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「ボリューム」と「A5の質」。この二つは基本的に両立しない。量を出す店はどこかで質を落とすし、質を突き詰める店は量を削る。それが普通だ。だから「腹十一分」という名前を見た時点で、正直ある程度の答えは出ていた。どうせ量で押す店だろう、と。でも、この店はそこを少しだけ裏切ってくる。自由が丘の落ち着いた街並み。らせん階段を上がった先、カウンター中心の空間。雰囲気で逃げることもできる立地。でもこの店は、最初から逃げていない。A5黒毛和牛。総量500g
豚骨ラーメンは、一口飲めば大体どの方向の味か見当がつく。骨の香りで押すのか、脂で厚みを出すのか、たれを強く利かせるのか。大概の豚骨を食べてきたからこそ、白い泡を見た時も、濃厚なスープの口当たりを軽くした一杯だろうと思っていた。だが、一口目でその予想は外れた。濃厚なのに、知っているどの濃厚豚骨にも当てはまらない。泡の感触が珍しいのではなく、味そのものが初めてだった。藤沢駅南口から徒歩2分。店頭の券売機で食券を買い、11席のカウンターだけで営業するヌードルワ
ポテトって、だいたい脇役だ。ハンバーガーの横で、塩まみれになって終わる運命。わざわざ整理券を取ってまで食うものじゃない。でも表参道のDEFRITESSTAANは、最初からポテトを主役にしてる。店頭で整理券をもらって、一回その場を離れる。「あとで戻ってきてください」って言われる時点で、もうポテトの扱いじゃない。時間になって戻って、受け取った紙コーン。太い。角が立ってる。色が濃い。一口目、ザクッて音がする。そのあと、中がホクじゃなくてねっとり甘い。芋の密度が高い。