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こんにちは!相変わらず暑い日が続きますが、雨でないだけ感謝ですね。さて、今回は船内で大活躍する何でも屋さんについてご紹介します!Q.食事は専門のコックさんが作ってくれるようですが、洗濯・掃除はどうしているのですか?A.洗濯乾燥機室があるので、干す手間要らずです。部屋の掃除・ゴミ箱のゴミ回収は週1〜2で、見習いコックさんがやってくれます!まず、洗濯乾燥機室ですが、以下の写真のような感じです。↑日本人船員用の洗濯機。小さくて分かりづらいですが、右二台には「cleanclotho
以前(機関)の免状について紹介しました。長たらしい記事ですが、そちらを先に読んでもらえればこの記事を理解しやすいかなと思います。今回は(航海)になります。この資格は大型船の船長や航海士として船を運航するために必要な資格です。6級は海技免状の中で一番下位であり、船長として運航できるのはタグボートぐらいの大きさまでとなります。試験も海技免状の中で最も易しく、さらに口述試験無しです。ただし、試験自体は簡単とはいえ海技免状ですので免状申請には海事関係学校を卒業するか、所定の乗船履歴が必要となります。
おはようございます。これまでの記事をお読み頂くと、やたら階級が出てくるなとお感じの方もいると思うので、それについてご説明します!Q.船内では名前では呼ばれないのですか?A.はい、その通りです。佐藤三等航海士と言う人も吉野三等航海士と言う人も、船内では「サードッサー」と呼ばれます。↑夏服と制帽。肩についている板(肩章と言います)の金線の本数が階級を示します。これだけでは、何のことやらという感じですね💦船長キャプテン首席一等航海士チーフ・オフィサー次席一等航海士
こんにちは。来週の乗船に向け、長かった休暇もようやく終わろうとしています・・・さて、今日は乗船勤務中の服装について書いてみます!Q.以前の記事でツナギを着てる写真がありましたが、整備作業中以外は何を来てるんですか?A.航海当直中は、ユニクロのポロシャツと作業着のスボンを着ています。出入港時のみ、制服を着ます。貨物船は一旦港を出港し、パイロットさん(離着岸操船を専門にやってくれる人)が下船された後は、外部の人は誰もいなくなります。そのため、航海中は比較的ラフな格好となります。
口述試験は以前紹介したとおり、面接形式です。特筆する持参物は海事六法といわれる海事関係法令の法律書です。重いです。あまり古すぎるものは使えません(何年以降のもの、と指定があります)が、現役の船員さんは船か会社で借りるか、学生時代のものを持ってくればいいでしょう。私はそうはいかないので買いました。試験勉強ですが、口述試験の参考書も売ってます。内容的には筆記とあまり変わりません。口述試験は今まで船で経験してきたこと、筆記で勉強してきたことをきちんと理解しているかどうか確認するための試験です。私の
ここでは船の職種について紹介します。船乗りになろうと思っている方の参考にしていただければ幸いです。船乗りになろうと思ったら、通常は海事関係学校へ進むことになります。これまでも別記事で紹介してきた通り、船の仕事は分業制です。まず(航海)か(機関)どちらを選ぶか悩むことになると思います。医学生が内科を選んだら内科医として専門性を高めていくというように、基本的に選んだ職種を極めていくということになります。(航海)であれば航海士から始まって、ゆくゆくは船長として船の責任者を目指すことになります。(
ちょっと趣向を変えて、一問一答形式で質問に答えてみたいと思います。自社養成志望の大学生からよく聞かれた質問です。実は乗船中にOB訪問の依頼を頂くこともあったので、これからはこのブログを見て下さいと言うことにします笑Q1.どの貨物船が好きですか?A.LNG船です。私は今までLNG船とコンテナ船にしか乗ったことがないのですが、コンテナ船は北米〜欧州の往復航路というように、日本に一切寄港しない船もあります。世界各地を巡りたいからコンテナ船が好きだという人ももちろんいます!一方LNG船は
ここでは受験手続きについて紹介します。受験の申請は運輸局から申請書類を取り寄せて郵送で行うか、直接窓口に赴いて行います。近年流行のネット申し込みなんてありません。受験料の納付は収入印紙です。試験は全国津々浦々とはいきませんが、各地で実施され、年4回の定期試験の他に臨時試験もあります。受験者数は他の資格試験と比較にならないぐらい少ないのに、受験機会はすごく多いです。これは恐らくスケジュールが立てづらい現役の船員さんのために、受験機会をたくさん設けてあるのだと思います。筆記に関しては受験資格が
まず試験の内容から紹介します。前回の記事で紹介した通り、6級海技士試験は口述試験がありません。筆記と身体検査だけです。身体検査は3級海技士(機関)の記事を参照してください。同じです。筆記はすべて択一式で、解答用紙も解答欄が割り振ってあります。難易度的には1級小型船舶免許試験に毛が生えた程度で、小型船舶のテキストだけでも合格できるかもしれません。一応、『成山堂』の6級テキスト買いましたけどね。もちろん海図試験もあるので、コンパス、三角定規、デバイダーといった作図用具は必須持参物となっています
ここでまた海上自衛官のお話をします。自衛官は今まで船に乗っていたにも関わらず、退職後に船員として働く人は少数です。現職中は海技免状がいらないことは以前の記事で説明したとおりですが、せっかく乗船履歴があるのに取得意欲は低い(私が現職の頃はそうでした)のです。勤務形態上、取得のためのスケジュールが合わせにくいことも大きな理由の一つですが、自衛隊独自の職種の細分化も影響していると思います。自衛隊では短い期間で船乗りにしなければならない(短い期間でも船乗りできる)ので、民間の船員の様に人材の育成に時