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これから臨書をしてみたいーという方におススメな古典が、中国元代・趙孟頫の書(楷書「玄妙観重修三門記」、行書「前後赤壁賦」)。もちろん、行書ならば王羲之「蘭亭序」や、楷書ならば欧陽詢「九成宮醴泉銘」という王道もあるのですが、全くの書道初心者にとっては、やはり手ごわいものです。王義之や欧陽詢に比べて、趙孟頫の筆法はとてもシンプル。形骸化や革新化によって手垢にまみれすぎていた王羲之書法を洗練さて、単純明快な筆法とゆったりとした運筆、オーソドックスな字形に手直し、まさに習字の手本のような
たくりたい、たくりたい、いつかは拓ってみたい〜との願いが、思いがけず叶っちゃいました!「武田先生、よろしければー」と、観峰館の職員の方のご厚意でお声がけいただき、短時間ながらも、貴重な機会が実現したのです。実際にやってみると、想像以上に難しい。丁寧に刷毛で紙を貼り付け、タンポで墨量を細かく調整しながら文字を浮かび上がらせてきます。体力も必要で、一文字一文字に集中しながら、身体全体を使って取り組む作業です。これほどまでに精緻で、大変な手技だとはー。だからこそ、いつも手にしている美しい拓本が
うだるような暑さが続く夏。こんな季節に「書道」はいかがでしょう?「え、墨で汚れたら余計に暑苦しいんじゃ…」なんて思ったあなたー。実は、現代の私たちだからこそ楽しめる、最高の贅沢がそこにあるんです。この写真、ご覧ください。清の皇帝、あの乾隆帝が愛した書斎「三希堂」のレプリカです(観峰館所蔵)。思わずため息がもれるほど優雅で美しい調度品の数々…。当時、世界一と言われた空間です。でも、何か気づきませんか?そう、この部屋には「エアコン」がありません。中国史上最大の版図を築いた
観峰館にて開催されている特別展で、楊峴(ようけん/1838–1914)の書作品を鑑賞してきました!楊峴は、書の世界では「隷書の達人」として有名で、あの清朝最後の文人として名高い呉昌碩(ごしょうせき)が教えを仰いだほど。楊峴の書は、古代の隷書に深く学びながら、そこに独自の生命感を宿らせています。なかでも、碑学派の書法(逆筆蔵鋒や逆入平出など)をベースとしながら、筆毫の柔軟性を点画や字形に内包させる技法は、現代の書にも少なくはない影響を与えています。筆を入れる際の繊細なねじり、筆揮の開閉、そ