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Oさんに髪の毛を切ってもらっている間に私はOさんの話を聞いている。そしていつもの『何で?何で?何で?』と質問を投げかける。ほんとこの1時間。Fとの時間と同様に濃い。こんな話ばかりしていたいんだけど。。。今回、出て来たのが『削る』である。そして私の事例をお話したら、Oさんがこう言った。「物理的にかなり削れてますね。」この言葉に私は引っかかる。『物理的!?』という事は何が削れていないか。単純に考えると精神的だろう。精神的に削るとは何だろう?最近、このブログで出て来る『パラ
薬剤師・アロマ&ハーブセラピスト椛島博子です。毎年この時期になると水いぼの対処法のご相談を多く受けます。水いぼの正式名は「伝染性軟属腫」伝染性軟属腫ウイルスが皮膚で増殖し隆起物ができる病気です。原因はプールなどでの接触感染。ウイルス自体の感染力は強くありませんが皮膚に傷があったり、乾燥して皮膚のバリア機能が低下していると感染しやすくなります。治療法としては物理的に専用のピンセットなどでイボを除去するのが一般的なようです。麻酔のテープやクリームを使うとしても、これは痛そうですね。
54.「角見で押して離れる」という弓道の謎弓道を始めると、ほとんどの人は押し手の「角見で押して離れる」と教わると思います。私もそうでした。しかし、勝手(馬手)で弦をつかんでいるのに、押し手の角見で押して離れるという矛盾に最初は疑問を持つものの、いつの間にかその矛盾を受け入れてしまい、自分も後輩には、当然、そのように指導するようになっていました。そして、押し手の角見で弓を押しながら勝手を開いて離すという動作を身につけて納得してしまいます。タイミングが合っているうちはこれでも良く中りま
11.取り懸けの親指と中指のクロスをどう解くかはじめにの部分で、射技の中で最も重要な課題は、指を交差させた取り懸け方をどう解くかにあります。これは、難解な知恵の輪を解くことに似ています。力づくで解くか、スムーズに解くか、離れの理屈が解れば迷いは無くなり、残身に思いを向けることが出来るようになります。と書きました。そして、会での張り合いの説明の中で、取り懸けの解き方についても説明してきました。もう少し細かく考察を加えることで、みなさんの取り懸けの解き方への疑問を解消し
29.弓返りに大切なのは弓の捻りさて今回も、いただいた質問にお答えすることにいたします。(「的中率を上げるためにやれること」は検証中のため延期させていただきます)今回の課題は、腕をはらってしまうときにどう対処したらいいかということです。押し手の手の内を正しく働かせることができていれば、必ずしも弓返りしなくても腕をはらうことはないのですが、弓返りさせることに理屈は共通しています。結論から説明します。手の内の中での弓の位置は、弓の捻りをフリーにした状態で30〜45°の位置
33.かけがえのないものを受け継ぐには弽(カケ)は、数年使っていると親指のカケ帽子の頭の皮がこすれて穴が開いたり、縫い目の糸が切れて皮がめくれたりと、補修が必要になってきます。新しいカケに替えると、かけ帽子の感覚や腰の硬さ、特に的中に影響する弦枕の深さや傾斜、皮や腰の硬さなど、馴染んできて慣れるのに時間がかかりますし、最悪の場合には射形を崩してしまうこともあります。今回は、私が30年以上ぶりに弓道を再開するときに、新しいカケに馴染むようにどう工夫してきたかをお話ししますので、参
55.「角見で押して離れる」という弓道の謎(補足編)もし、AIに「弓道の離れ方」を質問すると、おそらく、押し手(弓手)の「角見で押して離れる」という答えが返ってくるでしょう。今、世の中にある既成情報しか学習できないのですから、それは当然。(実際にChatGPTに質問した答えを、この記事の最後に掲載しておきます)とすると、今、AIが、本当に正しい答えを導き出してくれるかというと、そういうわけではないということになります。これが、AIの落とし穴です。だから、弓道の既成概念も
10.会での勝手の手の内を考えるここからは、さらに細かな部分の射技の疑問について仮説をたて、妥当性の検証を行っていきたいと思います。勝手の手の内の機能を考えてみましょう。①矢こぼれしないように、矢を保持する。②引き分けのとき、暴発させないように取り懸けをロックする。③軽妙な離れを生む。④弦をブレ無く送り出す。これら、的中に直結する複数の機能を果たさなければなりません。弦を握って離せば良いといった単純なものではないということです。①②③については、これまでに説
53.弦捻りのルーティン弦捻りの必要性については、懐疑的な人も多いと思います。弦捻りを知らない人、効かせなくても離れる人、手を開いて(緩めて)離す人々にとってはまったく無用なもの、存在を意識もしていないのかも知れません。しかし、和弓の取り懸け構造での離れの導き方11.取り懸けの親指と中指のクロスをどう解くかを読んでいただければ、手を開いて(緩めて)離す人にも有効に作用してくれるものであることは充分理解できると思います。ただ単に捻りを効かせているというだけで、交差させた取り
38.的中のための本当のねらいとはねらいが整っていなければ、矢が的に中ることはありません。弓道でねらいと言うと、射法八節図解では第一から四のねらいで示されているもの、そして、的付けと口割りと考えるのが普通です。しかし、これらは表面的な形の上でのねらいであって、ねらいの核心ではありません。<仮説29>的中のための本当のねらいとは、離れ(張り)の方向を矢軸線にまっすぐに合わせること。<検証>結論から説明します。会の中で、両腕の離れ(張り)の方向を、矢軸線方向に精度よく
4.離れについて概ね、弓道の離れは以下の3つのパターンに分けられます。①手を「開いて」離す。②手の力を「緩めて」離す。③取り懸けを「解いて」離れる。もっとも多く見られるのは、①です。残身で手が開くのですぐ解ります。私も長い間、この離し方しかできていなかった。②はたまに見かけます。アーチェリーに近い離し方なので、的中が出る場合もありますが、離れで押し手の手首が上がったり、肘が緩んだり、頭や手を弦ではらったりすることが多いようです。全身に力を入れている状態で、指先だ
こんにちはmakochinです。今日も来てくれてありがとうございます。量子力学からみても脳科学から考えてもこんな仕組みになってんだよね。フォーカスしていることが起きる。そう。これなんよ。だーかーらーあんまり不安にフォーカスすんなって。まずねこの世には客観的事実なんて存在しないってこと。誰が見てもまったく同じなたった一つの事実なんてーのは最初っからないんよ。みーんな全員自分のフィルターを使って自分の好きなように現実を見てる。だから結局見方、受け取り方に
20.中りに重要なのは押し手ではないのか?既成概念では中りに重要なのは押し手です。確かに矢の方向を定めるのは押し手です。ただそれだけのことです。離れ(弦を放つ)という現象を起こすのは、押し手ではなく勝手です。これは否定する余地のない事実です。最終的に矢の方向を支配するのは勝手の離れ方になる。これは否定のしようがまったく無いのです。<仮説11>中りに重要なのは押し手ではないのか?<検証>中りには押し手が重要。間違いではありません。なぜなら、会の状態では押しの肩から先
43.「矢に学ぶ」③矢押し今回の2ヶ月の弓道場の休館期間は、稽古のブランクからの復活の方法を学ばせてくれました。もうこのようなことが無いことを望みますが、受験、就活、体調不良、出張、転勤などでブランクになってしまう人も多いかと思います。そういったときのリスタートを好機に、ぜひ、このブログの記事を参考にして理にかなった引き方を身に付けてください。「矢に学ぶ」①矢を分ける②矢筋にのせる③矢押し(今回)④矢引き⑤矢の離れ口⑥矢妻をとる⑦矢になる昔の考え方なので、今では違
57.「弓道の冬は、手が冷たい」は、どうする?弓道の冬の稽古では、弽をする馬手(勝手)はまだ良いのですが、ほぼ素手のままとなる弓手(押し手)は、なんともし難く冷たい。2018年の冬に書いた記事「充電式カイロは使えるか?」弓道の冬は寒さとの戦いでもある。弦が胸に密着して胴着の上を滑っていく。腕のスレスレを通って矢を押し出していく。なので、邪魔になる厚着は出来ないのです。そして、弓をコントロールするために素手でなくてはなりません。しかし、弓道場は寒風吹きさらす造りになっている所が
12.取り懸けで親指を押える位置は?取り懸けで、親指の先端は中指のどこの位置にするのが良いのでしょうか?この質問もよくされます。取り懸けの方法は流派によって違いがあるようですが、ここでは、私が教えられてきたものに、物理的な解釈を加えた方法を説明します。<仮説3>勝手の親指を押さえる位置は中指の第1関節真下が良い?<検証>結論から言います。取り懸けた時の親指の先端は、中指の第1関節真下でないと、軽妙な離れは生まれません。会での取り懸けは、3つの指をほぼ平行に近
7ー1.張り合いについて~取り懸けを解いて離れる方法~<張り合い>張り合いを単純に表現するならば、離れるまで、以下の3つの方向の力をかけ続けている状態となります。これら以外の力が働くと、押し手や勝手がブレて矢は的付け通りには飛び出しません。せっかく整えた的付けを、わざわざズラして離すことになるのです。張り≒押し手で矢軸線上に真っ直ぐ押そうとする力+矢軸線上に勝手を残身の位置まで真っ直ぐに開こうとする力+取り懸けを解こうとする親指を中心としたカケ解きと弦捻り
21.会では見えない動作がある?動と静、動中の静・静中の動、などといった味わいの深い日本語があります。これをどう感じるかは人それぞれですが、弓道の”会”では、それを実感することができます。<仮説12>会では見えない動作がある?<検証>引き分けから会では、腕を折りたたむ方向から腕を残身へ向かう方向へと、そして、取り懸けを弦が外れないようにロックしている方向から取り懸けが解ける方へと、これら二つの力の方向の変換が必須となります。11.取り懸けの親指と中指のクロスをどう
48.スランプの原因を物理的に考察する弓道場の臨時休館で稽古不足となり衰えてしまった筋力もやっと回復してきました。また、低周波治療器のおかげで左肩関節痛も治ってきましたが、どうも矢所が収束しません。スランプと言っていいでしょう。最近は、弓道場の休館、部活休止、受験などで練習不足となり、再開して元の様に引けるようにはなったものの的中が戻らない。この時期、そういう人が多いようにも思えます。こういう時に役に立つのが、自分の射で最も的中が出せるように修正を加えられた現役時代に使っていた
50.取り懸けをミクロに考察してみる(大切な補足編)この時期、大会などで、結果が出せた人、出せなくて悔しい思いをした人、また、メンバーに入れずガッカリした人もいるでしょう。それには、そうなるに至った原因があります。それに向きうかどうかで、これから先の進化を左右します。そういう人たちにこそ、弓道の的中(射技)の物理的考察が参考になれば、幸いに思います。さて前前回、48.スランプの原因を物理的に考察するで弽帽子の首折れを修正できたことに端を発し、49.取り懸けをミクロに
6.詰め合いについてここからは、取り懸けを解いて離れる具体的な方法について説明したいと思います。ここからを読むと、おそらく、今までとは違った自分の射技との向き合い方が、できるようになると思います。離れに導くために、会では、詰め合い、張り合い、伸び合いが大切と言います。詰め合い、張り合い、伸び合いとはいったい何なのだろうか?誰しもが持つ疑問なのですが、具体的に表現する人は少なく、感覚論、精神論、伝承などで表すわけです。私は、誰もが体験できるように、できる限り具体的に表現して説
39.かけほどきの力の反作用も考えてみよう34.かけほどきを身につけようで、「弦ひねりの方向は親指中心として離れのブレを最小とすることが大切です。人差し指で弦を押し、弦を介して親指を前に押し出す方向になることです。」と説明しました。この力の反作用を考えるほうが、力を働かせ易い人もいるかと思います。今回はそれについて説明していきます。<仮説30>かけほどきの力は、反作用を考える方が働かせ易い?<検証>では、反作用を図示してみましょう。上図のように、弦ひねりの反作用は青
3.的中について弓道においては的中が全てではありませんが、めざすは正射必中。中らない練習をいくらやっても上達はしません。的中は「的付け通りに矢を飛ばす」という実に単純な物理現象で生み出せます。「的付け通りに矢を飛ばす」ために不可欠な物理的条件は、以下となります。①正しい的付けができていること。②(矢が乗っている)押し手の親指と(弦を番えている)勝手の親指が、動かない状態(会のまま)で、離れの瞬間を迎えること。会~離れこれらの条件が実現できなければ、いくら精神論を語られ
7ー3.張り合いについて~取り懸けを解いて離れる方法~<張り合い>つづきでは、どうやって取り懸けを解いて離れるのでしょうか?親指と中指をクロスさせた状態で、取り懸けはどうやって解けるのでしょうか。これは難解な知恵の輪を解くことと似ています。暴発させてはいけないが、ブレのない軽い離れでなければならない。完全に相反して矛盾しています。なので、多くの人は、握り込んで暴発を防ぎ、手を開いて離す、となるのは仕方がないと思います。取り懸けを解く離れを生むためにやれるこ
7ー2.張り合いについて~取り懸けを解いて離れる方法~<張り合い>つづきさてここで、会での力の釣り合いを式に表すと、以下のようになります。弓力=骨格に加わる力+骨格を支える筋力+α(両腕を残身まで開く力)引き分けが終わった状態では、このαは、ほぼ0です。会の中でこのαを生み出していく、この力の変換を行うことが張り合いということにもなります。αをできるだけ大きくすることによって、鋭い大離れを生むことができるわけです。では、具体的にどうすればいいのか?
24.弦捻りの中心は、矢軸か親指の弦枕か?取り掛けを解くためには、弦捻りが不可欠です。このことは、11.取り懸けの親指と中指のクロスをどう解くかで物理的に検証しました。クロスさせた親指と中指を指の弾きだけの力で解くことはで出来ません。弦捻りを加えることで簡単に解くことが出来るようになります。捻るということは、回転モーメントをかけるということななので、その力の中心をどこにするかを明確にする必要があります。<仮説15>弦捻りの中心は、矢軸中心か親指の弦枕中心か?<検証
8.伸び合いについて<伸び合い>これが特に抽象的で難解です。しかし、安定した的中や鋭い離れを生むためには不可欠なものとなります。会の状態は外観では静止状態で、矢束や身体が伸びたりする訳はないのに、伸び合えと言っている。張り合いとは違う表現なので、張り合いとは違うものであることは確かだろうと思います。伸び合いは、人が次の動作を瞬時に行うための瞬発力を発するための溜めであると、私は解釈しています。矢勢を出すためと説明する方もいますが、物理的に考えれば矢の初速に影響を与
40.的中は矢から学べ学生さんたちの練習を見ていると、よく見かけることがあります。矢所が安定していない人を指導している時、肩や肘の抜け、上がり、下がりなどを会の中にまで、細かに修正しようとしている場面です。当事者にとっては良かれと思ってやっていることであるとは思いますが、私は、この指導方法には疑問に感じます。逆にありがた迷惑ではないかとも考えています。射形を修正するのは詰め合いまでであって、会に入ったあとは、張り合いや伸び合いに集中させるべきなのです。そして、矢所が
3月のベストな的中です。3月の稽古は週1回ペースに戻ってきました。多少筋力も回復してきたので、今後は、会の安定をとりもどすことを重視しようと思います。(15.胸弦の活用参照)やっと新しい弽にも慣れてきたので、弦枕をカスタマイズすることにしました。カスタマイズした新しい弽の弦枕(カスタマイズは19.弦捻りをかけると離れで弦枕が引っかからないか?参考)ふたたび、このような的中が見られることを目指して、稽古していきたいと思います。的中と仲良しになるためには、ぜひ、弓道の的中
17.正射必中に必要な幾何学的な必須条件弓道は中らない。確かに弓道で的中を出すのは難しいです。では、なぜ中らないのでしょうか?3.的中についてで「的付け通りに矢を飛ばす」ために不可欠な物理的条件について説明しました。しかし、押し手と勝手のブレ量を0で離れることは不可能です。では、どのくらいのブレ量であれば的中できるのでしょうか?<仮説8>正射必中に必要な幾何学的な必須条件がある。<検証>近的の的は直径360mm。的枠の内径を直径350mmとすると、的までの距離が2