ブログ記事1,870件
ご訪問ありがとうございます。再び「倭の五王」です。さて、この前の倭国王珍ですが、自らの「安東大将軍」への冊封と、国内の有力者倭隋と、その他12人への「将軍」の叙爵を求めて、宋に遣使したのですが、その事情を推察すると次のような状況が考えられます。①倭国王讃が安東将軍を叙爵され、将軍府の開設が可能になることで、日本にはなかった官僚組織と組織内の上下関係を示す官位の概念が入ってきた。②しかしながら、将軍府は讃の直属の側近しか組み入れられなかった。これは当時の大和王権が、君主制というより豪
M77.書評中公新書『加耶/任那―古代朝鮮に倭の拠点はあったか』:仁藤敦史2024年10月に発売され話題になった書籍を今回、ジックリ読みました。以前、出版された直後パラパラと読み、最後の結論だけチェックして読んだつもりにしておりましたが、読みたさで後ろ髪を引かれ仕方ありませんでした。当然ですが、著者の意図を全部吸収するにはパラパラ読みでは流石(さすが)の私でもムリです(笑)。パラパラ読みした限りでは進歩的な主張で読むに値する書籍だと直感したので、機会を
今年の5月にトーハクで「古代DNAー日本人のきた道ー」という特別展を見学して以来日本人の起源が気になるオヤジ・・・・・🐼思いの外、縄文系DNAが少ないというのでその後、渡来人関係の書籍を数冊読みました。そして今回とても勉強になったのが高田貫太さん(日朝関係史の考古学者)の「渡来人とは誰か」という著書です。↑トーハク特別展で知った「縄文系DNAは現在の日本人の20%以下で残りは中国や朝鮮半島経由。」との説が考古学の視点と符合しそうな気がする。🤔4~5