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【オオカムヅミ/黄泉の軍勢を退けた桃神】@art.mochida.daisukeオオカムヅミ(意富加牟豆美命)は『古事記』によると、黄泉の国でイザナギを黄泉の軍勢から助け出した「桃の木の神霊」として登場しています。「大いなる神のミ(霊)」という意味の神名で、他にも大いなる神の実と解釈し「大神実命」と表記する場合もあり、桃太郎神社(愛知県犬山市)ではオオカムヅミが生まれ変わり桃太郎として鬼を退治したとされます。『日本書紀』にも登場しますが、神名は明
おはようございます。発行者の月読です。今回は前回の続きで特別企画『出雲大社と美保神社と金持神社』の道中記の後編その2です。『素鵞社』(そがのやしろ)の御砂と稲佐の浜から持って来た御砂との交換のところからです。素鵞社は出雲大社の本殿の裏側で一番北側に在る御社(おやしろ)です。大国主命様の義理のお父さんの『須佐之男命』(スサノオノミコト)様が祀られております。この素鵞社に参拝したあとに御社の側面や裏側に御座います御砂を稲佐の浜から持って来た御砂と交換する形で持って帰るコトが出来ます。こ
【ニギハヤヒ/神武天皇と戦った大和の神】@art.mochida.daisukeニギハヤヒ(邇藝速日命)は、有力古代豪族の物部氏(もののべし)の祖神とされ、神武天皇に最後まで抵抗した大和の支配者ナガスネヒコ(トミヒコ)が奉じていた神様です。そのナガスネヒコの妹トミヤスヒメを娶り、ウマシマジを設けました。このウマシマジが穂積氏(ほづみし)、熊野国造和田氏(くまののくにのみやつこわだし)の祖神ともいわれています。神武天皇率いる皇軍を襲撃し撃退したナガスネ
神社やお寺はとりあえず、見に行くと何かある…そんな罰当たりな目的でしか訪問してません。いやホント、罰が当たりそう。比較的近いところに面白そうな神社がありました。名前も星宮とは今風です。なんと、注連縄が蛇!私は特別、蛇嫌いではないけれど…見慣れないこの蛇に近寄るのはちょっとこわごわ。結構、良く出来てる。紫陽花の花手水。…もきれいだけど、その上の部分にも華やかな和の飾り。再び、蛇の注連縄。本殿の前には、茅の輪くぐり。蛇さんの身体には、お賽銭がはさんであります。あら人型?この注連縄
岐阜県瑞浪市にある古墳、続きです。今日アップする戸狩荒神塚(とがりこうじんづか)古墳は、中央道の瑞浪ICの出口すぐの場所。↑戸狩荒神塚古墳、南西側からかなり目立ちます直径約60メートル、高さ約8メートル、2段築成、5世紀代築造の円墳。場所はこちら:35.367959,137.236150↑戸狩荒神塚古墳の解説板被葬者は八坂入彦命に関係のある「東農地区一帯に勢力を持っていた大豪族」であろう・・・・と書かれてます↑解説板がある南側から墳丘に登ることは
【ハニヤスヒメ/地母神から生まれた粘土の神】@art.mochida.daisuke粘土を司るハニヤスヒメ(火之迦具土神)は、『古事記』において「神産み」と呼ばれるイザナギとイザナミの夫婦神が多くの神々を産み成した逸話に登場します。イザナギとイザナミは天の沼矛を授かり、その天の沼矛を使い、まだ安定せず無形だった大地を固めていきます。そして国土を産み成した後に、神々を生み出していきますが大地母神イザナミでも難産であった神がいました。それが火の神ヒノカグツチで、
【イチキシマヒメ/宗像大社辺津宮に鎮座する女神】@art.mochida.daisukeこの女神はタギツヒメとタキリビメ(タゴリヒメ)と三姉妹で、宗像大社にお祀りされ「宗像三女神」と呼ばれています。『古事記』によると、天眞名井(あめのまない)でアマテラスとスサノオが交わした「誓約(うけい)」という儀式の中で生まれた女神達です。「誓約」の際に、アマテラスがスサノオの剣を噛んで吹き出した霧から生まれた三女神の次女がイチキシマヒメ。この誓約によって五男三女神が生まれ、「ひな人
【ウムガイヒメ/オオクニヌシを蘇生させた女神】@art.mochida.daisukeウムガイヒメ(蛤貝比売)は、貝の蛤を神格化した神様であるとされます。この女神は、オオクニヌシの神話に登場し、カミムスビの勅命を受けて八十神に殺されたオオクニヌシ(オオナムチ)の蘇生と治療にあたりました。この時にキサガイヒメ(𧏛貝比売)も一緒に遣わされていて、二柱で一対となる関係性がみられます。白兎の託宣により稲羽の女神ヤガミヒメと結ばれたオオクニヌシでしたが、ヤ
【シナツヒコ/風の神様】@art.mochida.daisuke風の神様シナツヒコ(志那都比古神)は、『古事記』では、イザナギとイザナミが夫婦の契りをして産んだ神々の一柱が風の神シナツヒコです。『日本書紀』では、イザナミが朝霧を吹き払った息からシナトベまたの名をシナツヒコ(級長戸辺命またの名を級長津彦命)が産まれたとされています。名前の「シナ」は、「シ」が風の古語とも「息」ともいわれ「ナ」が「多い」や「大きい」という意味を持つので、「大風」あるいは「大きな息
【ククノチ/イザナギイザナミが生んだ木の神】@art.mochida.daisuke木の神ククノチ(久久能智神)を描いてみました。ククノチは『記紀神話』において、イザナギとイザナミが生んだ木の神様や木の祖神とされる神様で、同じ木の神様オオヤビコと同じような神格を有している自然神です。ククノチの「クク」は「木々」が転訛したものや「茎」の音の交替形ともされていて、「チ」は神霊、精霊の意味といわれます。吉備津彦神社(岡山県岡山市)の境内に「坂樹
【セオリツヒメ/罪穢れを祓う清流の女神】@art.mochida.daisukeセオリツヒメは『古事記』や『日本書記』には登場しませんが、『祓祝詞』と『大祓祝詞』にその名が出てきます。神社には祓社(はらいのやしろ)や祓殿(はらえどの)、祓所(はらえど)という施設を備えた神社が全国各地にあります。これは、参拝の前に、祓社にて俗世の穢れを祓ってから、本殿へ向かうのが正しい参拝の作法だからです。この祓社にお祀りされている神様が四柱いて、その一柱がセオリツヒメです
【クシナダヒメ/稲の神霊を現す女神】@art.mochida.daisukeクシナダヒメ(櫛名田姫、奇稲田姫)は、ヤマタノオロチの犠牲になる寸前でスサノオに助けられた女神で、山の神様オオヤマヅミの孫娘(テナヅチ、アシナヅチの娘)にあたります。山神オオヤマヅミは子沢山で、クシナダヒメはコノハナサクヤヒメとイワナガヒメの姪っ子になり、他にオオヤマヅミの娘カムオオイチヒメもまたスサノオの妻で、系図を見ても山神オオヤマヅミとスサノオはかなり深い関係といえます。『古事記』に
笠間市の常陸国出雲大社参拝も済み社務所へ向かいます社務所が新しくなったみたいしっかし注連縄は見事ですねぇこちらも飾られていましたさて宇宙蛇の夢を見て来ますわぁ~天井にいましたぁ~壁面にも迫力すごいです見事すごかったいまにもこちらへ来そ
現在、地球上の人類のおよそ9割が右利きと言われています。これに対して人類以外の動物はその殆どが左右両利きです。本来、四足性の動物にとっては前肢後肢とも左右の力の不均衡は適応性に不利に働きます。左右どちらも自在に均等に使えることが高い生存率に繋がるのです(人間も二刀流の宮本武蔵は強かった)。その点からすると利き手の発達は上肢(前肢)が自由に使えるようになった霊長類の特性と考えられます。それでは霊長類にも人類のような左右の利き手の偏りはあるのでしょうか。国内外の研究機関(テキサス大学ウィリアムD
【造化三神/宇宙創造の祖神】@art.mochida.daisuke『古事記』は天地開闢から始まりますが、その際に一番最初に現れた神様がアメノミナカヌシ。続いてタカミムスビとカミムスビが現れますが、すぐ身をお隠しになりました。この三つ柱の神々を総称して「造化三神(ぞうかさんしん)」と呼び、造化三神は男性女性の区別がない独神(ひとりがみ)でありますが、現れてすぐに身を隠す点は捉えどころが難しい存在といえます。この造化三神を原子核を構成する「陽子(タカミムスビ
【アヂスキタカヒコネ/賀茂氏の氏神】@art.mochida.daisukeアヂスキタカヒコネ(阿遅鉏高日子根神)を描いていみました。アヂスキタカヒコネは、オオクニヌシと宗像三女神タキリヒメの間に産まれた御子神とされ『古事記』では別名にカモノオオミカミ(迦毛大御神)とあり、地祇系の鴨氏(加茂氏)の祖神とされる神様です。アヂスキタカヒコネの神名の「スキ(シキ)」は鋤のことで、鋤を神格化した農耕神であるといわれ、現在も農業の神、雷神、不動産業の神として
縁ある皆様こんにちは先日、10/7と8日2日間にわたって開催した「真菰と麻にまみれた~い」いつものように「マコモハーモニー」飲み放題体の中から、外からまみれていただきました真菰とマコモのお話真菰の注連縄練習(縄綯い)特大真菰注連縄づくりやり切った~~満足すご=い1日目2日目からのー追いワーク(笑)空っぽな頭になって、真菰を使った「鶴」と「亀」真菰と麻の鶴真菰の亀真菰と麻(アラソ)の注連
【クラオカミノカミ/血から生まれた水の女神】@art.mochida.daisukeクラオカミノカミ(闇淤加美神)は『古事記』において、イザナギがヒノカグツチノカミ(ヒノヤギハヤオノカミ、ヒノカガビコノカミ)を斬りつけた際に、剣を伝いイザナギの手に付いた血から生まれ出でたと記されています。同時にクラミツハノカミ(闇御津羽神)の神名も記載があり、二柱とも水の神、水の女神とされます。龗(おかみ)は龍の古語でもあり、龍は水や雨を司る神として信仰されていましたの
【ヤタガラス/神武天皇を導いた神の使い】@art.mochida.daisuke日本サッカー協会のエンブレムとしても有名なヤタガラス(八咫烏)を描いてみました。ヤタガラスは『古事記』に登場し、初代天皇となる神武天皇(カムヤマトイワレヒコ)が九州から大和に遠征する「神武東征(じんむとうせい)」の際に、高天ヶ原の神々によって神武天皇のもとに道案内として遣わされました。『古事記』によると神武一行は、九州を出発し東に向かい阿岐国(広島県)、吉備国(岡山県)と
【オモイカネ/天照から神勅を授かった知恵の神】@art.mochida.daisuke『古事記』においてオモイカネが活躍する有名な逸話は、「アマテラスの天岩戸隠れ」の話です。アマテラスが天岩戸に篭った際に、アマテラスを外に出すための会議を開き、神々に知恵を授けた神がオモイカネ。オモイカネは知恵の神様とされますが、単に知識が豊富なだけではありません。知識を得ると、その知恵を誇示したり、自己肯定の為に知恵を絞ろうとする人もいます。しかし、オモイカネの「おもひ」は「思慮」という意味で
おはようございます梅雨真っ只中大雨の太宰府天満宮ですそんな大雨の中で、いよいよこのお祭りの準備が始まりました(※昨年の神幸式大祭お上りの儀:はのさんからお借りした画像)9月に開催される神幸式大祭です昨日は、注連縄作りで長さの指標になるガイドロープの所在を確認しました(※昨年の注連縄作り)これだけの注連縄を作らなければなりませんそして、そのガイドロープがこの箱の中に入っているはずなのですしかし、いざ箱から出してそれぞれ長さを確認すると、一覧表に載っている長さになっていないものも
こんにちは~出雲大社の系列の神社の巫女を経まして。教派神道の神職の資格を習得した占い師、白川葵です本日も、お忙しいところ、ご訪問ありがとうございます。初めての方も、よろしくお願い致します。今回は、自宅や自分の立っている地に結界を張る印である注連印(しめのいん)を公開致します注連縄(しめなわ)は神社の拝殿・本殿や地鎮祭などの祭場、神棚など神聖な区域に掛け渡して内外を区画、不浄を隔絶し、結界を作るものです「注」は、灌(そそ)ぐ。つまり、水
天の岩戸神社(室生龍穴神社摂社)大和国宇陀郡奈良県宇陀市室生(社前に広いスペースがあるので駐車可)■祭神(不明)室生龍穴神社の摂社。室生龍穴神社を出て県道28号線を奥地へ進むと、奥宮(吉祥龍穴)への参道が現れます(車の通行可)。奥宮までは800m、当社は500~600m辺りに鎮座します。◎大きく2つに割れた巨石と少し離れて祠状のご本殿、あとは鳥居のみ。地元では「破石(わりいし)さん」などと称されているとか。祠のあるところは塚(古墳)のようにも見えます。◎巨石二体は火山噴火で飛ば
【アメノミナカヌシ/天地創造の神】@art.mochida.daisuke『古事記』において天地開闢の時に一番最初に現れた神様がアメノミナカヌシ。続いてタカミムスビ、カミムスビが現れ、すぐに身をお隠しになりました。この三つ柱の神々を総称して「造化三神(ぞうかさんしん)」と呼び、造化三神は男性女性の区別がない独神(ひとりがみ)であり、最初に生まれたアメノミナカヌシはこの三柱の創造神の中でも中心的存在。なので中心に引き寄せる力を現して描いています。
【ミヅハノメ/イザナミが産んだ水の神】@art.mochida.daisukeミヅハノメ(弥都波能売神)を描いてみました。この神様は『古事記』のイザナギ、イザナミが多くの神々を産んだ逸話「神産み」で生まれたとされる水の女神様です。高天ヶ原の神々より授かった天の沼矛(あめのぬぼこ)を用いて、国土を産み固めた「国生み」を成し遂げた夫婦神がイザナギとイザナミ。「国生み」が終わると、イザナギとイザナミの夫婦神は多くの神々を産み成しました。これを「神産み」と言います。
【ワタツミ三神/禊で生まれた三つ子の海神】@art.mochida.daisukeワタツミ三神(綿津見三神)を描いてみました。「ワタ」は海の古語で、「ツ」は「の」を表し、「ミ」は神霊の意であすので、「ワタツミ」は「海の神霊」という意味になります。黄泉から帰ってきたイザナギが禊をした時に以下の神々が生まれました。ソコツワタツミ(底津綿津見神、底津少童命)ナカツワタツミ(中津綿津見神、中津少童命)ウワツワタツミ(上津綿津見神、表津少童命)この三神を総称してワタツミ三神
【ウカノミタマ/稲の神霊であり豊穣の女神】@art.mochida.daisukeウカノミタマは稲荷神社の御祭神で、稲荷神、お稲荷さんとも呼ばれ広く親しまれ、全国に稲荷神社は約32000社もあり、日本で一番多いのがウカノミタマをお祀りする稲荷神社です。ちなみにセブンイレブンは全国で約2万店舗ありますので、その1.5倍以上の数がお祀りされているという事になりますね。『古事記』ではスサノオとカムオオイチヒメとの間に生まれた神様、『日本書紀』ではイザナキとイザナミ
【コノハナチルヒメ/山神の御子神】@art.mochida.daisukeコノハナチルヒメ(木花知流比売)は『古事記』に登場する国津神オオヤマヅミ(大山津見神)の娘で、名称や系譜は記されていますが、特に事績に関する記述は全くない女神です。ちなみに『日本書紀』に、コノハナチルヒメの神名は記述されていません。系譜によると、スサノオとクシナダヒメとの間に生まれたヤシマジヌミノカミとコノハナチルヒメが結ばれたとされ、この二柱の御子神がフハノモヂ
日本のアニメ映画史上に名を残す大ヒット作『君の名は。』。その魅力は圧倒的に繊細で美しい映像にあると言われています。なおちゃん。いきなり映画の紹介なんてどうしたの?いやぁ。僕は映画には興味ないから紹介されてもわからないなぁ違うのよ・・・なおくんが行った神社に深くかかわることなのよねぇ、なおくん。この鳥居どこかで見たことない?言われてみればどこか蛟蝄神社門の宮の鳥居に似てるね岐阜県の気多若宮神社、岐阜県日枝神社、茨城県の蛟
元玉置神社へ行ってきた。・・・・・・玉置仙久は・・・自・遊・学・生ラボ「ざわん」NPLlaboratory「TheOne」でガイドしてます民泊ざわんはうすのオーナーでもあります。・・・・・・奈良県の十津川村に私の名字と同じ玉置山がある。かつて、釣りに行った帰りにナビを見てたら、まだ三重県なのに玉置山が表示されてた。(これ↑は地理院地図から)あれっ?ナビにバグがある。無知とは怖い・・・そして、十津川村に帰ってくるといつものところに玉置山があ