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こんばんは。早速ですが、考えてみたいと思います。第52回試験・実技1・問3図15において、上流の地点aから下流の地点cまで順に流域雨量指数のピークの時刻を追っていきますと、地点aのピークは10日4時、下流である地点cのピークは10日13時ですので、9時間後に到達していることがわかります。次に、図14より、地点aから地点cまで図上の距離を測りますと、若干の個人差はあると思いますが、45mmとなりました。一方、緯度1°は図上50mmで、約110kmとなりますので、地点aか
こんばんは。早速ですが、考えてみたいと思います。第52回試験・実技2・問1《館野の雲頂高度》エマグラムでは、実線が気温の鉛直分布、破線が露点温度の鉛直分布を表しているわけですが、問1では北海道から近畿地方にかけて概ね晴れている中、関東平野は雲に覆われていることについて、雲はどの範囲の高さにあるのか、その目安として、湿数(気温-露点温度)の値が3℃以下の湿潤域の鉛直分布で概ね推測することができます。エマグラムでの見方として、湿潤な状態ですと、気温と露点温度との差が
こんばんは。早速ですが、考えてみたいと思います。第52回試験・実技2・問1(4)図1の停滞前線、図5及び①の解答の348K(345K)の等相当温位線をもとに、東経127°以西の前線について図5に重ねて描いてみました。図1の停滞前線と図5の等相当温位線の南縁との対応関係を見ますと、およそ地上の停滞前線が1°~3°南側に位置しているのを参考に、「実線で記入せよ」との指示ですので解答図に実線で記入します。今回は、「記号は不要」と念を押して書かれていますが、今後、常に
こんばんは。早速ですが、考えてみたいと思います。第52回試験・実技2・問3帯状エコーP-Q-Rの位置が地上の前線に対応しているとし、図12でわかる850hPa面の前線こ勾配の大きさを求めるという設問です。図12の850hPa面の前線の位置は、地上前線の後面にある等相当温位線の集中帯の南東縁にあたります。これを赤の線で入れてみました。850hPa面の前線の位置がわかったところで、設問から、地上前線の地点Q付近における前線の勾配を求めていきます。地点Qから8
こんばんは。早速ですが、考えてみたいと思います。第52回試験・実技2・問2(1)問2(1)②の解答の結果を基に6日9時、7日9時、8日9時のそれぞれにおける低気圧中心の地上から500hPa面までの気柱の平均気温の変化について、設問の下の枠から選べ、という問題です。まず、3つの気柱を比較するにあたり、問題文の最後、「なお、地表付近における気圧差1hPaに相当する高度差は約8mである。」とはどういうことか考えますと、気柱の最も上は500hPa面高度で揃っていて高度が求
こんばんは。早速ですが、考えてみたいと思います。第52回試験・一般知識(a)は、先に正解を申しますと、「密度」が入ります。つまり、仮温度とは、「ある湿潤空気に対して、同じ圧力、同じ密度をもつ乾燥空気の温度」と定義されることになります。これは、湿潤空気を同じ圧力、同じ密度をもつ乾燥空気にいわば置き換える操作を行うことを意味するのですが、どういう操作を行うのでしょうか。温度と圧力が同じの湿潤空気と乾燥空気の2つの空気塊があるとします。温度と圧力が同じなのですから2つの空気塊を分子量で
こんばんは。早速ですが、考えてみたいと思います。第52回試験・実技試験①〜⑦本州付近にある台風に対して発表されている[GW](海上強風警報)について、図の左下にある英文の解説文を訳してみます。SevereTropicalStorm(風速48ノット以上64ノット未満の台風)から衰弱したTropicalStorm(風速34ノット以上48ノット未満の台風)XXXX中心気圧990hPa中心位置北緯34.5°東経137.1°台風の中心位置の確度正確進行
新年あけましておめでとうございます。本年も「てるてる風雲録」をよろしくお願い申し上げます。さて、1月の受験を控えている方におきましては、「正月は関係ない。」とストイックに頑張っておられるかと思いますので、早速、実技2・問3の設問の続きに入りたいと思います。今回は、図10(上)の帯状エコーP-Q-Rについて、今度は図12の地上風分布との対応の特徴を風向に言及して述べよとの設問を次回、一緒に考えてみたいと思います。第52回試験・実技2・問3※記事中の問題文及び図表は一
こんばんは。早速ですが、考えてみたいと思います。第52回試験・実技2・問2(2)図9(下)に四国付近に予想されている低気圧の中心位置と、8日9時に予想されるトラフAの位置を重ねてみますとこのようになります。設問で求められている解答の要素として、一つは500hPa面のトラフAに対して低気圧の中心はどういう位置にあるのか。もう一つは下層の暖湿空気に対してどのような位置にあるのかの2点についてまとめる必要があります。まず、トラフAに対する低気圧の中心につきまし
こんばんは。早速ですが、考えてみたいと思います。第52回試験・実技1・問1まず、問題文を読みますと、解答すべきポイントが3つあることがわかります。整理しますと、(1)500hPaの低気圧中心と地上の台風中心との位置関係の特徴(2)500hPaの低気圧中心とその周辺の気温分布の特徴(3)この台風が温帯低気圧に変わりつつあることに着目するとなります。(1)と(2)について出題者は図を見てどのような「特徴」が見られますか?と問うているのであり、、そこか
こんばんは。早速ですが、考えてみたいと思います。第52回試験・実技2・問2(2)【850hPaの相当温位場】図9に図8(左下)で四国付近に予想されている低気圧の中心位置を重ねますとこのようになります。解答では低気圧の中心位置がどういうところにあるのかを述べればよいのですが、この位置の状況をどう説明すればよいのか結構悩みましたがどうだったでしょうか?まず「傾度に言及して」という部分から考えた方がわかりやすそうです。相当温位の傾度については、ほぼ「大き
こんばんは。早速ですが、考えてみたいと思います。第52回試験・実技2・問2(1)(中心気圧)a,b予想図における中心気圧はLマークを取り囲んでいる最も内側の等圧線の気圧の値になります。等圧線は4hPaごとに引かれています。24時間後の7日9時の図7(左下)では、朝鮮半島の南を通、1008hPaの等圧線の1本内側で、Lマークを取り囲んでいる等圧線のaの値は、それより4hPa低い1004hPaということになります。48時間後の8日9時の図8(左下)では、日本
こんばんは。早速ですが、考えてみたいと思います。第52回試験・実技2・問2(1)【トラフとの対応関係の変化】(1)④の設問では7日9時におけるトラフBの予想位置を解析しました。低気圧が発達する根拠として7日9時と8日9時の地上の低気圧中心とトラフの位置関係の変化を見ますと、トラフはこの間に地上の低気圧中心に接近して、低気圧と結合する予想であると読み取ることができます。したがって、これを10字程度でまとめますと、トラフBと結合する。(10字)《気象業務支援センタ
こんばんは。早速ですが、考えてみたいと思います。第52回試験・実技2図10(上)のP-Q-Rを構成している帯状エコーについて図11の赤外画像と併せて見ますと、明白色であることから雲頂高度の高い雲、あるいは雲頂温度の低い雲で団塊状になっており、さらに個々の団塊状の雲が帯状の雲列を形成していることから、雲は積乱雲で、その積乱雲で構成されている帯状の雲列であることがわかります。したがって、設問の下枠から選ばれるのは「積乱雲」、その根拠は、明白色の団塊状の雲が帯状の雲列を
こんばんは。今回は、四国付近で発生が予想されている低気圧の中心が、今度はトラフAと暖湿空気に対してどのような位置にあるかという設問について、次回一緒に考えてみたいと思います。第52回試験・実技2・問2(2)※記事中の問題文及び図表は一般財団法人気象業務支援センターの了承を頂いて使用しています。29日分の考察編は次回更新の予定です。
こんばんは。早速ですが、考えてみたいと思います。第52回試験・実技2・問2【7日9時の交点】図7(上)において、等高度線の5700mと5760mに着目して曲率の大きいところ、さらに-79×10-6/sの極大値を含む渦度の極大域も考慮しますと、図のように描けるかと思います。その予想されるトラフAと5700mの等高度線との交点の経度を読み取りますと、1°刻みで東経122°となります。【8日9時の交点】図8(上)において、先ほどと同様に追跡してみます。6日9時と7日
こんばんは。早速ですが、考えてみたいと思います。第52回試験・実技2・問3今回の設問では、図12において、図10と同様にP-Q-Rが示されています。そこで見てみますと、P-Q-Rを結ぶところを境に北西側では、北西風が卓越しており、南東側では、南西風が卓越していて、このP-Q-Rのところに沿って風のシアーが続いている、すなわちシアーラインが形成されていることがわかります。つまり、問3(1)で解答した積乱雲は北西風と南西風の異なる風向がぶつかり合うことで上昇流となることに
こんばんは。今回は、レーダーエコー合成図の帯状エコーP-Q-Rについて、これを構成する雲の種類を設問の下枠内から選んで解答し、その根拠について気象衛星赤外画像に基づいて解答せよ、という問題です。専門知識の気象衛星画像の復習としてしっかりと確認しておきましょう。次回、一緒に考えてみたいと思います。第52回試験・実技2※記事中の問題文及び図表は一般財団法人気象業務支援センターの了承を頂いて使用しています。31日分の考察編は次回更新の予定です。
こんばんは。早速ですが、考えてみたいと思います。第52回試験・実技1・問1①a雲域Aについて、可視画像では白く、表面が一様で滑らかですが、赤外画像では暗灰色で雲頂高度が低いことから、したがって、①は表の下の枠内から、「霧または層雲」が選ばれ、aの根拠をまとめますと、可視画像では白く、一様で、赤外画像では暗灰色になっているため。(31字)《気象業務支援センター解答例》赤外画像では暗灰色、可視画像でなめらかな明白色となっている。(29字)ということになりま
こんばんは。早速ですが、考えてみたいと思います。第52回試験・実技2・問1図1にあります日本の南の停滞前線について、東経135°より西の部分に対応する等相当温位線の集中帯の南縁の部分を赤で入れてみました。この結果、その南縁の相当温位を読み取りますと、ほぼ348Kに対応していることがわかります。したがって、単位を付して答えよ、との指示ですので、348K、気象業務支援センター解答例では、345Kも正解としています。では。
こんばんは。今回は図8(上)に描かれているトラフBについて、前日の7日9時におけるトラフBの予想位置を記入せよとの設問です。トラフの記入のポイントを含めて次回、一緒に考えてみたいと思います。第52回試験・実技2・問2(1)解答用紙かこちら→(一財)気象業務支援センター「過去の試験問題」※記事中の問題文及び図表は一般財団法人気象業務支援センターの了承を頂いて使用しています。19日分の考察編は次回更新の予定です。
こんばんは。今回は図8(右下)の地上予想図予想されている四国付近の低気圧について、この低気圧の中心が、850hPa面の相当温位場と、700hPa面の湿数の場のそれぞれにおいて、傾度に言及しながら述べよとの設問です。なかなか解答へ落とし込むときの表現が難しい問題ではありますが、次回、一緒に考えてみたいと思います。第52回試験・実技2・問2(2)②※記事中の問題文及び図表は一般財団法人気象業務支援センターの了承を頂いて使用しています。27日分の考察編は次回更新の予定です。
こんばんは。早速ですが、考えてみたいと思います。第52回試験・実技2・問2(1)トラフの解析の設問につきましては、前回、第51回試験・実技2・問2②でも採りあげましたが、今回の設問も解析のポイントを押さえながら考えてみます。まず、図8(上)のトラフBをお手本にして見てみましょう。解析は正渦度域で等高度線の曲率の大きな部分に着目して行います。次に、正渦度の極値、+198×10-6/sを含む正渦度の極大域を通るようにして記入されたものが、トラフBになります。これを
こんばんは。早速ですが、考えてみたいと思います。第52回試験・実技2・問2(1)前線解析の際に着目する基本的な要素として、850hPaの相当温位では、等相当温位線集中帯の南縁、すなわち、等相当温位集中帯の暖気側や、風のシアーが挙げられます。今回の設問では、「この低気圧の中心を通る新たな前線の形成が予想される。」とありますので予想される地上の低気圧中心の位置と重ねてみますと、この付近から等相当温位線が南西に延びていることがわかります。その値を読み取りますと、北側
こんばんは。今回から、6日9時に中国大陸にあるトラフAに関連する設問になります。はじめは、24時間後の7日9時と48時間後の8日9時に予想される、トラフAと5700mの等高度線との交点の経度を解答し、さらにトラフAの6日9時から8日9時までの平均の移動速度を解答せよ、との設問です。8日9時のトラフAの位置がちょっと難しいかもしれませんね。次回、一緒に考えてみたいと思います。第52回試験・実技2・問2※記事中の問題文及び図表は一般財団法人気象業務支援センターの了承を頂い
こんばんは。今回は、この低気圧が新たな発達のステージに入るという根拠について、トラフとの対応関係の変化と、相当温位分布の変化に着目して述べなさい、という設問です。設問では前問の④と⑤から、どういうことがいえるかが解答に求められています。次回、一潮に考えてみたいと思います。第52回試験・実技2・問2(1)※記事中の問題文及び図表は一般財団法人気象業務支援センターの了承を頂いて使用しています。23日分の考察編は次回更新の予定です。
こんばんは。今回は、図9の8日9時に、この低気圧の中心を通る新たな前線ができる予想となっていることについて、その前線に対応する850hPa等相当温位線の値を答えよ、という設問です。前線の解析が求められている作図の問題ではありませんが、前線解析のポイントを押さえながら、次回一緒に考えてみたいと思います。第52回試験・実技2・問2(1)※記事中の問題文及び図表は一般財団法人気象業務支援センターの了承を頂いて使用しています。21日分の考察編は次回更新の予定です。
こんばんは。早速ですが、考えてみたいと思います。第52回試験・実技1・問1まずはじめは、潮岬と館野の850hPa〜500hPaの気層間の温度移流について見ていきます。風が吹くことである地点における温度が変化することを温度移流といいます。温度が上昇する変化を暖気移流、温度が下降する変化を寒気移流とよんでいます。潮岬と館野の気層間の風の分布を簡単な図にしてみました。潮岬では、850hPaの西北西10ノットの風から500hPaの南20ノットの風へと、高度が高くなる
こんばんは。今回は、気象衛星画像の判読の問題です。温帯低気圧に変わりつつある本州付近の台風における、中心から半径500km程度の範囲で、赤外画像で見た雲の分布の特徴、水蒸気画像で見た暗域の分布の特徴についての記述です。次回一緒に考えてみたいと思います。第52回試験・実技1・問1※記事中の問題文及び図表は一般財団法人気象業務支援センターの了承を頂いて使用しています。11月1日分の考察編は次回更新の予定です。
こんばんは。今回は図2の500hPaと850hPaの2枚の天気図を用います。館野と潮岬の2地点の等圧面間の気層の温度移流の種類、さらに風のデータに着目してどちらの地点が温度移流が強いか、その根拠となる要素を解答するという問題です。今回も学科の知識が問われています。次回一緒に考えてみたいと思います。第52回試験・実技1・問1※記事中の問題文及び図表は一般財団法人気象業務支援センターの了承を頂いて使用しています。30日分の考察編は次回更新の予定です。