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1月の記事でアップした小面が完成しました。今まで掛かりきりなわけではなく、合間に手を入れていたものです。彫刻の本面は昨年11月の記事に載せた江戸中期?に作られた小面で、その面から採取した型紙を使っています。ちなみに武蔵野市の教室で最初に打って頂く手本はこの小面です。彩色は金春本面の小面、いわゆる雪の小面を写した河内や近江、洞白など江戸期の名工の作品を参考にしています。わたしにとっては龍右衛門などといっても現実味がありません。(申楽談義に龍右衛門は尉や男面の作者と書かれており、女面の作者
ずっと読んでいる私のお能のバイブル、成田美名子「花よりも花の如く」、22巻が出ました。花よりも花の如く22(花とゆめコミックス)Amazon(アマゾン)${EVENT_LABEL_01_TEXT}ネタバレ含む感想です。いよいよ道成寺の披きが近づいてきた憲人。帯にある「すれ違いと別れ」ですが、「別れ」は隆生先生の別れ。隆生先生、好きでしたので(もちろん、泰一先生も好きですし、高則じいさまも好き、ご年配の方々が皆しぶく、素敵です)、今回のお別れ、退場は寂しい。最後に、憲人
ほぼ彫刻の仕上がった是閑の小面の写し。同じもの作って何が楽しいのかと問われると、答えに窮しますが、面白いことばかりです無いのは事実です。どんな名人が打った写しでも必ず個性は出てしまうので、経験の浅い拙作は当然同じ顔にはなりせん。それを承知で挑戦することに面白さと怖さを感じるのがこの仕事を続ける動機です。色の感覚が弱い自覚があるので、写真や記憶で色を写すことには自信がありません。是閑独特の白く研ぎ上げられ古色が殆どない肌は、河内のように刷毛目や古色に工夫を凝らしたそれとは対照的な表現。
相変わらず外出が憚られる昨今ですが、能面教室の説明会と体験会を実施しました。会場は東京都武蔵野市。地元羽村市よりは都心から便利が良い立地の個人宅一階。元画家さんのアトリエなので天井が高く、採光も良し。仮面をモチーフにした油絵が掲げられています。男性1人お休みの女性4名がご参加。皆様椅子に座って頂き、プリントをお配りして先ずは簡単な説明から。他には上の画像のような制作工程の見本をお見せしながら、実物を手に取りつつ段階ごとの作業内容や要点など交えつつお話ししました。途中積極的にご質問
なぜなら、宝塚歌劇団、宝塚歌劇は私の青春だったからだ。イジメもあったろう、辛いこともあったろう。容易に想像はついている。それでも私は25年前、宙組こけら落としまでは間違いなくファンだったのだ。でも、不可解で、トゲトゲした感じとヅカヲタの行儀の悪さに呆れて観劇を止めたんだ。以前からの趣味でもあったクラシック音楽、声楽、バレエ、日舞、能狂言にシフトしたのですよ。宝塚歌劇団の今の有り様、やましき沈黙がフラストレーションになって爆発したんですよ。