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先月、夏大島の着物に、葛布(くずふ)の帯を合わせました。帯は、静岡の「大井川葛布」さんのものです。葛布とは、葛という植物の繊維を使って織られた自然布。昔ながらの手仕事で織られた布は、素朴でありながら力強さを感じさせてくれます。通気性もよく、夏の装いにぴったり。この帯、よく見ると、なんと鯛の模様が織り出されています。自然布の帯で、絣(かすり)の技法でここまで凝った柄を表現するのは本当に珍しく、絣好きの私としては、たまらない一本です。着物も帯も落ち着いた色合いなので、帯
先月、絽(ろ)の付下げに、綴(つづ)れ織りの帯を合わせました。さらりとした風合いの絽に、すっきりとした柄の帯。見た目にも涼しげで、夏にぴったりの装いです。この着物の柄は、「蒔糊(まきのり)」という技法で染められています。蒔糊とは、粒状の糊を一粒一粒、人の手で布に落として模様を作っていく方法。粒の大きさや密度を調整しながら、全体のバランスを見て柄を描いていく、手間と技のいる染めです。この絽の着物も、上半身は柄がまばらで、裾に向かってだんだんと密度が濃くなる構成。やわらかなグラデーシ