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こんばんは。早速ですが、考えてみたいと思います。第50回試験・実技2・問2(1)まず、4日21時に予想される低気圧に伴う寒冷前線に対応する等温線ついて考えてみます。前線の解析には、等温線集中帯に暖気側(南縁)に着目して決めることが重要な要素の一つになっています。そこで、図9(右下)の図を見てみますと、等温線が3℃ごとに引かれていることに留意して、特に東経140°付近では9℃の等温線の北西側は等温線が相対的に混み合っているのに対して、9℃と12℃の等温線の間隔は広いことから
こんばんは。早速ですが、考えてみたいと思います。第50回試験・実技2・問2初期時刻の2日21時から4日9時にかけての日本海西部の低気圧とトラフTの動きを、低気圧中心は青の×、トラフTを赤の線で示してみました。この4枚の図を追跡ながら見てみますと、トラフTは、2日21時には、低気圧から北西に離れていたところ、時間が経過するにつれて次第に南下しながら4日9時には低気圧のすぐ西側に接近していることがわかります。したがって、今回の問題は、トラフ
こんばんは。早速ですが、考えてみたいと思います。第61回試験・実技試験1今回は図1の初期時刻22日9時における九州の南にある低気圧の動向の予想について、図6(下)の12時間予想図、図7(下)の24時間予想図も用いて下表の空欄を埋めてみたいと思います。(移動方向)初期時刻の22日9時では英文に記されています通り、北緯31°東経130°に位置していますが、図6(下)の12時間後、22日21時の予想では、北緯34°東経142°に位置しており、東北東に進む予想になっています。次に
こんばんは。早速ですが、考えてみたいと思います。第58回試験・実技試験2・問2今回は、図6、図8および図1、図5を用い、「」図6(下)の枠を抜き出した解答用紙に前線を記号を付して記入せよ、という内容の作図問題を考えていきます。まず、「図1、図5を用い」というところで、初期時刻の17日21時で図5の850hPa面の気温分布に図1の地上低気圧の中心とその低気圧に伴う前線を重ねたものが上図になります。これによりますと、地上低気圧の中心から延びる寒冷前線は、6℃~12℃
こんばんは。早速ですが、考えてみたいと思います。第50回試験・問2・(1)(1)③の考察で初期時刻の2日21時と3日21時の500hPaトラフの解析をしたときにお分りになった方もいらっしゃるかと思いますが、もう少し詳しく3日9時と4日9時についても500hPaトラフも解析してみました。まず、初期時刻の2日21時の低気圧と500hPaトラフとの位置関係を見ますと、低気圧は日本の南にあるのに対して、500hPaトラフは地理的に中国東北区に位置しており、両者がまだかなり離れています
こんばんは。早速ですが、考えてみたいと思います。第50回試験・実技2・問2(1)それでは、順にaから求めていきます。a:緯度10°は600海里ですので、これを図上で測りますと,微妙な個人差はあるかもしれませんが、僕の場合は32mmとなりました。2日21時すなわち初期時刻までの24時間の移動距離を図上で測ってみますと、1日21時~2日9時は13mm、2日9時~2日21時は14mmで計27mmとなります。したがって、600×27÷32=506.25、50の倍数での解
こんばんは。早速ですが、考えてみたいと思います。第54回試験・専門知識(a)台風が北上し北よりの寒気が台風の中心付近まで流れ込んできますと、台風自身の暖気核をもつ構造が崩れ、暖気と寒気で構成された低気圧、すなわち温帯低気圧に変化していきます。これを「温帯低気圧化」とよんでいます。(気象庁HP:「台風第7号、第11号、第9号、第10号及び前線による大雨・暴風平成28(2016)年8月16日~8月31日」より)(気象庁HP:台風位置表2016
こんばんは。早速ですが、考えてみたいと思います。第52回試験・実技1今回は、問題文がややこしいので、問題文の内容を改めて整理してみます。本問で対象となっているのは日本海に予想されている低気圧、すなわち問1で初期時刻に本州付近にある台風です。この台風が温帯低気圧に変化しつつある状況であることを示唆する特徴を図6を用いて・500hPaでは-6℃および-9℃の等温線に着目し中心付近の気温の変化について35字程度・700hPaでは乾燥域に着目して中心付近の湿数の
こんばんは。早速ですが、考えてみたいと思います。第56回試験・一般知識今回は、北半球における発達期の温帯低気圧について、温帯低気圧の構造、どういう状況で発達するのか、また温帯低気圧の発達による熱の輸送などを述べた文の正誤を「一般気象学」p183の図7.14『温帯低気圧の発達の模式図』、およびp185の図7.16『発達中の地上低気圧と500hPaの気圧の谷の相互位置』を見ながら(a)から考えてみます。(a)図7.16をご覧いただきますとわかりやすいですが、本文の「低気
こんばんは。早速ですが、考えてみたいと思います。第56回試験・実技試験2・問2今回は、初期時刻から24時間後の8日9時の実況の地上天気図(図11)も用いて、初期時刻で同じ8日9時の数値予報の予想(図9)と比較して、相違が見られるとし、図11における本州の南の熱帯じょう乱および北陸付近の低気圧について、図1の初期時刻における台風、もしくは問1(4)③で解析した850hPa面の前線との関連をそれぞれ述べよ、という内容です。まず、(2)③を振り返ります。僕の答案では、「85
こんばんは。早速ですが、考えてみたいと思います。第59回試験・専門知識(a)(気象庁HP:知識・解説>気象衛星・気象観測>ウィンドプロファイラ「データの見方の例前線の通過」より)上図の2015年5月12日の市来(鹿児島県)のウィンドプロファイラの観測と12時の地上天気図の例を使って考えてみます。12時の地上天気図では薩摩半島にある市来はすでに寒冷前線が通過した後であることがわかります。そこで、寒冷前線が市来をいつ通過したのか、ウィンドプロファイラの観測で見てみますと、
こんばんは。早速ですが、考えてみたいと思います。第55回試験・専門知識(a)まず本文では、日本海北部の低気圧に伴う雲域について、「中心付近には中下層の雲渦がみられ、その北側にはバルジ状の厚い雲域がある。」とあります。文の後半にある「バルジ状の厚い雲域」が存在していることから、日本海北部の低気圧は発達期またはそれ以降の閉塞期(最盛期)のいずれかに絞られてきます。さらに、今度は水蒸気画像に着目しますとわかりやすいのですが、低気圧の中心に向かってその後面から暗域が入り込ん
こんばんは。早速ですが、考えてみたいと思います。第61回試験・専門知識(a)(b)まず、「一般気象学」p192、図7.24『冷気が暖気の下にもぐりこみ、位置のエネルギーが減ることを示す模式図』を見ながら考えてみます。温帯低気圧の発生・発達に結びつく約数千km規模の偏西風帯の波動のことを「傾圧不安定波」とよんでいます。この傾圧不安定波がもしも起こらないとしますと、ジェット気流を挟んで赤道側では吸収する太陽放射エネルギーが宇宙空間へ出ていく地球放射エネルギーよりも大きく
こんばんは。今回は、初期時刻の2日21時に日本海にある低気圧についての問題です。初期時刻の2日21時から36時間後の4日9時にかけて、この日本海の低気圧と問2(1)③での500hPaトラフの解析のときのトラフTとの位置関係の変化について、次回一緒に考えてみたいと思います。なお、予め、解答欄の書き出しに、「トラフTは、2日21時には」とありますので、それに続けて解答する形になっています。第50回試験・実技2・問2※記事中の問題文及び図表は一般財団法人気象業務支援
こんばんは。早速ですが、考えてみたいと思います。第59回試験・一般知識(a)「一般気象学」p183の図7.4の『温帯低気圧の発達の模式図を見ながら考えてみます。温帯低気圧の発生・発達に結びつく約数千km規模の偏西風帯の波動のことを「傾圧不安定波」とよんでいます。この傾圧不安定波がもしも起こらないとしますと、ジェット気流を挟んで赤道側では吸収する太陽放射エネルギーが宇宙空間へ出ていく地球放射エネルギーよりも大きくなるため大気の温度が上昇しようとする一方、極側では逆になり大気の温度
こんばんは。今回は、図6(下)、図7(下)において12時間後までに日本海中部で新たな低気圧が発生し、その後急速に発達する予想であることについての問題です。今回の①ではまず、12時間後と24時間後におけるこの低気圧から見たトラフAとの最短距離とその方向を求める内容の問いについて次回、一緒に考えてみたいと思います。第61回試験・実技試験1・問2問題文及び図表は一般財団法人気象業務支援センターの了承を頂いて使用しています。25日分の考察編は次回更新の予定です。
こんばんは。早速ですが、考えてみたいと思います。第55回試験・専門知識(a)温暖前線の模式図とある任意の地点Aにおけるエマグラム(状態曲線)を載せてみました。温暖前線では、寒気の上を暖気が滑昇している構造をしていますが、寒気の上にいきなり暖気があるわけではなく、接している部分には転移層(遷移層)という部分があります。この部分の温度分布はどうなっているかを右側の地点Aにおけるエマグラムで見ますと、下層では寒気、上層では暖気がありますので、高度が高くなるにつれて温度が高くなっ
こんばんは。前回の続きを考えてみたいと思います。(2)図3(上)の500hPaの高度・渦度解析図に基づき、図1で日本海にある低気圧の地上中心の上空500hPa面における正渦度移流の方向を16方位で答えなさい、ということですが、正直、「えっ?」っていう感じですね。「正渦度移流の方向」を求める問題はこれまでなかったような気がします。でも、落ち着いて考えますと、まず地上の低気圧の中心を図3に写しますと、ほぼ、正渦度の極大値、+240(×10-6/s)付近になります。次に正
こんばんは。早速ですが、考えてみたいと思います。第54回試験・実技1・問3今回は、図7(上)の地上気圧・降水量・風12時間予想図について低気圧の進行方向前面にあたる関東地方の、地上気圧の分布の特徴およびその分布と関連する大気下層の気温分布の特徴を図8(上)850hPa面、図9の925hPa面に着目して述べよ、という問題です。この問題では、2つの「特徴」について40字程度で解答しなければなりませんので、どちらについても過不足ないよう解答に盛り込む必要があります。そこで問われてい
こんばんは。早速ですが、考えてみたいと思います。第57回試験・実技試験1今回は、穴埋め問題ということで、本文の段落ごとに読んでいきながら考えてみます。(第1段落)まず、「地上天気図(図1)によると、九州の南西海上に中心気圧(①)hPaの低気圧があって、東北東に(②)ノットで進んでおり、低気圧から前線がのびている。」とあります。図1を見ますと、北緯30°東経128°付近にある、前線を伴った温帯低気圧がこれに該当します。地上天気図において等圧線は4hPaごとに実線で引か
こんばんは。今回は地上気圧の12、24、36、48時間後の各予想図より初期時刻(2日21時)の日本の南の低気圧に関連して、低気圧中心の予想位置を解答図に×印で記入して実線で結んでさらに日時を記入するという作図の問題です。実技試験で予想される経路図を作図する問題はよく出題されますので確実に得点しておきたいところです。次回、2019年1月1日に一緒に考えたいと思います。第50回試験・実技2(解答図→気象業務支援センターHP「過去の試験問題」でダウンロードできます。)
こんばんは。今回は、図6の500hPa気温・700hPa湿数の12時間予想図と36時間予想図を用いて、500hPaの気温と、700hPaの湿数のそれぞれにおいて、台風が温帯低気圧に変化する状況を示唆する特徴を解答するという問題です。問題文が少しややこしいですが、ここで慌てず、要点を整理して解答に臨むという意識で演習してみましょう。次回、一緒に考えてみたいと思います。第52回試験・実技1※記事中の問題文及び図表は一般財団法人気象業務支援センターの了承を頂いて使用しています。
こんばんは。早速ですが、考えてみたいと思います。第60回試験・一般知識まず、図について問題文の冒頭に説明があり、「北半球中緯度において水平方向にも高度方向にも一様な西風が吹く場があり、ある波動がこの場に重なった状況を考える。」とし、さらに「図は、そのような状態における東西方向の鉛直断面図で、等圧面pおよびp+Δp(Δp>0)の高度を細い実戦で、気圧の谷の軸を太い実線で示している。」とあります。ここで、pとp+Δp(Δp>0)がわかりにくい方は、例えば、p=500、Δp=200
こんばんは。早速ですが、考えてみたいと思います。第54回試験・一般知識(a)「一般気象学」p183の「温帯低気圧の発達の模式図」を見ながら考えてみることにします。図の上段が500hPa面天気図、下段が地上天気図を表わしており、また図の左側から、発達の初期段階を「第1期」、中央の発達期を「第2期」、右側の発達過程が終了した段階を「第3期」として表わしています。また図中において、塗りつぶしで表している範囲を寒気、ドットで表している範囲を暖気、500hPa面の低気圧と地上低気圧
こんばんは。今回は、問2(1)②で考察した本文の下線部「3日9時以降、低気圧の移動方向は北北東に変化し、3日21時以降、移動の速さは速くなると予想されます。」という部分について、その要因と考えられる500hPa面トラフと低気圧との関連の時間的変化がどうなっていくのかという問題です。一見、要因・根拠を考える問題のように見えますが、よく読みますと低気圧の移動と500hPaトラフの深まり・浅まり及び低気圧との位置関係の経過の特徴を解答する問題であることがわかります。さてどんな特徴が見
こんばんは。今回は、前回完成させた経路図に関する問題です。この経路図からわかる低気圧の移動についてa~fまでの空欄を穴埋めするというものです。次回、一緒に考えてみたいと思います。第50回試験・実技2・問2(1)※記事中の問題文及び図表は一般財団法人気象業務支援センターの許可を頂いて使用しています。考察編は3日23時の更新予定です。
こんばんは。早速ですが、考えてみたいと思います。第57回試験・実技試験1・問1今回は、初期時刻(14日21時)の12時間前にあたる14日09時の地上低気圧の位置の緯度・経度を図1の情報に基づいて求めよ、という内容です。12時間前の地上低気圧の位置を求める方法を上図に示してみました。問1(1)①で触れましたように、地上低気圧は東北東に20ノットで移動しています。まず、12時間前の位置を求めるにあたって、このノット(KT)がどういう単位なのかを押さえておく必要があります。
こんばんは。今回はトラフの解析の問題です。初期時刻の2日21時に日本の南にある低気圧に関連して図9の48時間後の位置に対応するトラフTが解答図に予め記入されており、そこから遡って図7の24時間後、図5の初期時刻のトラフの位置を500hPa面の高度と渦度に基づいて記入せよ、というものです。初期時刻から時間を追って予想されるトラフの解析を行う問題と違って、48時間後から時間を遡ってトラフの解析を行う問題は初めてみましたが、いずれにしてもポイントは同じですので解析してみることにし
こんばんは。今回の専門知識は、北半球の偏西風帯における、東進する発達中の温帯低気圧についての問題です。発達中の温帯低気圧や、それに伴う温暖前線と寒冷前線の仕組みについて、次回一緒に考えてみたいと思います。第61回試験・専門知識問題文及び図表は一般財団法人気象業務支援センターの了承を頂いて使用しています。14日分の考察編は次回更新の予定です。
こんばんは。今回は、図3(下)、850hPa気温・風、700hPa鉛直流の分布から、前線の波動から低気圧が発生することを示唆する鉛直流と温度移流の分布の特徴について解答用紙に予め示した書き出しに続けて解答せよ、という内容です。鉛直流に着目してわかる特徴、温度移流に着目してわかる特徴について図からどう読み取って文に落とし込むのか、次回一緒に考えてみたいと思います。第59回試験・実技試験1・問1問題文及び図表は一般財団法人気象業務支援センターの了承を頂いて使用しています。