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前方限界は「失速速度近くの低速時に、フラップ着陸位置、エンジンをアイドル出力で地面効果を受けた状態で、操縦桿を最大に引くか、またはエレベータを最大舵角まで上げて、最大揚力係数が得られる限界」です。この条件は「着陸時の状況で、揚力最大かつ引き起こし十分」を満たすために設定されています。つまりは安全に(ソフトに、メインギアから)着陸できるようにということです。一つ一つ見ていきましょう。・失速速度近くの低速時に→着陸するときは失速速度近くですよね。・フラップ着陸位置→着陸
Vーn図とも言われるやつやつですね。Vcって何?Vnoとの違いは?ちなみにVc=Vnoになりがちです。設計巡航速度VC:正および負の制限運動荷重倍数までかけることができる最大の速度で、強度上巡航に用いられる最大速度だからVcはこの位置にあります。ところで、この位置って許容できる荷重の幅が一番広い(−1.52から3.8)中で一番大きい速度ですよね。つまりこの速度以下なら対応できる荷重の幅も広くて制限を超えにくいor制限荷重越える前に失速してくれる、から安全なんです。だ
耐空性審査要領普通飛行機N類について解説していきます。今回は普通N類とは何かです。最大離陸重量が8618kg以下で客席が19席以下のものです。8618kgは18999ポンドです。8619kgは19001ポンドです。アメリカで19000ポンドが基準になっているのでそうすると、区分けが8618と8619になってしまうんです。C172の最大離陸重量をkgで答えられますか?2550ポンドは1156.661kgです。席数が19席以下というのは、20席以上になってしまうと大きさ
後方限界とは「高出力、フラップ離陸位置、地面効果なし、などの条件の下で、最小トリム速度でトリムをとり、この速度で操縦桿から手を離したときに縦の正の静安定が得られる限界(から安全を考慮して1[inch]前方にずらした位置)」と定義されています。要は、失速からの回復やフラットスピンに入りにくくするための条件です。では失速やフラットスピンに入りやすい状況とはどんな状況でしょうか。一言で言うと臨界迎角に到達してしまう時です。ではどういうときに迎角が臨界迎角を超える可能性が高い