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琴子は日に日に体力が低下し、とうとうベットの上だけの生活になった。琴子は手術を3日後に控えている。「琴子、お見舞いに来たよ。」今日は里美とじんこと金之助とクリスと重雄と紀子が来ていた。「琴子、入江君から病気だって聞いてびっくりしたよ。」「ごめんね。」「琴子、はよ元気になりや。」「ほんまや琴子、いつもの元気な琴子に戻ってんか。」「うん。」琴子の返事は元気がない。((((琴子、元気ないな…しんどそう。))))「琴子、俺今日は仕事休みだから呼び出しなかったら泊まるな。」「あ
琴子はあの後ずっと黙り込んでいる。「琴子、俺外来行ってくるけど、終わったら戻ってくるから…何か欲しい物あるか?」「……」(琴子……ずっと黙って……よほどショックなのか?それとも別のこと考えてるのか?)直樹は外来が終わり、未知子の所へ寄った。「大門先生、琴子、あれっきり何も喋らないんです。」「そう言われてもね…」「琴子には手術受けて元気になって欲しいんです。」「それは私も一緒です。心を見るのはカウンセラーの仕事なので……」「……患者の心に寄り添うのも医者の仕事じゃないんですか?…
「琴子さんは重度の心房中隔欠損症です。普通なら99%の確率の手術なのですが、琴子さんは場所が悪く、完治する可能性は20%以下になります。」「あの、琴子ちゃんの心臓病はカテーテルでは治らないんでしょうか?テレビで見たもので。」重樹が聞いた。その言葉に重雄は顔を上げた。「琴子はさっきも言ったように場所が悪くカテーテルではとても無理だ。」「そんな…手術しなかったらどうなるの?」「徐々に体力が落ち若年脳卒中で死に至る可能性が高い。そうでなくてもいずれは…だから手術しなきゃ助からない。」直
心エコーを琴子はとった。やはり心臓に穴が空いていた。直樹は怖くて仕方なかった。重雄と紀子と重樹と裕樹が到着した。「直樹君!琴子が倒れたってどういうことだ!?」「お兄ちゃん!琴子は?」「今…説明…します。」直樹の震える手をみて、誰もがただ事じゃないと分かった。「琴子は…心臓に…心臓に…」「お兄ちゃん?」「心臓に、穴が空いている状態です。」「「「「え…」」」」「琴子ちゃんは治るの!?」「詳しいことは今検査しているから…ちょっと見てくる。」「お兄ちゃん!私も連れて行って!」「
はい!奇跡の塊です!久しぶりだから忘れちゃってるひと多いかな…とは思いますが。最近金ちゃんの誕生日をして、許婚だして、奇跡の塊忘れてました💦あ〜今更だけど悦子さんの命日と元旦と成人式!わすれてました。その日は囲碁大会が……言い訳…すみません。成人式、雨と雪で大変でしたね。皆さんはどうでしたか?やはり雨男雨女、晴れ男晴れ女が集まるのでどちらが強いかの駆け引きですね…◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆琴子は相変わらず昏睡状態。直樹は仕事しながら何かの勉強をして疲労で倒れそうな勢
また遅くなりました…いつも謝ってますね💦◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇「入江くん…ぐすっ……どこ…ぐすっ…怖いよ入江くん……うっ…」病室のドアが勢いよく開いた。「琴子!」直樹は走って来たようで息を切らしている。中には担当の看護師や直樹の代わりに診察した医師もいた。琴子はまだ起き上がる力がないのか横になっていた。「入江くん?……ぐすっ…」琴子は手を声のする方へ持っていった。「琴子。なぜ泣いてる?」直樹は琴子を抱きしめた。「入江くんだ……どこいたの?ここどこ?うっ…ひっく…」
琴子は黙り込んだまま。直樹は自分の気持ちを伝えられずにいた。琴子はカウンセラリングを受けることになったが琴子は知らない。琴子と未知子とカウンセラーの花雲千愛(かうんせら)の3人で話すことになった。話さない琴子の為に病室で行うことになった。その時間は、面会謝絶となった。ドアが開いた。「失礼します。琴子さん、体調はどう?」「……」「今からカウンセリングを始めます。」「えっ!?」「やっと声を出したわね。琴子さん、カウンセリングのこと聞いてないの?」「あ……花雲先生……こんにちは…
帰ってる最中、直樹と琴子は親へ話すか迷っていた。「直樹、産んでいいの?」「出来れば産んで欲しい。」「いいの?まだ学生だよ。」「でも、俺にも責任あるなら。」「いいの?産んで。」「ああ。産んでくれ。俺と琴子の、愛の結晶をさ。」直樹は琴子のお腹に手を当てた。家に着き、家族全員をリビングに集めた。「直樹、話って?」「親父、お袋、おじさん。俺と琴子、結婚したいんだ。」「まぁ〜!素敵!この日をずっと待ってたのよ♪」「ママ、落ち着いて。ね?直樹、琴子ちゃん、大学を卒業してからでい
すみません。今回も短いです。◇🔶◇🔶琴子は目を覚ました。「琴子!」「琴子ちゃん!目を覚ましたのね!」「あれ、私…」「琴子、まだ寝とけ、ちょっと待ってろ。」起き上がろうとする琴子を直樹は止め、PHSを取り出して未知子に連絡した。「琴子、もう分かってると思うけど「心臓に…異常があるの?」「やっぱり琴子ちゃんには分かるのね…」「琴子、大門先生が主治医だから…もうすぐ来るから…」コンコン「失礼します。」「大門先生、私の心臓、どこが悪いんですか?」「あなたの心臓には穴が
直樹は琴子の傷の手当をすると、琴子の部屋に上がった。琴子がコーヒーを運んできた。「直樹、お待ちどうさま。話って?」「琴子、今まで、猫被ってたのか?」「猫被ってた……のかな……?」「俺って信用されてなかったんだな……」大袈裟にため息をつく直樹。「ご、ごめん。直樹のこと、信用出来なかった訳じゃないんだ。でも……」「ま、いいや。これからは明るい琴子で居てくれるか?」「いいの?大人しい私が好きなんじゃないの?」「大人しい琴子も好きだけど、明るい琴子も好きだよ。」「……?よく分かんない
直樹と琴子は婚約者に昇格した。紀子は勿論、家族全員が喜んだ。だが、進学に差し支えるからと、学校や友達には内緒。その後、特に何もなく、日々は過ぎた。唯一言うならば、同棲が始まったことや、琴子がテストで直樹と並んで1位になった事だ。後は……F組の殆どが2年でD組になって安心して、勉強をサボって3年はみんながF組に戻るということがあったくらいだ。高校3年生では、みんなから東大受けるように2人は言われ、2人とも受け、受かったが、結局直樹は斗南大学の理工学部。琴子は斗南大学の医学部に進学した。大
こんにちは許婚がまだ書けてないので今週は奇跡の塊です直樹はベットの横にあるモニターを見た途端その場に崩れた。「よかった……生きてた……」「な、直樹くん、急に崩れ込むなんて心配させるなよ。」「すみません。」「まもなく主治医がこちらに来ますので。」看護師はそういうと頭を下げて出ていった。「直樹くん…これって…」「事故にでも会ったんだと思います…身体中なので殺人未遂とかそういうのではないかと…」「よかったというべきなのか……」「こんな状態でも生きてたのは奇跡ですね。」トント
「よく耐えたな。」「なお、き…あり…がと…う…」琴子の息切れに疲れきっているのは分かったが、これで終わらせることにはできなかった。「琴子、あともう少し耐えてくれ。」そう言い、体を重ね2人は声を上げ、息を荒くしながらも愛し合った。小柄な体格の琴子が長身の直樹の体重を我慢しながら必死に答えた。初めてのことに戸惑いながらも2人は夢中だった。又、恥ずかしそうに直樹の胸に顔を隠す琴子が直樹は愛おしかった。その後も、記念日ごとに行為を続けた。2年生になり、解剖実習を見学していた琴子は、いき
直樹と未知子は患者のオペの相談をしていた。「失礼します!入江先生!」「なんですか?騒がしい…」「琴子さんが倒れました!」「はぁ?琴子が?すぐ行きます、どこですか?」「今は処置室に居ます。」直樹は胸が締め付けられて苦しかった。(琴子、どういうことだ?さっきまで元気にしてたのに…)「入江先生、行きますよ!」直樹と未知子は処置室に急いだ。移動している最中…「琴子さん、今日のオペが終わった後苦しそうにしていました。その時気が付かずにすみません。」「いえ、琴子は人に心配かけることを
1週間お休みいただいてすみませんでした先週お知らせした3日後に電気が回復しました。冷蔵庫の掃除が大変でしたが、何とかなりました。私の辺りは断水しなかったので、救いでした。お知らせした次の人には携帯があと10%になって、太陽光発電のある近所の家にお邪魔しました。北海道地震で被害に遭われてる方も頑張ってください。◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇「あれ?なんで私、自分の部屋にいるの?」琴子は目を覚まし、自分の部屋だと気づくともそもそと布団から出てきた。「あ、学校は!?今何時!?」時計を
直樹は目を覚ました。目の前には青白い顔をした琴子が魘されている。「琴子、おい!」「……直樹…おはよう。」「どうしたんだ?魘されてたぞ。」「ママの夢を見たの。」「お義母さんの?」「直樹、私も…ママみたいに、子供残して死んじゃうのかな…」そう言うと直樹が琴子の手をギュッと握った。「絶対逝かせないから。俺が離さないから、お前はそんなこと考えるな。」「うん。」「琴子ちゃん、お兄ちゃん、おはよう。」「おば様おはようございます。」「あら、お義母さんって読んでくれないかしら。」
お知らせがあります。私事ですが、明日からテスト週間が始まります。ですので、2週間ほどお休みさせて頂きます。その間の埋め合わせとして、七話連続更新致します。一気に読まれても構いませんし、少しずつ読むでも構いません。『許婚』を4話と『イタキス×ドクターx』を3話です。このお話はR18です。◇🔶◇🔶直樹と琴子は家に帰った。直樹は大学生になるのが待ち遠しかった。何故なら琴子との約束、責任を取れる時期が来たからだ。それでも、大学になり、すぐに出来るわけが無かった。春が過ぎ、夏が過ぎ、琴
直樹は琴子の病室前に来ていた。(琴子の事は…全部好きなのに…)さっき花雲先生から聞いた言葉が頭の中でリピートされる。『琴子さんは入江先生が琴子さんの根性ややる気や前向きさしか好きじゃないって思い込んでるみたいね。きっと琴子さんは入江先生を1人残して死んでも大丈夫だと思ってるわよ。』(違う。琴子が死んだら…俺は…生きていけない…琴子に伝えなきゃ…素直になれないことがこんなに辛いことだとわな…)コンコン「はい。」(返事…してくれた…)「入るぞ。」「あ……入江君……」「……なぁ琴子
今日は直樹と琴子と未知子と城之内で、オペの日だ。患者は大腸がんステージ2ーB未知子が執刀医で直樹が助手だ。すっかり琴子も介助になれ、直樹のオペには直樹から指名されることが多くなった。手術が始まった。「これより〇〇✕✕さんの大腸がん摘出手術を始めます。よろしくお願いします。」「メス。」「はい。」「琴子メッツゥ。」「はい。」「腫瘍摘出します。電気メス。」「はい。」……本来なら2時間から4時間かかる手術を未知子と直樹は1時間でこなした。琴子と未知子が話していた。「あんたの旦
琴子は心肺停止状態になった。(琴子!心臓動かせ!頼む!生きてろ!)直樹は心臓マッサージを続けるが、なかなか心臓が動かない。「お兄ちゃん!琴子ちゃんはどうなるの!?」「3分以上、心臓が、止まると、危険だから、電流を流す。」直樹は話しながらも必死に心臓マッサージと人工呼吸を続ける。モトちゃんと金之助が来た。「入江!看護師連れてきたで!」「入江先生!琴子は!?」「桔梗、早く電流の用意と大門先生を呼んで!緊急オペだ!」「はい!」「入江君!電流流すの!?」里美がやっとの思い
「お袋なに?」「さ、理美ちゃん達にも聞いたけど……誰も居場所を知らないみたい…」「……」「お兄ちゃん、警察に届け出ましょ!」「…わかった。警察行ってくる。」「……とういわけで、警察に届けを出しました。」「ああ。直樹くん、すまなかったな、琴子が迷惑かけて。」「いえ。」2日後。📞プルルルルルル、プルルルルルル裕樹が電話に出た。「はい、入江です。」>>『こちら○○警察署です。そちら、相原琴子さんのお宅ですか?』「あ、はい!兄に変わります!」.........「はい、お
「大門先生!西垣先生と連絡が付きません!」「じゃあ大下先生か加藤先生は?」「大下先生は海外出張です。加藤先生は学会で留守に…」助手の人手が足りず困っている。「城之内先生、加地先生呼んでください。」「え?加地先生のいる病院はここから1時間くらいかかりますよ!?」助手が足りず、とうとう別の病院から呼ぶことにした。「大門先生、俺がやります。」直樹が出た。「でもあなたにとって、琴子さんは誰よりも大切なひとでしょ?家族はダメだって知ってるでしょ?」「それでも琴子を助けたい気持ちは誰