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自分はむかし放映されていた旧作のテレビドラマをときどき視聴しています。京都のある新聞社を舞台にした「新・京都迷宮案内」もそのうちのひとつ。―――今でもBSで再放映中なのでご覧になっている方がいらっしゃるかも知れません(?)。主人公の新聞記者・杉浦恭介に扮しているのは橋爪功さん。―――芸達者の彼はドラマの中で「へそまがり」のヒラ記者をユーモラスに演じています・・・。先日その番組のなかである懐かしいフォークソングに再会しました。それは第八話「37年目のラブレター雛祭
フランス人のビゼーが作曲した「カルメン」の舞台はスペインです。この有名なオペラのなかでは、ハバネラのリズムやフラメンコ、ギターやカスタネットを模した音楽、闘牛士の歌などが登場。―――その劇的かつ洗練された音楽のなかに、自分はスペインの人々や風景を映し出していたようです。ところがその後アルベニスやグラナドスの音楽を聴くようになって、「スペイン音楽」に対するイメージが変わりました・・・。彼らはスペイン民族主義を掲げた作曲家たちです。光と影が明滅する繊細なメロディー。東洋的
イギリスのミステリー作家アンソニー・ホロヴィッツによる長編小説。―――犯人当てミステリーの醍醐味を存分に味わうことのできる作品です。実直さが評判の離婚専門弁護士リチャード・プライスがワインの瓶で殴打され殺害された。―――なお現場となった自宅の壁にはペンキで乱暴に描かれた数字「一八二」が残され、また事件の直前に被害者は謎の訪問者に向かって「いったい、どうして?」「もう遅いのに」と話しかけていたという・・・。さらにこの事件より一週間前のこと。―――リチャードによって離
自分が学生のころフォークソング・ブームが起こり、その先頭に立っていたのが吉田拓郎さんでした。それこそ自分の廻りには、彼の熱狂的なファンがいっぱいいました・・・。もちろん自分も彼の自由奔放な楽曲が好きでしたが、そのころはむしろ、井上陽水さんや荒井由実さんらに夢中になっていたような気がします。―――話しは横道にそれますが、当時、「モップス」というロックバンドがいました。彼らは拓郎さんの「たどり着いたらいつも雨降り」という曲をハードロック風にアレンジ・・・。自分はその
アメリカのミステリー作家ジャック・カーリイの長編小説。―――衝撃の真相が読者を直撃するサスペンス・スリラーです。アラバマ州モビール市警の刑事カーソン・ライダーは、ニューヨーク市警からの緊急要請により同市に赴く。やがて彼は無残に切り裂かれた女性の死体と対面。―――カーソンも知るその被害者はある矯正施設の責任者で、生前に彼に対するビデオメッセージを残していた・・・。そのメッセージのなかには、カーソンに連絡して欲しいこと。彼が殺人的傾向にあるサイコパスを理解する第一人者である