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2022年秋に発症してから、診断が出てステロイド服薬の治療が始まったのは翌年の6月。なんでこんなに時間がかかったのか顛末を書いてみます。そもそも「非特異的症状」といって他の病気に普通にありがちな症状ばかりなので、医師も絞り込みが難しく、普通にかかったら1つ1つ他の病気の可能性を検査で潰していくしかない症状とも言えます。なので、8ヶ月かかっても早かった方かもしれません。厳密にいえば、8ヶ月のうち、「おかしいな」と思いながら自分で我慢してしまってた期間もあるし…。それまで命あっての
病識がない精神病に罹患した人がどの程度の拒薬をするかは人による。性格とも言えるかもしれない。言い換えると、人は病識の欠如の程度に比例して拒薬するわけではない。これは僕が精神科医になった当時から、不思議でならなかったことの1つだった。極端な例を挙げると、著しい興奮状態で隔離せざるを得ないような病状の人も素直に服薬する人が意外にいる。これは病識のなさと服薬しないことは必ずしも線形になっていないことを示していると思う。今回、新型コロナが流行して思ったことの1つは、日本人と西欧人のワク
ある日、「俺の病気って何?」と、夫が聞いてきました。私は、「脳腫瘍だよ」と答えました。このやり取りをした時は、ただの軽い会話だと思っていました。すると、翌日、「調べてみたら、怖い病気だったんだね」と、言ってきたのです。「脳腫瘍って、調べたら怖い病気だった」「いま生きてるだけで、オレすごいのかも(笑)」なんて言い出して、自分が脳腫瘍であることを自覚したようです。今までは(夫いわく)「なんとなく通院してた」らしく、それが「脳腫瘍だったのかー」と「理解
タイトルにあるように、いつも1年近く再診がなく、突然受診する人がいる。診断はうつ病だが、あまり重くないのだろう、処方はレクサプロ10mgだけである。その後、徐々に体調が良くなるのか、本人は「やはり薬は飲まないとダメですね」と言う。それが毎回なのである。数ヶ月から1年ほど通院して再び来なくなる。精神科治療は任意のものなので、病院から電話して、あるいは自宅を訪問し通院するように勧めたりはしない。これが統合失調症だったとしても普通はそうである。極端な話として、例えば精神科病院の通院患
今日は歯のメンテとちょっとした治療。歯のメンテに、メンタルのメンテ、そして減量(悪玉コレステロールの減少)などなど、医者に定期的にかかることが多くなりました。貧しい家計の中で医療費が占める割合がだんだん増えてきます。古希近くなると、このへんの予算配分が難しくなるのです。定期的メンタルチェックは外れるかなとおもっていましたが、この数ヶ月の仕事ストレス増加と親しい人の相次ぐ逝去があって、心療内科の主治医がいることのありがたさを実感(薬の処方がもの凄く良かった)。いまは、