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こんばんは。今回は地上天気図で、北海道付近にある低気圧には、これに伴う前線が描かれていないので、実際に解析するという問題を考えてみたいと思います。前線解析に必要な資料を見るだけでなく、これまでの問題で解答した知見も使って考えませんと、なかなか厄介な問題だと思います。問1※記事中の問題文及び図表は一般財団法人気象業務支援センターの許可を頂いて使用しています。作図の解答用紙はこちら→(一財)気象業務支援センターHP「過去の試験問題」の平成29年度第1回(48)試験問題一
こんばんは。今回は、図3(下)、850hPa気温・風、700hPa鉛直流の分布から、前線の波動から低気圧が発生することを示唆する鉛直流と温度移流の分布の特徴について解答用紙に予め示した書き出しに続けて解答せよ、という内容です。鉛直流に着目してわかる特徴、温度移流に着目してわかる特徴について図からどう読み取って文に落とし込むのか、次回一緒に考えてみたいと思います。第59回試験・実技試験1・問1問題文及び図表は一般財団法人気象業務支援センターの了承を頂いて使用しています。
こんばんは。西日本を中心に大きな被害をもたらした台風5号(ノルー)。上陸してからも日本海側をノロノロ北上して、明日(9日)夜に温帯低気圧に変わるようです。昨年夏、幾つかの台風が東北や北海道に接近或いは上陸し大きな被害を与えると言う、今までとは違ったパターンの台風が現れたのは記憶に新しい所ですが、今回の台風も発生から約半月も生き延びると言う長寿ぶり、且つ本州に上陸してからもスピードを上げる事無く北上すると言う、昨年とは違った意味であまりお目にかかれない台風でした。
こんばんは。第49回気象予報士試験の受験申請の受付が今週金曜日(12月1日)までのようです。受験の予定の方で申請がまだの方はお急ぎを。それでは早速考えてみたいと思います。①まず、「低気圧と500hPaトラフとの関係」の視点から考えてみます。この問いでは、500hPaトラフの解析の設問がありません。したがって、12時間後・24時間後・36時間後の500hPaトラフの位置を各々解析して、地上低気圧との位置関係を確認することになります。ここでトラフの解析方法を確認し
こんばんは。今回は、初期時刻から24時間後の8日9時の実況の地上天気図(図11)も用いて、初期時刻で同じ8日9時の数値予報の予想(図9)と比較して、相違が見られるとし、図11における本州の南の熱帯じょう乱および北陸付近の低気圧について、図1の初期時刻における台風、もしくは問1(4)③で解析した850hPa面の前線との関連をそれぞれ述べよ、という内容です。図11の実況によりますと、結果的に2つの低気圧が存在していることになっているのですが、これは一体どういうことなのか、これまでの考察を振
こんばんは。今回は、図が変わり、図7(上)の地上気圧・風・降水量の12時間予想図で、低気圧の進行方向前面にあたる関東地方における気圧分布の特徴と、これに関連する図8の850hPa面、図9の925hPa面のの気温分布から、大気下層の気温分布の特徴を述べよ、という問題です。特に地上の予想で気圧の分布の特徴をしっかり読み取ることができれば下層の気温分布の観点からなぜそうなるのかが納得できるという問いになっているように思います。このことについて次回一緒に考えてみたいと思います。第5
こんばんは。今回の専門知識は、北半球の偏西風帯における温帯低気圧についての問題です。台風の温帯低気圧化、低気圧の発達の際の熱の輸送、など(a)~(d)の文の正誤について次回一緒に考えてみたいと思います。第54回試験・専門知識※記事中の問題文及び図表は一般財団法人気象業務支援センターの了承を頂いて使用しています。11日分の考察編は次回更新の予定です。
こんばんは。沖縄付近で「猛烈な」レベルだった台風は北上と共に急速に衰えて温帯低気圧に変わったようですが、我が家付近(東京の外れ)では先ほどから時折強い風が吹いているようです。台風から温帯低気圧に変わりましたが、雨も風もまだ油断は出来ませんね。そして明日(6日)も暑いとか。いつになったら衣替え出来るのやら・・・。さて、我が家には中学生と小学生の子供がいますが今回は中学生の上の子に関するお話を・・・。小学校同様、中学校でも様々な行事があります。今月は校内合唱コンクー
こんばんは。今回の専門知識は、北半球の偏西風帯における、東進する発達中の温帯低気圧についての問題です。発達中の温帯低気圧や、それに伴う温暖前線と寒冷前線の仕組みについて、次回一緒に考えてみたいと思います。第61回試験・専門知識問題文及び図表は一般財団法人気象業務支援センターの了承を頂いて使用しています。14日分の考察編は次回更新の予定です。
こんばんは。今回は、図9で22日15時から18時頃にかけて見られる高度0.7kmと1kmの間の鉛直シアーについて、これに最も関連しているものを、下枠のア〜エより一つ選べ、という問題です。この鉛直シアーは何によるものか、予想図も用いながら、次回、一緒に考えてみたいと思います。第61回試験・実技試験1・問3問題文及び図表は一般財団法人気象業務支援センターの了承を頂いて使用しています。3日分の考察編は次回更新の予定です。
こんばんは。早速ですが考えてみたいと思います。(1)問題の冒頭では解答に際し、細かく指示されていますので、見落とさないように注意が必要です。マーカーペンなどで忘れないよう、チェックするなどで習慣付けましょう。①まず図1の気象衛星画像を見てみます。中国大陸から日本の東海上に延びている帯状の雲域ですが(1)の冒頭にあります通り、10の倍数で解答することに注意しますと、「北緯30°に沿って」ということになります。①30②南西諸島付近に着目しますと、可視画像・赤外画像と
こんばんは。今回の一般知識は、大規模な大気の運動から、温帯低気圧の発達についての問題です。問題では、中緯度の温帯低気圧が発達し、その発達過程が終了した段階における特徴について(a)~(c)の文の正誤を判断する形になっています。さてどういう特徴が現れるか、問題を解きながら次回一緒に考えてみたいと思います。第54回試験・一般知識※記事中の問題文及び図表は一般財団法人気象業務支援センターの了承を頂いて使用しています。10月1日分の考察編は次回更新の予定です。
こんばんは。今回から、実技試験2の問題に入りたいと思います。まず初めは、図1の地上天気図から日本付近の気象概況について述べた本文の穴埋め問題です。初見では、石垣島付近の台風の動向が主となりそうですが、まずは今後の考察の基となる現況を押さえておきましょう。次回、一緒に考えてみたいと思います。第60回試験・実技試験2問題文及び図表は一般財団法人気象業務支援センターの了承を頂いて使用しています。18日分の考察編は次回更新の予定です。
こんばんは。今回は、図1の日本の東にある温帯低気圧について、図3の500hPa天気図における強風軸とどのような位置関係にあるのか、問題文の下枠から選択せよ、という内容の問題です。特に、図3において強風軸とはどのようなところを指すのかを中心に、次回、一緒に考えてみたいと思います。第60回試験・実技試験2・問1問題文及び図表は一般財団法人気象業務支援センターの了承を頂いて使用しています。20日分の考察編は次回更新の予定です。
こんばんは。今日は毎年恒例、千本釈迦堂の大根焚きに行ってきました。毎年必ず、テレビのニュースで流れる京都のメジャーな恒例行事なので、人出が多く、長蛇の列に並んで、いただきました。@千本釈迦堂と、今度は、おみやげにということで、豆餅でおなじみの出町ふたばさんへ、今日は木曜日だし、紅葉もほぼ終わったのでそれほどの行列でもないだろうと高をくくっていたら、ここもまた長蛇の列。も~、TDLかUSJのアトラクションじゃないんですから。さて、今回は図10の酒田(山
こんばんは。今回は、図5の名瀬または鹿児島のエマグラム(状態曲線)が初期時刻(6月14日21時)の12時間前の6月14日09時の観測の者であることに関連して、初期時刻に九州の南西海上にある温帯低気圧が12時間前にどの位置にあったか、を割り出す内容の問題です。図1の情報を基にどのように求めるか、次回一緒に考えてみたいと思います。第57回試験・実技試験1・問1(3)問題文及び図表は一般財団法人気象業務支援センターの了承を頂いて使用しています。15日分の考察編は次回更新の予
こんばんは。今回は、図6(下)、図7(下)において12時間後までに日本海中部で新たな低気圧が発生し、その後急速に発達する予想であることについての問題です。今回の①ではまず、12時間後と24時間後におけるこの低気圧から見たトラフAとの最短距離とその方向を求める内容の問いについて次回、一緒に考えてみたいと思います。第61回試験・実技試験1・問2問題文及び図表は一般財団法人気象業務支援センターの了承を頂いて使用しています。25日分の考察編は次回更新の予定です。
こんばんは。早速ですが、考えてみたいと思います。第59回試験・専門知識(a)(気象庁HP:知識・解説>気象衛星・気象観測>ウィンドプロファイラ「データの見方の例前線の通過」より)上図の2015年5月12日の市来(鹿児島県)のウィンドプロファイラの観測と12時の地上天気図の例を使って考えてみます。12時の地上天気図では薩摩半島にある市来はすでに寒冷前線が通過した後であることがわかります。そこで、寒冷前線が市来をいつ通過したのか、ウィンドプロファイラの観測で見てみますと、
またまたバングラデシュ出張~今回はワタクシの番ではないと思ったのだけど、諸事情により、、、、、なんてこった。本日は台風(温帯的圧)の影響もあってどうなるかと思ったけど。ってか、「残念な」ことに飛行機が飛ばなかったので、となることに期待したのだけど。駄目だった。と、いう訳で、恒例の空港で最後の食い納め。安定の吉牛💛そしてタマゴ♪海外じゃ生タマゴは難しいから。やっぱこれだよね~では、行ってきます。
こんばんは。早速ですが、考えてみたいと思います。(a)(b)まず、気温について考えてみます。二つの等圧面間の高度差のことを層厚(そうこう)とよんでいるんですが、実は単位面積あたりの気柱で考えた場合、Aの等圧面間の気柱の重さとBの等圧面間の気柱の重さは同じになります。それでは、AとBの気柱の重さは同じなのに高度差、つまり層厚に差が生じる原因は何かといいますと、気温の違いによるものです。A付近では層間の空気密度が小さい、つまり空気を構成する気体の分子が活発に飛び交
こんばんは。早速ですが、考えてみたいと思います。第55回試験・専門知識(a)温暖前線の模式図とある任意の地点Aにおけるエマグラム(状態曲線)を載せてみました。温暖前線では、寒気の上を暖気が滑昇している構造をしていますが、寒気の上にいきなり暖気があるわけではなく、接している部分には転移層(遷移層)という部分があります。この部分の温度分布はどうなっているかを右側の地点Aにおけるエマグラムで見ますと、下層では寒気、上層では暖気がありますので、高度が高くなるにつれて温度が高くなっ