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第53審/愚者の偶像④壬生にいわれた目標の貯金100万を達成した門脇数馬。今回はまず音羽千歌の描写からだ。なにやら細かいことは見てもよくわからないが、LINEを通じ、依頼にあわせてさくさく女の子を紹介しているみたいだ。で、適当にテレビみたりごろごろしたりして過ごしている。彼女が今週着ているascensionと書かれた服、前回の数馬と同じだな・・・。そこへ整形外科医の山梨新一から電話がかかってくる。常連のようだ。女の子三人呼んでほしいと。ひとり10万、千歌には紹介料5万出す。
第36審/消費の産物⑨修斗との関係を維持するため、彼に誘導されてAV女優になった笠置雫。だが、そこには、一般的な意味での「堕ちる」というような様子はまったくなかった。自己否定で人格形成をしてきたしずくにとっては、AVを通じてじぶんが認められることは初めての感覚で、ひとまずそこにはポジティブなものしか見られなかったのだ。そこへ、フェミニストの亀岡弁護士が介入することになる。亀岡は九条と同期の弁護士で、非常に射程の広い思考法を採用するものである。亀岡は、もともとしずくと同じ事務所の
第156話/テレクラくん⑩美代子の残り二千円の借金を、丑嶋はいかなる方法で回収するのか?!丑嶋と、試合後の桜庭みたいな顔した高田が、美代子をはさんで河原みたいなところにむかう。到着した掘っ立て小屋の前には美代子の売春パチ仲間、いわば同類の肉まんまがいる。肉まんまの「紹介」する客は、小屋に住むホームレスである。こわいものなしの美代子がはじめて「無理」ということばをくちにする。しかし丑嶋はやれという。方法ならほかにいくらでもありそうなものだが、これがいちばん手っ取り早いのかもしれない。
第59審/愚者の偶像⑩出所した犬飼が壬生に接近、菅原との関係もちらつかせて3億を要求した。菅原はぞろぞろ仲間を連れて壬生の工場を包囲していたが、あれは脅しであって、その場は犬飼が要求を伝えるだけでみんな帰ったようだ。今日壬生は京極のところにきている。これから小山とはなしがあるということで、AVのスタジオだ。京極はからのバスタブの底に座ってえらそうにしている。用件はむろん犬飼のことだ。京極はすでにすべて理解している。一度払ったら終わり、ケツ毛までむしりとられると京極はいう。
第86審/至高の検事㉒九条の弁護士となった烏丸が九条と向き合う。すると、思い出すことがあると烏丸はいう。父親が殺された「東海道新幹線新横浜駅連続殺人」の事件だ。この担当検事が、九条の父、鞍馬行定なのだ(フルネームはたぶん初登場)。今回はその回想である。裁判は、殺したのか殺してないのかというところではなく、動機についてもめているところらしい。犯人はまず住居のアパートで、隣人の中林敏子を小野で殺した。なんでも、メールのなかみがツイッターにもれていて、それは中林がおしゃべりでばらし
第71審/至高の検事⑦犬飼が依頼されて拉致した京極の息子・猛を殺そうとしているところだ。以前壬生の携帯に表示されたときは竜也という名前だったが、変更されたようだ。犬飼は、猛にひどい目にあわされた男に依頼されて仕事をしているのだが、彼が京極の息子だとは知らなかった。知らなくても、こちらの正体がわからなければたいした問題ではなく、適当に痛めつけてそのへんに放り出すつもりが、会話を聞かれてしまい、殺すしかないとなっているところである。とはいえ、別に切迫感はなく、穴のあいた靴下を捨て
第54審/愚者の偶像⑤京極が九条をラブホテルに呼び出している。今回は数馬・千歌の描写はなし、久しぶりのひとも登場するぞ。京極は、以前小山が嵐山に詰められていた、ホテルの名義貸しの件で、詐欺ということで逮捕されていたらしい。それで、おそらくしばらくのあいだはということだろうが、ラブホテル暮らしをしているのだ。用事はなにかというと、若い衆がみかじめを回収していたら逮捕され、服役中にもかかわらず伏見組長まで共謀罪にされてしまったという件だ。ヤクザは末端のものがなにかやらかした
第57審/愚者の偶像⑧出所した犬飼が菅原の指示したドライバーの仕事をしようとしているところだ。復習だが、犬飼は嵐山刑事の娘・愛美を犯し、殺した少年グループのリーダーである。動物的な犯行のようにもみえるが、じつは背後に悪い大人の動きがあった。愛美は当時小山とつきあっていた。これは「消費の産物」の主人公・笠置雫がAVデビューした会社の社長である。つきあっていたといっても実は愛人で、妊娠もした愛美は小山のことでそうとうに病んでいた。そこで、小山がかげでしている悪いことを暴露する
第67審/至高の検事③森田を手がかりに九条を、そして壬生、最終的には京極を捕まえようとする嵐山。最初の交通事故の事件の際、森田がスマホを隠していた件をとりあげ、それを九条の指示によるものだったということを証明しようとしている。動作としては軽微にもおもわれるが、事実としては証拠隠滅にほかならないわけである。そのために必要な条件は三つ、森田じしんの証言、それを裏付ける第三者の証言、そして客観証拠である。森田は頭脳がナニなので時間の問題だし、客観証拠も手に入った。残る第三者の証言
第68審/至高の検事④壬生の仲間になった犬飼だが、さっそくどでかいことをやらかした。さらってボコボコにした人間が京極の息子だったのである。いまのところはまだそれが京極の息子なのかどうか、壬生も犬飼もわかっていない。だが京極から息子が行方不明であるという連絡を受けて、ぴんときたのか、壬生はすぐ犬飼に電話をかけている。だが、犬飼は壬生の指示通り、すぐにスマホの電源を切り、SIMカードをぬいているのだった。壬生としては犬飼がさらったという男が京極の息子かどうかをまず確認したいので、
第64審/愚者の偶像⑮長編となった愚者の偶像も今回でおしまいです。菅原をとるのか、壬生をとるのか、自分のあたまで考えた結果、数馬はどうするのか?数馬は江ノ島にきている。病気で動けない妹の数恵に景色を見せ、旅の感覚を味わってもらうためだ。もちろん、最終的には2億ためて、手術して、元気になってもらって、いっしょに行くつもりなのだろう。が、とりあえずは映像で実況である。台風が近づいているためにすごい雨だが、サーファーは元気に波乗りしている。数馬はなんでもない会話を妹としながら、千
第52審/愚者の偶像③本気で金持ちになりたいならまず100万貯めてそれから連絡してこいと、壬生にいわれた門脇数馬。サパークラブでロジャーという酒をあけまくって稼いでいる。時給なしにして売上の40パーセントが給料になるという、新しいシステムで働いているようだ。ロジャーという酒も注文ごとに10パーセントバックがあるという。これが7万円の酒で、1本ごとに7000円入るのを20本あけたから14万。そこに売上40パーセントのぶんをたすと35万になると。「売上」がロジャーだけのことなのかな
第60審/愚者の偶像⑪望みどおり金持ちになれた門脇数馬だが、人間関係には餓えていた。たぶんそのせいで、ひとを見る目もだいぶ弱っていたのかもしれない、典型的ともいえる詐欺にひっかかり、全財産を失ってしまったのだった。壬生の紹介で九条に相談するも、あまり希望はなさそう。こういうところでヤケ気味になり、帰りの遅いを千歌を待ち伏せて口汚く罵る。その現場にあらわれたのは菅原と犬飼なのであった。なにがどう転んでそうなったのかよくわからないが、一同は千歌の部屋にいる。これが数馬との初対
第27審/強者の道理②新シリーズ「強者の道理」、ひったくりにあった京極というヤクザを九条が自由にしたところである。なぜ被害者の京極が捕まっていたかというと、ひったくりをしようとした佐久間という若者を京極のボディガードがボコったため、被害届を出されてしまったのだ。とはいえ、見たところ、誘拐したわけでもなく、いかにも正当防衛である。佐久間は示談には応じない構えだったが、京極の配下にある壬生が圧力をかけて届けを取り下げさせて、京極は出てきたのである。壬生と街を歩く京極はあちこち
第441話/ウシジマくん27久しぶりに猪背サイドの描写だ。熊倉が松山建設の松山社長に金を要求している。なんだかよくわからないが、植木工務店というところがつぶれて、手形の裏書きしている松山に800万払えというようなはなしだ。その後、松山建設の経理の男を滑皮がかくまっていることもわかるし、どこからどうきて熊倉が動くことになったのか僕にはよくわからないが、しかし松山は払う気がない。裏書きというのはたぶん保証人くらいの意味かとおもうが、ほかにも、じぶんらのところ
第89審/至高の検事25嵐山と取引をして九条を売ることになった壬生。壬生は京極の武器を提出することで自首し、みずからの身を守るとともに、10年間京極を封印することに成功したわけである。と同時に、犬飼への逃亡示唆ということで九条についても告発、壬生はその取引の結果無事外に出れたわけである。烏丸のサポートもあり、伝家の宝刀20日カンモクパイで解放されたっぽい九条が壬生と会う。ダーチャみたいな謎の家である。いや、以前こんな描写があったような気も?壬生はご機嫌でプロテイン入りコーヒ
第69審/至高の検事⑤森田と接見した帰りの九条が、嵐山に呼び出されたあとの烏丸と遭遇。どのくらいたっているのかわからないが、烏丸の忠告を無視して悪い連中とのつきあいを続ける九条から烏丸が離れて以来となる。なにか考え事をしているときに、うっかりそこにいない烏丸を呼んでしまい、ブラックサンダーとともにさびしさをかみしめるくらいには九条もこたえているっぽいが、そんな様子はもちろん見せない。接見できていたのかと九条に聞かれて、ただちがうと烏丸はこたえ、しかしそれ以上はなにもいわない。
第480話/ウシジマくん66追い詰められ、迷いの先にこたえを見出せず、丑嶋は滑皮から預かっている銃をくわえるのだった。そこへタイミングよく柄崎の母・貴子から電話がかかってきたので、丑嶋はいったん気持ちを飲み込んで出る。今日は柄崎母の誕生日で、毎年丑嶋は参加してるみたい。だから、すき焼きの肉をたくさん買って、今年もくること前提で、柄崎母は準備を進めているのである。柄崎じしんも夕方にくるそうだ。柄崎から電話がないのは奇妙だが、すでにそのはなしはしてあるか、柄崎と柄崎母
第491話/ウシジマくん77外国人たちがつぶされたプレス機、と同じかどうかよくわからないが、ともかく同じようにされつつあった丑嶋。柄崎は必死で目を覚ますように訴えかける。丑嶋は拒否したようだったが、潰される直前、丑嶋はついにヤクザになって出頭すると、敗北宣言をしたのだった。そのために盃を交わさなければならない。滑皮は柄崎に酒と盃を買って来いという。だが、いちばん近くのコンビニまで往復30分。新宿まで1時間半ということで、ギリ例の劉との商談に間に合わない。鳶田がそう
第72審/至高の検事⑧犬飼が京極の息子・猛を葬ったころ、京極は九条を訪ねていた。てっきり不透明なお金を隠すためかとおもっていたが、純粋に息子をおもう気持ちもあるようで、京極は財産を息子に預けようとしているのだ。九条は無理だと断ったが、京極は息子への愛を語って食い下がる。嵐山ら警察はいま伏見組の企業舎弟をマークして脱税で捕まえようとしているっぽい。それも理由のひとつではあるようだが、だから隠すというより、おさえられる前に息子にあげてしまいたいというところのようだ。もしあと1年で死ぬな
第55審/愚者の偶像⑥数馬のはなしにもどるぞ。壬生にいわれた100万の貯金を達成した数馬は、次に1000万を目指している。しかしいままでのようにドンペリ1本いくらのやりかたではどうも難しそうだ。近くには金髪の同僚がいて、前に出てきた男と同じ人物かわからないが、数馬の気迫と比べるといかにものんびり生きている。数馬的には、同じ時間同じ店で過ごしているのに売上がちがうのは努力がたりないからだというはなしになるが、金髪は運がいいだけだろという。これを受けて数馬は、なにをいってもむ
第95審/生命の値段④壬生と離れてから伏見組付けになっている久我である。家を出るときには、やるぞ!と口に出してやる気があるようだが、組でこなす雑務はモチベーションがどうとかいうものではない。いじめられながらトイレ掃除である。敬愛する壬生のことがあるから、がんばることができるというようなところみたいだ。ときどきでてくる半グレみたいなヤクザふたち組だ。介護施設で働いてたから便所掃除得意なんだろうと、掃除が不徹底であると責める。介護施設で働いてなくても久我はなんとなくていねいに掃除を
第45審/事件の真相⑤九条がAVメーカー、トゥールビヨンの小山社長に、愛人に貸していたものである部屋をあてがわれているところである。壬生から九条の屋上生活を聞いて、京極がはからったものだ。といっても、九条は別にお金がないわけではないし、好きでそうしてるので、いらないお世話なわけだけど。電話で京極がその説明をするが、九条はあっさり断る。それはいいとして、京極は率直にトゥールビヨンの顧問にならないかと持ちかける。月30万、小山だけでなく、すねに傷がある会社はたくさんあるという
第56審/愚者の偶像⑦大人の運動会に参加中の門脇数馬。体育館に敷かれたいくつかのマットの上には女の子が全裸で待っていて、参加者たちは気に入った子のところに並んでいる感じである。小山と見られる色黒の男が、狼だか犬だかのかぶりものをつけたまま楽しそうにやっているところだ。ただ、見たところ並んでいる男たちはかぶりものをはずしており、小山だけつけているっぽい。これついでに撮影とかしてないだろうな。馬の顔をつけた数馬は、いったん会場から出たはずだが、また戻ってきて、衝撃を受けているの
第93審/生命の値段②白栖医院長がSMのプレイルームみたいなところで楽しんでいるところだ。全裸で椅子に全身を固定させて、おしっこをがまんしている。いや、おしっことは限らないのか・・・近くにはムチムチの女王様がいて、そこでやれと命令している。が、どこか含みのある表情だ。部屋のドアにはサンダルがはさまっていて、しっかりしまっていないのである。そして、スマホをもった壬生が黙って去っていく。女王さまは前回壬生が白栖にいわれて呼んだ子で、彼女はおそらく壬生の指示を受けていてドアを開けておき
第43審/事件の真相③店の女の子に手を出したということで壬生に股間を焼かれた外畠。しかしそれは建前で、実は彼がAV女優としてこれからさらにヒット作を出すであろう笠置雫を潰された、京極の指示によるものだったのだ。外畠は壬生の姿を見てはいないし、京極にまでたどりつくことは絶対にありえない。だが、じぶんがそうなったのはデリヘルの女の子に手を出したからだということは理解している。だから、彼はオーナーを恨んでいた。そのオーナーというのが、菅原をスパイしていた壬生の子分、久我だったのであ
第98審/生命の値段⑦白栖雅之医院長が検察に逮捕されたところだ。取り調べるのは九条の兄、鞍馬蔵人である。内容としては、ファクタリングということで、またややこしいが、支払われる予定になっている診療報酬を債権にしてファクタリング会社に買い取ってもらい、先にもらうということのようだが、そのことじたいは違法ではないという。ただ、その際に架空の請求書を発行してしまったようなのだ。つまり、債権を発行した時点では存在していなかった売上を捏造したということだろうか。期日までにファクタリング会社に
第99審/生命の値段⑧逮捕された白栖医院長が弁護士の相楽を呼び出したところだ。相楽はほかにふたり弁護士を連れてきているので、タイムチャージ制で実質3倍お金がかかる。1時間8万だという・・・。ファクタリングは診療報酬を担保にして前払い的にお金をもらう。ファクタリング会社は当然そのことで利益を得るわけだから、利子もあるらしい。ファクタリングじたいは詐欺ではなく、診療を見込んで多めに申請して、架空請求するのが詐欺になるというはなしである。詐欺という認識はない、ちょっと架空請求
第63審/愚者の偶像⑭菅原とケリをつけるため、彼のクラブにやってきた壬生。犬飼も含めた彼らからは3億を要求されているが、むろん壬生は手ぶらだ。周囲は金属バットをもった壬生以上の巨体にかためられてとても逃げたりたたかったりできる状況ではない。フロアに転がっているかたまりはやはり久我だ。壬生が声をかけて無事を確認、そして帰ろうとする。いやいや帰れないだろ。丑嶋社長みたいだな。金をもってきた様子がない壬生に犬飼は怒る。壬生ははっきり払う意志がないことを伝えるが、すると菅原
第97審/生命の値段⑥相楽と九条が駐車場で遭遇したところだ。烏丸との会話で法曹界の恥さらしと謗られ、それを九条が近くで聞いていたという状況である。九条は、「守銭奴弁護士」という相楽の噂についていう。ものを食べながら不敵な態度である。相楽としては、まず無礼だということもあるが、利益をあげるののなにが悪いというはなしだ。しかし九条は感想を述べたわけではない。世間の噂を教えてあげただけだ。相楽は九条が高級車に乗っていることをいう。ヤクザの金でそうして潤って、よくいえたなと。だが