディエムについてはこちらをクリックして下さい。そこで、ここではカルペ・ディエムの代表的な詩である、ロバート・ヘリックのToTheVirgins,toMakeMuchofTime乙女たちよ、時を楽し
クリスティーナ・ロセッティー(CHRISTINAROSSETTI1830-94)の詩は以前ゴブリンマーケットやInthebleakmid-winterの詩で取り上げましたが、BBCの行った英国で好まれる詩のアンケートではRMEMBER(思い出して)の詩が第11位に選ばれています。ただし、この詩は少し暗く重たい失恋の詩なので、ここではそれ以前に書かれた初恋の詩とも言うべき明るく快活な誕生日(ABiethday)の詩を見てみたいと思います。この詩も英国では好んで読まれる詩