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こちらはBLの妄想小説になります。苦手な方は御遠慮ください。****************先生。覚えてますか。あの時、貴方が俺に言ったこと。──なんでもいいよ、俺にできることなら。貴方の言葉に浮かれそうになりながら俺は、そこに張られている卑怯な予防線にも気付いてしまった。だから俺、考えたんだ。精一杯考えたんだよ、先生。***【side潤】「あ、俺……今月誕生日じゃん」「え、なに、お前自分の誕生日忘れてたの?」んー、と小さく唸りながら手に持って
こちらはBLの妄想小説になります。苦手な方は御遠慮ください。****************翔ちゃんはオムライスが好き。ものを食べてる時の翔ちゃんってめちゃくちゃ可愛いんだよ。苦手なものは高いところとか、怖い話とか。運動は嫌いじゃないけど、めちゃくちゃ身体が堅いし、ちょっと鈍臭いところもあるからなんとなく苦手そうに見えるかも。とにかくものすごい頑張り屋さんで、とんでもない量の本とかたくさん読んでて。周りの人のことをよく見てるし、面倒見も良くてしっかり者で、絵に描い
こちらはBLの妄想小説になります。苦手な方は御遠慮ください。****************数日経って理由が分かった。あ、翔ちゃんの笑顔に泣きそうになる理由じゃなくて。あの時イケメンくんが俺を睨んできた理由。「松潤さ」その日の昼休み。思い切って話しかけると、相手はびっくりしたように俺を見上げた。「あ、ここ座っていい?ってか座らせてもらおー」松潤──松本潤。入学してすぐにすっごいイケメンがいるって話題になった、その本人。同級生にとどまらず先輩たちの間で
「あれ、今日カフェ松本くんなの?」もうそろそろ開店時間という頃合。カフェの入口に現れたのは、お客さんでは無く本社社員の櫻井さんで。「おぉっ!おはようございます。今日もイケてますね。」出会った当初から言い続けてる言葉を、嫌がってるのを承知で今日も言う。「は?!一言目から何?毎回しょーもねぇ。」ほら。だけど嫌がってるっていっても、自分ではそう思ってないってだけで俺がそう思ってるのは理解されてるから、何度見ても飽きないその顔に笑みを向けた。「んふふっ、後ろ
真っ白い光に囲まれたその先に君がいた。無垢の空間にキラキラとした瞳が眩しくて、そこだけ時が止まってるような気がした。翔君と出逢ったのは、梅雨も明けた夏の始まりの頃。作品でどうにかこうにか食えるようにはなっていたが、世間的には名も知られてなく、大きな仕事やそれこそ何かしらのタイトルもとれてはいない。出展しても次点が多く、自分に何が足りないのかわからない。つまりは完全にスランプ状態だった。この状況が打破できるならば、どんなことでもしたい。なんでもいいからinputしたいと飢えてた時期だ
そのアルバイトに就いたのは、先輩の紹介があったのと時給が良かった事。そして比較的入る日を自分が選べ、休みたい日に休めたりするのが魅力的だった事もあり。将来就きたい職業に近いから、ってのも勿論理由のひとつではあった。ざっくり言えば、挙式のアルバイトスタッフ。なんだけれど。草むしりも噴水の掃除もするし、引き出物の振り分けもやれば、会場作りやテーブル上の配置準備もする。メインは披露宴での配膳だけど、その日によっては披露宴前のゲストに待合ルームでウェルカムドリンクを渡し
こちらはBLの妄想小説になります。苦手な方は御遠慮ください。****************【side潤】相葉雅紀。男からも女からも、クラスの中からも外からも頻繁に呼ばれるその名前。覚える気がなくても覚えてしまった。だけど所謂「人気者」というやつなんだなくらいの認識でしかなかったし、興味がないから顔も覚えていなかった。その相葉雅紀に突然先生への気持ちを見抜かれた。確かに先生が近くにいる時には、とてもじゃないけど冷静でいられていない自覚はあった。だけど、それでも
こちらはBLの妄想小説になります。苦手な方は御遠慮ください。****************【side雅紀】翔ちゃんが自分のクラスの担任だなんて、聞いてなかった。翔ちゃんのことだから言い忘れたとかそういうことじゃないんだろうなということはすぐに分かった。学校で俺のことを特別扱いする気がないのも、ずっと解ってる。「翔ちゃん!」始業式、学級開きの挨拶というやつを終えて教室を出ていく背中にすかさず声をかけた。「……その呼び方やめろよ」くるりと振り返った翔ちゃん
日曜の昼下がり。かなり溜まっていた仕事を急ピッチで仕上げていった。しばらく使い物にならなかった分、二宮がここぞとばかりに矢のように催促し始めたからだ。急いでいるとはいえ、クオリティは下げたくない。「…うん、大丈夫だ」確かめるように自分に頷いて、顔を上げるとそこにいたはずの彼がいない。奥の部屋へ行ってみると、ソファに座っていた。その表情は穏やかで、見ている自分も温かい気持ちになる。2か月前のあの出来事が信じられないほどだ。「ねぇ、飽きないの?」「全然だね」再開の翌日から2週間
妄想小説です。ご注意ください。BLの意味が分からない方はブラウザバックでお願いします。ゆっくり腰を動かし始めると、「あっ・・・ん・・・あっ・・・あ!」肘を使って上半身を軽く起こして、背中を俺に擦り付けるようにして絶え間なく甘い声を漏らしていた翔くんが、「んーっ・・・ん・・・あーっ・・・!」「くっ・・・翔くん?!」身体を震わせ悲鳴のような声を上げたのと、搾り取るようなナカに感覚に俺が持って行かれたのはほぼ同じタイミングだった。******
翔「いやーごめん」潤「なんで?」翔「ラグビー答えられなくって」潤「ああ、それね。でもさ、それで俺と同じ間違えしてくれたし。翔くんがそば大好きなのは知ってたから」翔「そっか…」潤「翔くんの答えも早くってつい笑っちゃったけど」翔「ははっ、確かに。俺が好きでラグビーね。そうだよな。カタカナって言って旬ならラグビーだよな」潤「翔くん、トップリーグ連れてってくれるよね?」翔「ああ、別にいいけど潤もラグビー好きになった?役とか?」潤「そう言えば99.9であったね。しかも斑目所長ちゃんとラグ
「じゃあ櫻井、あとよろしく。松本くんも、是非前向きに考えてみて?」支配人は笑みを見せると、さっさと出て行っちゃったけど。「────ぇ…?てかそれなら櫻井さんで良くない?イケメンじゃん。」そんな支配人を「お疲れ様です」と習慣で見送りつつ、思わずそう返すと。櫻井さんはアハハと笑って顔の前で手を振った。「いやいやいや。ワタクシなんぞ平凡なもんですよ。てか、松本くんスタイルもいいでしょ?」いや、知らねぇし。というか、モデルなんて無理だよ写真とか。本当に、ココが事務所じゃなか
三年だ。それだけ長い間一緒にいて、何も松本は変わらなかった。普通に会話して、たまに一緒にご飯を食べに行って、あとは体をつなげる。ただ、それだけの関係。松本は何も言わない。好きだとも、付き合おうとも、もちろん、愛しているとも。だから、俺も何も言わなかった。永遠に次に進むことはない関係。次に進むどころか、いつ終わるかも分からない。松本はそれを望んでるのかもしれないが、でも俺はそれじゃどうやらダメだったらしい。だって、好きだった。最初から、ずっと好きだったのだ。いつか終わる。
遠慮なく肌に触れ。何度も何度も重ねた唇は、より馴染んだようにさえ思え。考えることをやめたカラダは翔さんを全身で感じていて。理性を手放して向かっていく俺を、拒否ること無く受け止め続けてくれてる翔さんは、目を閉じ吐息を零し。漏れ出る声は密やかに低く掠れてて、見たことの無いその姿は、想像の遥か上を行く艶やかさに満ちていて。白い肌と、染まる頬───雑に脱がして脱いで、マッパになって。縺れるように入ったバスルーム。手探りにシャワーを全開にして───「うわっ!」冷たさに仰け反
こちらはBLの妄想小説になります。苦手な方は御遠慮ください。****************「松潤の翔ちゃんを見る目、完全に恋してる目なんだもん」自分じゃ気付いてないと思うけど、と相変わらず楽しそうに喋る隣の男。呆気に取られていたら、あ、俺のことは雅紀って呼んで。お前とかなんか寂しいじゃん、といきなり距離を詰められた。まずはこいつ──雅紀が、先生のことを好きだという事実。……本当なのか?本当だとして、それは俺と同じ意味の“好き”なのか?それから俺は傍から見てもわ
ゆっくり滞在してくれる女性グループ数組と、小さい赤ちゃん連れの親子などなど穏やかな午後のティータイム。数時間しか営業していないこのカフェは今日も恙無く閉店の時間になり、後片付けに入る。「あ、そうだ。」閉店時間までもう少しあるかな、という頃カップを下げてきてくれた櫻井さんを、飲みに誘おうかと思って口を開きかけると。声を発するより早く、「松本くんさ、カフェ閉店してからでいいから事務所来てくれない?」そう切り出され。返事をするだけでタイミングを逃した事
こちらはBLの妄想小説になります。苦手な方は御遠慮ください。****************きっと好き過ぎて疲れたんだ。なんで俺ばっかりって。「好きじゃなくなった」「…え?」俺の目の前でずっとスマホの画面を凝視していた翔さんに向かって、気づいたらそう言っていた。「なに?」顔を上げた翔さんと目が合った。さっきまであんなに眉を顰めて難しい顔をしていたのに。今はその表情は穏やかで、なんなら少し微笑んでるくらいで。なんで笑ってんの。俺が言ったこと聞いてた?…聞いてなかったよ
「ど、どうしたの?」いきなりの登場に、思考も身体も固まってしまい動けない。動揺からか、返事の声が小さくなった自分に驚いた。「潤、大丈夫?」翔君は大きめな声。この辺りは閑静な住宅街だし、感情に響くんじゃないだろうか?って心配するほどに大きくはっきりした声だった。「翔君、もう少し声小さくした方が…あと大丈夫だよ。ってか、なにが『大丈夫?』」心配されるようなことは何もない。だけど翔君が血相を変えてる理由が、もし俺の心配なら。そうならすごく嬉しいのだけど。縁側から入ってこようとしてる
妄想小説です。ご注意ください。BLの意味が分からない方はブラウザバックでお願いします。電話で勤務先の先輩となる東山先生を電話をした際、俺はしっかりと【翔さんの幼馴染で一緒に働きたいが故に希望を出した】と伝えた。そして赴任前の挨拶に赴いた時・・・俺のアピールの成果が実り、指導医となる東山先生から翔さんと引き合わせてもらえたんだ。表面上は平静を装ったものの、その実、俺は相当緊張していた。口の中はカラカラで、それを悟られないようにポーカーフェイスで武装する。けれど薄い水色のシャツに濃紺のネク
【翔潤】【潤翔】どちらもあり。瑞樹は【潤翔】も大好物でっす♡①【相葉先生と仲間たち本編(タイトルに翔潤記載あり)】【番外編(潤の誕生日)(翔の誕生日)】*(カラダは潤翔、メンタルは翔潤設定)*↓【本編部分】の40話あたりで登場します。『相葉先生の厄介な嫉妬㊵*翔潤翔さん右固定です*』妄想小説です。ご注意ください。BLの意味が分からない方はブラウザバックでお願いします。(潤サイド)「・・・潤、やめろ」膝にかけた濃紺の羽織の下、翔さ…ameblo.jp
妄想小説です。ご注意ください。BLの意味が分からない方はブラウザバックでお願いします。まだ指1本、第一関節くらいまでしか沈めることはできないけれど、翔くんに物理的にも精神的にも傷を残すことはしたくない。部屋の明かりは翔くんの表情がギリ確認できる程度まで落として、仰向けの翔くんに肌を重ねて温もりを感じ合う・・・それだけでも幸福感が半端ない。「・・・潤っ・・・」蕾の周囲の筋肉をピクピク震わせながら・・・翔くんが俺の名前を呼んだ。「・・・ん?ゴメン・・・痛かっ
妄想小説です。ご注意ください。BLの意味が分からない方はブラウザバックでお願いします。既にリンゴは歪な形になっていて・・・この状況だと翔くんの指も危険だけど、剥いている野菜や果物の可食部が小さくなってしまう懸念もある・・・そうなると不経済だし。「練習すれば大丈夫だって」「ダメ、心配だから」俺が首筋に軽くキスをすると、「お前!そうやって構ってくるから集中できないだろ?!」・・・この初心な反応を見る限り、ガチで翔くんってば童貞なんじゃない?とか思わざる
妄想小説です。ご注意ください。BLの意味が分からない方はブラウザバックでお願いします。そりゃそうだろうね。俺の猛追撃が両家の家族公認・・・というより、両家の家族総出でサポートしてくれてたなんて知ったらさ。俺だって最初に【俺たちの関係なんてとっくにバレていた】って知らされて、家族計画を含めた壮大なる作戦を姉貴たちから聞かされた時には腰が抜けそうだった。翔さんの予想の遥か斜め上をいく事態が水面下で、10年以上の長期計画の元進んでいたんだから。え?だったら翔さんにもっと早い段階で経緯を説明し
妄想小説です。ご注意ください。BLの意味が分からない方はブラウザバックでお願いします。腰が抜けたように座り込んだ翔さんの身体をずらし、壁を支えに座らせる。脚の間に入り肘を取って左腕を上げさせ、二の腕内側の柔らかい部分にも歯を当てる。「気持ちイイ?歯型ついちゃうけど・・・」「服でっ・・・隠れる・・・ところ!」上ずる声で、けど翔さんの口から漏れるのは拒絶じゃなくて俺を求めるような、煽るような、そんな言葉。かりっと乳◯に歯を軽く立てると、「んっ・・ああっ」翔さんが俺の頭に縋るようにし
妄想小説です。ご注意ください。BLの意味が分からない方はブラウザバックでお願いします。緩く勃起したペ◯スに視線を落とし、唇を塞いで舌を絡ませ翔さんの気を上に逸らす。その隙に横目で確認しつつボディソープーをワンプッシュ右手に採り、中指に絡ませ入り口を探った。「んぁっ?!」途端に身体を竦ませる翔さんに、「ジギタール(直腸診)だと思って・・・リアルお医者さんごっこ・・・ね?」「お前っ・・・ばか!」ポカポカ俺の頭や肩を叩いて抗議するけど、それすら可愛く感じつつそのまま指を挿入する。
「お待たせ!行こうぜ行こうぜ~。」着替えて従業員控え室を出て、櫻井さんには事務所の隣りのクロークに居ますと連絡をした。櫻井さんは着替えないし、そもそもの控え室もアルバイトとは別。事務所で仕事をしているなら近くの邪魔にならない目立たないスペースがいいかなぁと思っての事だった。そこに程なく上機嫌な櫻井さんが現れて、一緒に外に出たけど。「あー…今日櫻井さんに会えてメシ行けるんだったら、もう少しちゃんとした格好で来ればよかったな~。」今日の用事はバイトの
「俺さ、なんかわかっちゃったな」早朝から釣ってきたばかりの魚をさばきながら大野がぼそっと呟いた。彼の手際は素晴らしく、魚達が次々と綺麗な形になっていく。釣り仲間でもある料理店の板前さんからプレゼントされた包丁は、【大野智】と名前まで彫っていて、なかなかの切れ味らしい。「何が?わかった?」「松本さんの大事な人って、翔君でしょ?」「…ウチに来てるのがニノか翔君の二人しかいないからって、適当な事言ってるんじゃないよ」あれから2度しか会ってないのに、彼らは互いに『智君』『翔君』と下の名前で