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📩▪️『死言状』(山田風太郎/角川文庫)▪️自分の死に方《その自分の死に方だが-------できれば病院はごめんこうむりたい。死ぬときまっている肉体を、むりむたいに賦活しようとする、あれは他のいかなる酸鼻な死に方にまさる一種の拷問殺人である。私は死ぬときまったら、この蓼科の草原で、冬の寒夜ひとり雪の上に御馳走をならべてウイスキーをのみ、死ぬまで飲みつづける、といった設定にしたいのだが-------。もっとも、人間死ぬときはこんな気楽な状態にないに違いない。だいいちこれは、
祖父の臨終前。人は死に近づくと、眠り続けるそうだ。祖父もそうだった。ずっとスヤスヤ眠りについていた。腕時計をしたまま眠ってしまっていて、家族が邪魔ではないだろうかと思った。だから取ってあげようとした。すると祖父が「取るなっ!」と急に起きた。そしてすぐにまた眠り続けた。それが祖父の最後の言葉だった。人が死んだ時は、親戚が集まる。祖父の葬儀で集まった中に、とても太った女性が居た。その人と一緒にいた親戚から聞いたことだ。お寺さんの奥さんが来ていた。その奥さんが「こんな時に大変ねぇ」と言いなが
必死に走り救急の受付に飛び込むと少々お待ち下さいと言われ個室に案内された。すると救命処置をした医師が現れ「申し訳ありません。ご主人は最後の力を振りしぼり自分で救急車を呼んだ後、心肺停止となったようです。救急隊員と何とか蘇生しようとしましたが…」と言われその場にいた医師、看護師、救急隊員数名に頭をさげられた。なに?なぜ?どういう事?全く私は状況が理解できなかった。臨終確認をと促され処置室に行くと穏やかで綺麗な顔をした寝ているだけのような顔の主人がストレッチャーに横たわっていた。「〇時○
2024年10月18日(金)昨日の夜中、病院から義母の呼吸が浅くなったと連絡が来て私と夫は不安のまま一夜を過ごしたのですが…明け方4時半ごろお母さんの状態は落ち着きました今は安定していますと看護師さんから連絡が来て…私達ほっとして…少し油断してしまいました。入院時に病院と取り決めた事。病院からの連絡をいちばん最初に受ける人、いわゆるキーパーソンは義姉2番手は夫。私は3番目。それ以外のお金に関する事は夫が責任を負う事にしました。例えば身元引受人は夫、
本日、幼い頃から可愛がってくれた叔母が94歳の生涯を終えました…。大往生です!最期は、医師の診療中に息を引き取りました。本当に珍しいことです。私も毎日訪問し、自宅でお看取りをするご家族の不安も和らげることに専念しました。病院から急遽退院し、自宅でご家族に見守られながら穏やかに逝けて、会いたい人にあわせてあげられ本当に私も安堵しております。在宅での看取りは、ハードルが高いように思われますが、いろいろな制度やサービスを導入することで、最期まで安心して大切なご家族といい時間を過ごすことが
天にまします我らの父よ願わくば御名の尊まれんことを御国の来らん事を御旨の天に行われる如く地にも行われん事を我らの日用の糧を今日我らに与え給え我らが人に赦す如く我らの罪を許し給え我らを試みに引き給わざれ我らを悪より救い給えめでたし聖寵満ちみてるマリア主御身と共にまします御身は女の胎にて祝せられご胎内の御子イエズス祝せられ給う天主の御母聖マリア罪人なる我らのために今も臨終の時も祈り給え願わくば父と子と聖霊の御名によりて初めに在りし如く今もいつも代々に至るまでA
こんにちは占い師&作家輪違祐紀です奈津、幸せですか?(23)九章死☘️溢れる涙☘️「圭太さん、圭太さん…。いやぁー!」進藤圭太の心臓の動きを示すモニターがツーと動きを止めた。医師が心臓マッサージを始めた。その動きに合わせてモニターに映る波線が動く。医師が呼吸を確認するために手をとめ進藤の鼻と口に顔を近づけた。再び、心臓マッサージが始められた。また、波線が動く。進藤の心臓はすでに自ら動くことを止めていた。何度か医師は同じ行為を繰り返したが、進藤の心拍が再開する事はなく「19時
こんにちは。昨日は仕事のため更新が出来ませんでした。申し訳ございません。今日は以前目に止まった文章を紹介させて頂きます。こんな読み方だったと思いますが…。初め瑜(ゆ)疾(やまい)に困(くる)しみ、権に牋(せん)を与えて曰く「瑜凡才を以て、昔討逆殊特の遇を受け、委ねるに復心を以てし、遂に栄任を荷(にな)い兵馬を統御(とうぎょ)す。・・・・・・・・・(中略)・・・・・・・・・人生死あり、修短は命なる矣(かな)。誠に惜しむに足らざるも、但恨むらくは微志(びし)未だ展(
どんな人でも最期が近くなったら、確実に思うことがあります。「健康な身体が欲しい」健康なときには気がつかなったことで、大病して初めて気がつくことだと思います。伯父の臨終近くに言った言葉でもありましたので、尚更インパクトが強かったです。
乳がん転移「死の瞬間」シルバーコードの切断前回、乳がん転移による、癌性リンパ管症で亡くなった妻を想い返しながら、現代医学の生理学的側面から、「死の瞬間」について見てきました。「死の瞬間」は、①一瞬で訪れるのではなく、半日ぐらいかけて徐々に心臓と肺が働くのを止めて、血圧と呼吸が徐々に低下し、死に向かってゆく。②意識は薄れ、眠っている状態が続き、呼吸の休止時間は長くなり、最後は、穏やかに死を迎える。臨終の半日から一日前は、ほとんど寝て過ごし
「ただいま」とよく言ったり、聞いたりするけれど…⁉子供の頃に、学校に行く時は「行ってきます」、学校から帰ってくると「ただいま」とよく言いました。大人になってからは、あまり言っていないような気もしますね。反省する次第ですけど。ところで、この「ただいま」という言葉ですが、何も考えずに、とりあえず習慣として使っていますね。子供だったら尚更でしょう。この”ただいま”は、おそらく「只今帰りました」の文が短縮されて、「只今(ただいま)」となっていったのでしょう。言葉は生き物ですから、どんどん使い方の